Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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アリス=紗良・オット
 長年、いろんな話を聞いているアーティストとのインタビューは、常に新たなことが飛び出してきて、楽しいひとときとなる。
 毎年、海外の実力のある指揮者、オーケストラ、そして国際舞台で活躍するソリストを迎えて開催される「東芝グランドコンサート」の2017年は、3月7日から15日まで全国6公演が予定されている。
 今回は、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)と、いま勢いに乗っている指揮者、クシシュトフ・ウルバンスキが来日。そのソリストのひとりとして、アリス=紗良・オットが参加することになった。
 昨日は、そのアリスにインタビュー。
 彼女はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏することになっているため、その作品との出合い、各楽章の解釈、何度も演奏しているこのコンチェルトについて、どう表現が深まってきたかなど、さまざまなことを聞いた。
 アリスはウルバンスキとはかなり親しく、すでにこのコンチェルトで共演もしていて、日本で一緒に演奏できるのが待ち遠しいと語った。
 彼女は、前回のインタビューのときも、「いまの年齢は新人でもないし、中堅でもなく、いろんな意味でとても難しい時期」と話していたが、今回もその悩みはさらに深まっていると複雑な表情を見せた。
 以前は「自分のアイデンティティを探すのがとても困難で、私は音楽によってそれを見出すことができた」と語っていたが、現在はまた別の問題に直面しているようだ。
 しかし、仕事面では世界中から演奏のオファーがひっきりなしに入る人気ピアニストに成長、数年前はあまりにも多くのコンサートが入って「もっと練習する時間を確保しなくちゃ」といっていたが、いまは年間60公演に絞っているそうだ。
 さらに、今年は夏に2カ月間しっかりバカンスを取り、久しぶりにリフレッシュしたと笑顔を見せた。2年前にベルリンのなかで引っ越しをし、現在の建物はベランダが広いため、そこで朝のエスプレッソを飲みながら本を読むのが一番楽しい時間だそうだ。
 このベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番に関しては、来日プログラム他に書くことになっている。
 今日の写真は、インタビューを終えて、「リラックスしてね」という私の要求に応えた1枚。大好きなあぐらのスタイルだ。


 
| 親しき友との語らい | 23:07 | - | -
紫白菜
 西荻窪のエキナカには、軽井沢のパン屋さんと八百屋さんが出店している。
 この八百屋さんには、信州ならではの珍しい野菜が並び、いつも興味津々で眺めている。
 ここに、紫白菜が登場した。紫キャベツはもうすっかりおなじみだが、紫白菜は、まだなじみがない。
「サラダでも大丈夫ですよ。でも、火を通した方がちょっと苦みが出て、おいしいと思います」
 お店の方にこういわれ、早速パスタソースを作ってみた。
 いつもキャベツとアンチョビで作るソースで、これを白菜でやってみようと考えたのである。
 まず、にんにくのみじん切り2かけ分をたっぷりのエクストラバージンオリーブオイルでじっくりと炒めて香りを出し、鷹の爪少々も入れる。そこにシチリア産のアンチョビ4〜5切れを加えてサッと炒める。最後に黒コショウを振る。
 紫白菜はざく切りにしてオリーブオイルで炒め、塩少々で調味。これとアンチョビのソースを混ぜ合わせ、ゆでたてのパスタに絡めて出来上がり。
 紫白菜は火を通すと、アントシアニンたっぷりの野菜ゆえ、紫色の水分が出てくる。だから、あまり炒めすぎないようにする。
 近ごろは、珍しい野菜がどんどん出てきて、嫌が上にも料理熱に拍車がかかるというもの。紫白菜も、これからいろいろ試してみようと思う。
 今日の写真は、色あざやかな紫白菜。
 そして、紫白菜とアンチョビのパスタ。キャベツとアンチョビよりもさっぱりしていて、味がまろやかだ。






