Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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佐藤俊介
 5月15日のブログに綴った、オランダ・バッハ協会の次期音楽監督に就任するヴァイオリニストの佐藤俊介が帰国している。
 今日は、6月24日に三鷹市芸術文化センター 風のホールで鈴木秀美指揮オーケストラ・リベラ・クラシカと共演する彼に、同ホールでリハーサル前に話を聞くことができた。
 佐藤俊介には、もう10年くらいインタビューを続けているだろうか。
 いつもいろんな話題に話が広がり、有意義な時間を過ごすことができるが、今日もバッハ協会の音楽監督就任について、アンサンブルやさまざまな共演について、今後の方向性、使用楽器についてなど、1時間にわたって雄弁に話してくれた。
 この後は、6月30日に浜離宮朝日ホールで、佐藤俊介、鈴木秀美(チェロ)、スーアン・チャイ(フォルテピアノ)のオール・ブラームス・プロのトリオが予定され、7月4日には同じメンバーで六花亭札幌本店ふきのとうホールでコンサートが行われる。
 次いで、7月8日にはユーベル・スダーン指揮神奈川フィルと、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」を横浜みなとみらい大ホールで演奏する。まさに、さまざまな作品をさまざまな共演者と演奏することになっている。
 彼は、インタビューのなかで、自分の枠を決めず、いろんなことをしていきたいと語っていた。
 このインタビューは、HPの「音楽を語ろうよ」に掲載する予定である。今日の写真は、インタビュー後のワンショット。最初に会ったときから、まったく風貌が変わらない。常におだやかで、自分を見失わず、自然体。



 今日は、このインタビューを終えてから、浜離宮朝日ホールに出かけ、第6回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門の優勝者、キム・ヒョンジュンの優勝記念演奏会を聴いた。
 プログラムは、前半がモーツァルトのピアノ・ソナタ ヘ長調K.280とシューマンの「謝肉祭」、後半がプロコフィエフのピアノ・ソナタ第2番とショパンのピアノ・ソナタ第3番。
 非常に体幹の強い感じがするピアニストで、冒頭から鍛えられた技巧を存分に発揮、楽器を大きく強靭に鳴らす。
 やはり韓国のピアニストはパワフルで熱く、音楽がエネルギッシュである。
 ただし、「謝肉祭」とショパンのソナタは、もう少しエレガントで抒情的な面がプラスされればいいのだが、と強く感じた次第だ。
 やはりコンクールはスタート台。今後の活動如何により、その道は大きく別れる。日本のコンクール優勝者として、大きく羽ばたいてほしい。
 
 
 
 
| 日々つづれ織り | 23:43 | - | -
ダン・タイ・ソン リサイタル
 武蔵野市民文化会館小ホールは、地元の人々に愛されているホールで、チケットはすぐに完売してしまう。
 今日のダン・タイ・ソンのリサイタルもソールドアウトで、熱心なピアノ・ファンが大勢詰めかけた。
 プログラムは、オール・シューベルト。前半は「アレグレット ハ短調 D.915」「12のドイツ舞曲(レントラー集) D.790」「4つの即興曲 D.899」。後半は「ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960」である。
 いずれも、ダン・タイ・ソンのナマ演奏で聴く初めてのシューベルトで、即興曲以外は、新譜に収録されているため、ずっと聴き込んでいた。
 しかし、「4つの即興曲」は、作品のすばらしさを前面に押し出す奏法で、とりわけ第3番が心に深く響いた。
 ぜひ、次回はこの即興曲を録音してほしいと思う。
 ダン・タイ・ソンは初来日から聴き続けているため、その演奏の変遷を考えると、非常に感慨深いものがある。彼の演奏は、自身が語っているように、住む場所、環境、人々との交流などによって、大きな変貌を遂げた。
 今日のシューベルトは、ダン・タイ・ソンの「いまの心身の充実」が存分に映し出されていた。どの作品も、深々とした響きと歌謡性、楽譜の裏側まで読み込む洞察力に富んでいたからである。
 アンコールは2曲。リストの「旅のアルバム」より「ジュネーヴの鐘」と、ショパンのノクターン第20番嬰ハ短調。
 終演後、楽屋で会ったダン・タイ・ソンは、まさに大曲を弾き終え、充実した表情をしていた。










 
| 日々つづれ織り | 23:03 | - | -
打ち合わせに適したカフェ
 よく「打ち合わせをしたいのですが、どこか静かにゆっくり話せるカフェをご存じありませんか」と聞かれる。
 私は、新宿高島屋の4階にある「サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ」を推薦することが多い。
 ここは以前にもブログに綴ったが、今田美奈子さんが2009年に開いたミュージアムスタイルのティーサロンで、私もクラシックの講座を開いたことがある。
 紅茶もお菓子も軽食もとてもおいしく、上質な素材を使って供される。
 なにより、ゆったりとした雰囲気で、静かにじっくりと話し合いができるため、仕事の打ち合わせには向いていると思う。
 今日は「家庭画報」の編集担当のSさんに、シドニーの辻井伸行のコンサートと取材の様子を報告し、具体的なページ展開を話し合った。
 やはり実際に取材に出かけると、リアルな記事展開が可能になり、生きた文章が書けると思う。
 夕方には、週に一度通っているフィットネスジムで汗を流したのだが、トレーナーから「お帰りなさい」「シドニーはいかがでしたか」「疲れは残っていませんか」と聞かれ、「ちょっと疲れているけど、なんとか頑張ります」といって、結構きついトレーニングをした。
 今週は出かけることが多い。体力つけて、乗り切らなくっちゃ。 
 
| 日々つづれ織り | 22:33 | - | -
出張の準備
 出張前の原稿の入稿をすべて終え、校正なども一応ひと段落した段階で、ようやくスーツケースに荷物を詰めることになった。
 今回のシドニーは、初めてのことだらけで、服装がちっとも決まらない。
 辻井伸行のコンチェルトとリサイタルの両方を聴きに行き、インタビューもある。そういうときの服装は、スーツに限る。
 ただし、夜のコンサートゆえ、かなり寒そうで、革のコートも持参することにした。
 でも、日中は最高が21度くらいだから、薄いトレンチが一枚あれば大丈夫だと判断し、それに合わせたラフな格好にすることにした。
 出張は、まず服装が決まらないと、どうも落ち着かない。
 ようやく着回しできる物を詰め、あとは靴とバッグを決めた。
 実は、オーストラリアに住んだことのある人が、みんな「サングラスを忘れないように」と口をそろえていう。そのため、先日急いでサングラスを買いに行った。
 でも、お店の人が「ありふれた物ではなく、ちょっとおしゃれで、東京の夏でも使える物がいいんじゃないですか」というため、ついあれこれフレームを選んでしまった。
 ようやく決まったのは、フランスの女性デザイナーがデザインしたグリーンを主体としたフレームで、レンズの色はブルーグレーにし、少しだけ近視用の度が入っている。
 それを18日までに間に合わせるため、メガネ屋さんはあちこちに電話をし、「超特急で作ってもらうことができそうです」と、熱い調子でメーカーの話を伝えてくれた。
 注文したのは日曜日なので、なか3日で完成させてくれたことになる。
 今日は、それを受け取りに行ったが、なかなかいい仕上がり。メガネ屋さんも、「こういうサングラス、ちょっとないですよ〜」「みんなに自慢してくださいね」「もう、ここからかけていってください」と、またまた熱弁。
 自分のところの商品をこれだけ自信たっぷりに褒めるところが、なんともオカシイ(笑)。
「このサングラスを連れてシドニーに行ってきます」といったら、「僕も連れて行ってください。貨物入れでもどこでも」とジョーク。お店の人たちと大笑いしてしまった。
 今日の写真は、その美しいフレームのサングラス。仕事を全部終えて用意にも時間がかかり、疲労困憊していたが、メガネ屋さんの陽気でていねいな対応に、心がなごんだ。




 
| 日々つづれ織り | 22:36 | - | -
GWの過ごし方
 今日からGWが始まり、この連休の間にさまざまなことをしたいと計画している。
 ふだんできないことをまとめて行いたいのだが、あれもこれもしなくちゃと欲張って考えているため、計画倒れになる恐れが大だ(笑)。
 読まなくてはならない本、聴かなくてはならない録音、資料の片付け、仕事部屋の整理、まとめてお料理をすること、そして究極の断捨離。
 5月2日までは仕事があるため、それをこなしてから3日〜5日まで京都に行き、6日は「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」を目いっぱい聴き、7日は一日中原稿書きの予定だ。
 こう考えると、あまりゆっくりした時間がとれないなあ。
 よく小学生や中学生のころ、夏休みに遊びすぎて、休みの終わりにねじり鉢巻きで猛勉強した覚えがあるが、性格というものは変わらないものだ。
 いまでも、お休みの前半はなんだか気が抜けて力が入らず、いざ休みが終わるとなると、徹夜も辞さなくなる。
 しかし、今回はそんなことにはならないよう、少しは前半から飛ばさなくっちゃ。
 もっとも大変なのが、断捨離。これは時間がないとできないため、相当な覚悟で臨まなくてはならない。
 本当に整理の上手な人って、うらやましいよねえ。
| 日々つづれ織り | 23:24 | - | -
音楽ジャーナリスト&ライターの眼から音遊人へ
 2010年から連載を綴っているヤマハのWeb「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」の記事が、来月からヤマハの「Web音遊人」のサイトに移行することになった。
 音遊人と書いて、みゅーじんと読む。
 これまでは毎週記事を書いていたが、今度は月2回のペースとなる予定だ。
 現在、「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」の最終回に掲載されているのは、グリゴール・ソコロフの記事。
 いま、もっとも世界中で聴きたいと切望されているロシアのピアニストで、私もナマの演奏を聴きたいとずっと思っている。
 近年は来日がないため、ヨーロッパに聴きに行かなくてはならないが、なかなかそれは実現しそうもない。
 記事では、新譜の紹介もしている。
 このサイトは、約7年間に渡って記事を書いてきた。その最終回に何をもってこようかなと考えていたのだが、やはりソコロフに登場してもらった。
 お時間のあるときに、ぜひ寄ってくださいな。
| 日々つづれ織り | 23:21 | - | -
四月大歌舞伎
 今日は、知人からチケットをいただいたため、歌舞伎座に四月大歌舞伎を観にいった。
 昼の部は、「醍醐の花見」「伊勢音頭恋寝刃」「一谷嫩軍記」で、あらかじめ予習をしていき、内容を把握してから臨んだ。
 ほとんど満席で、みなさん慣れているためか、お弁当や飲み物を持参したり事前に購入し、幕間に食事を楽しみながら長丁場の舞台を楽しんでいた。
 実は、歌舞伎座の裏側にマガジンハウスがある。20数年前、私はフリーになったときに「Hanako」の仕事を始め、この歌舞伎座の横の通りを何度も往復したものだ。
 歌舞伎を見終わって、この通りを見たら、急になつかしさがこみあげてきた。
 当時は、フリーになりたてで、わき目も振らずに仕事に邁進していたっけ。そのひたむきな思いが胸に蘇り、なんとも表現しがたい気持ちになった。
「初心貫徹」とはよくいうが、なかなかそれを実践するのは難しい。
 いまは、仕事の面でひとつの迷いの時期に入ってしまっている。このモヤモヤした気持ちを払拭するには、いかにしたらいいのか。
 マガジンハウスの通りを歩きながら、自己の気持ちと対峙し、名状しがたい気持ちが湧き上がってきて、正直困惑した。
 きっと、じっくり自分の内面を見つめ直せ、ということなのだろう。
 歌舞伎に招待してくれた知人に、感謝しなくちゃ。
| 日々つづれ織り | 22:41 | - | -
わが家の桜開花宣言
 東京の桜開花宣言は、靖国神社の桜・ソメイヨシノが5、6輪以上咲いたところで行うそうだ。
 わが家の旭山桜の盆栽も、今日5、6輪咲き、次々に咲きそうなので、まねをして開花宣言をした(笑)。
 この桜は室内で育てるもので、日当たりのよいところに置いておくと、ぐんぐん育つ。
 花が終わってからは、来年に向けてきちんと手入れをしなければならない。水やりも重要で、あまり多くてもいけないし、少なすぎてもよくない。
 花の手入れはそれぞれ異なるため、結構気を遣う。
 でも、わが家にいながらにしてお花見ができるのは、うれしいことだ。ほんの小さな桜だけど、しっかり自己を主張し、存在感を放っている。
 パソコンとにらめっこしてばかりいると目が疲れるため、しばし桜の花を愛でる。すると、少しは眼精疲労が収まる感じがする。
 私の心身の癒しになってくれているのかも。
 今日の写真は、4月の声を聞いたら、一気に咲き出した旭山桜。これからどんどん咲きそうだ。結構、かわいいねえ。


 
| 日々つづれ織り | 22:35 | - | -
きょうだい会幹事
 昨夜で月末入稿のすべての原稿を終わらせ、今日は6日のきょうだい会のロケハンに、日本橋に出かけた。
 半年に一度のきょうだい4人の会は、春と秋に行っているが、今春は私が幹事である。
 今回は、再開発著しい日本橋を探訪することにした。
 集合場所、ランチ、ショッピング、カフェ、スイーツ、夕食まで、すべて実際に歩いてみて、時間を確かめる。食事はすべて予約を入れた。
 いまはお花見の時期ゆえ、日本橋発着の桜周遊クルーズがあることがわかり、その屋根付きの方のクルージングの予約も行った。
 60分コースで、どこまでも続く大横川の見事な桜並木を鑑賞するというコースである。
 このクルーズはとても人気があるらしく、さまざまな会社の受付があり、船も屋根なしのオープン船が多かった。
 これでひとまず大枠が決まったため、きょうだいにメールでスケジュールを連絡しておいた。
 あとは、当日、お天気がいいことを願うばかりである。
 原稿の締め切りがまったくない日に、こうして日本橋をあちこち散策して歩くのは、気持ちが晴れ晴れとしてとても楽しい。
 今回のショッピングは、新しいお店ではなく、すべて長年その道ひと筋という老舗を選び、みんなを案内する予定だ。
 今日の写真は、咲き始めた桜とクルーズ船。
 私は海外でもよく水の上から町をながめることをするが、ヴェネツィア、パリ、サンクトペテルブルク、ブルージュ、ベルゲンなど、いつもの町の様子がまったく異なって見えて興味深い。
 さて、日本橋川から隅田川、大横川は、どんな風情が楽しめるだろうか。


 
| 日々つづれ織り | 23:09 | - | -
大阪出張
 今年3月号からスタートした「家庭画報」の辻井伸行のカラー連載は、彼の活動をリアルタイムで追っていく形を取っているため、明日は大阪に出張することになった。
 辻井伸行は、いま日本ツアー中で、明日は大阪のザ・シンフォニーホールでリサイタルが行われる。
 それを聴いた後、場所を移してインタビューを行う予定である。
 この連載はカラー4〜5ページで、毎回違った話題を取り上げ、インタビューを行い、演奏を聴き、彼の近況を伝えていく。
 もちろん、私は彼のデビュー当時からずっと話を聞き続けているため、ストックはたくさんあるのだが、それをどのようにまとめていくかが問題となる。
 毎回、編集担当のSさんとじっくり話し合い、ビジュアルをどうするか、記事はどのようにするか、こまかいところまで決め込んでいく。
 2月のフランス、スイス、ドイツ・ツアーには同行できなかったが、これから海外取材も予定されており、長期的な見通しを立てなくてはならない。
 まずは、明日の準備である。
 ちょうど連休に入るため、帰路はSさんと別れて私だけ京都で降り、月曜日の夜まで京都の仕事部屋に滞在しようと思っている。
 来週インタビューするアーティストが出版する予定の、書籍のゲラを1冊分読まなくてはならないことと、新譜がたくさん届いているため、それらを聴かなくてはならないことなど、仕事は山ほどあるため、それを携えての京都入りである。
 でも、いつも京都駅に着いた途端、スーッと日常のストレスが霧散し、からだが軽くなる感じがするため、少しは息抜きができそう。
 いつもいろんなところに食事に出かけているのだが、今回は、私の大好きなデヴィッド・ボウイが愛した京都のおそば屋さんを訪ねてみようと思う。
 また、詳細をお伝えしま〜す。
 
 
| 日々つづれ織り | 18:05 | - | -
確定申告
 今年も確定申告の期限が迫ってきた。
 箱いっぱいに詰まった資料を片っ端から整理しているが、部屋中に書類が散らかり、頭のなかがパニック状態になる。
 毎年、なんとかしなければと思っているのだが、一向に整理がつかない。
 本当は月ごとにまとめて整理し、きちんと仕分けしておけば、3月は楽になるのに、どうしてもできないのは、整理の苦手な性格ゆえなのかしら。
 でも、学生時代は部屋をきちんと整理し、洋服などもいつもわかりやすくハンガーにかけてあったのに、仕事を始めてからはそれが見事に崩れてしまった。
 特に、フリーになってからは、見る影もない。
 郵便、宅急便、メール便などが毎日わんさかと送られてきて、とてもひとりでは整理しきれない量である。ちょっと出張などに出かけると、もう机の上は悲惨な状態になっている。
 CDや紙資料や雑誌、新聞、プログラム、本などが各社から送付されてくるのだが、受け手はひとりゆえ、アップアップの状態になってしまう。
 みんなどうやって整理しているのだろうと思い、同業者にそれとなく聞くのだが、この件に関しては、みんな「その話はしないで」とか「頭が痛くなるから、他の人に聞いて」とか「ただ積んであるだけ」などと、あいまいな答えしか戻ってこない。
 やっぱり、みんな整理が苦手なんだろうな。私だけではないと、ちょっとだけホッとする(笑)。
 よく作家の執筆部屋が雑誌などに紹介されているが、本や資料に埋まっていて、私の部屋よりもすさまじい状態の人もいる。これもちょっとホッとする。
 なあんていっていないで、確定申告のための整理をしなくっちゃ。
 仕事の合間に簡単にできることではないため、本当にこの時期は大変だ。来年こそはちゃんとしなくちゃと肝に銘じているけど、この時期が過ぎると、また元に戻っちゃうんだよね。ホント、困ったモンだワ。
| 日々つづれ織り | 22:22 | - | -
出張前の調整
 明日の出張を控え、締め切りが重なっている原稿を書き上げ、ジムに行って体調を整え、ようやく荷物をまとめた。
 ジムのトレーナーには、「仕事し過ぎですよ。からだがすごく堅くなっている」といわれてしまった。ハイハイ、よ〜くわかっています。
 戻ってからも、電話で打ち合わせがあったり、メールのやりとりが続いたり、やらなくてはならないことが山積み。
 こういうときに限って、忘れ物をするんだよね。
 私は国内でも海外でも、出張の荷造りをするのは本当にギリギリになってからということが多い。
 そのためか、いつも何か忘れ物をしてしまう。
 注意深くひとつひとつ荷物を詰めていくのだが、きっと頭のなかがいろんなことで満杯になっていて、ひとつかふたつ抜けてしまうのだろう。
 国内の場合は、ほとんどの物がすぐに購入できるからいいのだが、海外出張の場合はそうもいかない。
 さて、明日の荷物は大丈夫だろうか。でも、みんなが認める楽観主義ゆえ、「なんとかなるさ」と思ってしまう。実は、これがいけないんだけどね(笑)。
 それでは、別府に行ってきま〜す。
| 日々つづれ織り | 23:27 | - | -
ごごラジ!
 今日はNHKのスタジオに行き、「ごこラジ!」の収録を行った。これは以前にも書いたように、生放送である。
 担当のチーフ・ディレクターのYさんとは何度か打ち合わせをしているが、今日も番組開始前に最終的な打ち合わせをし、いざ本番!
 男性と女性のアナウンサーふたりが、台本を基に次々に私に質問したり、話しかけたりしてくれ、それに呼応するように話していく。
 ニュースが入ったり、交通情報をはさんだりして約1時間、いろんな話をした。もちろん、来月来日のドミンゴの話題がメインで、彼の音楽的な特徴や人間性なども話題になった。
 ラジオの生放送というのは慣れているものの、途中で咳が出たらどうしようとか、とちったらどうしようとか、いろんなことが脳裏をよぎる。
 でも、なんとか無事に時間内にピタッと収まり、ホッとひと安心。
 私はいつものことだが、時間が限られていると、どんどん早口になってしまう。今日は講演ではなく放送ゆえ、「ゆっくり、ゆっくり」「ダメダメ、もっとテンポを抑えて」と自分にいい聞かせ、できる限りゆっくり話すことにしたつもりだ。
 しかし、放送を聞いてくれたという友人のメールには、「必死で伊熊さんのスピードに着いて行き、頭をフル回転させた」と書いてあった。
 そうか、やっぱり早口だったのね、失敗失敗(笑)。
 この本番後、今度はNHKテレビのディレクターと来日するドミンゴについて打ち合わせをした。来日した直後、ドミンゴにテレビ出演してもらい、ニュース番組で流す予定だそうだ。
 なにはともあれ、私のドミンゴ関係の仕事はすべて終わった。あとは、コンサートを聴くだけ。ひたすら待ち遠しい。
 実は、昨年末の「クラシック・リクエスト」で知り合ったアナウンサーのNさんが、今日の放送を聴きにきてくれた。そして今日のディレクターのYさんは、私のアーティスト・レシピをとても楽しみにしているといってくれた。
 ふだんは、クラシック界の人たちしか交流がないため、こうした放送局の人と知り合うのはとても新鮮である。
 ただし、放送局を出てから気づいた。「あっ、しまった。今日はだれの写真も撮らなかった」。これも失敗ですねえ。
 生放送が終わってすぐに打ち合わせの場所に移動したため、撮ることができなかったのである。残念…。
 今日お会いしたみなさん、お世話になりました、ありがとうございます。
 
 
 
 
 
| 日々つづれ織り | 21:53 | - | -
打ち合わせの日々
 最近はランチをしながら、お茶を飲みながら、仕事の打ち合わせをすることが多い。
 ランチタイムは結構あわただしいものだが、先日は外苑前にある豆腐料理の専門店に仕事仲間3人が集まり、静かな空間で和食をいただきながらゆっくり話すことができた。
 昨日は新宿にあるゆったりしたカフェで打ち合わせが行われ、ここでもじっくり話し合うことができた。
 打ち合わせに使う場所を選ぶのは、かなり難しい。日中はどこも混んでいて、周囲の話がよく聞こえてしまったり、テーブルの間が詰まっていたり、BGMが大きかったり…。
 私はよくホテルのカフェやレストランを利用するのだが、こういうところも最近はBGMが結構聴こえてくる。
 もっとも大変なのは、インタビューの場所に指定されたところのBGMが大きいことだ。テレコの感度がよく、人間の声よりも音楽の方を拾ってしまうため、あとで聞き直すと、声が聞きにくいこともしばしば。
 こういうときは、すぐに音楽を止めてもらうか、音量を下げてほしいと頼むのだが、他のお客さまの手前、そうそうわがままはいえない。
 本当は、私の仕事部屋(事務所)で打ち合わせをするのが一番いいのだが、みんなに西荻まできてもらうのも悪いしねえ、悩むところだワ。
 実は、これまで私の仕事部屋にきてもらって打ち合わせをしたことが何度かあるが、居心地がいいのか、あるいはだれに遠慮することもないためか、結構長居をする人が多い。
 1時間で済む内容でも、5時間〜7時間くらい話していく人がいる。お互いに忙しいし、やっぱり外のカフェに出かけた方がいいかな(笑)。
 今日の写真は、お豆腐料理の田楽。和食は本当にからだが喜ぶよねえ。


 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:52 | - | -
ジムでからだをほぐす
 パソコンに向かってずっと原稿を書いていると、からだがバリバリになり、眼精疲労はひどくなる一方。さらに姿勢も悪くなる。
 そこで、近くのジムに通うことにした。
 以前も、プールに行ったり、フィットネスに通ったりしたが、時間に余裕がなくて長続きしない。
 そこで、自宅から1分ほどの近いところにあるジムだったら、きっと大丈夫だろうと思い、入会することにした。
 先週、体験クラスを受講し、今日は初のトレーニング。体験クラスで指導してくれたトレーナーが担当してくれ、マンツーマンでみっちり教えてくれる。
 いろんな器材を用い、飛んだり跳ねたりすることはなく、からだの堅くなったところや血流の悪いところをじっくりほぐしていくという方法だ。
 実際に運動をしてみると、本当にからだが堅くなっていることを実感する。
「大丈夫ですよ。徐々にほぐれていきますから。ゆっくりやりましょう」
 親切なトレーナーのおかげで、1時間のコースが終了したときは、からだが軽くなり、頭もすっきりした感じ。これが長続きすればいいんだけどね(笑)。
 まあ、焦らず、じっくり、からだのケアをしましょうか…。
  
| 日々つづれ織り | 23:07 | - | -
ごごラジ! 打ち合わせ
 今日は、渋谷のホテルのカフェで、NHKラジオ番組「ごごラジ!」の打ち合わせを行った。
 以前にも書いたが、2月27日の14時から15時にR1(ラジオ第1)でナマ放送が行われるもので、内容は3月13日に来日するプラシド・ドミンゴについて話すというものである。
 担当のチーフ・ディレクターのYさんは、ドミンゴのことばかりではなく、私の経歴やこれまでの仕事にとても興味をもってくれ、いろんな質問を受けた。
 さまざまな話をしているうちに、いま自分が考えていることが明確になってきて、さらに今年は何か新しいことに挑戦したいという気持ちもむくむくと頭をもたげ、とても有意義な時間を過ごすことができた。
 最初は1時間という約束だったが、なんと2時間半も話し込んでしまった。
 これからYさんが台本を起こし、当日の本番を迎える。
 さて、どんな番組になるだろうか。
 昨年から何度もNHKの放送センターに足を運んでいるが、ほとんどの場合がナマ放送である。また、少し緊張する時間が訪れそうだ。
 
| 日々つづれ織り | 22:13 | - | -
プラド美術館の三時間
 アーティストにインタビューをするなかで、ある絵画や書籍や映画などが無性に見たくなるということがある。
 昨年末、ピアニストの赤松林太郎にインタビューをしたとき、彼が「この本、よかったら読んでください」と渡してくれたのが、「虹のように」赤松林太郎著(道和書院)。
 この本のなかで、「グラナドスの音楽を感じるには、この1冊を読めば十分だと思われる」と紹介しているのが、エウヘーニオ・ドールスの名著「プラド美術館の三時間」(神吉敬三訳、ちくま学芸文庫)。
 たまたまこの1997年の第1版をもっていたので、本棚から引っ張り出し、改めてグラナドスを意識して読んでいる。
 文庫本といっても、ドールスの文章はさらりと読めるものではないため、結構時間がかかる。だが、私はグラナドスが大好きなため、その作品を理解するためにじっくり読みたいと思っている。
 プラド美術館は何度か訪れているが、最近はいついっても長蛇の列で、その人たちから「もう3時間も並んでいる」といわれると、あきらめざるを得ない。
 この本を改めて時間をかけて読んだ暁には、グラナドスの音楽が自分のなかでどのように変容しているか、楽しみである。
 今日の写真は、「プラド美術館の三時間」の表紙。このタイトルの付け方、本当にうまいよねえ。傑作だと思うワ。


 
| 日々つづれ織り | 23:42 | - | -
クラシックリクエスト
 今日は、NHK-FMの「クラシックリクエスト」の収録があり、12時にスタジオ入りをした。
 番組のテーマは「聴いて! 私だけの名曲名演決定版」。
 出演者の垣内悠希さん(指揮者)、中川緑さん(NHKアナウンサー)とスタッフが集まり、全体の内容、マイクテスト、番組の進行などを1時間打ち合わせ、いざ13時から生放送開始。
 番組中にもリクエストを受け付けているため、次々に流す曲が変化していく。
 垣内さんとは今回が初対面。でも、彼はウィーンに住んでいるということから、ウィーン好きの私は彼と話していると、「ウィーンの風」を感じるような気がした。
 中川さんが、絶妙のタイミングで垣内さんと私に話を振り、それに対してふたりが答え、次々にリクエスト曲がかかり、リスナーからのコメントも紹介されていく。
 なかなか演奏を聴く機会のない曲や珍しい曲も登場し、音楽というのは本当にその人の人生のなかで大きなウエイトを占めるものだと実感した。
 これが「音楽の力」といえるかもしれない。
 ある曲を聴くと、そのときの自分が置かれた時代、環境、一緒にいた人、その音楽を薦めてくれた人などの想い出が蘇り、まさにそのときにタイムスリップしていく。
 そんな数々の想い出が寄せられ、今回はこれまでの番組のなかで一番多くのリクエストが寄せられたそうだ。
 打ち合わせを含めて7時間スタジオに缶詰だったわけだが、すばらしいスタッフに恵まれ、なんとか乗り切ることができた。
 番組が終了したときには、スタッフ全員と「バンザ〜イ、終わった! お疲れさま〜」とみんなで叫び、スタジオ中に達成感がみなぎった。
 この仕事で、今年は仕事納め。
 実は、番組進行中にも友人や仕事仲間から「ラジオ聴いていますよ」とメールが入り、うれしくて垣内さんに話したら、彼のところにもメールが届いているとのことで、「伊熊さんとのツーショットを送ってあげていい?」といわれ、「エーッ、そんな。写真撮られるの好きじゃないのに」といったけど、とうとう送られてしまった。まっ、仕方ないか(笑)。
 今日の写真は、まだ番組が始まる前に出演者、スタッフが集まったところ。左から中川緑さん、プロデューサーの角茂樹さん、スタッフの青木香子さん、スタッフの矢口盛悟さん、垣内悠希さん。
 このほかにも、録音スタッフがたくさんいてそれぞれの仕事をてきぱきとこなし、フル稼働で番組を完成に導いた。
 みなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございます。
 2016年の最後の仕事が気持ちよくでき、感謝しています。
 明日から、私は京都にいきます。


 
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:16 | - | -
2016年のインタビュー
 いまは各社の雑誌が送られてくる時期で、ある音楽雑誌が「2016年を振り返る」という記事にページを割いている。
 2016年に行われたコンサート、リリースされ録音のなかで、優れたものをリストアップするという企画である。この企画は、他誌でもまだまだ続く。
 今年も、本当にさまざまな演奏を聴いてきた。そのなかで、ベストワンを選ぶのは至難の業である。
 だが、不思議にノートを見ながらあれこれ思い出しているうちに、「これだ!」というものが見つかる。
 コンサートの場合は、そのときの感動が蘇り、録音の場合は、繰り返し聴いている音源が手元にあることに気づくのである。
 整理の悪い私でも、こうしてすぐにベストワンが決まるのだから、整理上手な仕事仲間の評論家たちは、きっと即決しているに違いない。
 でも、選ばれたリストを見ていると、千差万別。本当に人の趣味嗜好というものは、さまざまなのだということがわかる。
 実は、私のなかで、2016年に行ったインタビューでもっともおもしろかったものを5つ挙げてみた。
 プラシド・ドミンゴ
 ファジル・サイ
 ピエール・アモイヤル
 エマニュエル・パユ
 チョン・キョンファ
 この5人である。
 次点がアレクサンドル・タローとラン・ラン。
 こうしてリストアップしてみると、そのときのインタビューの情景がまざまざと蘇ってくる。彼らの生き生きとした表情までも浮かんでくる。
 さて、来年はどんなインタビューに出会えるだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:45 | - | -
岩下眞好さんを偲ぶ
 ドイツ文学者で音楽評論家の岩下眞好さんが、15日に脳出血で亡くなった。享年66。
 慶應義塾大学で長く教鞭を執り、名誉教授となられた。
 実は、岩下さんとは1998年に海外出張でご一緒したことがある。
 毎春行われる「東芝グランドコンサート」の先行取材で、翌年のミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団に関する取材であり、プラッソンのインタビューなどを行った。
 このときはトゥールーズ管の演奏を聴いたり、町の取材をしたり、結構のんびりと余裕のある日程だったことを覚えている。
 毎夜、夕食が終わってからホテルの中庭に出て、取材陣みんなで遅くまで飲んでいろんな話をしたが、そのときに岩下さんともずいぶん親しく話すことができた。
 以来、コンサートでお会いするたびに、近況などを話すようになった。
 ところが、この夏、彼が病気で倒れたと聞き心配していたのだが、秋になって元気な姿でコンサートに現れた。
「実は、肺に水がたまって、それをかなりたくさん抜いたので、やせたんですよ。ちょっとスリムになったでしょう」
 こう笑って話す様子から、体調が戻ったと安心していたところだった。
 その矢先の訃報である。
 とてもショックで、ことばが出ない。親しくしている人が亡くなると、その人の思い出が走馬灯のように頭を巡る。 
 岩下さんは、いつもとてもおだやかで優しく、ユーモアも忘れない人だった。
 もう音楽談義ができないことが、とても悲しい。
 謹んでご冥福をお祈りします。
 
 
| 日々つづれ織り | 20:05 | - | -
2017年のスケジュール
 12月に入ったころから、2017年の仕事の依頼が入ってくるようになった。
 もうそんな時期、となんだか実感が湧かないが、スケジュールは立てなければならない。
 今日も、来年2月の予定を聞かれ、すでにオファーを受けているものと照らし合わせ、あちこちに連絡して確認を取り、調整を図ることに。
 いまは各誌の年末入稿の真っただ中で、まだ来年のことまで頭が回らないのが現実だ。
 でも、先方は予定を早く組みたいとのことで、私もうかうかしていられず、一刻も早く返事をしなければならなくなった。
 午前中からあちこちに連絡し、その返事を待ち、ようやく夜になってすべての日程が明らかになった。
 これからもこういうことが続きそうだ。
 もう明日は12月半ば。あっというまに月末、いや年末になりそうで怖い(笑)。
 この時期になると、あちこちのお店においしそうなお餅が並ぶ。先日、西荻の駅なかの月替わりのお店に、新潟のおいしそうな草餅がきていた。
 私がお餅を手に取って見ていると、お店の男性が、「それ、うまいよ〜。ヨモギがものすごくたくさん入っているからね。疲れたときに食べてみて。元気がでるよ」と、いった。
 その「疲れたときに」のひとことで、すぐに買ってしまった。
 なるほど、きなこをまぶして食べたら、すっごくおいしい。いわゆる昔の自然な草餅の味である。
 仕事で気持ちがクサクサしているときは、こういう自然なものを食べるに限る。一気に元気になるから。
 今日の写真は、いかにもたっぷりヨモギが入っているという色をしている草餅。それにしても、年末の気配が濃厚になってきましたなあ。


 
| 日々つづれ織り | 22:04 | - | -
ドイツ・カンマーフィル
 今日はお昼から試写会とインタビューと合同記者会見があり、その後、東京オペラシティでパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴いた。
 この試写とインタビューに関しては、来年早々に情報解禁となるため、そこでじっくり紹介したいと思う。
 コンサートの前半は、ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」でスタートし、次いで樫本大進をソリストに向かえてベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が演奏された。
 このプログラムに綴ったことだが、大進はマエストロ・ヤルヴィと長年にわたって親交を深めているが、まだ共演をしたことがなく、今回のベートーヴェンを非常に楽しみにしているとのことだった。
 その演奏は、まさに大進の深化と進化を示すもので、指揮者&オーケストラとの音の対話も雄弁で、とりわけ弱音の美しさが際立っていた。
 後半はシューマンの交響曲第3番「ライン」。第1楽章からヤルヴィとオーケストラとの強い絆が感じられる生き生きとした演奏で、世界屈指の室内オーケストラと称されるドイツ・カンマーフィルの底力が存分に表出された。
 とりわけ第5楽章のフィナーレが躍動感あふれ、会場全体を大伽藍のような壮大な音楽が包み込み、終演後の喝采を招いた。
 この公演評は、「公明新聞」に書くことになっている。
 今日は目いっぱい動き回り、さまざまな人に会い、一日中みっちり仕事をしたため、もう帰宅後は疲労困憊。
 でも、特集などの校正が届き、それを全部見終わったら、こんな時間になってしまった。
 ただし、この人の笑顔を見ると、疲れも吹き飛ぶ。今日の写真は、見事なまでの集中力に富んだ上質なベートーヴェンを奏でた樫本大進。終演後の、ほっとした表情だ。ねっ、いい笑顔でしょ。

| 日々つづれ織り | 23:22 | - | -
デビスカップ
 昨夜は、テニスの男子世界国別対抗戦、デビスカップのワールドグループ決勝がクロアチアのザグレブで行われ、真夜中にテレビにかじりついてしまった。
 今年は、クロアチア対アルゼンチン。ここまでクロアチアが2勝1敗で優位に立ち、昨日は最終日。
 シングルス第1試合は、両国のエース対決となった。クロアチアはマリン・チリッチ。アルゼンチンはフアン・マルティン・デル・ポトロ。ふたりともグランドスラムを獲得したことのある実力派で、198センチの身長と28歳という年齢もまったく同じ。まさにライバル。そしてビッグサーバーでもある。
 最初はチリッチが断然優位で、まったく隙のないように見え、2セットを連取。ところが、第3セットをデル・ポトロが取返し、次いで4セットも取ってタイに持ち込むと、形成は逆転。最後はデル・ポトロが足を痛めながらエネルギーを振り絞ってもぎ取り、優勝へと一歩近づいた。
 会場は、両国のサポーターで嵐のようなはげしさ。サーブ1本ごと、ショット1本ごとにみんなが立ち上がって叫びまくるため、審判が鎮めるのに必死。
 クロアチアもアルゼンチンもサッカーの盛んな国で、サポーターの熱い応援は知っていたが、テニスでもこれとまったく同様。われを忘れて大騒ぎとなった。
 アルゼンチンの応援席には、ディエゴ・マラドーナの姿もあった。彼もひとつずつ立ち上がって叫びまくっていた。
 シングルス第2試合は、クロアチアの211センチのビッグサーバー、イボ・カルロビッチと、アルゼンチンの熱血漢フェデリコ・デルボニスの対戦。エース対決のときよりは静かになったが、結局ストレートでアルゼンチンが勝利を手にすると、初優勝のアルゼンチンは怒涛の祝祭気分。
 なにしろ、この国は5度目の決勝進出で悲願の初優勝を手にしたことになる。1981年にアメリカに敗退してから、2006年、2008年、2011年と決勝に進出したものの、優勝カップを手にすることはできなかった。
 とにかく、この試合のすごいこと。エース対決は4時半を超え、チリッチもデル・ポトロも死力を尽くした。ひとつずつのプレーがすこぶる高度で、情熱的で、見ごたえがあった。
 おかげで、今日は極度の寝不足である(笑)。
 しかし、国別対抗試合というのは、みんなが燃える。テニスであんなに観客が大騒ぎするのは、ふだんないことである。
 すばらしい試合を観戦し、テニスファンの私は大満足。
 多少の寝不足はがまんしないとね。おめでとう、アルゼンチン!!
| 日々つづれ織り | 23:28 | - | -
仕事部屋の大改造
 いま、仕事部屋の大改造を計画中である。
 自宅から1〜2分のところにある仕事部屋は、資料とCDと書籍で埋まっているが、自宅も資料で満杯状態。
 これをなんとかしないと、仕事の効率が非常に悪い。ストレスの大きな要因となっている。
 いつも原稿を書く前に資料を探してばかり。その時間がとてももったいないのだが、膨大な資料がきちんと整理されていないため、常に物を探している。
 アーティストの音源、資料がきちんと目の前にそろっていれば、原稿を書くのはそんなに時間がかからない。
 でも、準備段階で、もう疲れ果ててしまう。
「どうしたら、図書館のようにきちんとなるのだろう」
「どこをどう整理したら、見つかるのだろう」
 常にこの問題と戦ってきた。毎日、あらゆるところからさまざまな資料が送られてくる。でも、受けるのは私ひとり。整理するのも私。どうにも時間が足りない。
 ここは一念発起して、来年から整理に徹することにした。
 というわけで、いま、私は仕事部屋のレイアウトを考え中。12月は各社の年末入稿が重なるため、片付けの時間は取れないが、年明けにねじり鉢巻きで頑張ろうと思っている。
 でも、もっと広いデスクがほしいなあとか、整理棚を買い替えようかなあとか、ティーテーブルのいいのがあったらなあなどと、目先のことばかり考えていて、ダメだわねえ。
 もっと地に足を着けて、着実に仕事がしやすいようにしなくっちゃね。
 イメージだけはちゃんとあり、すっごくきれいに片付いた、すばらしくおしゃれで、仕事がはかどる仕事部屋が脳裏に浮かぶ。ここに行き着くまでの大変さは、どっかに飛んでいる(?)
| 日々つづれ織り | 22:41 | - | -
体調が崩れる時期
 今日は、午前中に来日アーティストのインタビューが予定されていたため、宿泊先のホテルに出向いたが、あいにくこのアーティストが体調を崩し、インタビューは延期となった。
 実は、私も秋からの疲れがたまったためか、いつものようにのどがやられ、ときおり咳が止まらなくなってしまう。
 お医者さんには、「いつものことだからね。疲れを取ってゆっくりすれば、自然によくなるよ」といわれ、たいした薬も出してもらえず、先ずは休めといわれてしまった。
 でも、この咳というのは私の仕事には鬼門で、まず人に会えない、コンサートに行くことができない、インタビューなども大変だ。
 咳をがまんするのは死ぬ思いで、特に静かなコンサートのときは辛い。
 というわけで、この時期はいいコンサートが目白押しなのに、残念ながら欠席せざるをえない。残念無念…。
 どうも疲れがたまると、のどが敏感に察知してしまうようだ。
 私は忙しいときには目いっぱい突っ走り、絶対にダウンすることはないし、海外出張でもどんなにタイトなスケジュールも乗り越えることができる。
 でも、それが終わったときに、一気にドドーッと疲れが押し寄せてくる。
 先日、きょうだい会のときに、1日空けるために前日はほぼ半徹状態で原稿を書き上げ、具合が悪いままきょうだいに会った。このころはすでにウィーンの疲れが出ていた時期だ。
 すると、姉ふたりがいった。
「よっちゃんは、昔からそうだったよね。幼稚園や小学校にいっている間は一生懸命勉強をこなし、ピアノも練習し、楽しく遊んでいるけど、学期末の休みになると体調を崩していたもの。よくお医者さんに薬をもらいにいったわよ」
 こういわれ、なあんだ、私はちっとも変っていないんだと思った。
 どうも、ふだんは自分のキャパシティ以上のことをしているらしい。それが休みになると、急に精神的に安心するのか、バタッとくる。
「だから、よっちゃんは、お休みがなかったのよ。友だちが遊ぼうと呼びにきたり、プールにいこうと誘いにきたけど、寝込んでいたから」
 やれやれ、なんて私は不運なんでしょう、お休みに縁がないなんて(笑)。
 ただし、いまはインフルエンザが猛威をふるっているとか。みなさん、ぜひ予防接種をお忘れなく。私ものどが治ったら、いきます!
 
 
| 日々つづれ織り | 18:15 | - | -
きょうだい会
 ウチは、半年に一度のペースで「きょうだい会」というのを実践している。
 上の姉、兄、下の姉、末っ子の私の4人きょうだいは、鎌倉、川越、初台、西荻に住んでいて、ふだんはなかなか会う機会がない。
 両親が存命のころは、しょっちゅう幹事持ち回りで「家族旅行」を行っていたのだが、最近はそういうこともなくなっていた。
 ところが、1年前から兄の発案で、再びみんなが集まることになった。
 これまで兄、上の姉が幹事を行い、昨日は下の姉が幹事。
 全員が表参道に集合し、まずは大正12年創業という隠れ家的な和菓子屋さん、「紅谷」を訪ねた。
 ここは、青山通りからちょこっと横にそれたビルの最上階。知る人ぞ知るお店で、エレベーターで上まで行き、階段を少し登って、のれんをくぐる。
 すると、小さなお店がある。
 今日作ったばかりの和菓子が並び、すぐに売り切れてしまう量しかない。
 下の姉がよく通うお店で、お薦めだというので、みんなが楽しみにしていたところである。
 全員が家族のお土産用にお菓子を買い、それからランチを食べにウィーン料理のカフェ・ラントマンに向かった。
 ここでは、それぞれ好きなお料理をわいわいおしゃべりしながらしっかり食べ、ウィーンのビールを飲み、デザートとコーヒーもいただいた。
 話が弾みすぎて、時間のたつのも忘れ、ようやく3時間半過ぎたころに席を立った。
 次は、表参道添いの「ニューヨーク近代美術館 MoMAデザインストア」。初の海外出店で、ここにはニューヨークと同様のアイデア豊富なグッズがところ狭しと並ぶ。
 みんながあれこれ選んでいるうちに、早くもお夕食の時間となった。
 予約を入れておいたという原宿駅近くの南国酒家へと繰り出す。
 ここでもいろんな物を頼んでシェアし、目いっぱいおしゃべりをして、ようやく解散。
 でも、まだしゃべり足りないよねと、下の姉と私は新宿のカフェで3次会。夜半になってカフェから「閉店です」といわれるまで粘り、帰路に着いた。
 今日は、姉たちからメールが入り、またまた返信ラッシュ。
 来春は、私が幹事を務める番である。再開発が行われている日本橋散策を考えているが、まだ半年あるから、ゆっくり吟味しようと思っている。
 今日の写真は、「紅谷」の入口の看板と和菓子の陳列棚。どのお菓子も上品で、甘さが抑えてあって、とても上質な味わいだった。
 ぜひ、また隠れ家を訪れなくっちゃ。




 
| 日々つづれ織り | 22:13 | - | -
時差ボケ
 時差に強い人と、弱い人がいる。
 私はもっとも弱い方だ。
 これまで何度も海外出張をしているが、時差が平気なことは一度もない。
 今回はロサンゼルスなので、日本との時差は16時間。これに耐えられる神経は持ち合わせていない。
 でも、不思議なことに、東京から海外に出かける場合、ヨーロッパでもアメリカでも、行くときの方が辛い。
 現地では、2〜3時間おきに目が覚めてしまう。
 でも、帰国するとガーッと寝られて、かなり速く時差ボケが解消する。これは東回り、西回りに関係あるのかしら?
 今日は、本当は少しゆっくりしたかったのだが、朝から電話がガンガンかかってきて、メールが山ほど届き、すべてに返事を送らなくてはならなかった。
 というわけで、もうすっかり仕事モード。夜遅くまで、通常業務のような形になってしまった。
 時差ボケなんて、いっていられないわね(笑)。
 日本は連休続きで、みんな出社したり休んだり。いいのか悪いのか、仕事がたまって大変なようだ。
 さて、世の中は、明日も休日。電話はかかってこないから、少しは休めそう。ここでしっかり体調を戻さなくてはならないと思っている。
 しかし、時差ボケを感じない人ってときどきいるけど、どういうからだの構造をしているのだろうか。だれか、いい時差ボケ解消法を知っていたら、教えてほしいものだワ。
 
| 日々つづれ織り | 23:45 | - | -
ラン・ラン
 ラン・ランとは、彼がまだツンツンの頭をして中国服を着ていた時代から取材を続けている。
 いまや国際舞台で大活躍するスター・ピアニストに成長したが、大きな声で明るくしゃべりまくる様子はまったく変わっていない。
 今日は、「レコード芸術」のインタビューで、「ラン・ラン/ニューヨーク・ラプソディ」(9月14日日本先行発売 ソニー)のことや他の新譜、近況などを聞いた。
 彼は会うたびに、いま取り組んでいるビッグ・プロジェクトやこれから動き出す新たな計画について話してくれるが、今日もいろんな予定が詰まっているといっていた。
 まだ情報公開できないものもあり、それがOKになった時点で、すぐに紹介したいと思う。
「ぼくはいろんな人と共演し、彼らからあらゆるものを吸収するのが好きなんだ。クラシックのアーティストのみならず、さまざまな音楽の世界とコミュニケートしたい。でも、共演する人や一緒に録音する人は、プロデューサーとじっくり話し合って決めている。有名な人をずらりと並べて共演するというのは意味がないし、きちんとしたコンセプトをもちたいからね」
 ラン・ランは、エッシェンバッハ、バレンボイムをはじめとする偉大な指揮者との共演も多い。私がとりわけ話を聞きたかったのは、アーノンクールとのモーツァルトの録音での共演。
 これに関して、ラン・ランは、ことばを尽くしていろんなことを話してくれた。それは「レコード芸術」でしっかり書きたいと思う。
 アーノンクールは、作品の解釈やこまかな点まで実に多くのことを話してくれ、それがモーツァルトを弾く上でとても役立っているという。
「本当に、マエストロが亡くなったときは悲しみに暮れた。最後の最後まで、ぼくはいろんなことを学ぶことができたから」
 いつもアーノンクールの自宅にいって、音楽以外のこともたくさん聞いたという。
 ラン・ランは、いま自分と同世代の若手指揮者との共演も多く、そうした世界の指揮界を担っていく精鋭たちとの共演はとても楽しいという。この話題になると、声のトーンが一層上がり、また、ベルリン・フィルとウィーン・フィルとの共演も予定されていて、楽しみだと熱を込める。
 本当に、話を聞くたびにビッグになっていく。彼の場合は、演奏と人間性の両面で指揮者、オーケストラが引き付けられるようだ。
 ゆえに、スケジュールは2年、3年先まで満杯。「あまりにも忙し過ぎて、勉強する時間がないため、ちょっと演奏回数を減らそうと思って、夏の音楽祭は少しセーブしたんだよ。だから今年はちょっと遊ぶことができた」
 いつも元気、いつもエネルギー炸裂、なんでもいとも簡単に弾いてしまうように見えるが、実は大変な努力家。だが、その努力の痕跡はけっして見せない。
 今日の写真は、「レコード芸術」を興味深そうに読んでいる(見ている)ラン・ラン。「きれいな写真だねえ」と感心している。