  
| 美味なるダイアリー | 20:42 | - | -
モディリアーニ弦楽四重奏団+アダム・ラルーム
 新たな才能に出会う喜びは、何ものにも代えがたい。
 今日は、王子ホールにモディリアーニ弦楽四重奏団の「シューマン・プロジェクト1842」のコンサートを聴きに行った。
 昨年、モディリアーニ弦楽四重奏団が来日した折に、第2ヴァイオリンのロイック・リョーに今回のプログラムについてインタビューしたことはブログにも綴ったが、実は今回第1ヴァイオリンのフィリップ・ベルナールが肩のコンディション不良で来日できず、代わって元イザイ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリニストを長年務めたギョーム・シュートルが参加した。
 今回のオール・シューマン・プログラムは、9月22日と23日の2日間に渡り、今日は弦楽四重奏曲第3番とピアノ五重奏曲が組まれていた。
 モディリアーニ弦楽四重奏団は、もう10年間に渡って東京やナントで聴き続けているため、彼らの奏法、解釈、表現は十分に知っているわけだが、いつものみずみずしく前向きな音楽にプラスして、今日のシューマンに関しては、とても成熟した味わいを醸し出していることに気づいた。
 これは、ベテランのギョーム・シュートルが加わったことも関係あるかもしれない。
 ただし、昨年はチェロのフランソワ・キエフェルが怪我のために来日できず、今回もまたフルメンバーでの演奏を聴くことはできなかった。とても残念である。
 しかし、ひとつ大きな発見があった。それが、冒頭に記した、新たな才能に出会う喜びである。ピアノ五重奏曲でピアノを担当した若きフランスのピアニスト、アダム・ラルームの演奏は、非常に情感豊かで響きが温かく、カルテットとの合わせに心血を注いでおり、明快なタッチと柔軟性に富む表現に心が引き付けられた。
 彼は2009年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールの覇者。現在は各地の音楽祭から引っ張りだこのようだ。
 クララ・ハスキル・コンクールの歴代の優勝者を見てみると、クリストフ・エッシェンバッハ、リチャード・グード、ミシェル・ダルベルト、ティル・フェルナー、河村尚子、マーティン・ヘルムヘンら、みなテクニック優先ではなく、非常に表現力に満ちた美しい演奏をするピアニストばかりである。
 アダム・ラルームも、今日はシューマンを聴いたわけだが、詩的で抒情的で美しいタッチを備えたピアニストだった。
 こういう人はぜひソロを聴いてみたい。どこかで招聘してくれないだろうか。
 終演後、モディリアーニのメンバーと再会を喜び、フィリップの肩の調子を聞いてみたが、まだ治療中のようだった。
 フランソワの怪我はもう問題ないようで、「その後、怪我は大丈夫?」と尋ねたら、「パーフェクトだよ」と明るい答えが戻ってきた。
 今日の写真は、ギョームにも加わってもらい、いつもの仲のよさそうなメンバーのワンショット。左からギョーム、ロイック、フランソワ、アダム、ローラン。
 次回は、ぜひ4人とも体調を整えて万全の態勢で来日してほしい。
 実は、コンサートに出かける前は時差と疲れでのどをやられ、咳が止まらなくて困ったなあと思っていたのだが、すばらしく集中力と推進力に富んだ、深い思考に根差したシューマンを全身に浴び、一気に体調がよくなった。
 これが「音楽の力」というものだろうか。眠気でもやもやしていた頭がクリアになり、からだも元気になった。
 彼らのおかげである。5人に感謝、感謝。そしてシューマンにも、「ありがとう!」


| 親しき友との語らい | 22:40 | - | -
ニューピオーネ
 私を「生涯3人の親友のひとり」と呼んでくれる友人のKさんは、今回の出張で日本に帰国する日を見計らってメールを送ってくれた。
 日本は台風が近づいているから気をつけてね、と書いてあった。
 無事に帰国し、すぐにお礼のメールを返信したら、今度はおいしいニューピオーネを届けてくれた。
 これはいつもKさんがこの季節になると送ってくれるもので、超がつくジューシーさと新鮮さと密度の濃さで、本当に感動してしまう。
 そのおいしさったらない。
 もう届いた瞬間から、すぐに食べたくなる引力の強さを備えた代物である。
 帰国した直後から、たまっていた原稿に追われている私は、このニューピオーネに大いに助けられている。ひと粒口にしただけで、スーッと疲れが飛んでいく感じがするのである。
 このひと粒に込められた力は、いったい何なのだろうか。おそらく、ぶどうの底力とともに、Kさんの思いやりが伝わってくるからに違いない。
 今日は、来日プログラムのアーティストの原稿と、今回の取材に関するこれからの打ち合わせに使用する記事を仕上げた。
 途中でフワーッと眠気が襲ってきて、まだ時差ボケを引きずっていることに気づいたが、途中で原稿をやめるわけにはいかない。
 ほらほら、ニューピオーネの出番だよ、というわけで、またひと粒パクリ。
 すばらしいよねえ、黄金のフルーツだワ。
 今日の写真は、私のいま一番のお助けマン、ニューピオーネくん。時差ボケよ、飛んで行けーっ。しゃっきりさせてくれーっ。

| 親しき友との語らい | 23:18 | - | -
時差ボケ
 時差に強い人と、弱い人がいる。
 私はもっとも弱い方だ。
 これまで何度も海外出張をしているが、時差が平気なことは一度もない。
 今回はロサンゼルスなので、日本との時差は16時間。これに耐えられる神経は持ち合わせていない。
 でも、不思議なことに、東京から海外に出かける場合、ヨーロッパでもアメリカでも、行くときの方が辛い。
 現地では、2〜3時間おきに目が覚めてしまう。
 でも、帰国するとガーッと寝られて、かなり速く時差ボケが解消する。これは東回り、西回りに関係あるのかしら?
 今日は、本当は少しゆっくりしたかったのだが、朝から電話がガンガンかかってきて、メールが山ほど届き、すべてに返事を送らなくてはならなかった。
 というわけで、もうすっかり仕事モード。夜遅くまで、通常業務のような形になってしまった。
 時差ボケなんて、いっていられないわね(笑)。
 日本は連休続きで、みんな出社したり休んだり。いいのか悪いのか、仕事がたまって大変なようだ。
 さて、世の中は、明日も休日。電話はかかってこないから、少しは休めそう。ここでしっかり体調を戻さなくてはならないと思っている。
 しかし、時差ボケを感じない人ってときどきいるけど、どういうからだの構造をしているのだろうか。だれか、いい時差ボケ解消法を知っていたら、教えてほしいものだワ。
 
| 日々つづれ織り | 23:45 | - | -
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