| 日々つづれ織り | 00:02 | - | -
出張の日程変更
 今日は、朝からロサンゼルス出張の日程変更の件で、ドタバタ状態になった。
 いろんな関係者とさまざまな件について話し合うなかで、急きょ日程が1日前倒しになったからである。
 でも、いまから航空券の変更が可能かどうかが一番問題で、それが解決したのが夕方近く。
 ようやく9月16日出発と決まり、20日戻りは変更なし。
 海外出張は、本当にいろんなことが起きる。
 事前にあらゆる担当者と打ち合わせをじっくり行い、みんながそれぞれの仕事をこなしていくわけだが、それでも次々にいろんな問題が起き、変更を余儀なくされる。
 すべてのことに素早く対処しなければならないのだが、やはり自分ではどうしようもないことも多く、当然のことながら人に頼らなくてはならないことも出てくる。
 仕事は、やはりチームワークとコミュニケーションが大切だとつくづく思う。幸い、今回の仕事はみんなとてもエネルギッシュに前向きに対処してくれる人ばかりだから、私も精一杯やろうという気持ちになれる。
 とはいえ、もうすぐに出発である。
 インタビューの準備を念入りに行わなくてはならず、この週末は資料と本を山ほど抱えて、京都の仕事部屋に行こうと思っている。
 頭をクリアにして、資料を読み込まなくっちゃ。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:01 | - | -
引っ越し記念日
 3年前の今日、大岡山から西荻窪に引っ越しをした。
 西荻は私の祖父が住んでいた街で、上の姉が学生時代に祖父の家に住んでいたため、我が家にとってはゆかりの深い街である。
 2013年の9月も、とてつもない暑さに見舞われていた。
 引っ越し屋さんの若いお兄さんたちが、全身汗びっしょりになりながら、重い荷物を効率よく運んでくれたことを思い出す。
 私は家具はもとより、CDや仕事の資料がものすごく多いため、ふつうの家よりも荷物が多い。
 前の日に整理して荷造りしてくれる人たちがやってきて、次の日も朝から荷造りし、その後ダーッとトラックに積み込んで運んだ。
 あれから3年、もうすっかり西荻の住人となったが、この暑い日が巡ってくると、大変だった引っ越しの日を思い出す。
 もちろん、荷物が入ってから、整理するのがもっと大変だった。
 この年は、引っ越しの準備段階がすさまじい状態になっていたため、3キロほどやせた。重い物を運んだり、ゴミ出しをしたり、毎日たっぷり汗をかいたためだろう。
 そうよね、人間、からだを動かして汗をかかなくちゃいけないんだよね。
 いまは運動不足ゆえ、あのバタバタ動いていた時期が妙になつかしい。
 さて、3年経過した。最初はきれいに整理されていた資料が、いまは見る影もない。まいったね、グチャグチャだ。
 いつか時間ができたら整理しようと思っているのだが、いっこうにその日はやってこない。
 というわけで、いつも原稿を書く前の資料探しに余分な時間を要しては、自己嫌悪に陥っている。
 3年経ったことだし、ここはひとつ整理する時間を取らないといけないなあ。
 でも、締め切りをこなすのが優先事項だから、またまた資料の整理は先送りになりそう。毎度のことだ。人間、あきらめも大事よね(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 23:23 | - | -
出張のスケジュール
 今日は朝からてんやわんやの状態だった。
 というのは、出張の最終的なスケジュールが決まり、飛行機やホテルの手配を依頼し、そのやりとりで電話やメールが殺到したからだ。
 ロサンゼルスの取材は、9月17日から20日まで、滞在は1日半というタイトなスケジュールだ。
 ここは、時差が16時間。18日の1日だけのインタビューゆえ、着いた日に体調を整え、翌日のインタビューに万全の状態で臨めるようにしなければならない。
 これが至難の業なんだよねえ。
 私は時差に強い方ではないため、いつも海外出張に行くと、この時差ボケとの闘いとなる。遊びに行く場合は、眠ければゆっくりしていることも可能だが、仕事となると、そうもいかない。
 今回も、時差との闘いがもっとも大きな問題となりそう。
 次の出張は、ウィーン。これは10月1日出発、現地を6日に発ち、7日に帰国となった。これも、結構きついスケジュールになりそうだ。
 でも、決まった以上はなんとか自分のなかで調整しないと…。
 こういうやりとりが長時間続いたため、原稿を書く時間がどんどんなくなり、焦るばかり。もう9月に入ってしまったし、時間ばかり気になる。
 秋はクラシックのコンサートシーズン。出張が続くと、いいコンサートを逃すことにもなり、いろいろ調整が難しい。
 さて、9月と10月は、仕事の配分をしっかり考えないと、大変なことになりそうだ。
 みんなに、「とにかく体調に気をつけて」といわれている。それが一番大きな課題である。
 自分のからだは自分で守らないと。久しぶりに、沖縄酵素など飲んでしまった、効くかなあ(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:17 | - | -
首のコリが悪化
 美容院に行くと、最後に頭部と首と肩のマッサージをしてくれる。
 そして、いつもいわれる。
「すご〜い、コリコリですよ。ものすごく堅くて、ほぐしきれません。仕事のしすぎですよ。パソコンから少しは離れた方がいいですよ」
 ハイハイ、ごもっとも。よ〜くわかっています。でも、離れると仕事にならないんです。
 というわけで、コリコリは続いていく。
 特に首のコリがひどく、どうもこれは眼の疲れからきているらしい。
 まあ、だましだましやっていくしかなく、自然食品店から勧められたカシスのジュースを飲んだり、いろいろ眼にいいことは試みているが、酷使しているため、追いつかない。
 パソコンを日々使うみなさん、どうぞ私のように首がコリコリにならないよう、くれぐれも気をつけてくださいね。
 そうそう、ブルーベリー&ルテインもいいそうですよ。お試しあれ。
| 日々つづれ織り | 23:31 | - | -
類まれなる集中力
 リオ・オリンピックの熱戦が続いている。
 内村航平の鉄棒に賭けるひたむきな目と類まれなる集中力に満ちた表情、完璧なる演技を見て、国際コンクールの本選の舞台におけるピアニストと同質のものを感じた。
 幼いころからその道ひと筋に歩み、長年の研鑽の結果を本番の場で披露する。
 もちろん、スポーツと音楽ではまったく内容が異なるが、ひたすら技術を磨き、メンタルとフィジカルを整え、自分のもてる最高のもので勝負するという面では似ている。
 以前、ノルウェーのトランペット奏者、オーレ・エドワルド・アントンセンにインタビューしたとき、彼が冬季オリンピックの委員のひとりになっていると聞き、その話で盛り上がったことがある。
「スポーツ選手と音楽家はすごく似ている面があるんだよ。ぼくの国では、主としてウィンタースポーツの選手だけど、メンタル面のケアを非常に重視しているんだ。そこにぼくが呼ばれるわけだけど、本番のステージでふだんの自分の能力を存分に発揮するためには何が必要かということが話し合われる。話ばかりではなく、自分を信じるためには何が必要か、幼いころから培ってきたものをいかにしたら100パーセント出せるか、緊張しないためにはどうしたらいいかなど、いろんなことをチームを組んで解決していく。とても興味深いプロジェクトで、ぼくはここで音楽家として何が必要かということをトップ・アスリートたちから学んだ。指導する立場なのに、いろんなことを学ぶことができるんだよ」
 アントンセンはさっぱりしていて自然体で、とてもナイスガイ。演奏ものびやかで、涼風を感じさせるような美しい響きをもっているが、そうした演奏の奥にアスリートから得た精神が息づいているようだった。
 まだまだオリンピックはこれからハラハラドキドキの競技が続きそう。ただし、リオとは昼夜が逆。毎日、寝不足だよねえ。
 もう夏休みに入った人が多く、仕事の連絡は少ないため時間的には余裕が出てきたが、それにしても、眠い眠い(笑)。
| 日々つづれ織り | 23:25 | - | -
メール・インタビュー
 メールの発達により、仕事の仕方が大幅に変ってきた。
 まず、原稿依頼の方法が電話からメールに移り、ほとんど固定電話にはかかってこない。
 固定電話が留守電になっていると、すぐに携帯の方にかかってくる。
 外出先でその電話を受け、「それじゃ、詳細はメールで送っておいていただけますか。戻り次第、見ますので」と、返事をしておく。
 これで、メールに原稿依頼が入ってくるというわけだ。
 最近多いのが、メール・インタビューという方法。海外にいるアーティストにメールでインタビュー内容を送り、その答えを送ってもらい、インタビュー原稿に仕上げるというやり方である。
 このメリットは、経済的な面と時間的な面。海外に出張して話を聞かなくて済むし、時間の節約にもなる。
 デメリットは、一方通行のインタビューになること。一問一答の形になるため、それをインタビューらしい原稿に仕上げなくてはならない。
 まあ、私はそういうの得意だけどね、なあんて…。いえいえ、けっして自慢しているわけでも、楽しんでいるわけでもありませんよ。
 だって、この場合は、実際にアーティストに会って話をしているわけではないため、生き生きとした原稿を書くのは至難の業だからだ。
 私は、人に会って話を聞くのが好き。メールのやりとりだと、限界がある。
 でも、戻ってきた答えから、最大限その背後にあるアーティストの姿勢や精神や思いを読み取り、原稿に託していかなくてはならない。
 つい先ごろも、ベルリンに留学している日本のピアニストにメール・インタビューをすることになり、雑誌の担当者に質問状を提出した。
 もうすぐその答えが戻ってくるため、それをもとに原稿を仕上げる。
 本当に世界は狭くなったと感じる。取材の方法がどんどん変化していくからだ。さて、今後はどんな新しい方法が出てくるのだろうか。
 仕事の内容や方法が変るのはいいけど、そういう変化にいつもすぐに対応しなくてはならないから、大変だよねえ。パソコンで眼精疲労がすごい、などといっている暇もなく、次々に新たなことに挑戦しなくてはいけない。
 私はけっしてメカに強い方ではないけど、周りの仕事仲間を見ると、私よりもこういうことに苦手な人がいて、そういう人はもうまったく新しいことはやらなくなってしまう。こうなると、どんどん置いていかれてしまう。
 いやはや、世の中の急激な変化に着いていくのは、ホント大変だワ。

 
| 日々つづれ織り | 22:38 | - | -
ルノワール展
 4月27日から8月22日まで、国立新美術館で「ルノワール展」が開催されている。
 オルセー美術館とオランジュリー美術館所蔵の100点を超える絵画、彫刻、デッサン、パステルなどが展示され、ルノワールの全貌を知ることができる。
 とりわけ、今回は日本初公開のルノワールの最高傑作と称される「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」(1876)が展示され、大きな話題を呼んでいる。
 会場を訪れると、やはりこの絵のところだけ人の数が違う。
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」と「田舎のダンス」「都会のダンス」の部屋は、他の部屋よりも広々とした空間がとってあり、人が多くても、じっくりと見ることができるよう工夫が施されている。
 私は、以前にもパリで見た、ルノワールのバラの絵が忘れられず、今回も「桟敷席に置かれたブーケ」の白いバラに魅了された。
 ルノワールは特有の人物画を描くことで知られているが、彼の静物画もまた実に色彩と陰影と存在感があり、バラの香り立つような美しさが際立っている。
 今回、実際の絵をゆっくり鑑賞して新たな発見があったのは、「草原の坂道」。ほのぼのとした絵で、淡い色彩と人物配置が、どこかのどかでぬくもりに満ちた空気を生み出している。
 もうひとつ、心惹かれたのは、ルノワールの絵具箱、パレット、絵具皿、容器、筆、ナイフ、チューブ入り油絵具。とてもリアルで、画家の存在を身近に感じることができた。
 会場には、ルノワールの晩年の映像もほんの短いながら映し出され、画家の素顔を垣間見ることができて興味深い。
 美しい絵を見ると、感性が磨かれ、精神的に豊かになる感じがする。
 今日の写真は、日本初公開の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」(チケットより)。光の描写のすばらしさに見入ってしまう。





| 日々つづれ織り | 21:45 | - | -
かわいいチョビの想い出
 猫や犬の大好きな私は、ペットを飼いたいと常々思っているが、出張があったり京都の仕事部屋に出かけたりすることを考えると、う〜ん、無理だなあと思ってしまう。
 以前、目黒の洗足に住んでいたころ、近所の家にものすごくかわいい子猫がいた。私は勝手に「チョビ」と名付けてかわいがっていた。
 この子は私にとてもなついていて、仕事から帰ってくると家の前の道路でずっと待っていたかのように喜んで寄ってきたり、朝刊を取りに出るとすぐに駆け寄ってきたり、ちよっと留守が続くと、私の顔を見るなり「プイッ」と横を向いて、「なんで、ちっともいないの?」という表情をしたり…。
 まるで人間のような喜怒哀楽の感情を表す子で、もうたまらなく愛くるしかった。
 ところが、ある日、不慮の死を遂げてしまった。
 ああ、もっと一緒にいてやればよかった、本当はさらってしまえばよかった、チョビちゃん、どうして急にいなくなってしまったのと、しばらくはペットロスのような状態に…。
 これまで実家ではいろんな猫や犬を飼っていて、それぞれ想い出がたくさんあるがチョビは特別な猫だった。
 私が、自宅の鉢植えを2、3個日陰になってしまうのを避け、朝一番で前の日当たりのいい道路に並べていると、チョビはずっとその鉢植えを守っていてくれた。
 私が仕事から帰ってくると、よく手を鉢に乗せて、「よっちゃん、守っていたよ〜」といっているかのように「ニャーッ」と鳴いて迎えてくれたものだ。
 ああ、ダメだ。涙がこぼれてきてしまった。チョビは、天国でもきっとみんなに愛されているに違いない。
 今日の写真は、鉢植えに手を乗せているチョビの様子と、私が玄関のドアを開けるとすぐに寄ってくる様子。
 いまほど感度のいいカメラではなかったため、ボケボケだが、私にとっては宝物のような写真である。




 
| 日々つづれ織り | 23:39 | - | -
ベートーヴェンの講座
 今週の末、長野市芸術館でベートーヴェンの講座を受け持つ。
 HPの「選抜情報倶楽部」でも紹介しているナガノ・チェンバー・オーケストラ(NCO)第1回演奏会の後に行われる「音楽の分かる大人になろう」と題した講座で、講師は柴田克彦さん(音楽ライター)と加藤昌則さん(作曲家・ピアニスト)と私の3人。
 15日(金)夜、現地で講座の打ち合わせとリハーサルが行われ、翌日16日(土)の16時から久石譲指揮によるベートーヴェンの交響曲第1番他のコンサートがあり、その後、講座に移るという予定である。
 いま、その準備をしていて、私はベートーヴェンの人間像に触れるという面を受け持つ。以前、作曲家ゆかりの地を訪れたときのことを交えて話し、そのときに撮影してきた写真を10枚ほどホールのステージに映し出すという趣向である。
 実は、HPのカバーフォトもベートーヴェンの像と「田園」の構成を練った場所として知られる「ベートーヴェン・ガング(ベートーヴェンの散歩道)」を使用しているが、この散歩道の写真の一番右側には細い小川が流れている。
 ベートーヴェンが有名な「遺書」を書いたハイリゲンシュタットは、いまや高級住宅街となり、散歩道も小川もほんの少しだけ残されているにすぎない。
 ベートーヴェンの像はその小径のはずれ、ハイリゲンシュタット公園に建っている。
 ベートーヴェンはこの小径の散歩を日課としていて、大声を出してうたいながら歩く姿が見られたという。
 耳は聴こえなくても、あふれる楽想は尽きることなく、想像力と表現力により美しい交響曲第6番「田園」を書き上げた。
 そんなさまざまなことを講座では紹介したいと思う。
 今日の写真は、ベートーヴェンの散歩道。無機的な素材で作られたフェンスを外し、なんとか小川の流れを入れようと、苦心した1枚。もうこのごく近くまで住宅が迫っている。

| 日々つづれ織り | 00:12 | - | -
スポーツ誌の記事を参考に
 ユーロ2016が始まったときから、「Number」(ナンバー)の記事を愛読している。
 この雑誌は、写真がとてもインパクトが強いことと、何より記事が充実していて、読みごたえがある。
 いろんなスポーツ界の選手のインタビューも実に興味深く、ノンフィクションライターの記事もリアリティがある。
 いつも読むたびに、「こういう雑誌がクラシックでできないだろうか」と考えてしまう。
 アーティストのインタビュー、コンサートの様子、さまざまな事前の情報、取材記事など、絶対にできるはずだ。
 でも、実際にはなかなか難しい問題があり、こういう特集号でダーンとインパクトを与える、ということができない。
 私も編集者だったころは、日々どういう特集を組もうか、いかにしたら多くの人が読んでくれるか、タイアップはどうしたらいいか、海外取材はするべきか、経費の問題はどう解決するか、時間をどうやりくりするかなど、目の前の山積みとなっている問題と闘っていた。
 もちろん「Number」はスポーツ誌ゆえ、華やかで勢いがあり、登場する花形選手も多い。一般の人々のニーズに応えるべく、ドラマチックな記事展開も存分になされている。
 でも、でもですよ。クラシックでこういう記事ができないはずはない。
 私は、雑誌を隅から隅まで読み、参考になる点を探している。
 原稿の書き方もとても勉強になり、とりわけ取材記事がおもしろい。
 ああ、こういう雑誌、作りたいなあ。あまり夢ばかり見ていても現実味に欠けるから、自分のHPを充実させることを考えなくちゃね。
 今日の写真は、「Number」のユーロ2016の特集号。


 
 
| 日々つづれ織り | 22:34 | - | -
ユーロ2016
 UEFA EURO 2016(ユーロ2016)の真っただ中である。連日、寝不足の人が多いのではないだろうか。
 ようやくベスト16が出そろい、以下の組み合わせとなった。

 スイス×ポーランド
 ウェールズ×北アイルランド
 クロアチア×ポルトガル
 フランス×アイルランド
 ドイツ×スロバキア
 ハンガリー×ベルギー
 イタリア×スペイン
 イングランド×アイスランド

 私はずっとスペインを応援しているが、次はイタリア戦だ。この組み合わせは決勝に匹敵する。
 今回のスペインは決定力不足といわれ、片やイタリアはスペイン戦に向けてアイルランド戦に主力を温存して臨んだ。
 いやはや、どうなることか。
 今回は、スウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチが、代表を引退すると発表し、話題となった。彼は「王としてやって来て、伝説として去る」ということばを残し、パリ・サンジェルマンも今期限りで退団する意向を示している。
 ユーロ2016は、私が以前から知っている選手も多く参加しているが、新しい顔も多く、世代交代が著しい。
 スペインも、なんとか頑張ってほしいとひたすら願う。
 スポーツ観戦は、できる限りライヴで観たい。結果がわかってから観ても、ハラハラドキドキはしない。
 でも、ユーロ2016はほとんど夜中から明け方の放映である。辛いよねえ(笑)。
 今日の写真は、WOWOWの月刊プログラムガイドのユーロ2016の関連ページ。来週からいよいよ決勝戦がスタートする。
 寝不足に拍車がかかるなあ。いつ、仕事したらいいんじゃ〜。


 
| 日々つづれ織り | 23:33 | - | -
吉川隆弘
 乃木坂の近くにあるフランス料理の老舗、シェ・ピエールは、友人のKさんとよくいくレストランである。
 今日は、イタリアからリサイタルのために帰国しているピアニスト、吉川隆弘と彼のマネージャーのYさんと3人で、シェ・ピエールで食事&おしゃべり会をした。
 吉川さんは、ドビュッシーの録音をしたばかりで、いま編集の真っ最中だそうだ。その新譜を含め、今度、私のHPの「音楽を語ろうよ」に出演してもらうことになった。
 そのスケジュールを話し合い、10月15日にはサントリーホールのブルーローズでリサイタルが行われるため、その前に記事を書くことになった。
 吉川さんのイタリアでの話、私の仕事の話などいろいろ話題が広がり、あっというまに3時間半が経ってしまった。
 この季節は、ホワイトアスパラガスがおいしい。今日は、前菜に3人ともホワイトアスパラガスのサラダを頼んだ。
 お魚料理もお肉料理もデザートも、もちろんワインもとてもおいしく、パリの一角にあるようなアットホームなお店の雰囲気のなか、ゆっくりとおしゃべりを楽しむことができた。
 今日の写真は、前菜のホワイトアスパラガスのサラダ。もう1枚は、お店のアニバーサリーにフランスパンのビゴのお店から送られたという記念のパン。「シェ・ピエール」のロゴが記されている。




 
 
| 日々つづれ織り | 23:53 | - | -
資料の整理
 CDのライナーノーツ、来日アーティストのプログラム原稿、WEBの連載記事などの締め切りをこなしていると、あっというまに一日が過ぎてしまう。
 でも、いま私の仕事部屋には、次なる単行本の資料が山と積まれていて、それをにらみながら原稿を片付けているところだ。
 さて、明日からは、資料の整理を徹底的に行わなければならない。
 ひとつずつ、そのアーティストの新聞や雑誌の掲載記事を読み、必要な物に付箋を貼り、熟読するものを選び、選択していくわけである。
 これが非常に長い時間を要する。
 ただし、これをきちんと行わないと、単行本は書けない。今回の本は約10万字である。う〜ん、考え出すと、頭が痛くなる。
 どういう章立てにするか、最初をどんな形で始めるか、何をメインに据えるか、どういうコンセプトでいくか、クライマックスをどこにもっていくか、最後はどういう形で締めくくるか。考えることは山ほどある。
 これをこの週末に集中してやっておかないと、来週の月曜日にはまた次の単行本の打ち合わせが待っている。
 いやはや、なんでこう重なるんでしょうね。4冊の単行本の依頼のうち、どうしても時間がないため、1冊は無理、とお断りした。
 それでも、今年は3冊だ。なんという年だろうか。1年でもずれてくれればいいのに…。
 こうしてブチブチいっているうちに、資料の1枚でも読めばいいのにね。なかなかパッパと切り替えられないのが現実じゃ。
 さて、締め切りはすべて終わったし、ワインでもグビリといきますか。本当は、これやっているからダメかも。
 すぐ次の仕事にとりかかればいいものを、ついつい休みたくなるんだよねえ。人間だから、仕方ないか(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:40 | - | -
エマニュエル・パユ
 先日、新譜に関する「CDジャーナル」の取材で、フルートのエマニュエル・パユにインタビューしたばかりだが、実はもうひとつ別の新譜のインタビューを行うことになった。
 というのは、前回はパユとトレヴァー・ピノック&カンマーアカデミーポツダムとの共演による録音だったが、今秋来日予定の「レ・ヴァン・フランセ」の新譜も来日前にリリースされるという。
「世界最強のスーパー軍団 管楽アンサンブル」と称される管楽器5人とピアノひとりの「レ・ヴァン・フランセ」は、日本でも非常に人気が高い。
 その新譜の情報がまだ日本に届いていないことから、レコード会社の担当者のOさんが困っていたところ、「じゃ、もう一度、彼女にインタビューしてもらえばいいんじゃない。ぼくがレ・ヴァン・フランセを代表して答えるよ」とパユがいったそうだ。
 ちなみに、彼女というのは、私のことである。
 というわけで、またまたパユに会うことになった。
 今日は王子ホールで「エマニュエル・パユwithフレンズ・オブ・ベルリン」と題されたコンサートが行われたため、そのリハーサルの合間を縫って楽屋でインタビューが行われた。
「レ・ヴァン・フランセ」の曲目は、ベートーヴェンとヒンデミットという組み合わせ。もうすでに録音は終わっているため、作品について、録音の様子、各々の作曲家のこと、曲の選び方、「レ・ヴァン・フランセ」の発足時から今日まで、多岐に渡る話を聞いた。
 パユは、本当に前向きな人である。そして、いずれの質問に関しても、ことばを尽くしてこまかく話してくれる。
 この新譜もライナーノーツを担当するため、あらゆる角度からの質問を試みたが、とても楽しそうに話してくれた。
 前回は映像録りが入っている日だったため、ちょっとおしゃれをしていたが、今日はリハーサルの合間ゆえ、汗をかいて上気していた。
 写真は、そんなパユの素顔である。ところが、私の写真を見た彼が、「う〜ん、どうしてもこういう照明だと、鼻の下に影ができるよね。鼻が高いとこうなっちゃうのかなあ」といった。
 これを聞き、その場に居合わせた全員が、「エーッ、日本人はまったくそんな心配はないよ〜」と異口同音に叫んだ。
 それを聞いたパユは、「あっ、そう。まあ、いいかっ」てな調子で、写真のOKが出た。
 その後日談。
 れいの「CDジャーナル」のパユさまの大ファンのAさんに、「また今日パユに会ったから、写真送るね」といって送ったら、こんな返事が戻ってきた。
「ありがとうございます。すばらしすぎて、電車のなかで鼻血が出そうです」
 いやあ、大笑い。なんというユーモア。ほとんどギャグだ(笑)。
 いつもみんな真面目に一生懸命仕事をしているわけだから、ときにはこういう息抜きもないとね。
 パユさま、ありがとう。みんなの心が温かくなっています。仕事のストレスも一気に吹き飛びました。
 でも、ライナーノーツは2枚ともちゃんと書きますから、安心してくださいね。仕事は仕事、笑ってばかりはいられないもん。



 
 
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
単行本の資料整理
 今日は、次なる単行本のアーティストの自宅に伺い、長年に渡る活動の資料整理を行った。
 事前に出版社の編集担当者のSさんたちが、膨大な資料の仕分けをしておいてくれたため、今日は雑誌に絞って1冊ずつ中身に目を通し、必要な物だけを持ち帰ることにした。
 次回は、新聞の記事を整理しようと思っている。
 なにしろ、長年第一線で活躍しているアーティストゆえ、取材記事は山ほどある。
 内容が重複したり、あまり単行本には必要ないものを除いていき、これだけは目を通しておきたいというものをピックアップして、キャリーバッグに詰め込んだ。
 これからしばらくこの雑誌の記事を読み込んで、インタビューの内容と構成を決めていかなくてはならない。
 こうした段階を経て、アーティストのすべての面を頭にたたき込み、足りないところにポイントを絞り、インタビューで内容を深めていくわけだ。
 今回の本はかなり文字数が多く、10万字を超える。章立てを5つにしようと思っているため、ひとつずつの章が約2万字という計算だ。
 それを鑑み、インタビューの質問を組み立てていかなくては…。
 いま持ち帰った雑誌を全部読み込み、次回は25日に再度資料整理にいくことになった。
 それまでに、現在の資料をすべて把握する必要がある。
 単行本というのは、文字数が多いこともあり、長丁場の仕事となる。体力、気力、集中力の勝負である。
 さて、次なる単行本に向かって走り出さなくては…。
  
| 日々つづれ織り | 23:40 | - | -
読書の時間をいかに確保するか
 休日も返上で、たまっている原稿と格闘していると、どうしても本を読む時間が確保できない。
 いろんな出版社からアーティストの本、作曲家や作品にまつわる本などが送られてくるが、机の上に山積みになっていて、この山はいっこうに低くならない。
 いまは、来週インタビューするヴァイオリニストの単行本を読破しなくてはならないのだが、これが360ページもある分厚い本。ありゃりゃ、どうしよう。
 じっくり読んでいかなくては、インタビューに臨めないし、その時間もないし…。
 そうこうしているうちに、インタビューをする雑誌の担当者から、そのアーティストのCDがドーンと送られてきた。ウワーッ、これも重量級だ。
 というわけで、本とCDをにらみながら、どう時間をやりくりするか頭を悩ませている。
 でも、このアーティストは、とても興味深い人なのである。
 また、月曜日に、その報告をします。まずは、資料を頭にたたき込まなくては…。
 
| 日々つづれ織り | 21:46 | - | -
ボッティチェリ展
 時間に追われ、あわただしい毎日を送っていると、アイデアが枯渇してくる。
 こういうときこそ、美のオーラを浴びなくてはならない。
 早くいかなくては、とずっと思っていたボッティチェリ展がもうすぐ終わってしまうため、思い切って東京都美術館に出かけた。というのは、金曜日は20時まで開館しているからだ。
 だが、今日の上野は肌寒い気候にもかかわらず、週末とあって上野公園は夜までお花見の人、人、人。
 それをかきわけ、美術館に着いたら、またもや人、人、人。
 エーッ、こんなに遅いのにまだ混んでるよ〜、みんな週末だというのに、どうして?
 でも、私も4月3日に終わるからと滑り込みセーフをねらったのだから、みんな同じ気持ちなのかもしれないわね。
 ボッティチェリの作品は、いろんなところで見ている。
 今日は、フィレンツェのウフィツィ美術館の「ラーマ家の東方三博士の礼拝」、ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館の「聖母子(書物の聖母)」、グラナダの王室礼拝堂の「オリーヴ園の祈り」などの絵に再会することができ、その絵を見たときの現地の様子がまざまざと脳裏に蘇ってきた。
 本物の絵というのは圧倒的な存在感を放ち、見る者を釘づけにする。絵のなかから長年の歴史と伝統の重みが伝わり、何世紀も生き抜いてきた絵の生命力に敬意を表し、ひざまづいて祈りたくなるような思いを抱く。
 ボッティチェリの絵は繊細で緻密で、匂い立つような馨しさが感じられる。特に人物の目の表情がすばらしい。
 会場の出口には、「ラーマ家の東方三博士の礼拝」に描かれた自画像のレプリカが飾られ、多くの人たちがボッティチェリと並んで写真を撮っていた。
 今日の写真は、そのボッティチェリのレプリカ。



 やはり、これだけ存在感のある上質で美しい絵に触れると、疲れが一気に吹き飛ぶ。記念に、ボッティチェリの聖母子から触発されてデザインしたというネックレスを購入した。
 いろんなデザインと色があったけど、私はかなり色彩を押えた繊細なネックレスを選んだ。こういう美術館グッズは、なんとなく心が癒されるから不思議だ。




 
 
| 日々つづれ織り | 23:36 | - | -
動物が寄ってくる
 子どものころから犬や猫が大好きで、野良猫を拾ってきては母に叱られ、「今度こそ自分で面倒見るから」と泣いて約束するのだが、結局母がすべての面倒を見る羽目になり、またまた叱られた。
 いまはペットを飼うことはできないため、よその犬や猫を見て心をなぐさめている。
 そんな私に、よく犬や猫がすり寄ってくる。やはり動物好きというのは、わかるのだろうか。
 先日、お魚屋さんに行くと、前に並んでいた女性の連れていたかわいい犬が、私を見て急にはしゃぎ出し、足によじ登ろうとする。
「ダメでしょ。ほら、離れなさい。ごめんなさいね」
 その飼い主は必死で紐をひっぱるのだが、ワンちゃんは私の足にへばりついていっこうに離れようとしない。
 私は「あらあら、元気ねえ。なんていう名前?」といって頭をなでたため、飼い主は「ああ、お好きなんですね、よかった」といって安心した表情を見せた。
 あまりワンちゃんがなつくため、そのお店にいた人たちがみんな出てきて、「えらくなつかれたモンだねえ」といって、輪になって眺めている。
 それでは記念に写真を撮ろうと思ったのだが、ワンちゃんは私の足によじ登ろうとしているため、うまく撮れない。
 そこで飼い主の女性に抱いてもらい、ようやくワンショットが撮れた。
 買い物を済ませてその女性が帰ろうとすると、ワンちゃんは「クーン、クーン」と寂しそうな鳴き声を発し、私をじっと見つめている。
 こりゃ、どうしよう。誘拐するわけにもいかず…。
 動物と心が触れ合った日は、なんだか心の奥があったかくなる。でも、またお魚屋さんで会ったら、今度こそさらいたくなってしまうかも(笑)。
 今日の写真は、かわいい“ゆんちゃん”。


| 日々つづれ織り | 22:00 | - | -
HPの感想
 HPのリニューアルが完成し、仕事関係の人たちに一斉に送った。
 その後、いろんな人から感想が送られてくる。
 具体的な意見や、もっとこうした方がいい、ここはわかりにくい、この部分の統一が取れていないなど、さまざまな感想が寄せられ、最初は一喜一憂してしまった。
 しかし、ひとつずつの意見に合わせて変えていくわけにもいかず、意見はしっかり拝聴し、今後に生かしていこうと思っている。
 思えばこの1年半というもの、自分にいま何ができるのか、何をすべきか、どこまでだったらできるのかなど、いろんなことを考えてきた。
 幸い、同じ考えと方向性をもつ仲間も見つかり、彼女たちの力を借りて一歩一歩進んできた。
 ようやくリニューアルが完成したものの、デザイナーとプログラマーからは「外側はできたから、これに魂を入れていくのは伊熊さんの役目」といわれ、その通りだと肝に銘じている。
 昨夜は、大切な仕事仲間のOさんが西荻にきてくれ、ふたりで食事をしながらHPのこれからの在り方についてじっくり話し合った。
 いろんな面でやらなくてはならないことが重なっていて、頭が整理できないときに、こういう親しい友人の客観的で的確な助言は本当に助けになる。
 いまはまだ試行錯誤の段階で、記事を更新するたびに、より読みやすくしなければ、もっと効率のいい発信方法があるはずだ、このアーティストをもっと知ってもらうためには何が必要か、とにかく楽しんで読んでもらいたいなど、あらゆることが頭のなかを駆け巡る。
 私は「駄馬の先走り」的な性格ゆえ、焦らずゆっくり進むことが苦手。考えるより行動が先に立ってしまいがち。
 その性格をできる限り抑制し、思慮深くあらねばならない。これが一番難しいことなんだけどね(笑)。
 何はともあれ、少しずつ創意工夫を施し、ひとりでも多くの人が読んでくれるような記事を書きたいと思っている。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:55 | - | -
HPのリニューアル完成間近
 今日は雪模様のなか、HPのリニューアルの最終打ち合わせにデザイン事務所に出向いた。
 インタビューのコンテンツは毎回デザイナーに更新を行ってもらうことになったが、あとのコンテンツはすべて自分で更新をしていかなくてはならないため、その方法を覚えるのが困難を極めている。
 デザイン事務所の担当のSさんが、とてもていねいにわかりやすいマニュアルを作ってくれたため、それをひとつずつ自分で作動しながら覚えていく。
 なにしろIT用語は、私にとっては宇宙語ゆえ、さらさらと仕事が運ばない。
 それでも、なんとかひとつずつクリアし、大体のところはできるようになった。
 今日は、そのなかでどうしてもわからないところを質問したり、私がまちがって行っているところを指摘してもらったりしながら、作業を進めた。
 ここまで来たら、もうあとはやるっきゃない。
 来週をめどに、全面リニューアルが完成しそうだ。
 出来上がったら、すぐに仕事関係の人たちに一斉に送り、意見を聞こうと思っている。
 それからは各コンテンツの記事をどれだけ書くことができるか、更新の頻度をどれくらい上げていくことができるか、これが勝負となる。
 さて、リニューアルを待っていてくれたみなさん、いよいよです。
 来週には新しいHPがお目見え。最初は少しずつしか更新できないかもしれないけど、慣れてきたら徐々に増やしていくつもり。
 長い目で見てくださいね〜。
 
| 日々つづれ織り | 23:23 | - | -
遅めの冬休み
 年末年始の休みを返上して単行本の原稿を書いていたため、いまになって心身がいうことをきかなくなってきた。
 こういうときは、パッと休みをとって、頭を切り替えなくてはならない。
 というわけで、週末には大好きな京都に骨休めにいくことにした。
 ところが、世の中は3連休。
 そうか、こういうところにまた休日があったのね、ちっとも気がつかなかった(笑)。
 この休日に気づいたのは、ホテルがどこもいっぱいで、新幹線も取りにくいことが判明したためである。
 ようやくあちこち探して、なんとかホテルと新幹線のチケットをゲットしたわけだが、こういう時期にそんなに多くの人が旅行をするとは驚きだ。
 年末年始の休暇の続きかしら(笑)。
 私は、心とからだに休息を与えるのが目的。先日、このブログにも登場した、京都のカフェの本が旅の「友」である。
 少しだけ古都の空気を吸って、活力を取り戻さなくては。
 また、美味しいものに出合ったら、写真を撮ってきま〜す。
| 日々つづれ織り | 21:28 | - | -
フィレンツェの硝子器
 今年からスタートする、HPの「アーティスト・レシピ」のコンテンツのなかで使える、美しい硝子器を手に入れた。
 フィレンツェ近郊のサン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノにあるIW社の製品で、特徴あるイタリア・デザインを用いた職人芸による硝子器である。
 この会社の硝子製品は、欧米各地をはじめ世界中の食卓を美しく演出していて、熟練の職人によるこまやかな技法が特徴だ。
 私が入手したこのサラダボウルもサラダを盛るだけではなく、フルーツやスイーツなどなんでも合いそう。
 きめこまやかな装飾が施してあり、さすがハンドメイドの逸品だ。
 さて、これにどんなお料理を入れようか。
 考えるだけでワクワクしてくる。
 でも、実際にもうすぐHPのリニューアルが完成して記事のアップが始まったら、それこそ自分で更新するコンテンツに振り回されそうだ。
 慣れるまでは大変な日々が待っている。
 そんな焦燥感と困惑を吹き飛ばしてくれるのが、こうしたキッチングッズ。
 今日の写真は、フィレンツェ近郊の空気を運んでくれる硝子器。直径21センチほどの、そう大きくないボウルだけど、とても存在感がある。

| 日々つづれ織り | 23:04 | - | -
1年の御礼
 今年もあと40分ほどで終わる。
 1年間、ブログを読んでくださった方たちに感謝したいと思います。
 2016年は、いよいよHPのリニューアルが完成し、新しいコンテンツが始まる。
 でも、ブログはずっとこのままのスタイルで続ける予定。
 もっといろいろ楽しいことや、ためになる情報を探して綴っていくつもりなので、よろしくお願いします。
 本当に1年間、ありがとうございました。
 よいお年をお迎えください。

 今日の写真は、来年からのHPの表紙になる写真。この人の登場です!


| 日々つづれ織り | 23:25 | - | -
仕事部屋のリフォーム終了
 工事のスタートから約3週間、仕事部屋のリフォームが無事に終了した。
 今日は、午後3時ころに工事を担当している責任者から連絡が入り、無事に完了したとの報告があった。
 早速、見に行ってみると、見事に美しく仕上がった部屋が存在感を放っていた。
 ああ、よかった。
 実は、上階からの水漏れが原因だったため、天井をはがす、クローゼットの内部の壁紙まで変える、フローリングもすべて同じ材料を探してやり直す、間仕切りドアも全部変えるなど、一時はどうなることかと胸が痛くなるほどだったが、工務店の方たちの仕事の対応の早さと、マンションの理事長さんの尽力のおかげで保険の支払いがスムーズにいき、不幸中の幸いとなった。
 出来上がったリフォームを見て、大工さんたちの腕のよさに感心してしまった。すばらしい仕上がりになっていたからだ。
 本来ならば、同じ材料を仕入れるためにかなり時間がかかり、クリスマス前ころの完成予定になっていたのに、この素早さ。
 この工務店の人は、どの人に会って話をしても、みんなプロフェッショナル。余計なことはいわず、連絡もきちんとしてくれ、常に時間厳守。
 最初に工事の工程を聞いたときから、すごく信頼感があったが、仕事の仕上がりを見て、さらに納得。大変な事態だったが、いい人たちに巡り会えて、最終的によい結果が得られた。
 さて、仕事部屋もきれいになったことだし、やるべきことをやらなくちゃね。
 
| 日々つづれ織り | 21:46 | - | -
モスグリーンだらけ
 小学生のころから、モスグリーンが大好きである。
 みんなが紺色のブレザーを着ていたときも、ひとりモスグリーンのブレザーを身に着けていた。これは母と上の姉が仕立て屋さんに子どもだった私を連れていって、あつらえたものだ。
 なんともったいないことかと、いまになって思う。すぐに小さくなって着られなくなってしまうのに、子どもに洋服をあつらえるなど、ぜいたくにもほどがある。
 私は4人姉兄の末っ子で、すぐ上の姉とも年が離れていたため、みんなが着せ替え人形のようにしていろんな洋服を着せてくれた。姉ふたりが、布を買ってきて、自分で縫ってワンピースやサンドレスを作ってくれたこともある。
 それがおしゃれ心を養うことにつながったようだが、どうもいま考えると、ぜいたくすぎると思う。
 カメラ好きだった父が、そのつど写真を撮ってくれたため、私の古いアルバムには、いろんな洋服を着た姿が写っている。
 このころから、一番好きな色はモスグリーン。原色の明るく派手なグリーンはあまり得意ではなく、渋めの枯葉色やお茶色のようなグリーンが好みである。
 先日、モディリアーニ弦楽四重奏団のロイック・リョーのインタビューにいったとき、ノートやベンや時計やメガネなどを机に並べて話を聞いていたら、彼が「ねえねえ、きみ、グリーンが好きなの?」と聞いてきた。
「だって、ここ見ると、グリーンだらけだもの」
 そうなんです。その日は、スカーフもピアスも全部グリーン。そりゃ、気づくわよね。あまりにもしつこいもの(笑)。
 昔から友人の間では、いろんな色があって何かを選ぶときには、必ず「これは、よっちゃんね」とグリーンの物をとっておいてくれた。
 いまでも好みは変わらず、私の仕事部屋やクローゼットのなかはモスグリーンだらけ。
 今日の写真はその一部。我ながら、ちょっとしつこいなあと思っているんだけどね、やめられないわねえ。

| 日々つづれ織り | 21:02 | - | -
弱点はのど
 私は疲れがたまると、途端にのどの調子が悪くなり、咳が止まらなくなる。これで、何度いいコンサートを逃したことか。
 コンサートの会場で、咳をがまんするほど辛いことはない。特に小さな会場で静かな音楽のときは、死にそうになる。
 今日も朝からのどの状態がよくなく、すぐに薬を飲んで夜のモディリアーニ弦楽四重奏団のコンサートに備えたのだが、結局行かれなくなってしまった。ああ、本当に残念。今日はすばらしいプログラムだったのに…。
 人は、疲れてくると、その人の弱いところにダメージが出るのだろうか。私の弱点はのどである。のどがイガイガしてきて、途端に咳込むようになる。
 きっと、からだが休息を要求しているのだろう。その合図に違いないのだが、原稿がたまっていると、休むわけにはいかない。だから薬も効かない、という図式になる。
 この9月には、約1カ月も咳が止まらなくて、とんでもない目に遭った。その二の舞はしたくないため、なんとか最低限の締め切りだけはこなし、休みたいと思う。
 私の周囲には、胃腸が弱い人、腰痛で苦しでいる人、アトピーで困っている人、原因不明のだるさに悩んでいる人など、いろんな人がいる。みんな仕事が忙しく、ストレスも多く、人間関係の悩みは尽きない。
 現代社会はフィジカルとメンタルの両方が強くないと、生き残っていくのは難しい。ふだん健康でスイスイ仕事がはかどるときは、そんなことは考えないのだが、どこか変調をきたすと、途端にいろいろ考えてしまう。
 さて、少しでも休養をとり、週末に備えるとしよう。まだまだ目の前にはたくさんの締め切りが待ち構えているし、それをこなす体力をつけなくちゃ。
| 日々つづれ織り | 19:38 | - | -
ルームフレグランス
 ルームフレグランスは、自然のものがいい。
 いま使っているのは、フィレンツェのDr.Vranjes(ドツトール・ヴラニエス)の香りで、最高品質の天然原料エッセンシャルオイルを使用し、ハンドメイドで作られている。
 説明書には、地中海の神秘的な雰囲気と、トスカーナの庭の静けさからインスピレーションを受けて作られ、リラックス、リフレッシュ効果をもたらすと同時に、洗練されたインテリアを完成させる、と書いてある。
 でも、私の部屋はありったけ散らかっているしなあ、洗練からはほど遠いかも。
 このブランドのフレグランスにはさまざまな香りがあり、私が選んだのは、PETALI DI ROSE(ペタリディローズ)。中心となるのは貴重なターキッシュローズのエッセンス。抱えきれないほどのバラの花束を思い起させる、華やかでタイムレスな香り。
 上品なボックス入りで、100ミリ入りだが、25ミリの入れ替え用も含まれている。これで2〜3カ月はもつといわれたが、結構早くなくなり、2カ月くらいで終わってしまうかもしれない。
 天然素材で作られたフレグランスは、本当に心身をリラックスさせてくれ、嫌みがない。
 でも、こういう香りに慣れてしまうと、ないと物足りなくなってしまうから困るんだよね。
 私にとっては、結構高価な買い物だと思うし、もう少し安価な物にしようかなと他の物も試してみたが、やはりフィレンツェには負けた。
 今日の写真は、ボックスとそのフレグランスの瓶2本。これ、あくまでも自然で、癒される香りなんですよ。
 ああ、なんだか眠くなってきたワ(笑)。

| 日々つづれ織り | 20:30 | - | -
仕事部屋のリフォーム
 仕事部屋にしているマンションの一室が、不具合により、リフォームが必要になった。
 天井、壁の一部の壁紙を変え、フローリングの床をはがして新しくする。部屋の間仕切りとなっているドアも交換する予定だ。大変な作業だが、なんとか今年のクリスマス前には終了する見通しがついた。
 夏にこの不具合が発覚し、共有部分が含まれていたため、それからマンションの管理組合や理事長との話し合い、保険に関することなど、さまざまなことを行わなければならなかった。
 ようやく保険の問題がクリアし、今日は工事にきてくれる人たちとの打ち合わせがあった。
 担当者も大工さんも、みんなとてもいい人たちで、ホッと胸をなでおろした。すでに計測や下見は済んでいるため、これから資材の発注をして、届き次第、工事に入るという。
 私の部屋を訪れた人は、一様に棚に並んだり、箱に詰められたCDや資料の多さに驚きの表情を見せる。実際に工事をする人が、ちょっと困惑した表情でいった。
「このCDはきちんと梱包して他の部屋に動かしますが、あとで全部元の場所に戻しますから。でも、順番はまったく暗記できないので、順不同でいいですか」
 こういわれて、私は笑ってしまった。
「まったくかまいませんよ。棚に入っていれば、順番は関係ないですから、気にしないでください」
 このひとことで、みんなが安堵の表情を見せた。
 さて、11月の下旬くらいに資材が整うと、すぐに工事が始まる。おおよそ20日間くらいかかるそうだ。
 その間、鍵を渡して、私は自宅ですべての仕事をすることになる。
 本当に、家の手入れは大変だ。でも、やらないとどんどん劣化してしまうし…。
 今日の話を聞いた限りでは、とてもきれいに、しっかりしたリフォームができそうだ。クリスマスは、きれいになった仕事部屋で、キャンドルでも灯そうかな(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 21:41 | - | -
冬支度
 毎日、原稿書きに追われていると、季節の変化にうとくなる。ここ数日、急に冷え込み、ふと気がつけば冬の気温になっている。
 そうだ、この間、冬のコートを頼んであったっけ。受け取りに行かなくてはならないのに、まったく時間がない、どうしよう。週が明けると、またまた行かれなくなってしまうし…。
 というわけで、原稿を書くのを中断し、東京ミッドタウンの知り合いの洋服屋さんに出かけ、とっておいてもらった裏地なしの軽めのコートをゲットした。
 黒のしっかりしたウールで、裏地がない一枚布の帽子付きのコートだが、いまもっているワンピースやジャンパースカートやロングスカートにもピッタリ合いそうだ。
「こちらのセーターとワンピースもいかがですか。絶対に似合うと思うけど」
 知り合いのUさんに強く薦められ、両方欲しかったが、そこまで余裕がないため、白の薄手のセーターだけ追加した。
 もうこれで、今冬は大丈夫だ。いままでの物をいろいろ着回しすれば、なんとかなりそうだワ(笑)。
 でも、来週はコンサートや出かける用事をすべてキャンセルし、単行本の原稿に集中しなければならない。出版社から、見本の記事を少し出してくれといわれているからである。
 どこまでできるか。やってみないとわからないけど、まあ、やるっきゃないしね。なんとかなるでしょう、と楽観的なワ・タ・シ。
 
 
| 日々つづれ織り | 21:52 | - | -
作曲家のマグカップ
 仕事に疲れてくると、まずはティータイムでひと息。
 そんなときに心を癒してくれるのが、作曲家が4人並んだマグカップだ。今春、宮崎音楽祭に出かけたとき、グッズ売り場でみつけた物である。
 モーツァルト、バッハ、ベートーヴェン、ショパンのイラストが描かれたカップで、見つけたときにすぐ購入したいと思ったのだが、実は、裏側を見て笑ってしまった。4人のうしろ姿が描かれていたからである。
 この絵、すぐに4人の名前がわかる個性的なヘアスタイル。よくぞ、描いてくれた。何度見ても、にんまりとしてしまう。
 こういう遊び心のあるグッズが部屋にあると、しばし疲れが吹き飛び、ティータイムが楽しくなる。
 私は音楽祭だけでなく美術館でもグッズ売り場をのぞくのが大好きで、必ず何か気に入った物を見つけてしまう。
 でも、最近のヒットはこのマグカップだ。これ、いろんな作曲家のシリーズを作ったらいいんじゃないかな。まあ、ヘアスタイルに特徴がないとダメだから、難しい人もいるだろうけど、かなりの人気商品になると思う。
 今日の写真は、正面とうしろ姿の4人。ユニークなアイディアだよねえ。




 
| 日々つづれ織り | 17:05 | - | -
続・あいさつ回り
 ここ数日、HPのリニューアルの件で営業のNさんと各社を回り、いろんな人たちと話をしている。
 ふだんはゆっくり話せない人も多いため、改めて時間をとってもらってさまざまな話をすると、いろんなことが見えてくる。
 もちろん、クラシック界をいかにしたら活性化するかということがメインになっているのだが、雑談のなかからも、興味深いことや新たな発見がある。
 そうしたことを踏まえ、HPの記事の内容を意義深いものにしていかなくてはならないと、肝に銘じる日々である。
 ただし、こうして毎日出歩いていると、じっくりと原稿を書く時間がまったくとれない。これが一番困ることだ。
 だが、もうかなりの数のレコード会社やホールや音楽事務所を回ったため、あとはもう少しというところまでこぎつけた。
 やはり、自分が本当にしたいことをするというのは、いろんな面でリスクも負うことになる。それが私の場合は、「時間がたりない」ということにつながる。
 先日、どうしてもいかれないため、フィットネス・クラブを退会した。トレーナーには、本当に残念だといわれたが、何かを得るためには何かをあきらめなくてはならない。
 さて、明日もあいさつ回りがある。そしてHPのデザインをしてもらっている会社に出向き、打ち合わせもある。
 こうして毎日いろんな人に会って、いわゆるプレゼンテーションのようなことをしていると、その時間は集中しなくてはならないため、帰宅するとぐったりと疲れる。
 本当に、仕事は体力、気力が充実していないとこなせない。
 そうこうしているうちに、ひとつ大きな仕事の件で音源がバイク便で届き、それを全部聴き終わり、ようやく今日の仕事が終わった。
 さて、ショパン・コンクールの結果が明日の朝には判明する。私はただただ小林愛実の笑顔を見たい。いまは神に祈るばかり…。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:00 | - | -
日本のラグビー躍進
 今日は、寝不足の人も多いのではないだろうか。
 英国グロスターで行われたラグビーW杯の最後の試合、日本対アメリカは28対18で日本が勝利し、日本は3試合で勝ち星を挙げた。
 ただし、ベスト8には残れなかった。
 今日の試合で、2ゴール、3PGで13得点を挙げたFBの五郎丸歩は、2度目のマン・オブザ・マッチに選ばれたが、インタビューでは涙・涙の男泣き。ことばにならなかった。
 彼は、今回日本が目標に掲げたベスト8に残れず、無念の涙を流した。自分がマン・オブ・ザ・マッチに選ばれても、おごらず、気取らず、チームの勝利だと繰り返す。
 あとのインタビューで、ゴールキックのときのルーティンのポーズを称賛されると、「ラグビーにはスターはいません。チームの全員がスターです。すばらしいメンバーとともに戦えて、幸せです。ベスト8に届きませんでしたが、3勝を揚げたのはうれしいことなので、胸を張って日本に帰国します」と語っていた。
 なんと謙虚で男らしくて、潔いのだろうか。ああ、私ももらい泣きしそう…。
 明日の午後、チームが帰国する。きっと空港は出迎えのファンであふれるのではないだろうか。
 日本のラグビーは、世界にその進化を示した。規律と情熱とパワー、そしてけっしてあきらめることがない彼らの姿勢は、日本に勇気をもたらした。
 インタビューに応じた選手がみな「もうからだはボロボロ。でも、気持ちでは負けなかった」と口にしていた。確かに、あのすさまじいからだの海外の選手が体当たりしてくるのを見ると、壊れないのが不思議なくらいだ。
 2019年は日本で開催されるラグビーW杯。もっともっとメンバーが強くなるに違いない。
| 日々つづれ織り | 22:29 | - | -
あいさつ回り
 HPのリニューアルのデザインが進むなか、私の考えに賛同してくれたNさんが営業担当で加わってくれることになったことは以前書いたが、本当にたのもしいスタッフが増えてうれしい限りだ。
 これからしばらくの間、彼とふたりでレコード会社や音楽事務所、ホールなどの担当者に会い、Nさんの紹介をメインにあいさつ回りをする予定である。
 今日は各社の担当者に連絡をし、返事を待ち、スケジュール調整をしている。
 自分が本当にしたいことをし、それに向かって進んでいくことはとても意義あることだと思うが、やはりそう簡単なことではない。
 これから実際にHPのリニューアルが完成し、いざ記事を次々に更新していかなくてはならなくなったら、時間との勝負になるに違いない。いまでも時間がなくてフーフーいっているのに、いったいどうなるのだろう。
 だが、もう滑り出してしまったからには、後戻りはできない。いま、自分ができる最善のことをやるしかない。
 さて、Nさんと各社を回るなかで、また新たな発見があったり、いろんな意見を聞くことができると思う。それらを踏まえて、やるべきことをやる。
 そのためには、体力と気力を充実させなければ。これが一番難しいんだけどね。
 
 
| 日々つづれ織り | 21:08 | - | -
ラグビー人気
 イングランドで開催されている、ラグビーW杯2015の人気がすごいことになっている。
 1次リーグB組初戦で、日本が優勝2回の強豪、世界第5位の南アフリカに「史上最大の番狂わせ」と報じられた歴史的勝利を上げ、日本では一気にラグビー人気が過熱した。
 なんといっても、人気の中心はFB(フルバック)の五郎丸歩である。185センチ、99キロの29歳。チームに力を与えるキックの精確さは特筆すべきで、これは何年もかけて精度を高めてきた結果だという。現在は85パーセントの成功率だそうだ。
 そのキックを行う前の儀式、ルーティン(習慣)に世界が注目。映像などでは何度もこの五郎丸のポーズが流されている。
 まず、ボールを軽く回して投げ上げてから、セットする。
 3歩下がって、左に2歩動く。
 右腕を振って、蹴るイメージを作る。
 からだの真ん中に力を集中させるイメージを描いて助走に入り、一気に蹴る。
 このルーティン、何度見ても惚れ惚れする。とりわけ、祈るようなポーズがユニークだ。このときの遠くを見る目が印象的で、一緒に祈りたくなってしまう(笑)。先日のサモア戦のときも、とても難しい角度のキックを成功させ、一気にテンションが上がってしまった。
 もちろん、私はにわかラグビーファンのひとりである。ルールもあまりよく知らないし、テレビ観戦をしながらひとつずつ覚えている。
 とにかく、あの鍛え上げられた屈強なからだを見るだけで、驚きだ。しかも、日本代表は、フィジカルでもメンタルでもけっして負けていない。
 エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチによると、これだけ練習するチームはないそうだ。とにかく練習の虫で、過酷な練習により、ここまでチーム力を上げてきたのだという。
 そういうことを知ると、もっともっと応援したくなる。
 でも、決勝トーナメントに進むためには、南アフリカ×アメリカ、サモア×スコットランドの結果を待たなければならない。ここまできたからには、ぜひ決勝トーナメントに突き進んでほしいが、とても難しい局面で、12日の日本×アメリカの前に結果がわかってしまうかもしれない。
 テニスの錦織圭の大活躍で日本のテニスファンが一気に増えたように、五郎丸歩の活躍でラグビーに熱い視線が注がれている。
 日本代表のすばらしい選手たちの活躍、ぜひ応援しましょうね。
| 日々つづれ織り | 21:51 | - | -
講演の準備
 明日は、いよいよNCAC音楽大学の講演の日である。朝から新幹線で長野まで行き、午前中にスタッフと打ち合わせをし、みんなでランチをいただく。
 そして14時から講座がスタートする。
 音源をそろえ、資料をもち、日帰りとはいえ、ノイズキャンセリングやのど飴などをバッグに詰めた。
 今回、旅のお供に連れていくのは、5月に宇治平等院鳳凰館で買った、たためるトートバッグ。黒地に雲中供養菩薩像の模様が描かれた、私好みのバッグである。
 これはくるくると丸めてバッグに入れられ、荷物が増えたらさっと入れられる。かなり重い物でも大丈夫というすぐれもの。
 この国宝である雲中供養菩薩像の52躯は、平等院の彫刻のなかでもとりわけ好きなものゆえ、一緒にいられるだけでうれしい。
 旅は、とかく荷物が増える。そんなときにこのたためるトートは出番が多い。
 今日の写真は、そのトートバッグ。黒地なので、ほとんど目立たない。控えめな模様が、実は国宝なんてね(笑)。


 
| 日々つづれ織り | 21:58 | - | -
冷房嫌い
 先日、強烈な冷房に長時間さらされ、発熱と咳が止まらなくなってしまった。
 でも、原稿はたまっているため、集中して仕事をしていたら、症状が徐々に悪化、改善するどころではなくなってしまった。
 というわけで、原稿の締め切りを遅らせてもらうように頼み、少しだけ休息をとることにした。
 体調が悪いなどとブログに書くと、心配するメールが一斉に届いてその対処に追われるため書くのは避けたかったが、今回はなかなかしぶとい夏風邪なので、ブログも滞りがち。それゆえ、こんな状態ですとひとこといいわけです(笑)。
 私は暑いのも寒いのも、自然の寒暖の差にはめっぽう強いのだが、冷房だけは苦手。今回のことで、ますます冷房嫌いになってしまった。
 でも、もう快方に向かっているので大丈夫です。もうすぐ復活しま〜す。
| 日々つづれ織り | 21:48 | - | -
打ち合わせが続く
 日曜日、月曜日と、今後の仕事の打ち合わせが続いている。
 日曜日は、NCAC音楽大学(長野市芸術館)の講座の打ち合わせがあり、担当のMさんが私の事務所にきてくれた。
 仕事の話を一応終えたところで、さまざまな話題に花が咲き、結局4時間ほどふたりでおしゃべりをしてしまった。
 夕方になって、「ウワーッ、もうこんな時間」と、ふたりともビックリ。おしゃべりに興じていたため、時計を見なかったのである。
 Mさんは、それから長野まで帰らなくてはならない。あたふたと駅までお送りし、別れたが、翌日になって「時間を忘れていろんなことを話すことができ、とても楽しかった」と、メールをいただいた。
 もちろん、私もMさんとこんなにゆっくり話すことがなかったため、いろんなことがわかり、とても有意義な時間を過ごすことができた。
 そして昨日は、雑誌の編集者ふたりと打ち合わせ&飲み会をした。彼らはふたりとも中野に住んでいるため、私が中野にいき、夜中まで盛り上がった。
 この秋の仕事の打ち合わせだったが、私はHPのリニューアルがあるし、単行本を1冊書かなくてはならないし、シーズンは始まるし、新たな仕事が入る余地はない。
 この編集者ふたりとは、長年のおつきあいゆえ、もちろん仕事は全面的に引き受けたいと思うのだが、どうやって時間をやりくりするか、それが一番の問題である。
 今日はずっとHPのリニューアルのサンプル記事(0号)にかかりっきり。これが結構ひとつずつ時間がかかることがわかった。これから更新をどうやっていこうか。う〜ん、頭が痛い。
 とはいっても、ここまで進んできたからには、前に進むしかない。でも、絶対的な時間が足りないし…。
 昨日も、飲み会をしながら、ひとりで悩んでしまった(笑)。
| 日々つづれ織り | 18:06 | - | -
HPの打ち合わせ
 ホームページのリニューアルに関し、デザイナーからワイアーフレームが出来たとの連絡が入り、関係者4人で打ち合わせを行った。
 各々のコンテンツについて内容を詰め、いろんなものがどこに入るか、どういう組み立てになるか、分量や位置はどうかなど、具体的な内容を話し合い、今後の進め方について検討した。
 1週間後に、私の方で各々のコンテンツのサンプル記事を提出することになり、先ずはそこからページ作りがスタートする。
 いよいよ形が見えてきた。
 さて、これからが勝負である。なんとかいい内容になるよう、集中して記事を書かなくてはならない。
 暑い暑いといっているうちに、あっというまに8月も半ばを過ぎてしまった。9月からはシーズンが開幕してしまうし、いまのうちにできる限り飛ばして、やるべきことをやっておかなくては…。
 
| 日々つづれ織り | 22:17 | - | -
奈良へ
 夏休み前の原稿がすべて終了し、ようやく気持ちが楽になった。
 明日から数日間、奈良に旅をすることになっている。
 先日、ケマル・ゲキチと食事をしたことはブログに綴ったが、その際、彼に「Yoshiko、夏休みはどうするの?」と聞かれ、「ほんの数日だけ奈良に行くワ」と答えたら、「えーっ、せっかく奈良に行くのに、数日だけ。なんでそんなに仕事ばかりしているんだよ」と驚かれた。
 一緒に食事をしていたレコード会社のFさんも、夏休みは九州の実家に2日間だけ帰省するといい、ゲキチはこれにも驚きの表情を隠さなかった。
 本当に日本人の夏休みは短い、いくらなんでも短すぎると、ため息をついていた。
 私も確かにそう思う。本当は1週間くらいのんびりしたいとは思うのだが、ルーフバルコニーの植木や花も水やりをしないと枯れてしまうし、やっぱりそう長くは出かけられない。
 でも、ほんの数日間でも、日本人は楽しみ方を十分に心得ているのよ、とゲキチにいいたい。ちょっと言い訳っぽいけどね(笑)。
 というわけで、明日から、ものすごく暑いだろうと予想される奈良にいってきま〜す。
 まほろばの土地の美しい写真、いっぱい撮ってくるつもり。お楽しみに〜。
| 日々つづれ織り | 22:07 | - | -
バスブラシ
 こう暑いと、バスやシャワーが大活躍。
 ただし、お掃除も大変になる。毎日、いろんなところが汚れ、特にバスルームはきれいにしないと、すぐに汚れてしまう。
 そんなとき、ちょっとおしゃれなお掃除グッズがあると、面倒くさい気持ちが遠のき、楽しくお掃除ができ、気持ちが楽になる。
 先日、こじゃれたバスブラシを見つけた。これはひっかけるところが付いていて、バスルームのポールにはさんでおける。水切りができるし、何より清潔だ。
 プラスチックの取っ手をもってさっとバスを洗うだけで、簡単にきれいになる。そして洗ってかけておけばOK。なんとも便利なブラシである。
 私は、原稿の締め切りに追われてくると、ついついお掃除が行き届かなくなり、ストレスがたまってくるタイプ。きれいに片付いた部屋でゆったりと過ごしたいのに、仕事部屋はいつも資料だらけで、とてつもない状態になっている。
 他のところも、いつもお掃除しなくちゃ、と気になって仕方がない。でも、物理的な時間が足りない。
 ああ、この悩みからいつ解放されるのだろうか。
 先日、ある人から「伊熊さん、そんなにお忙しいのに家事はどうしているの。メイドさん、いらっしゃるの?」と聞かれ、大笑いしてしまった。
 まさかねえ、全部自分でやっていますよ。
 とはいえ、あれもやらなきゃ、これもやっておかなくちゃと、毎日毎日ストレスがたまる一方だ。
 でも、こんなことは悩んでいても解決しないから、できることからしなくてはならない。
 というわけで、私のお助けマンは、お掃除グッズである。楽しくお掃除できる物を探して、楽しみながらきれいにする。これに限りますな(笑)。
 今日の写真は、チャコールグレーの丸いスポンジが付いたバスブラシ。かわいくて、遊びながらバスを洗える感じでしょ。


 
| 日々つづれ織り | 22:13 | - | -
デジタルカメラ
 取材用に、Nikonのレンズ交換式デジタルカメラを購入した。以前、使用していたカメラが古くなってしまったからだ。
 通常、インタビューなどが終わると、リラックスしたアーティストの表情をスマホでパチリとするのだが、HPのリニューアル後のインタビュー・ページでは、やはりもう少しクウォリティのいい写真を掲載したいと思い、カメラを買った。
 お店の人は、いろんなことを説明してくれ、いかに高機能か、本格的な写真が撮影可能か、軽くて簡単か、画素数が多いかなど、あらゆることを説明してくれるのだが、私はシンプルにいい写真が撮れればいいだけ。あまり複雑な機能は必要としていない。
 それでも、簡単で美しい写真が撮れ、しかも楽しんで撮影できるカメラを見つけ、手に入れた。
 これからは、いつものように先ずスマホで撮り、さらに、慣れるためにデジカメでも撮るようにしようと思っている。
 もともとカメラは大好き。でも、人を撮るのが好きで、自分が撮られるのは好きではない。よくアーティストの写真を撮ろうとすると、「一緒に撮ろう」といわれるけど、できる限り断り、アーティストだけを撮影する。
 最近のカメラは、本当に機能が充実している。レンズ交換でより写真の世界が広がり、どんどん新しい表現世界への扉が開かれる。
 さて、しばらくはいろんな人や物や景色を撮って、腕を磨かなくては…。
 本当は、望遠でリハーサル中のアーティストのステージ写真も撮りたいし、動画にも挑戦したい。それらをHPで紹介するのが楽しみだ。
 今日の写真は、出番を待っているデジタルカメラと望遠レンズ。

| 日々つづれ織り | 22:41 | - | -
特製の風呂敷
 あまり雨が続くので、仕事のときにさっとはおれるトレンチコートを買いにいった。
 幸い、色、サイズ、質感など、とても気に入ったものが見つかったのだが、包装してくれるときに驚くことがあった。
「コートをお包みするのに、紙袋がいいですか。それとも風呂敷の方がいいでしょうか」
 こう聞かれ、「はあ? 風呂敷ですか」
 お店の方によると、特製の風呂敷でガーゼのような素材で作られていて、そのあと何でも包めるからエコの意味合いもあるという。
「えーっ、おもしろそう。それじゃ、その特製の風呂敷にしてください」
 さて、登場しました。一枚の大きなガーゼのような、やわらかな布でできた風呂敷が。まわりは青の糸で縁取りがしてある。結構な優れものである。
 そして、その包み方がまた特別。コートをたたんで包み、持ち運びができるように、くるっとしばってある。
 こんな包装は初めて見た。家に戻ってしばってあるところをほどいたら、もう同じようにはけっして包めないな(笑)。
 この風呂敷、大事に使いたいと思う。コートが気に入ったのはもちろんだが、風呂敷もすごく好きになった。
 あまりにも私が感激したものだから、お店の方に、「ぜひまた寄ってください。これから夏の涼しい素材の物もたくさんご用意しますので」といわれてしまった。
 今日の写真は、そのエコなる風呂敷。これって、日本の伝統的なアイディアよね。



| 日々つづれ織り | 20:55 | - | -
マキシミリアン・ホルヌング
 昨年に引き続き、ドイツの若きチェリスト、マキシミリアン・ホルヌングにインタビューをした。
 彼と話すのは、いつもとても楽しい。気取らず気負わず自然体で、その演奏と同様、とても気持ちがいいからである。
 今日のインタビューは、ハイドンのチェロ協奏曲(ソニー)の録音に関して、12年使用している楽器のこと、アンネ=ゾフィー・ムターとの親交について、今後のレパートリーと録音予定、子どものころのチェロとのつきあい、近々の大きなシリーズやコンサートの予定など、幅広い話を聞いた。
 最後に、趣味の話題となると、山登りが好きで、もうすぐバカンスを取り、山にいくといっていた。澄んだ空気がたまらないのだそうだ。
 これに次いで、お料理が好きだというのを聞いて「何のお料理が一番得意なの?」と聞くと、しばらく「う〜ん」と考え、「ボロネーゼ!」という答えが戻ってきた。「こだわりのソースなんだよ。秘密の材料を使った、すごくおいしいボロネーゼなんだ」
 これを聞き、「ボロネーゼって、そんなに特殊な素材を使ったっけ?」
 私がそういうと、むきになっていった。
「シンプルな料理ほど、難しいんだよ。シンプルなものをシンプルに作る。それを絶対においしいといってもらえる味にしなくちゃいけないんだからね」
 そういって、ケラケラ笑い出した。
「それって、音楽と同じじゃない」
 こういうと、「そうそう、まったく同じ。つまり、ぼくの料理は、音楽に通じるというわけさ。いや、こじつけかな(笑)」
「それ食べてみたい」というと、「ドイツに来てくれたらごちそうするよ」といって、またまた大笑い。
 このインタビューも、HPのインタビュー・ページに登場する予定だ。
 今日の写真は、インタビュー後のちょっとシリアスな表情のマキシミリアン。またすぐに来日してほしいと思う。


 
| 日々つづれ織り | 21:44 | - | -
ラルス・フォークト
 以前から、ずっとナマを聴きたいと思っていたのが、ドイツのピアニスト、ラルス・フォークトである。ようやくそれがかない、今夜は12年ぶりというリサイタルを紀尾井ホールに聴きにいった。
 プログラムは前半がシューベルトのピアノ・ソナタ第19番、後半がシェーンベルクの「6つのピアノ小品」、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番だったが事前に告知がなされ、シェーンベルクの「6つのピアノ小品」を冒頭にも演奏するとのことだった。
 フォークトは、それに関してプログラムに自身のことばを挟み込んでいる。
「この作品を2度聴くことはそれぞれ違った鑑賞体験になると思いますので、それは価値あることだと考えていますし、この作品をそれぞれシューベルトとベートーヴェンの直前に演奏することでこれら二つのソナタが実にどれだけ幻想性に富んでいるかを、より強く感じていただけると思います」
 フォークトの演奏はとても雄々しく壮大で、楽器を豊かに鳴らし、しかもそれぞれのソナタの細部まで神経が行き届いた奏法だった。
 実は、つい先ごろ、彼はショパンのピアノ・ソナタ第2番、バラード、スケルツォ、ノクターンなどを収録したアルバムをリリースしている(キングインターナショナル)。ようやくショパンを録音する時期になったのだろうか。その演奏は、弱音の美しさが際立ち、情感あふれ、とりわけノクターンの嬰ハ短調(遺作)が涙がこぼれそうになる美音に包まれている。
 それを聴いたからか、今夜の男性的で示唆に富む、ソナタ全体を大きく俯瞰する演奏は、彼の異なる面を見る思いがした。
 明日は、フォークトのインタビューが組まれている(intoxicate)。素顔はどんな感じだろうか。人間性を引き出すようなインタビューを行いたいと思う。
 
| 日々つづれ織り | 22:32 | - | -
ホームページのリニューアル
 昨年7月からホームページのリニューアルに関し、さまざまな人に相談し、意見を聞き、いまどんな記事の発信がもっとも必要なのかを模索している。
 今日は、一緒に組み、営業の分野を担当してくれるNさんに会い、いろんな意見交換をした。
 彼はPR会社を経営していて、多岐に渡る仕事を行っている。あるコンサートのシリーズで長年ご一緒し、つきあいは結構長い。
 しかし、サイトの営業という仕事は初めてということで、心配する面も多いとのことだったが、私がぜひ一緒にやってほしいとお願いし、引き受けてくれることになった。
「私もまったく新しいことに挑戦するわけで、HPをWEBマガジンのような形にしていきたいという考えはもっているけど、それがすぐに全部可能になるわけではないから、できるところからゆっくりやっていきましょうよ」
 こう話して、了解してもらった。
 Nさんも自身の仕事の経験からいろんな提案をしてくれ、これからもふたりでそのつど意見交換をすることになった。
 もうひとり、先日のブログにも書いたが、翻訳&通訳、アーティストのコーディネイトなどを担当してくれるEさんが加わってくれ、いよいよリニューアルは本格的に動き出した。
 WEBデザインをすべて担当してくれるデザイン会社にもメンバーがそろったことを報告し、近々具体的な打ち合わせをすることになった。
 さて、この夏にはある形を作り、それをみんなに見てもらい、また意見を聞かせてもらおうと思っている。いまのHPのコンテンツはかなり変わり、様相が一変するはずだが、ブログはいままでと同様にこの形で残る。
 5年ぶりのリニューアル、期待していてくださいね。
 
| 日々つづれ織り | 22:13 | - | -
マグリット展&ボッティチェリとルネサンス展
 ふだんはなかなか時間がとれず、行こう行こうと思っているうちに終わりが近づいてきたふたつの美術展。
 国立新美術館で開催されている「マグリット展」(6月29日まで)と、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」(6月28日まで)。
 今日は一気にふたつを回り、すばらしい絵にどっぷりと浸ることができた。ただし、どちらも超満員。人気の高い絵の前は人だかりで、それをはずして少し他の絵を見て、また戻るというちょっとしたコツが必要だった。
 ルネ・マグリットの代表作のひとつである「光の帝国」は、以前ベルギー王立美術館で見て、その複製(ポスター)を購入し、家に飾ってある。今回は、ニューヨーク近代美術館所蔵の他のバージョンが飾られ、これもまた味わい深く、絵の複製を購入した。
 ボッティチェリ展の方は、私の大好きなフラ・アンジェリコの「聖母マリアの結婚」「聖母マリアの埋葬」(フテレンツェ、サン・マルコ博物館)の2枚のテンペラ・板が展示されていて、何時間ながめていても飽きないほどだった。心はサン・マルコ博物館へと飛翔し、あの静謐で敬虔な空間が脳裏に蘇ってきた。
 ボッティチェリの絵では、聖母子をたくさん描いた彼の作品が何枚か展示され、「受胎告知」も圧倒的な存在感を放っていた。
 絵を見ると、本当に心が豊かになる。欲をいえば、もっと1枚1枚ゆっくり時間をかけて人のいないところで鑑賞したいが、それは無理というものだ。
 今日の写真は、すぐに東急ハンズで合う額を購入し、マグリットの「光の帝国供廚鮓軸悗望ったところ。この反対側には以前の「光の帝国」が飾ってある。

| 日々つづれ織り | 21:52 | - | -
西荻散策
 今日は、鎌倉に住む上の姉が遊びにきて、ふたりで西荻散策をした。
 姉は学生時代、西荻の善福寺公園のすぐそばにある祖父の家で暮らしていたため、この町がとてもなつかしいといい、祖父の家があったところにも足を伸ばした。
 もちろん、その場所はすでに代替わりして他の人の所有となっているが、いってみると空き地になっていて、姉は感慨深そうに写真を撮っていた。
 その後、善福寺公園をぐるりと歩き、緑豊かな自然を堪能した。
「よく、おじいちゃんが研究や執筆の間にこの公園を散歩していたのよ。それが日課になっていて、本当に規則正しい生活をしていたわ。毎日、何時から何時までは散歩って決めていたもの」
 姉はこういって、祖父が歩いたであろう池のまわりをゆっくりと、その足跡をたどるように歩いていた。
 人は何年か経って思い出の地を訪ねると、その当時の記憶が一瞬にして蘇ってくるものだ。そのときの自分を思い出し、胸が熱くなる。
 姉は西荻に住んでいた時代に、いまなお続けている研究の基礎を築いた。いわば、祖父の家は、彼女の原点なのである。
 久しぶりに会った姉はとても元気で、雄弁だった。いつもよくしゃべる人だが、今日はいつもにも増して話に熱が入っていた。
 私も負けじとしゃべり、いまやろうとしているWEBの話をするとすごく応援してくれ、背中を押してくれた。
 今日の写真は、雨上りの新緑がまぶしい善福寺公園の散歩道。ウィークデイの昼間だったからか、あまり人がいなくてとても静かだった。近くに住んでいれば、毎日散歩したくなる静謐な空間だ。


 
| 日々つづれ織り | 22:06 | - | -
新しいメガネ
 最近、パソコンの画面が見にくくなり、どうもメガネが合わないようだと思っていた。そこで、今日は新しいメガネを作りに出かけた。
 検眼してもらってびっくりしたのは、右目が乱視だとばかり思っていたのが、間違っていたことだ。乱視はほとんどなく、メガネが合わないためにパソコンの画面が揺らいで見えていたようだ。
 さらに、遠視もあまりなく、近視が少し進んでいると判明した。
「このくらいだと、ふだんはあまりメガネをかけないでしょう」
 お店の人にこういわれた。
「もちろん、仕事でパソコンに向かうときしかかけません。オペラや映画の字幕もだいたい読めるし」
 こういうと、驚きのひとことが戻ってきた。
「ということは、ふだんかなり目が緊張しているんですよ。見えると思っていても、無理しているので、一日中緊張を強いられている。そこにもってきて夜中までパソコンに向かっているわけですから、かなり眼精疲労もあるでしょうね」
 いやあ、まさにその通り。
 そこでいろいろ詳しく検査をしてもらい、結局ふだんかけるメガネと、パソコンに向かうときに必要なメガネの2種類を買うことになってしまった。
「でも、ふだんメガネをかける習慣がないから、うっとうしいなあ」
 と、ブツブツいっていると、急にフレームを選びましょうと連れていかれた。
 私はグリーンが好きなので、グリーンのフレームを探しているのだが、なかなか売っていない。
「お客さん、実はフランスの女性のデザイナーが作っている、すごくおしゃれで似合いそうなのがあるんですよ」
 その男性は、手品のように、グリーンと茶色が混じったモダンなデザインのフレームを私の目の前にもってきた。かけてみると、これが、驚きの美しさ。顔にピタリと合い、デザインもすばらしい。グリーンといっても、角度によってグリーンがちらっとのぞくが、茶の模様が彫刻のようにこまかく刻まれている。
「えっー、こんなの初めて見たわ。ステキ、これいいわねえ」
「先日、これが入荷したとき、日本人でこの色を選ぶ人はほとんどいないんじゃないかとみんなで話していたんですよ。でも、お客さん、ピッタリですよ。顔のサイズにも、目の形にも鼻の感じにも合うし。いいでしょう」
 うまいもんだわねえ。お客を乗せるというのは、こういうやり方なんだ。ただし、その人はちっとも押しつけがましくなく、ステキなフレームが合うお客がたまたま現れて、本当によかったと思っている様子。
「これは絶対、ふだんかける方にしてくださいね。みんながほめてくれますよ」
 こう説得され、もうひとつの仕事用のフレームは、日本の女性デザイナーによる、繊細でかろやかなワインレッドの色のものにした。
「いやあ、気に入ってもらえてよかったです。10日ほどかかりますが、引き取り日は私の出勤の日にしてくれませんか」
 まあ、本当に熱心だこと。というわけで、10日後にふたつのメガネが出来上がることになった。
 お店を出るとき、「楽しみにしていてくださいね〜」といって見送ってくれたが、ここまでいうか、という感じ。
 まあ、しっかり検眼してくれ、一生懸命合うフレームやレンズを探してくれたから、仕事熱心なんでしょうね。
 これまでは割にビジネンライクなメガネ屋さんばかりだったため、こう親切にされると、ちょっととまどう。
 でも、これまでで一番気に入ったフレームが手に入った。これからは、メガネをかけることが面倒ではなくなるかも。10日後が楽しみだワ。コンサートや取材に行くとき、ふだん用の方をかけていって、みんなに見せちゃおうかな(笑)。
  

  
| 日々つづれ織り | 23:33 | - | -
おそうじブルー
 忙しいときに限って、部屋のいろんな箇所のほこりや汚れが気になる。見て見ぬふりをしていても、やっぱり気になる。
 あーあ、またおそうじしなくちゃ。
 私のように、おそうじが義務と感じ、ストレスを抱いている人は世の中にとても多いようだ。こういう人の精神状態を「おそうじブルー」と呼ぶそうだ。
 いまでもまだ完全におそうじブルーから抜け出せたわけではないが、私はひとつとてもいいグッズを見つけ、それを使用してからは、かなり心の負担が軽くなった。
 ダスキンのおそうじモップで、大と小のモップがセットになっていて、これで床や家具のほこりを取り、ダストクリーナーで吸い取る方式。
 とても簡単で、掃除機をわざわざ出して階段などをよいしょよいしょとおそうじしなくても、さーっと拭けば大体のほこりは取れる。
 月に1度、担当の方がモップの交換にきてくれ、支払いを済ませばOK。リーズナブルな価格で、負担にはならない。
 これを使ってから、ほこりが目に入ると、すぐ拭くようになった。もちろん、表面のほこりを取るだけだから、きちんとしたおそうじは必要だが、気は楽になる。
 今日の写真は、ケース入りのモップ大小と、ダストクリーナー。さて、またちょこっとおそうじしようかな、ほこりたまってるし(笑)。



| 日々つづれ織り | 21:49 | - | -
中村紘子
 人は健康なときにはその大切さに気づかない。だが、病気になった途端、からだをいたわり、自身の人生と真摯に向き合い、精神的にも強くならなくては、と新たな考えを抱くようになる。
 中村紘子は、2014年2月に腸閉塞の手術を受け、そのときに大腸がんが見つかり、ステージ2と診断された。その後も演奏活動は続けていたが、昨年末から体調を崩し、東京・がん研有明病院で漢方、マイクロ波、抗がん剤治療を続けている。
 今日は、都内のホテルで中村紘子のコンサート活動復帰記者懇親会があり、病気に関すること、現在の治療、今後の活動などがご本人の口から語られた。
 とても元気そうで、「ちょっと太って困っている」と笑っていたが、現在の治療が適切で、先生たちがとてもよくしてくれるため、前向きに対処できるという。
「確かにがんなのよ。でも、それをあまり意識せずに、楽観的な気持ちで過ごしている。私は生命線が長いようで、まだこれから30、40年生きられる気がする」と笑っていた。
 お医者さまからは「できる限りふつうの生活をし、ピアノも弾いて、同じ病気の人を元気づけてほしい」といわれているそうだ。
 今後のコンサート予定が発表されたが、今月から2016年3月まで、スケジュールはびっしり。全国をまわり、ソウル公演も含まれている。
 中村紘子は、話の端々にユーモアを交え、明るい表情で会見を終えた。
 こうした現在の彼女の様子をもっと詳しく聞き、どこかに記事を書きたいと、強く感じるひとときとなった。
 今日の写真は、記者懇親会終了後のフォトセッションでの1枚。「病は気から」というが、本当に精神的な面が大切だと感じた。彼女の「くよくよせずに病気と共存していくわ」というひとことが、強く印象に残った。
 紘子さん、頑張ってください。これからもずっと、いい音楽を聴かせてくださいね。





 
| 日々つづれ織り | 23:12 | - | -
咳止めお助けマン
 コンサートの途中でなんだかのどがガラガラしてきたり、咳が出て困ったという経験をもつ人は多いのではないだろうか。
 私ものどが弱く、演奏の途中で咳き込むのをがまんするあの辛さは、何度も味わっている。
 これまでありとあらゆるのど飴や蜂蜜キャンディー、生姜入りやれんこんの絞り汁の入った飴を試したが、どれも即効性がなかった。
 でも、いまは「秘密兵器」を見つけたので、安心である。
 浅田飴のせきどめ、シュガーレスという丸い飴で、紙に包まれているわけではないので、ガサガサ音を立てて包み紙をむかなくても大丈夫。
 これは本当にスルッとなめると、途端に咳が止まる。
 以前、インタビュー中に咳き込んで困っていた海外のアーティストにさりげなく渡したら、あんなに苦しそうだったのにあっというまに咳が止まり、ものすごく感謝された。
 2年前、パリでフジコ・ヘミングのリサイタルにいったときも、彼女が大風邪をひいていて、顔を真っ赤にして咳をしていたのでこの飴を渡したら、缶ごと取られてしまった(笑)。
 まさに「秘密兵器」なのですゾ。平和な秘密兵器。私はいつもバッグに入れ、このお助けマンに救ってもらっている。
 咳で困っているみなさん、ぜひ試してみてくださいな。万人に効くという保証はないけど、きっと軽減しますよ。それに、シュガーレスだから太る心配もないし…。
 今日の写真はその咳止めドロップ。これはオレンジ味だけど、レモン味もある。お試しあれ〜。




 
| 日々つづれ織り | 22:08 | - | -
ライナー原稿
 原稿を書くという仕事のなかに、CDやDVDのライナーノーツがある。
 よく知っているアーティストや、デビュー当初から聴き続けている人、インタビューを何度も行っている人、さらに期待する新人などのライナーが多い。
 こうした原稿を書いたCDやDVDが仕上がって送られてくると、私はこれまで書いたライナーのCDを置いている棚に収納する。
 もちろん、完成した製品はとても大切だから、最初からじっくり聴くことにしている。
 最近では、映画「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」のDVD化に伴い、新たにショパンのピアノ協奏曲第1番ほかを演奏しているものが特典映像として加わったため、そのライナーを綴った(ショウゲート)。
 チョン・キョンファの来日記念としてリリースされた再発のなかでは、チョン・トリオによるチャイコフスキーピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」とショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番を担当した(ワーナー)。
 そして2005年のCDデビューから10年目を迎えた五嶋龍による、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」とフランクのヴァイオリン・ソナタを収録した録音も執筆した(ユニバーサル)。
 これらは単行本とはまたひと味異なるものの、私のひとつの作品である。大切に棚に並べなくては…。
 芸術は、あらゆる意味で永遠性をもたらすものでなければならないと思うが、これらの録音・録画は、まさにそれを実践している。
 今日の写真は、最近のライナーの完成品3枚。さて、ゆっくり聴かなくちゃ。


 
 
| 日々つづれ織り | 22:03 | - | -
メディカル枕
 熟睡するには、枕がとても大切な役割を果たす。
 私は夜遅くまで根を詰めて原稿を書いているため、ベッドに入ってすぐに眠れないと、翌日に響いてしまう。
 というわけで、寝具にはとても気を遣い、特にいい枕をずっと探していた。
 かなり前、イタリア製の「メディカル枕」に出合って以来、これをずっと使い続けている。この枕は何年か経つと、販売元から「新しくしませんか」と連絡が入り、古くなった枕を返送すると異なる商品へと姿を変え、再利用されるというシステムだ。
 今回もまた、枕が新しくなった。
 やっぱり、ぐっすり眠れる。本当に、これはもう手放せない。
 でも、ベッドを見ると急に眠気が襲ってきて、仮眠したくなって困るんだよね。枕が「おいで、おいで」と呼んでいるようだ。この誘惑に勝つのは、並大抵のことではない。
 スペイン人はシエスタをよくするけど、私も毎日シエスタをしたくなる。これって一度するとやみつきになり、癖になって食後すぐに眠くなる。
 マズイぞ。そんな癖がついたら、一日の時間の使い方がめちゃくちゃになってしまう。
 それというのも、この安眠枕がよすぎるせいだ。誘惑に負けず、夜だけ仲良くしようっと(笑)。
| 日々つづれ織り | 22:14 | - | -
きょうだい会
 昨日は、姉や兄とのきょうだい会を行った。
 私は姉がふたり、兄がひとりいて、4人きょうだいの年の離れた末っ子である。
 昨日の幹事は兄で、鶯谷にある江戸名物、豆富料理の根岸「笹乃雪」を予約してくれた。以前、父が教え子たちと食事に行って、とてもおいしいといっていたところだそうだ。
 昨日は冬に逆戻りしたような、とても寒い日。久しぶりに会った4人は、「寒いねえ」と、そればかり。
 しかし、食事が始まる前から姉ふたりのおしゃべりが満開の花盛り。兄と私は相槌を打つ形だが、それでもものすごくにぎやかな会となった。
 個室をとってあったため、思う存分おしゃべりができる。
 お料理は前菜から生盛膾(白酢和え)、笹の雪(冷奴)、あんかけ豆富、胡麻豆富、揚げ物、季節の一品、雲水(湯葉巻き、豆乳蒸し)、うずみ豆富(お茶漬け)、豆富アイスクリームと続いた。
 お豆富だからとたかをくくっていたら、これが大まちがい。途中でもうおなかがいっぱいになり、もう食べられません、というくらいパンパンになった。
 その後、近くのカフェでお茶を飲みながら話の続きをして、ここでも大騒ぎ。さて、ここでお開きかなと思ったら、東京駅まで一緒に行って、「まだ話たりない」ということになり、駅の近くのカフェになだれ込んだ。
 やれやれ、さあ終わりかなと思ったところ、「もう夕食の時間だよね」ということになり、みんながそれぞれ家族に電話。「これからごはん食べて行くから」ということになった。
 実は、私はこの日2本の締め切りを抱えていた。ずっとそれが頭にあり、どうしようかなと思案に暮れていたが、みんなのおしゃべりの勢いに押され、「もう締め切りは伸ばしてもらおう」と勝手に考えるようになった。
 続いて夕食をとり、そこでも一番奥の席を用意してもらい、みんなでしゃべりっぱなし。
 もう夜遅くなったため、ようやく東京駅で解散となった。
 ところが、下の姉と一緒に新宿駅まできたところ、まだ彼女が話し足りない様子だったため、私も新宿駅で降りて、またまたカフェへと突入。
 いったい何時間話していたんだろう。
 帰宅してから、原稿の催促のメールを見て、やっぱり真っ青(笑)。でも、疲労困憊して、とてもこれから仕事をする体力、気力、集中力はない。仕方ないから明日まで待ってほしいと連絡を入れ、今日は朝からねじり鉢巻き。
 その間も他の雑誌の追加記事と、校正が送られてくる。ホールの秋のコンサートのチラシ原稿の依頼も入り、レギュラーで書いているコンサートの情報も送られてくる。
 ヒエーッ、ちょっと遊んでいると、これだよ。
 というわけで、ようやくすべての原稿をクリアし、校正も終わったが、まだまだやることは山積み。おいしいお豆富料理のおかげでエネルギーはなんとかもったが、精神的には「もう勘弁してくれ〜」という感じだ。
 きょうだい会は本当に久しぶりだったため、あまりにも話がたまりすぎたということで、これからは春と秋に幹事持ち回りで行うことになった。
 次回は10月、鎌倉に住んでいる上の姉の担当だ。
 実は、以前は会うと両親のことや家のことなどさまざまなことで意見が食い違い、喧嘩が絶えなかったわがきょうだいだが、昨日は珍しく喧嘩にならず、和気あいあい。みんな年をとって丸くなったのかしら。
 いずれにしても、仲がいい方がいいから、ひと安心だ。私は末っ子ゆえ、昔は小さくて相手にされなかったが、いまは一番若いので、意見も堂々といえる。
 末っ子も捨てたモンではないな。
 でも、みんなよくしゃべるよねえ。あれだけしゃべれば発散するでしょう。
 また、次回、秋の鎌倉詣でが楽しみだ。お姉さま、お兄さま、喧嘩はなしね(笑)。
 今日の写真は、美味なる豆富料理の一部。やっぱり和食はいいですねえ。







 
 
| 日々つづれ織り | 22:19 | - | -
ボブスタイル
 ショートカットがだいぶ伸び、うしろがボブスタイルのようになってきた。
 ここはひとつ、本格的なボブにしたいなと考え、今日は行きつけの美容院に行き、オーナーのIさんに頼んで前髪をカットしてもらった。
 横とうしろ側もそろえてもらい、モダンなボブになった。
 でも、前髪を眉毛のところにそろえて切ると、ちょっと若作りをしているようになってしまうのではないだろうか、と最初は心配した。でも、Iさんはとても腕のいい人だから、安心して任せられる。
 案の定、違和感のないボブに仕上がった。
 さて、明日からいろんな人に会うが、どんな反応だろうか。若作りといわれないように、きちんとメイクもして大人っぽくしないとね(笑)。
 ヘアスタイルをちょっと変えると、服装も問題だ。
 最近は、寒いのか温かいのかよくわからず、何を着て行ったらいいのかとても悩む。私はコンサートなどで夜遅く帰ってくるため、日中の温かさに合わせて薄着をしていくと、とんでもないことになる。最近は、雨も多いし…。
 あと2〜3カ月伸ばすと、落ち着いたボブになりそうだ。しばらくは、がまんがまん。伸ばそうと思うときに限って、なかなか伸びないものなんだよね。
 春になったし、心機一転だ!!
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:59 | - | -
辻井伸行
 今年は念頭から「辻井伸行」の年だと書いたが、今日は日本ツアー「熱情」の東京公演(サントリーホール)に出かけた。
 これはプログラムの曲目解説の原稿も担当している。
 プログラムは、前半がショパンのノクターン第1番、第2番、「舟歌」と、リストの「コンソレーション第3番、メフィスト・ワルツ第1番。後半がベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」と同第23番「熱情」。
 今回の日本ツアーは、2月17日に始まり、4月14日まで、全国で23回組まれている。とても大規模なツアーである。
 辻井伸行はこのプログラムをすべてのツアーで演奏するわけだが、本人は演奏するごとに内容が変化し、表現も深くなっていくと語っている。
 まさに、今日の演奏は完全に手の内に入った堂々とした、しかも落ち着いた演奏で、いつもながら本人が目いっぱい楽しんで演奏している様子が伝わってきた。
 実は、「毎日が発見」(カドカワ)の雑誌のため、明日は公演前に辻井伸行の撮影が組まれている。担当者、カメラマンとともに15時に楽屋入りする予定だ。
 今日の写真は、今回のプログラムの表紙。
 明日は、カメラマンの撮影の合間に、私も1枚ちゃっかり撮ってしまおう(笑)。


 
| 日々つづれ織り | 23:35 | - | -
新雑誌打ち合わせ
 今日は、知人のKさんが関わっている雑誌の編集長に会うため、出版社に出かけた。
 次号で初めてこの雑誌のインタビューページを担当することになったため、その打ち合わせである。
 K編集長と担当のKさんとさまざまな話をしながら、私の方からもいろんな提案をし、4ページ構成の内容を詰めていった。
 そのさい、クラシックの多岐にわたる話をしたのだが、編集長がとても興味を抱いてくれたため、話題はかなり広がり、先々の企画の話にまで及んだ。
 でも、目の前の4ページをしっかりこなすことが最優先ゆえ、担当のKさんとそれに関してさらに打ち合わせをして、ページ構成を固めていった。
 こういう新しい仕事は、最初が肝心である。読者のニーズを考慮し、読みやすく、しかも質の高い記事を書かなくてはならない。
 K編集長はとても要求の高い人で、好奇心旺盛な性格のようだ。「クラシックを読者に近づけると同時に、私をクラシックへといざなってほしい」といわれた。
 これは結構手ごわいゾ。いい原稿を書かないと、仕事が続かなくなってしまうから…。
 ここはひとつ、しっかり集中して、雑誌の読者に語りかけるような記事を書かなくちゃ。
 新しい仕事というものはいつも緊張するけど、この緊迫感がないといい仕事はできない。さて、ねじり鉢巻きで頑張りますか。
 
 
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:51 | - | -
チョン・キョンファ
 私は、アーティストのインタビューがもっとも好きな仕事である。
 限られた時間内で、できる限り多くの内容を聞くことをモットーとし、さまざまな媒体に書き分けることを楽しみとしている。
 通常は1回のインタビューで、ひとつの雑誌か新聞に記事を書くことが多いが、書き分けが可能な場合は、ひとりでも多くの人にそのアーティストのことを知ってほしいと願い、いろんな角度から記事を展開する。
 1月にソウルでインタビューしたチョン・キョンファの場合も、多くの原稿を書いてきた。公演が行われる各ホールの冊子とホームページ、新聞、雑誌、プログラム、そしてもっとも長く書くことができたのがヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」の記事だ。
 私が連載しているこのWEBのサイトは多くの読者が繰り返しクリックしてくれるようで、すでに連載を初めてから5年目に入った。
 今回、チョン・キョンファの記事は、4週連続で「アーティストの本音トーク」と題して綴った。
 WEBの場合は、原稿の文字数が基本的には限られていないため、思う存分書くことができる。さらにそれがずっと残るため、いつでも過去の記事を読んでもらえるというメリットもある。
 チョン・キョンファの原稿も、インタビューで聞いたあらゆる面を綴ることができた。ぜひ、サイトに寄ってみてくださいな。
「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」は、ウィークリーで記事が更新されていくため、毎週どんな内容にしようか非常に悩む。そして5年目に入り、長期連載となってきたため、さらなる質の向上の必要性を感じている。
「アーティストの本音トーク」を始めたのも、一度のインタビューで聞いた内容のほんの少ししか記事で紹介できないため、もったいないと思い、すべてを紹介する意味でスタートさせた。
 私はれいのごとくマシンガントーク炸裂で、短時間でたくさんのことを聞くため、いつもインタビューではかなり多くの内容が手元に残る。それを紹介できるWEBの記事は、私にとって貴重な発信源である。
 そしていまは、次なるタイトルというか、カテゴリーを考慮中だ。また何か新しいことを始めたいと思っている。今日の写真は、以前紹介しなかったチョン・キョンファのりんごの絵の前の1枚(Gana Art Center)。
 4月15日からいよいよ来日ツアーが始まる。演奏が楽しみだ。


 
 
| 日々つづれ織り | 18:16 | - | -
人気沸騰中の西荻
 先日、「Hanako」の特集で吉祥寺と西荻窪が取り上げられ、連日わが街は押すな押すなの盛況となっている。
 雑誌を片手に、またスマホで地図を見ながら、多くの人たちがあのお店、このお店と回って歩く。
 駅にも待ち合わせの人がたくさんいて、なんだかお祭りのようだ。私も早速、雑誌を購入してどんなお店が紹介されているのか見た。
 でも、私がいつも食べにいくところやオーガニックの食材を売っているところなどは出ていない。取材を断ったところもあるのかしら。
 私が独立してから10年間ほど「Hanako」の連載を書いていたころは、吉祥寺は取り上げられていたが、西荻窪はまったく話題にはならなかった。
 それがいま、「日本一知りたい街」になっているとは…。時代が変わったのか、街が変わったのか、人の趣味が変わったのか、不思議だワ。
 今日は雑誌で紹介されている輸入セレクトショップに行き、いい物を見つけた。サボ(木靴)好きの私がすぐに目をとめたのは、スウェーデン製のサボ。
 以前、オランダを旅したとき、アムステルダムで真っ赤な皮のサボを見つけて購入し、20年以上も愛用した。皮の部分が切れ、履けなくなってしまったのだが、今日は久しぶりにいいサボに出合った。
 今度のサボは渋い茶色のスウェードで、実に履きよさそう。早速、カポカポと音をたてて西荻街歩きを楽しんでいる。
 本当に、この街はいろんな顔を見せてくれる。パンも激戦区で、個人で経営している小さなパン屋さんが、私が探しただけでも10軒以上もある。また「西荻はおいしい」で紹介しま〜す。
 今日の写真は、ひと目惚れしたスウェーデン製のサボ。いい色でしょ。
 そして、街を活性化してくれた「Hanako」の表紙。ここは大きなチェーン店があまり入ってこなくて、昔ながらの商店やオーナーこだわりの小さなお店が目白押し。ないものはないくらい種類が豊富だ。みなさん、ぜひ西荻に遊びにきてくださいな。お好みのお店、いっぱいご案内しますよ(笑)。




 
 
| 日々つづれ織り | 21:28 | - | -
アンドレアス・オッテンザマー
 よく親の仕事は継がないという話を聞くが、オーストリアのクラリネット一家、オッテンザマー家は例外だ。
 父親のエルンスト・オッテンザマーは、長年ウィーン・フィルの首席奏者を務めていることで知られ、長男のダニエル・オッテンザマーはその跡を継ぎ、2009年にウィーン・フィルの首席奏者に就任した。このふたりには以前インタビューをしたことがあり、演奏も聴いてきたが、昨日は次男のアンドレアス・オッテンザマーに話を聞くことができた。
 彼は1989年生まれ。父はオーストリア人、母はチェリストでハンガリー人である。4歳からピアノを習い、10歳でチェロを学び、2003年よりクラリネットを習うようになった。そしてベルリンに留学し、ベルリン・ドイツ交響楽団首席クラリネット奏者を経て、2011年に21歳でベルリン・フィルの首席奏者に就任した。
 すばらしい経歴の持ち主だが、さらに2013年にはドイツ・グラモフォン/マーキュリー・クラシックスと契約、ソロ・クラリネット奏者として史上初めて「イエロー・レーベル」の専属レコーディング契約を結ぶという快挙を成し遂げた。
 昨日のインタビューでは、自身のルーツであるハンガリーとブラームスに焦点を当てた新譜に関しての話や、名手ぞろいの共演者について、現在の活動、ベルリン・フィルのこと、家族のこと、子ども時代のことなど、さまざまな話を聞いた。
 写真は、新譜「ブラームス ハンガリアン・コネクション」(ユニバーサル)のジャケット写真。




 アンドレアスは大変なイケメンで、モデルも務めているようだが、素顔は次男坊らしくやんちゃで陽気で、飾ったところがまったくない。父親も兄もクラリネット奏者なのに、どうして同じ楽器を?と聞いたら、「すごく自然に始めたんだ。家にはピアノがあってその下にチェロが置いてあって、ピアノの上にはクラリネットが乗っていた。みんな楽しそうに吹いていたから、ぼくもやってみたんだ」とのこと。
 このインタビューは、数か月先の「日経新聞」に書く予定である。
 そして今日は、トッパンホールにリサイタルを聴きにいった。アルゼンチン出身のピアニスト、ホセ・ガヤルドとの共演で、ウェーバーやブラームスの作品から、ピアソラ、ガルデル、アンヘル・ビジョルドというタンゴも演奏。ハンガリーのレオ・ヴェイネルも加わり、多彩なプログラムとなった。
 アンドレアスの演奏は、表現力豊かであくまでも自然体。クラリネットが人間の声のように多彩な表情をもち、豊かにうたい、語りかけ、ときにささやき、またあるときは天上の歌を奏で、タンゴでは躍動し、ブラームスではほの暗く晩秋のような音色を響かせる。
 しかし、その底にはクラリネットの名門一家で育った伝統と歴史、品格が宿り、ベルリン・フィルの首席奏者らしく王道をいく演奏に徹している。
 インタビューのときに印象深かったのは、「音楽を楽しむことができなかったら、やめていると思う。ぼくはいつも演奏を楽しみ、仲間とアンサンブルをすることに無上の喜びを感じる。ずっとこの気持ちを大切にしたい」と話していたことだ。
 今日の写真は、インタビュー後のリラックスした表情。彼は7月にアンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーの一員として来日する予定。新しいメンバー構成になったアンサンブルは、弦楽四重奏曲の編曲版など、新鮮なプログラムが組まれている。


 

 
| 日々つづれ織り | 23:28 | - | -
ホールでの講演
 2月21日から22日まで、一泊二日で九州のパトリア日田(ホール)に講演にいくことになった。
 これはかなり前から決まっていた予定だが、仕事というのは重なるときは重なるもので、この2日間に仕事の依頼が集中した。
 名古屋でのコンサート取材、アーティストのインタビュー、公演評を書くことなど、1日でもずれてくれればいいのに、この日に集中している。
 どうしてこうなるのかよくわからないが、先日のソウル出張も、その2日間に仕事のオファーが重なっていた。
 なんとも不思議なものだ。
 地方に講演にいく場合、かなり前にスケジュールが決まる。ホールをおさえることと、聴いてくれる人を募集するため、半年くらいは必要となる。
 パトリア日田は、とてもすばらしいホールのようだ。
 羽田空港から福岡空港までいき、そこからレンタカーで移動することになっている。所在地は、大分県日田市である。
 最初は日帰りの予定だったが、担当者と打ち合わせをするなかで、日田には重要文化財に指定されている小鹿田焼きの窯元があることが判明し、私がぜひそこを訪れたいといったことから、一泊することになった次第である。
 というわけで、担当の女性ふたりと私の3人で、福岡空港から大分県の日田市までレンタカーで移動し、小鹿田焼きの里まで足を伸ばすことになった。
 いったいどんなところだろうか、胸が高鳴る思いだ。この町にはその土地独特のおいしい物がたくさんあり、食事処も充実しているとか。
 女3人で打ち合わせをしているうちに、仕事はそっちのけで食べ物や小鹿田焼きの話ばかりになり、かしましいことといったら(笑)。 
 でも、私は講演にいくわけだから、しっかり下準備をしていかなくてはならない。100人限定で、ティータイムも設けられている。みなさんが楽しく、飽きることなく聴いてくれるような工夫をし、90分の講演を成功させなくては…。
 また、そのときの様子はじっくり報告します。お楽しみに〜。
 
| 日々つづれ織り | 20:59 | - | -
ワインが当たる
 今日も新年会があった。サントリーホールの新年会で、ブルーローズ(小ホール)に出かけた。
 さまざまなホール関係の人たち、音楽事務所の人、いろんな企業の人が多く、マスコミ関係の人たちも大勢集まった。
 また今日も、ふだん会えない人にたくさん会うことができ、いろいろなニュース交換をすることができた。
 会の途中には若手歌手の演奏もあり、その後、「サントリーホール総力を挙げて」という抽選会に入った。
 私はくじ運が弱いため、関係ないなと思って知り合いと談笑していたら、突然名前を呼ばれ、びっくり。なんと、ワインが当たったのである。
「えーっ、嘘みたい」
 驚いていると、まわりが「ほらほら、早くステージに上がって」というので、景品を受け取りに。
 いやあ、新年からびっくりでございます。いつもこういうときは何も当たらないのに…。
 今日の写真はいただいたワイン。立派な箱に入った2013年のブルゴーニュの赤と白で、かなり重かった(笑)。
 これを飲んで、疲れを吹き飛ばし、英気を養いますか。

| 日々つづれ織り | 23:14 | - | -
洋服10着
 先日、新聞にこんな記事が載っていた。
「パリジェンヌは着回し上手で、クローゼットには洋服10着ほどがかけられ、それらで十分におしゃれが完結する」
 そして、多くの人は何年間も着ない洋服を捨てずにためこみ、クローゼットは常に満杯。しかも、その日に着ていく洋服がなくて悩む。だが、賢いパリジェンヌはシンプルで美しいデザインの洋服を少しだけもち、ストレスのない生活をしている、と書いてあった。
 本当にこの記事は正しいと思う。パリジェンヌでなくても、自分に合う洋服を少しだけもち、アクセサリーや小物でうまく味付けをし、着回し上手になれば、洋服の数は減らせる。
 私は仕事にいくときは、黒、グレー、ベージュなどの洋服が基本で、パンツスーツかロングのワンピースかアンサンブルセーターが多い。
 以前、編集に携わっているころは、毎月数枚の洋服を買わないといられないほどで、バッグも靴もアクセサリーもやたらに買っていた。
 買い物でストレス発散をしている自分に気づきながら、やめられなかった。
 しかし、いまはごく限られた枚数しか買わない。行きつけのお店が見つかったからである。このお店の商品は、デザイン、色、サイズ、材質など、すべてが気に入っていて、シーズンごとに少し買うだけで満足できる。
 今日は、そのお店からSALEの案内が届いたため、出かけた。そしてカーディガンかセーターを1枚買うつもりが、ダウンのコートを買ってしまった。なんと、ピッタリのサイズと色の物が50パーセントOFFだったからである。
「これからまだまだ着られますよ。これ、半額なので、本当にお得ですよ。ほら、ピッタリじゃないですか」
 お店の人にいわれ、なるほどお得だと思い、買うことに。まあ、本来の値段だったら、買わないわねえ。
 というわけで、コートが増えてしまった。でも、ソウルも寒そうだし、出張にも着ていけるからいいや、と自分にいいきかせている(笑)。
 やっぱり、パリジェンヌのようにはいかないわねえ…。 
| 日々つづれ織り | 22:31 | - | -
ソウル出張
 先日以来、スケジュールが早まり、1月末になったことで頭を悩ませているソウル出張の日程が決まった。
 1月28日のお昼に羽田を発ち、翌29日の夜遅く戻ってくるという日程。4月に来日公演が予定されている、ヴァイオリニストのチョン・キョンファの先行インタビューである。
 すでに多くの媒体が決まっており、私の連載記事でも紹介するため、複数の雑誌、新聞の書き分けとなる。
 チョン・キョンファはしばらく指の故障で演奏会から遠ざかっていたが、2011年12月に復帰。2013年6月には15年ぶりの日本公演を行った。
 今回は、1990年のショパン国際ピアノ・コンクール最高位のピアニスト、ケヴィン・ケナーとともに来日する。
 ただし、月末の出張というのは、かなりきびしいものがある。各誌の締め切りが重なっているからである。
 当初は、2月10日以降といわれていたため、まだ先のことだと思っていたが、急きょアーティストの都合で取材日が変更になった。
 まあ、こういうことには慣れっこだが、出張前にある程度の締め切りをこなしていかなくてはならない。帰国してからドタバタになるのは避けたいからだ。
 この時期は来日アーティストも多く、コンサートが目白押し。さて、やるべきことを書き出して、いつものようにひとつずつ消していく方法をとりますか。
 それにしても、いまのソウルは寒いだろうなあ。ヨーロッパと同じくらいだと考えればいいのかな。
 チョン・キョンファ、どんなことを聞こうか。それもじっくり考えなければ…。それが頭にあったわけではないが、今日は風が強くて寒かったため、キムチ鍋にしてしまった。う〜ん、これは芯から温まります、次は本場で食べたいな、レシピの研究もしたいし(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:21 | - | -
デュオ・ガッザーナ
 昨年10月にインタビューしたイタリアの姉妹、デュオ・ガッザーナから新年のあいさつのメールが届いた。
 フィレンツェでずっと暮らしている妹のヴァイオリニスト、ナターシャが書いているようで、ベルリンに住んでいる姉のピアニスト、ラファエラが実家に戻ってきて、年末年始の休暇を家族で過ごしているとのこと。
 私も早速返事を書き、その際にインタビューとコンベンションで撮った写真を2枚送った。
 すると、またまたお礼のメールが届いた。
 こういうのって、またこちらも返事を書くべきなのだろうか。メールというのは、ずっと送っているときりがなくなってしまう。
 彼女たちは今年も来日があるそうなので、そのときにまた会えるのを楽しみにしていると書いてあった。もちろん、私も再会するのが楽しみだ。
 いまはメールのおかげで、世界がぐっと狭くなった感じがする。
 でも、英語のメールってすごく時間がかかるし、気を遣うのよねえ。ヨーロッパの人は何か国語も話せて、本当にうらやましい。
 以前、ピアニストのケマル・ゲキチからメールがきたときは、ものすごく長文だったため、返事も四苦八苦してしまった。でも、これも仕事のうちか、大変だけどやるっきゃない、と思って懸命に書いた。
 ひとつ困るのは、前に取材にいったオランダのアーネム・フィルからひんぱんに情報が送られてくること。これはオランダ語のみ。まったく理解できないし、写真しかわからない。ここの広報担当者は、世界中の人がオランダ語がわかると思っているのかなあ。
 世界が狭くなったのはいいことだけど、やっぱりついていかれないこともある。オランダ語……ムムム。
 
| 日々つづれ織り | 21:57 | - | -
フェルディナント・ホドラー展
 今日は、上野の国立西洋美術館で開催されているフェルディナント・ホドラー展に出かけた。
 実は、先月話を聞いた小菅優と、インタビュー前にちょっと雑談をしていた際、ホドラー展の話が出たのである。
 私がウィーンでクリムトの「ベートーヴェン・フリーズ」を見たときの話をし、絵と絵の間に空間があり、それが休符を意味していると話したところ、小菅優がホドラー展に行き、その絵からリズムを感じ、しかも同じように休符を思わせる箇所を見出したという話をしたのである。
 そうか、ホドラー展が行われているんだ。いつまでだろうと思って調べたら、2015年1月12日までだとわかった。すぐに行きたかったが、なにしろ年末入稿が重なっていたため無理で、ようやく年明け一番に行くことができた。
 フェルディナント・ホドラー(1853〜1918)は、スイスが世界に誇る異才画家として知られ、クリムトと並んで世紀末芸術の巨匠といわれる。
 1904年にウィーンで開催された分離派展では、メインルームに作品が展示されたという。
 作品は「死」や「夜」をテーマにしたものが多いが、女性が踊る姿やアルプスの風景を描いたものも多く、象徴主義の画家、パラレリズム(平行主義)の画家とも呼ばれる。国民画家として、多数の絵を描き、それらは非常に強い個性に彩られている。
 今回は40年ぶりの大回顧展で、ベルン美術館をはじめ、スイスの主要美術館、個人所蔵の絵まで100点を超える作品が一堂に会している。
 彼の絵はスイスの紙幣にも採用され、「木を伐る人」は50フラン、「草を刈る人」は100フランに使用された。
 展示は、「光のほうへ―初期の風景画」「暗鬱な世紀末?―象徴主義者の自覚」「リズムの絵画へ―踊る身体、動く感情」「変幻するアルプス―風景の抽象化」「リズムの空間化―壁画装飾プロジェクト」「無限へのまなざし―終わらないリズムの夢」「終わりのとき―晩年の作品群」と題されたパートに分かれ、ホドラーの人生の軌跡をたどっていくことができるよう配置されている。
 ホドラーは、スイスの各地に大規模な壁画も残している。それはスライドで見ることができたが、実物を見たいと切望するほどすばらしい絵だった。
 今日の写真は、ホドラー展を示す大きなポスター。「感情掘廚搬蠅気譴1905年の作で、ベルン州美術コレクション所蔵の絵である。4人の女性の動き、表情、位置などから特有のリズムが感じられる。


| 日々つづれ織り | 22:57 | - | -
デビスカップ スイス優勝
 テニスの国別対抗戦、デビスカップ2014のワールドグループ決勝で、スイスが初優勝の栄冠に輝いた。
 11月21日から23日までフランスのリールで開催された大会は、スイスとフランスという組み合わせ。
 第1日目はシングルス2試合、次の日はダブルス1試合、今日の3日目はシングルス2試合が組まれていた。しかし、昨日までにスイスが2勝を上げていたため、今日の第1試合でロジャー・フェデラーがリシャール・ガスケに勝てば3勝となり、最終戦を待たずに優勝が決まることになっていた。
 先日、ATPファイナルの決勝を背中の痛みにより棄権せざるをえなかったフェデラーは、デビスカップ参戦も危ぶまれていたが、なんとか治療をして出場することが決まった。
 ただし、初戦のガエル・モンフィス戦は敗退。やはりまだ本調子ではないと思われたが、昨日のダブルスで弟分のスタン・バブリンカと組んですばらしい試合を行い、体調が戻ったことを示した。
 そして今日、フェデラーはリシャール・ガスケをストレートで下し、自身の勝利で優勝を決めた。
 またいつものように、フェデラーは初優勝が決まった途端、涙ぐみ、チームメートと喜びを分かち合うときも目がウルウル。
 いいよねえ、こういう涙は…。
 ロジャー、おめでとう!!
 ファイナルの決勝を棄権した口惜しさを、これで一気に払拭した。
 でも、優勝カップを掲げながら喜びを爆発させるスイスチームは、なんだかとまどっているようで、態度が素朴でかわいらしい。派手なパフォーマンスをしないし、みんな静かに喜びをかみしめている感じ。ロジャーも特に目立ったことはしない。
 リールの会場は2万7000人収容の大規模なコートだったが、その1割の2700席をスイスの応援団に明け渡したそうだ。フランスの応援はすさまじいものがあり、スイスチームは完全にアウェーのなかで戦った。
 この優勝で、ロジャー・フェデラーはほぼすべてのタイトルを手にしたことになる。
 すばらしい試合だった。スイスチーム、おめでとう!!
| 日々つづれ織り | 23:53 | - | -
出張前の仕事
 出張まであと1週間となり、それまでに仕上げなくてはならない原稿を書き出し、順に入稿していこうと思っている。
 早いもので、もうクリスマスに聴く音楽の原稿や、来年のコンサートの公演チラシ(今冬チケット発売)の原稿などがあり、年末が近いことを意識させられる。
 そんなあわただしい時期に、テニスのATPマスターズの上海大会が開かれているため、それもテレビ観戦しなくてはならない。
 こういうときには、まずは体力作りと思い、行きつけのお肉屋さんと八百屋さんを回っていろんな素材を仕入れ、ロールキャベツ、里芋のお煮しめ、具だくさんのミネストローネ、さつまいもとかぼちゃの天ぷら、ふろふき大根などを作っておいた。
 いろんなお料理がそろっていると、ひとまず安心する。少しだけ何かを付け加えれば、さっと短時間で食事ができるからだ。
 さて、今日の原稿は一応終わったため、これからロジャー・フェデラーの応援をしなくちゃ。昨日はとんでもない一戦で、薄氷を踏むような思いだった。
 ようやく初戦勝利を果たしたのだから、今日はなんとか楽に勝ってほしいものである。ハラハラドキドキ、本当に心臓に悪いから(笑)。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
HPのリニューアル
 真夏にデザイン会社の方たちと打ち合わせをし、ホームページのリニューアルを行うはずが、まったく進んでいない。私のやるべきことが進まず、頓挫しているのである。
 いま抱えている仕事を早く終わらせ、自分の担当すべきところに取り掛からなくてはならないのだが、まったく時間的に余裕がない。
 今日も、辻井伸行の2015年初頭のコンサートのチラシ原稿を書き、そのあとザ・シンフォニーホールのチョン・キョンファ&ケヴィン・ケナーのリサイタルの原稿を仕上げ、カード誌「てんとう虫」の東儀秀樹のインタビュー原稿をようやく書き終えたら、もう夜になってしまった。
 こういう日が続き、どうしてもHPのリニューアルに手が回らない。困ったもんだ。
 これだけパソコンに向かって集中して原稿を書いていると、眼精疲労がひどく、もう目が拒否してこれ以上はダメである。
 さて、どうしたものか。
 出張前に、なんとかデザイン会社にある程度の形になったものを送っていきたいと思っているのに、気ばかり焦って無理。
 どうしてこう時間がたりないのか、なんとか考え直さなくては…。
 

| 日々つづれ織り | 23:11 | - | -
ふくらはぎの運動
 座業が多いと、ふくらはぎがパンパンに張ってくる。
 できる限り歩くようにし、階段を使ったり、足のストレッチを行うようにしているが、もっとも大切なのは「ふくらはぎ」の運動のようだ。
 調べてみると、ふくらはぎは第2の心臓といわれ、重力の影響で約70パーセントの血液が下半身に集まり、その血液を上半身に戻すポンプの役割を担っているそうだ。
 それゆえ血行が悪くなると、冷えが生じ、肌にも影響し、からだのさまざまな箇所の不調につながるという。
 なるほど、ずっとすわって仕事をしていると、どんどん下半身が重くなってくるわけだ。
 そこで、ふくらはぎの運動が必要になる。
 まず、足首を伸ばし、つま先をからだの方に引き寄せ、足首をまわす。
 そして、ふくらはぎを下から上へと順にもみほぐしていく。 
 これだけでずいぶん血流がよくなる感じだが、究極は、以前マッサージに通っていたときに教えてもらった方法。
 片足をソファなどに乗せて伸ばし、つま先をからだの方に引き寄せ、その足と同じ側の手を足のつけ根に置き、ぐっと押しながらふくらはぎを伸ばし、15数える。もう一方の足も同じことをする。
 これは最初はとても痛いが、慣れてくると血流がよくなるのがわかる。
 ふくらはぎが張っている方、ぜひお試しあれ〜。
 
| 日々つづれ織り | 22:16 | - | -
印象、日の出
 クロード・モネの「印象、日の出」は、本当に日の出を描いた絵なのか、あるいは夕暮れではないのかと、研究家の間でさまざまな議論がなされてきた。
 そこに今回、テキサス州立大の天文学者、ドナルド・オルソン教授らが新しい研究成果を発表して話題になっている。
 教授たちは19世紀のフランス・ルアーブルの地図や写真から絵が描かれたホテルの部屋を特定し、絵のなかの太陽の位置から日の出の20分から30分後に描かれたと推定。船の位置や潮位なども調査して描かれた日時を割り出したのだという。
 それによると、この絵は1872年11月13日か1873年1月25日のいずれかに描かれたものだそうだ。
 モネは絵に「72」という数字を記していることから、こうした日時が特定されたようだ。
 こうした研究は「印象、日の出」を鑑賞するときに、大きな助けになる。
 私はこの絵が大好きで、2年前の夏、パリのマルモッタン美術館で再会した。いつ見ても新たな発見があるが、次に見るときには、今回の研究の成果により日時が特定されたため、より深い感慨が得られるに違いない。
 いつも美術館にいくとミュージアムショップに顔を出すのを楽しみにしているが、2年前はたまたま「印象、日の出」のスカーフを見つけ、これを購入した。
 今日の写真はそのスカーフ。首に巻いているため、ちょっとしわになってしまった。フランス製の100パーセント・シルクで、とてもやわらかい。でも、巻いているときは何の絵柄なのかわからないから、これは多分に自己満足ですね(笑)。



 ふんわりとまるめると、こんな感じ。淡い色彩で美しいでしょ。さすがモネ。

| 日々つづれ織り | 16:24 | - | -
軽井沢逍遥
 休日返上で仕事ばかりしていると、次第に煮詰まってくるため、大好きな軽井沢へ出かけた。
 いつも軽井沢というと、大賀ホールにコンサートを聴きにいったりアーティストの取材をしたり。その後はすぐに帰るため、あまりゆっくりできない。
 そこで今回は、高原の空気を堪能しながら緑のなかを散策をしたり、信州の素材を生かしたお料理をいただいたり、思いっきりショッピングをしたり…。
 ここ10日間ほど曇天が続いていたそうだが、私が滞在した2日間はカラリと晴れ、初秋の気持ちいい天候に恵まれた。やっぱり、私は「晴れ女」なのかも(笑)。
 夏休みと秋の連休の狭間ゆえ、そんなに混んでいないと思ったのだが、旧軽もプリンス・ショッピングプラザも人でいっぱい。どこにいっても、人気スポットは行列状態だ。
 その間隙を縫って、自分がいきたいところだけを集中的に制覇。おいしい食事も買い物も、短時間ながら納得いく形でゲットすることができた。
 私が軽井沢でもっとも気に入っているのは、涼やかな高原の空気だ。人のあまりいない自然のなかをゆっくり散策するだけで、心身がリラックスできる。
 今日の写真は、初秋の緑豊かな散策の小路。
 秋の気配を感じさせる大賀ホール。
 天然水を使用したかき氷。宇治金時を頼んだら、ふつうのかき氷の5倍ほどあってびっくり。なかにもあずきがたっぷり入っている。
 お気に入りの和食屋さんの美味なるランチ。
 「そばパスタ」という、ユニークなものを見つけた。これはグッドアイディア。 
 軽井沢特産の調味料やジャムをいろいろ購入。これから少しずつ楽しむことができる。













| 日々つづれ織り | 16:27 | - | -
パソコン用語の難しさ
 先日、ホームページのリニューアルのため、デザイン会社に出向いて具体的な打ち合わせをした。
 いよいよ実際の作業がスタートするわけだ。
 ところが、デザイン会社の人たちと話していると、随所にパソコン用語が出てきて、ほとんど宇宙語を聞いているよう。
 みなさん、とても親切で、私がわからないことはていねいに説明してくれるのだが、それにしても頭を抱えてしまうことが多い。
 この担当者のひとり、若い女性が、9月からロンドンに語学留学するという。いまの時代、パソコンに関した仕事をしていく上で英語は欠かせないと判断し、思い切って決断したそうだ。
 パソコンに英語。このふたつを手に入れれば、ホント、怖い物なしだ。世界のどこにいても、仕事はできる。
 彼女の未来に向かって進んでいこうとする前向きな姿勢に触れ、心から応援したくなった。
 しかしながら、私の現実に目を向けると、困難なことが山積みだ。これから実際の作業に移るわけだが、なんともパソコン用語は理解しがたい。
 親しい友人に話したら、彼女はもう新しいことに挑戦するのはあきらめたという。ストレスがたまるからと。
 私の仕事仲間では、タイプがふたつにはっきり分かれる。パソコンは最低限のことを理解するのみで、あとはあっさりあきらめてしまうタイプと、かじりついてでもマスターしようとするタイプと。
 私はなんとか頑張ってできるようにしないと、ホームページが作動しなくなってしまうから、やるっきゃない。
 この分野が得意な人から見れば、初歩的なところでつまづいているなんてなさけないと思うのだろうが、いやはや大変なことです。
「これだけブログを更新しているのだから、もう大丈夫。もっと新しいことをどんどん加えていきましょう。コンテンツを増やして、デザインも一新して」
 そう簡単にいわれても、なんだかからだが硬くなってしまう感じだ。
 さて、これからいろんな作業が待っている。頭を働かせなくちゃ。
 無事にホームページのリニューアルが完成したら、すぐにお知らせしま〜す。そのころは、嬉々とした顔をしていると願いたいけど、きっと疲労困憊しているんじゃないかな(笑)。
  

 


 
| 日々つづれ織り | 22:13 | - | -
調布の花火大会
 今夜、18時30分ころからドドーンと遠くで響くような音がし、それが断続的に続いている。
 不思議に思って外を見ると、はるかかなたに花火が見える。
「えーっ、いったいどこでやっているの」
 調べてみたら、「映画のまち調布夏花火2014」(第32回調布市花火大会)だということがわかった。
 18時30分から19時30分まで、約8000発の花火が打ち上げられ、最大号数8号だそうだ。
 わが家の南西に位置し、ルーフバルコニーから眺めることができる。かなり遠くて小さいが、それでもいろんな種類の花火をはっきりと見ることができ、音もリアルに伝わってくる。
 早速、冷えたビールとおつまみを用意し、バルコニーの椅子にすわって花火鑑賞をした。
 そよそよと風が吹いて、なんともいい気分。束の間のリラックスタイムである。
 フリーになってから、きちんとした休日はとれない。原稿の締め切りがあれば、土曜日でも日曜日でも仕事をする。
 今日は、先日インタビューをしたニコライ・ホジャイノフの原稿を仕上げ、夕方までに担当者に送付した。すると、すぐにお礼の返事が届いた。
 彼も、きっと自宅のパソコンで仕事をしていたのね。お疲れさまで〜す。
 というわけで、ひと仕事を終えたころに花火に遭遇したわけだ。
 そうか、これは毎年見ることができるのか。実は、ウチの兄は大の花火好きである。子どものころ、よくお祭りに連れていってもらった覚えがある。
 来年は、兄夫婦を呼んで、ビールと花火でおもてなしをしようかな。
 今日の写真は、はるか遠くに見える花火。約1時間、たっぷり楽しませてもらいました。本当は、「タッマヤー!」と叫びたかったけど、ちょっとまわりを考えて、遠慮してしまった(笑)。


 
 
| 日々つづれ織り | 21:50 | - | -
オルセー美術館展
 先日、夏休みを利用し、国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由―」を観にいった。
 20代のころからオルセーは大好きな美術館で、パリにいくと必ず足を運んでいるが、いっこうに飽きることはない。
 絵というのは、観るたびにそのときの印象が微妙に変わる。自分の年齢、環境、生き方が変化するためか、同じ絵と対峙してもまったく同じには観えない。
 だからこそ、何度でもその絵の前にたたずむ。
 今回は、ジャン=フランソワ・ミレーの「晩鐘」にとりわけ引き付けられた。有名な名画ゆえ、何度も見ているが、あまりにも敬虔で静謐で純粋な祈りの様子に、心が浄化する思いにとらわれた。
 そのほか数多くの絵をゆっくり鑑賞したが、やはり今回は「晩鐘」がずっと胸の奥にいすわり続けた。
 美術館にいくと、もうひとつの楽しみは内部のレストランである。新国立美術館にはいくつかのカフェとレストランがある。そのなかで、ポール・ボキューズのレストランで美味なる食事をいただいた。
 今日の写真はその前菜。こういう場所で食事をすると、心が豊かになる感じがする。もちろん、味もいいが、なんといっても雰囲気を楽しむことができる。
 帰りに、あまりにも脳裏に深く刻まれていたため、「晩鐘」のファイルをひとつ手に入れた。これに資料をはさんで、仕事部屋に置いておこうと思う。ふたつ目の写真は、そのファイル。
 この美術館展は10月20日まで開催している。マネの「笛を吹く少年」、モネの「サン=ラザール駅」、セザンヌの「首吊りの家、オーヴェール=シュル=オワーズ」など、印象深い作品が多数出展されている。




 

 
 
| 日々つづれ織り | 22:38 | - | -
ホームページのリニューアルの市場調査
 先日も書いたが、ホームページのリニューアルに関して、いろんな人に会い、市場調査を行っている。
 いま、どんな情報が求められているのか、何を発信すべきか、どんなことができるのかを調査しているのである。
 自分ひとりで考えていても、堂々巡りになってしまい、突破口が見つからなくなってしまったため、親しい仕事仲間の意見を聞いている。
 ただし、みんな忙しいため私のために時間をとってもらうのは心苦しいが、今日はレコード会社に出向き、意見を聞いた。
 約束した時間に会社に行くと、なんとクラシックグループの全員が迎えてくれ、会議室に案内された。
「ええーっ、意見を聞きにきただけなのに、みんながそろっているなんて、驚き。だって夏休み前の忙しい時期じゃないの」と私が声を上げると、「大丈夫。みんなそれぞれ日をずらして夏休みをとっているので。今日は全員がそろっている日なんです」といわれ、さらに驚き、やがてその思いは感動に変わった。
 全員が私の話に注意深く耳を傾けてくれ、クラシック界の活性化のためになんとか知恵をしぼり、新たな情報発信をしたいと考えていることに対し、さまざまな意見を出してくれた。
 結局、海外のレコード会社のホームページや評論家、ジャーナリストのブログ、ツイッター、フェイスブックなどを参考にし、私のホームページに新たなカテゴリーを加え、それを充実させていくことが大切ということになった。
 これからそれをじっくりと考え、デザイナーと打ち合わせ、自分ができる範囲で新たな記事を幅広く展開していこうと思う。
 今日は、とても有意義な時間をすごすことができた。いつもこのレコード会社の方たちとはコンサートやインタビューなどで会い、立ち話はするが、じっくり話すことは少ない。
 やはり情報交換は必要である。視点が広がるからだ。
 さて、夏休み前にこれからの方向性が見え、だいぶ心が落ち着いた。
 昨日までは、どこを目指していいのか、何をすべきなのかが明確に見えず、迷いに入っていたため、もやもやしたものが胸のなかを渦巻いている感じだったが、これで進むべき方向が定まった。
 まだまだ試行錯誤の続く日々だが、一歩一歩進んでいくしかない。自分が本当にやりたいことをするのは、何の分野においても困難が付きまとうものだ。でも、少しでも達成できた暁には、達成感を味わうことができる。
 そんなにおおげさなことをいっているわけではなく、これまでの仕事の積み重ねを形にしていきたいだけなのだ。
 今日、時間がないのに集まってくれた人たちの好意に報いるためにも、やるべきことをやらなくちゃ。
 と、考えていたら、急にのどの渇きを覚えた。いま、オーガニックの麦茶のティーバックをちょっとおしゃれなボトルに入れ、ミネラルウォーターを注いで麦茶を作り、冷蔵庫で冷やしている。
 これが実に自然で優しい味わい。何杯も飲みたくなるおいしさで、からだにスーッと入っていく。
 きっと今年も10月初頭くらいまで暑いだろうから、この麦茶は欠かせない。麦酒に麦茶、夏はこれですな(笑)。

 
| 日々つづれ織り | 22:14 | - | -
冬の号の打ち合わせ
 猛暑の真っ只中だというのに、雑誌の企画はもう冬の号に目が向けられている。
 今日は、女性誌の冬の号の打ち合わせがホテルのカフェで行われ、2時間ほど今秋出張するメンバー3人でいろいろなアイディアを出し合った。
 そして、これから具体的に内容を詰め、各人が自分の担当することを進めることでお開きとなった。
 こうなると、暑い暑いとはいっていられない。これからは冬の号に向けて頭を切り替え、より詳細な内容を考えなくては…。
 とはいえ、世の中は夏休みの人が多い。電話もかかってこないし、メールも少ないし、整理に苦労する郵便物や宅急便もほとんどない。
 実に静かな時期である。
 ただし、来週になると一気にお休みモードが終わり、またまた通常の態勢に戻るんだろうな。
 私も週末は夏休みをとり、心の休養をしたいと思っている。
 今日、近所の八百屋さんの入口に貼り紙があり、「10日から20日まで夏休みです」と書いてあった。
 いいなあ、そんなにゆっくり休めるなんて。
 私もいつか10日間くらい、「夏休みです!」と、みんなにいってみたい(笑)。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 21:59 | - | -
ホームページのリニューアル
 ホームページを開設してから、はや3年半が経過した。この間、本当に多くの人から「ブログ、読んでいますよ」と声をかけられた。
 私は長年、新聞や音楽雑誌、一般誌、情報誌などに記事を書いてきたが、ブログほどのリアクションがきたことはない。これは喜んでいいことなのか、はたまた考えなければならないことなのか、思案のしどころだ。
 だが、読んでくれるということはうれしいことなので、単純に喜んでおこうっと(笑)。
 でも、だいぶ仕事の内容が変わったり、単行本が増えたりしたため、ホームページをリニューアルしようと思い立った。
 今日はホームページを作成してくれたデザイン事務所に出向き、具体的な打ち合わせをした。
 このデザイン事務所の方たちは、本当に親身になって考えてくれ、仕事はてきぱき気持ちよく進み、話していてとても気分が爽快になる。
 仕事というのは、いくら自分がこうしたいと思っても相手がそれに賛同してくれなかったり、仕事の進め方が異なったり、時間の使い方が違ったりすると、どうにもうまくいかなくなることがある。
 でも、このデザイン事務所の方たちは、ツーといえばカーというような、意見交換が実にスムーズ。どんなこまかいことに対しても、対応が緻密でわかりやすく、とても前向き。それゆえ、話が弾み、ホームページのリニューアル以外のアイディアなども次々に出て、私も背中を押される思いに駆られた。
 先日インタビューしたヴァレンティーナ・リシッツァが、「私はだれもやらない新しいことをするのが好きなの。人生は一度だから、リスクを恐れず、やりたいことをやる。それで失敗しても、後悔はしないわ。何もしないでいるより、ダメモトでやってみる方がいい」といっていた。 
 この考えに、全面的に賛成である。私もいまの自分に何ができるかをじっくり見極め、独立当初のモットーである「クラシックを広めたい」という考えに徹し、リスクを覚悟で新しいことに挑戦してみたい。
 今日は、長時間にわたって打ち合わせをして、ある方向性が見え、また来週、より詳細を詰めることになった。
 何か新たな方向が見えたら、報告しますね。お楽しみに!!
| 日々つづれ織り | 23:13 | - | -
店番の猫ちゃん
 ひとつ原稿が終わると、息抜きに買い物に出たり、仕事部屋の整理に行ったり、近所を散歩して新しいお店を見つけたり…。
 そんなときに、いつも気になる猫ちゃんがいる。
 家の近くの果物屋さんの飼い猫なのだが、この暑さにめげず、毎日陽ががんがん当たるお店の入口に陣取り、ちゃんと店番をしているのである。
 近寄っても、声をかけても、まったく気にせず知らん顔。常にマイペースで、お客に愛想を振りまくことはいっさいなし。
 今日も猛暑のなか、しっかりお店の前で存在感を発揮していた。
 私は昔から猫や犬にはなつかれ、すぐに親しくなれるのだが、この猫ちゃんはちょっと違ったタイプ。ちらっとこちらを見るけど、完全に無視される。
 でも、私もしつこいため、見かけるたびに声をかけている。そのうちに、向こうも諦めて、ちょっとは愛想よくなるかもしれない。
 なあんて、淡い期待を抱いているけど、コヤツは結構頑固っぽい。飼い主以外には絶対になつかないのかも。
 今日の写真は、頑固一徹なニャンコ。ホント、暑いのに、ご苦労さまです。


 
 
| 日々つづれ織り | 22:16 | - | -
適度な運動
 月末入稿がひと段落したと思ったら、もう8月になってしまった。
 今日、久しぶりにフィットネスのクラスに顔を出したら、トレーナーに「月が変わりましたからね、計測しましょう」といわれた。
 いろんなところのサイズを測り、それを前回の記録とくらべていく。
 体重やいろんなサイズはあまり変わっていなかったが、体脂肪率が格段に下がっていた。
「あらあ、すばらしい。このまま頑張りましょうね」
 トレーナーに励まされ、今日は気持ちよく運動をすることができた。
 からだは正直である。こんなにすぐ結果が出るのだから…。
 私は座業が多く、腰痛がひどいため、フィットネスに通うことにしたのだが、体脂肪率が変化するとは思いもしなかった。
 でも、忙しくなると、週1回通うのがやっとという状態。週2回行かれれば、二重丸という感じだ。
 トレーナーによると、腰が痛い、ひざが痛いといってそこをかばって動かさないと余計に悪くなるそうで、痛みと上手につきあいながら少しずつでも動かしていくと、治りが早いという。
 いつも感じるのは、フィットネスが終わってジムから出ると、からだがすごく軽くなった感じがする。血流がよくなるからだろうか。
 ふだん、あまり汗をかかない私は、ここでからだを動かすと、次第に汗がほとばしり出る。これがとてもいいのだそうだ。
 いつもここにくると、適度な運動の大切さを思い知らされる。
 最近、私のまわりでは、ぎっくり腰の人が増えているが、きっとみんな仕事のしすぎで、運動まで手がまわらないのだろう。私も腰痛がひどくならないよう、少しでもからだを動かさなくっちゃ。そして、次回の計測では、もっといい結果が出るようにしないとね。
 
 
| 日々つづれ織り | 21:48 | - | -
西荻おわら風の舞
 今日は、夕方からわが町で「越中おわら風の盆」で有名なおわら節が披露された。
 3年前から行われている「西荻おわら風の舞」で、越中おわら節同好会「高尾会」のみなさんによる唄と踊りである。
 実は、2003年に富山県八尾町在住の胡弓奏者、若林美智子が「哀の調べ〜風の盆の里より」(ビクター)というアルバムをリリースしたときに、彼女にインタビューをし、この「越中おわら風の盆」のことを知った。
 八尾町では毎年9月1日から3日まで行われる有名なお祭りで、江戸時代中期より五穀豊穣を願い、210日の風よ鎮まれと祈る風の盆がこの時期に行われるようになったという。
 町を練り歩くのは、地方と呼ばれるおわら節の唄と、三味線、胡弓、太鼓の音色に合わせて編笠をかぶった男踊りと女踊り。
 西荻では、組踊り、町流し、輪踊りが時間を少しずつずらして披露され、旧府道(乙女ロード)を3時間かけてゆったりと静かにおだやかに練り歩いた。
 おわら節はどこか哀愁ただよい、気品にあふれ、その静けさに満ちた特有の雰囲気が、見る者の心を引き付ける。
 今日は、新聞やWEBなどで情報が流されたためか、電車でやってくる人も多く、そんなに道幅の広くない旧府道は人でびっしり。みんなおわらのうちわをもらい、バタバタしながらいまかいまかと自分の近くを通るのを待った。
 今日の写真は、踊りと唄のショット。午後からの雷雨も早めに止み、夕方はからりと晴れたため、見ることができた。
 来年は、もっとゆっくりいろいろ場所を変えて、いろんな踊りを見たり、音楽を聴きたいと思う。でも、あまりにも人が多すぎて、簡単に移動できない。こういうのは、ちょっとしたコツがいるのかも(笑)。






 
| 日々つづれ織り | 22:51 | - | -
1年に1度の断捨離
 昨年、引っ越しのときに何年間もたまった古い資料や書籍、その他さまざまな物を思い出に浸る感情や、後ろ髪を引かれる気持ちをスパッと排除して一気に断捨離したはずなのに、またまた物があふれかえっている。
 私の仕事柄、各社からあらゆる資料や関連した物が送られてくるため、毎日その整理にかなりの時間を要する。
 以前は、もっときれい好きだったのになあ、と仕事部屋やリビングルームにあふれている物をながめては、ため息ばかり。
 子ども時代は、母親に「整理整頓がうまいねえ」とほめられるほどだったのに、なんたること。
 きっと自分のキャパシティを超える物が送られてくるため、整理が追い付かないのだと自分に言い聞かせているが、これは単なる言い訳にすぎない。
 よく、同業者に「CDの整理や資料の整理、どうしてる?」と質問すると、みんな「その話はしないで」とか「その話題、タブーだよ」といわれる。
 そうか、みんな悩んでいるってことなのね。
 というわけで、シーズンオフの夏の間に、1年に1度の断捨離をしなくてはならない。これが結構、時間がかかるんだよね。ひとつひとつ見ながら、ファイルしたり、シールを付けて整理したり、棚に選り分けていくわけだから。
 でも、秋になってシーズンが始まったらいっさいできないから、いまや悠長なことはいっていられない。原稿の合間を見て、少しずつでもやらなくちゃ。
 私がひとつだけ自慢できるのは、英国アンティークの棚のアーティスト別整理術。1910年くらいに英国で作られた書類棚に、あいうえお順にアーティストのファイルを作り、整理してある。そのアーティスト関連資料、自分が書いた雑誌や新聞の記事などを挟んであるのだが、まだまだアーティストすべてが終わったわけではない。記事の切り抜きはどんどんたまるからだ。
 これは本当に地道な作業。でも、資料が見つかると、すぐに原稿にかかれるから、この作業はなんとしてでも優先させなくては。
 今日の写真は、唯一の自慢の整理棚。ここまでくるのに、なんと時間がかかったことか。ホント、いい方法だれか教えてくれないかなあ…。


 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:06 | - | -
メンターのひとこと
 私が常に「メンター」として敬愛しているSさんから連絡があり、またもや参考になる本を送ってくれるという。
 いつも彼からは叱咤激励され、「文章を磨け」「いい仕事をしろ」「もっといろんなこと学んで、視野を広げろ」と、背中を押される。
 今日も、Sさんはさまざまな話題に触れ、そのなかで広範囲な勉強と好奇心をもつことの大切さを説いた。でも、硬い話ばかりではなく、サッカーの話や日常のことまで、話題は限りなく広がっていった。
 本当にこういう人の存在は、貴重である。
 声を聞くだけで身が引き締まる思いに駆られ、話しているうちに前向きになっていく自分を感じる。
 いつも考えることだが、Sさんにはどんな恩返しをしたらいいのだろうか。私がいい仕事をすることが一番の恩返しになると思うのだが、こればかりは一朝一夕にはいかない。
 いまどんな原稿を書いているか、もうすぐこんな仕事に取りかかることになっている、などと近況報告をしているのだが、そこからまた話は広がり、「こういう表現も可能だ」「芸術をことばで表現するのは難しいが、こういう方法もある」と、アイディアを出してくれる。
 さて、送ってくれるという本を楽しみに待っていよう。そして読後の報告もしなくっちゃ。
 
 
| 日々つづれ織り | 18:02 | - | -
束の間の休日
 月末締め切りと、月初めの入稿ラッシュが終わると、束の間の休日が訪れる。
 こういう時期は心身を休め、ふだんできないことを片っ端から片付け、気がつくとあっというまに時間が過ぎていて、あまり休めなかったことに唖然とする。
 それでも、今日は原稿の締め切りがない、という日は実にのびやかな気持ちになる。たまっていた新譜を聴いたり、資料を読んだり、郵便物を整理したり、本を読んだり…。
 ああ、やっぱり仕事モードになっているなあ、いかんいかん(笑)。
 というわけで、気分を一新するために、久しぶりに高原の仕事部屋に出かけた。もうすっかり緑が濃くなって、空気は澄みきり、静けさがなんともいえない財産だ。
 でも、この部屋とも、もうすぐお別れ。土日に仕事やコンサートが入ると、どうしても来られないからである。
 今日の写真は、ルーフバルコニーからの眺め。遠くの山が美しく、深呼吸すると心身が生き返る。やはり自然の力は大きい。今日は、目いっぱい森林浴をした気分になった。


 
| 日々つづれ織り | 22:20 | - | -
ロストロポーヴィチ博物館
 偉大なチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの家族と深い交流をもつ友人のTさんが、ロストロポーヴィチの生地であるアゼルバイジャン共和国の首都バクーを訪れた。
 Tさんの目的はこの地にあるロストロポーヴィチの博物館を訪ねることで、ロストロポーヴィチの父親レオポルドもすばらしいチェストだったため、博物館はLeopold & Mustislav Rostropoviches House―Museumというふたりの名が付いていたという。
 ここはロストロポーヴィチが4歳まで住んでいたアパートで、現在は博物館になっているようだ。
 今回Tさんは、私の著書「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」と「百年にひとりのヴァイオリニスト ヴェンゲーロフの奇跡」を持参してくださり、ロストロポーヴィチの記事の部分に附箋を貼って、長女のオルガさんに手渡してくれた。
 本は、博物館に飾られるそうだ。
 なんと光栄なことか。のちのちロシア語に訳して、みんなが読めるようにしてくれるのだろうか。
 遠い異国に自分の本が届けられるなんて、想像もしていなかった。Tさん、本当にありがとう。感謝感謝です。ことばになりません、涙が出そうです。
 私もぜひ、機会があったら、バクーを訪れてみたい。
 Tさんは、旅に出るといつもいろんな土地でお土産を買ってきてくれるのだが、今回もさまざまな物をいただき、旅の空気を感じることができた。
 なかでも、私が旅心を刺激されたのが、アゼルバイジャンのお料理本(英語版)。ロシア料理にちょっと似ている物もあり、野菜や魚料理も多い。場所柄だろうか。
 1ページごとに美しい写真が掲載されているため、見ていて飽きない。こういう食事なんだと、文化をかいま見ることもできる。
 今日の写真は、そのアゼルバイジャンのクッキングブック。ぜひ、できる物を見つけて、挑戦してみたいものだ。ロストロポーヴィチに敬意を表して…。


 
| 日々つづれ織り | 22:26 | - | -
運動不足
 月末入稿がすべて終わったとホッとするのもつかの間、上旬の締め切りが押し寄せてくる。
 毎朝、今日やらなくてはならないことを書き出して仕事用のデスクの前に貼り、それをひとつずつ消していくのだが、なかなか終わらない。
 こうなると、コンサートに出かけることはてきず、当然のことながらフィットネスにも行かれない。からだはバリバリに硬くなり、脳はすっかり疲弊し、運動不足の極致だ。
 でも、いまは余分なことは考えられず、ただひたすら原稿と対峙せねばならない。あと少し、もう1本と自分にいいきかせ、パソコンにしがみつく。
 こういう生活、本当によくないよねえ。
 わかってはいるけど、どうにもならない。こういうときに限って、甘いものがほしくなり、今日はあんみつとプリンを食べてしまった。それでも足りなくて、レーズンの入ったクッキーもひとつ。
 いやいや、あきまへんなあ。下半身が重くなるばかりだ。
 原稿がひと段落したら、フィットネスに飛んでいくゾと前向きに考え、またパソコンに向かう。
 その間にも、各社からいろんな著者校正が送られてくる。これもまた、結構時間がかかるんだよね。とはいえ、しっかり見なくてはならない。
 さて、もっと楽しいブログが書けるよう、早く原稿を終わらせようっと。
 
 
| 日々つづれ織り | 23:03 | - | -
メンターの助言
 今週は、火曜日にアルテミス・カルテット、今夜のミハイル・プレトニョフと、興味深いコンサートが続いている。
 こうした演奏の公演評を書く場合、いかにしたらその内容を的確なことばで伝えることができるかと、いつも悩む。
 そんな私がメンターとして敬愛しているSさんが、今日電話ですばらしい助言を与えたくれた。
 彼は、私が書いた単行本を読んでくれ、その感想を伝えてくれたのだが、そのときにこまかいことはいわず、ひとことズバリと言い放った。
 もっと文章を磨け、語彙を増やせと。音楽をことばで表現するのは、とても難しい。それを自分の生涯の仕事とする場合、常に一歩上を目指さなくてはダメだと。いまより、次はもっといい文章が書けるように努力すべきだというのである。
 そのためには何が必要か、その具体的な書物や勉強法まで教えてくれ、特に演奏に対するほめ言葉のあり方を探求すべきだといわれた。
 長年仕事をしてくると、学生時代とは異なり、もう助言を与えてくれる人などいないのが現状だ。この年になると、だれもよりよい仕事をするためのあり方や姿勢など、教えてはくれない。
 Sさんは私にとって、とても怖い存在だが、反面、懐の大きなやさしさも感じる。私はけっしてそれを口にはしないが…。
 そうか、人間は一生勉強が必要なんだ。よくアーティストが口にすることばだが、私もそうあらねば、と考えさせられた。
 目からウロコとは、こういうことをいうのだろう。
 Sさんの助言は、私が常に思い悩んでいた公演評を書くときのもやもやした気持ちを見事に払拭してくれた。文章を磨き、語彙を増やすことにより、コンサート批評が自然に、思うように書けるようになるのだろう。
 来週、早いうちにSさんの事務所を訪ね、参考になる書籍を借りることにしよう。一生勉強、勉強っと。これをいわれて、最近あれこれ悩んで堂々巡りをしていた邪念が、一気に吹き飛んだ気がした。
 
| 日々つづれ織り | 23:21 | - | -
カーブス
 私の通っているフィットネスのカーブス西荻窪北店が、8周年を迎えたという。
 今日は、その開設記念で、コーチの3人が髪に大きなリボンをつけて出迎えてくれた。
 この教室は女性だけの30分のフィットネスで、上半身を鍛える、下半身を鍛える、スクワットをする、有酸素運動など、筋トレのための複数のマシンが設置されていて、各々30秒で終了するサーキットトレーニング方式。マシンの間にフィットネスボードがあり、そこでは各人が好きなステップを踏んだり、筋肉を伸ばしたり、ストレッチをしたりすることができる。
 そして次々にマシンでさまさまな筋トレをして、2周して終わり。
 その後、筋肉をほぐす既定のストレッチを何種類か行って、すべてが終わる。この間、約30分だ。
 以前書いたように、私は座業が多いため腰痛に悩まされ、それを改善するために通い始めた。本当は、週に2回は通いたいが、仕事のスケジュールの関係で、なかなか実現しない。でも、なんとか週1でもいいから、顔を出すようにしている。
 カーブスは全国に1,399教室もあるそうで、いまやテレビCMでもおなじみ。毎日通っている人もいるという。
 仕事に追われているときに、ここに運動に行くだけで、からだが喜ぶ感じ。そしていつも元気なコーチがにこやかな笑顔で迎えてくれ、疲れが吹き飛ぶ。
 一番いいことは、教室に行った日は、ぐっすり深く眠れることだ。そして、からだが軽くなる。
 今日の写真は、コーチの3人。右から、いつもクールなハンサムウーマン、店長のHさん。いわゆる体育会系の人特有の、爽快なオーラがある。真ん中は、いつも「よし子さ〜ん、ようこそで〜す」と明るい声で迎えてくれ、友だちになったらさぞ楽しいだろうな、と思わせてくれるMさん。適切な指導と、励ましのことばもうれしい。左は、おだやかでやさしい雰囲気が教室をなごませているAさん。入会の説明や、ふだんの指導も懇切丁寧。笑顔がチャーミングだ。
 いま、体調が悪い人、なんとなく気分がすぐれない人、運動をしたいけどはげしいのはちょっと、という人、脂肪を燃焼させたい人など、自宅のそばで教室を見つけてくださいな。きっと続けて通いたくなりますよ。
 とはいえ、私自身がもっとひんぱんに通わないと効果が出ないから、エラソーなことはいえないかな(笑)。


 
| 日々つづれ織り | 22:28 | - | -
川久保賜紀&江口玲
 最近、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏するヴァイオリニストが増えている。
 今日は、川久保賜紀がピアノの江口玲と組んで行う「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会」の第1回を聴きにフィリアホールに出かけた。
 ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタは、ピアノが主体ともいうべき作品で、デュオを組むピアニストが非常に重要なウエイトを占める。
 川久保賜紀は、多くのヴァイオリニストとの共演で知られる江口玲をパートナーに選び、両者はみずみずしい音色と前進するエネルギーに満ちた躍動感あふれるベートーヴェンを披露した。
 プログラムは古典的な曲想のなかにベートーヴェンが得意とする変奏曲を盛り込んだ第1番からスタート。次いで多分に地味な作品と見られるが、ベートーヴェンならではのユニークな曲想が全編にあふれる第4番が登場。
 後半は川久保賜紀の息の長いフレーズと流麗な響きが存分に生かされる第5番「春」が明るく豊かな歌心をもって奏され、最後はヴァイオリンとピアノの音の対話が非常に充実している第3番が高らかに演奏された。
 なお、第2回は2015年4月25日(第6番〜第8番)、第3回は2016年4月(第2番、第9番「クロイツェル」、第10番)という予定が組まれている。
 川久保賜紀の演奏は、2002年のチャイコフスキー国際コンクールで最高位入賞を遂げた直後から聴き続けているが、当初から聴き手にゆったりと静かに語りかける音楽が印象的だった。
 この公演プログラムにも原稿を寄せたが、そうした彼女の美質が徐々に変容を遂げ、ベルリンを拠点に各地で演奏し、さまざまな室内楽も経験することにより、演奏に深みが増してきた。
 今日のベートーヴェンも、いまの心身の充実が反映し、説得力のあるベートーヴェンとなっていた。
 江口玲のピアノの雄弁さも特筆すべきだ。今日の楽器は、1887年に製作されたニューヨーク・スタインウェイだそうで、フォルテピアノのような響きをもち、古雅な雰囲気を醸し出し、えもいわれぬ繊細さと気品が感じられた。
 その歴史を映し出すような音色が川久保賜紀の1779年製ジョヴァンニ・バティスタ・グァダニーニの芳醇で艶やかな音色と見事にマッチ。
 こういうデュオを聴いていると、作品が生まれた時代へと自然にいざなわれていくよう。
 18世紀後半の弦楽器と19世紀後半の鍵盤楽器によるベートーヴェンの演奏は、当時のサロンをほうふつとさせる。
 フィリアホールはとても親密的な雰囲気をたたえた会場ゆえ、ヴァイオリンとピアノがとても身近に感じられ、音のひとつひとつが明確に聴こえ、すべての音がストレートに響いてくる。
 国際舞台で活躍するふたりの演奏は、続く2回の演奏に大いに期待をいだかせるものだった。
 今日の写真は、終演後のふたりのリラックスした表情。今後、ふたりでレコーディングをする予定もあるそうだ。今回、聴き逃した人は、ぜひ次回のデュオを聴いてくださいな。次回は作品30の3曲ですよ、お楽しみに!!


 
| 日々つづれ織り | 23:18 | - | -
事務所の引っ越し完了
 事務所(仕事部屋)の引っ越しが、なんとか終わった。
 本棚、CD棚、仕事机、資料入れ、テーブル、いすからティーカップやお茶まで、ありとあらゆる物が部屋に山積みで、これから時間をかけて少しずつ整理していかなくてはならない。
 思えば、独立してからの物がたくさんたまっている。昨年の自宅の引っ越しのとき、真夏に汗をダラダラかきながらものすごい量の資料、書籍、音源などの整理をしたはずなのに、まだこんなに物があるのかと、しばし唖然。
 でも、これだけ仕事をしたってことよね、と自分をなぐさめ(?)、腰痛がぶりかえさないよう気をつけながら整理をしている。
 それにしても、どうして日々こんなに物がたまっていくのだろう。
 実は、この事務所というか、または仕事部屋というか、はたまた資料室といった方がいいのか、こういう部屋を探すきっかけとなったのは、昨秋「家庭画報」のウィーン・フィル特集の取材で楽友協会を訪ねたとき、すばらしい仕事をしている人たちが、みんな実に感動的な部屋で仕事をしていたことに触発されたからだ。
 そうか、やっぱりいい仕事をする人というのは、いい仕事部屋をもっているんだと、取材そっちのけで感心してしまった。
 それから、仕事部屋探しが始まった。
 もちろん、ウィーンのようにはいかないし、自分の身の丈に合った部屋を集中して探したわけだが、ようやく見つかり、引っ越しまでこぎつけた。
 これから徐々に、仕事が効率よく進むよう物の配置を考え、何がどこにあったら使いやすいか考えていこうと思っている。
 オットー・ビーバ博士の部屋からは、カール教会が目の前に見えた。私の部屋の前は、通りを隔てて大きなマンションが見える。まあ、仕方ないよね、ここは東京なんだから。
 でも、隣は小学校で、その向こうには小さな教会がある。日当たりはいいし、角部屋で、なんとものどかな環境だ。つい、ボーッとしてしまったり、うとうとしてしまう感じ。いやいや、いかんいかん、ここは仕事をするところなんだっけ。
 というわけで、一応、物はすべて入った。あとはゆっくりやるとするか、今日は頑張りすぎて、ちょっと腰にきたしね(笑)。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:34 | - | -
エフゲニー・キーシン
 4月13日を皮きりに5月4日まで、エフゲニー・キーシンのピアノ・リサイタル2014年日本公演が行われている。
 今日はその合間を縫って、帝国ホテルで「記者懇親会」が開かれた。
 音楽ジャーナリスト、新聞記者、音楽雑誌の編集長ら10人ほどが集まり、キーシンを囲んで自由な語りの場となった。
 さまざまな話題が出たが、まず今回のリサイタルのプログラムの話題から入った。キーシンはシューベルトのピアノ・ソナタ第17番とスクリャービンのピアノ・ソナタ第2番「幻想ソナタ」、「12の練習曲」より7曲をプログラムに組んでいる。
 スクリャービンは子どものころからずっと弾いていて、大好きなのだという。これにシューベルトを合わせるという考えは、自然に生まれたそうだ。
 このスクリャービンの話のなかで、ひとつエピソードを披露した。
「子どものころ、歴史の先生がスクリャービンとチェーホフの関連性を話題にしたんです。ぼくはスクリャービンはロマンティシズムあふれる作品を書いた作曲家であり、チェーホフはリアリズムに徹した作風が特徴だと思っていましたので、先生が関連性を説いたときには驚きました。ぼくはこのふたりは対極にある人だと思っていましたので…」
 キーシンは、けっして雄弁なタイプではない。ひとつの質問に対してじっくりとことばを選び、ゆっくり話す。しかし、どんな質問にも誠意をもって答える。
 これは昔から変わらぬ性格であり、いつまでも少年のような初々しさを感じさせる面でもある。
 キーシンのインタビューはこれまで何度も行い、そのつどさまざまなことを聞いてきたが、いつも読書家である彼の知識の豊富さが話のなかに顔を出す。
「指揮をしたいですか」との問いには、こんな答えが戻ってきた。
「ピアノは作品数が多いので、指揮をする時間はありません。もしも、ぼくがヴァイオリンを弾いていたら、もう少し時間に余裕があり、指揮をする時間ができたかもしれませんが…。そういえば、オイストラフは晩年になって指揮活動を少ししていたそうです。でも、フリエールに宛てた手紙では、ヴァイオリンがいかにすばらしいかと書いてあったといわれています」
 ここで、現在のロシアとウクライナ情勢をどう思うかと聞かれ、「非劇的な状況としかいえない」と、困惑した表情を見せた。
 キーシンは、スクリャービンを各地で演奏しているが、多くの人があまりこの作曲家の作品を知らず、演奏を聴いてそのよさに開眼することに無上の喜びを感じるという。
「10年前、メトネルの作品を弾いたとき、ほとんどの人が初めて耳にする曲だったのですが、とてもいい曲だといって感動してくれました。バラキレフが編曲したグリンカの《ひばり》を弾いたときも、同様です。こんなふうに、みんなが知らない曲をぼくが弾くことによって、ロシアへの関心が高まり、ロシアの作品のよさを知ってもらうことができる。これが一番の喜びですね」
 キーシンは、現在ロシア、イギリス、イスラエルの国籍をもっている。それに関しては、「ロシアの文化のなかで育ち、ヨーロッパの民主主義の基礎を築いたイギリスの重要さを理解し、自分の民族(ユダヤ人)としての自覚に目覚めたから」だと説明した。
 キーシンは子どものころから詩集をポケットに忍ばせているようなところがあった。本人は、もうその記憶は薄れているそうで、現在は文学書や芸術に関する本は大変な集中力を要するため、残念ながらツアー中に読む時間はないといった。
 そしてロシアの詩では何かお薦めがあるかとの問いには、何人もの名前を挙げたが、「ロシアの詩人の詩は、ぜひ原語で読んでほしい。日本語訳になった場合、真意が伝わるかどうか疑問だから。できることなら、録音で詩の朗読を聴いてほしい。詩の微妙なニュアンスが理解できると思うから」と締めくくった。
 今日は、「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」のキーシンのページにサインしてもらったのだが、「なんでロシア人だとボルシチなの。ウチの母が作るボルシチは肉がまったく入っていないんだよね。スープみたいなので、好きじゃない。絶対に第2作目を書いて、そこにもぼくを登場させてよ。今度はボルシチじゃなくて、ほかの料理にして」と真顔でいわれてしまった。
 そうか、ボルシチは好きじゃないのね。よ〜くわかりました。違うレシピを考えて、どこかで発表するからね(笑)。
 今日の写真は会見中のキーシン。難しい政治がらみの質問を受けて、ちょっとことばを考えているシビアな表情。
 キーシンは、3月10日にカーネギー・ホールで今回と同様のプログラムを演奏し、大絶賛されている。東京公演が楽しみだ。 


 
 
| 日々つづれ織り | 21:42 | - | -
胡蝶蘭
 事務所開きのお祝いに、知人のKさんが美しく立派な胡蝶蘭を送ってくださった。
 Kさんと親しいというお花屋さんが、「一番いいお花を届けてくださいね、といわれましたので、心をこめて作った胡蝶蘭をお持ちしました」と、にこやかな笑顔で届けてくれた。
 ウワー、本当にきれいな胡蝶蘭だ。
 美しくラッピングされていたが、すぐにはずすようにとのことだったので、ラッピングは取り除き、下にお皿を敷いて飾った。
 まだ殺風景な事務所(仕事部屋)が、一気にはなやかになり、生き生きとした感じに変身。やっぱり、美しい花というのは、存在感がありますなあ。
 Kさんにお礼の電話をすると、「もっともっといい仕事をしてほしい、そう願っているんですよ。新しい事務所で頑張ってくださいね」といつものテノールの声でいわれ、電話に向かっておじぎをしてしまった。
 Kさん、ありがとうございます、感謝でいっぱいです。少しでもいい仕事ができるよう、胡蝶蘭を見ながら頑張りま〜す。
 今日の写真は、届いたばかりの美麗な胡蝶蘭。ホント、たおやかでエレガントで美しいよねえ、あやかりたいもんだワ(笑)。


 
| 日々つづれ織り | 23:02 | - | -
肌寒いお花見
 昨日、用事があって目黒にいったところ、目黒通りが人であふれている。何だと思ったら、みんな目黒川沿いのさくら並木を目指し、ぞろぞろ歩いているではないか。
 そうか、この日曜日でさくらも終わりそうなので、最後のお花見を楽しんでいるのか。
 でも、ときおり雨が降ってくる肌寒い天候ゆえ、みんな傘を片手にちょっと渋い顔。寒くてお花見気分に浸るどころではない。
 広尾の中央図書館にいったら、ここでは図書館前の芝生でにぎやかなお花見大会が行われていたが、やはり雨模様ゆえ、いまいち盛り上がっていない。
 図書館で調べ物をして帰ろうと思ったころ、まだ3時過ぎだったが、もうすでにみんな帰り支度をしていた。
 今年の春は、本当に寒暖の差がはげしい。毎日温度が著しく変化するため、外出するときに何を着たらいいのか迷ってしまう。電車のなかも、ホールでも、風邪をひいている人が多く、咳をしたり鼻をかんだり…。
 私は職業柄、風邪は大敵だ。咳が出ると、とてもコンサートにはいかれないし、インタビューにいくのも躊躇する。
 というわけで、いまはなんとか体調を崩さないよう努力し、できる限りフィットネスに通うようにしている。
 今日は久しぶりにフィットネスにいくことができ、少しだけからだを動かすことができた。本当は1週間に2〜3回いきたいんだけど、どうしても無理だワ。
 トレーナーに明るく元気な声で、「よし子さ〜ん、体調いかがですか〜」と聞かれただけで、「きてよかった」と思える。なんとか血流をよくして、元気に仕事ができるよう頑張らなくっちゃ。
 今日の写真は、目黒川沿いの満開のさくら。今日も結構寒くて風があるから、すぐに散ってしまうんだろうな。私もほんの少しだけ、みんなにまじってお花見気分を味わいました。飲んだり食べたりはできなかったけど(笑)。


 
| 日々つづれ織り | 22:07 | - | -
退職する人が多い
 今日で3月が終わりである。
 この時期になると、「退職します」というお知らせが結構たくさん入ってくる。
 今年はかなり多く、親しくしている仕事関係の10人近い人から通知をいただいた。なかには、異動も含まれている。こちらはまだ仕事のつきあいは続くからいいけど、それでもまったく別の部署に移ってしまったときは、残念な気持ちが募る。
 退職する場合はみなさんそれぞれの理由があり、熟慮した結果だろうけど、急に連絡をいただくと正直いって驚いてしまう。
 やはり3月末というのは、ひとつの区切りなのだろうか。
 女性の場合、企業や会社に勤務していた人の多くが、フリーランスとして仕事を続けることが多いようだ。
 自分の適性や才能を見極め、フリーの道を選ぶ。
 私も会社員から独立してフリーになった人間なので、彼女たちを陰ながら応援したくなる。
 みなさ〜ん、会社をやめると人間関係のしがらみからは解放されて一瞬楽になった感じがするかもしれないけど、フリーはまた他の大変さがありますよ。
 だれも助けてはくれないし、すべて自分で開拓していかなくてはならないから。また他の意味で、人間関係のわずらわしさが待っていることもある。
 でも、私のところに連絡をくれた人は、きっとみんな頑張るに違いない。
 明日から4月。新たな気持ちで前向きにいきましょうね!
 
 
| 日々つづれ織り | 22:03 | - | -
冬の号の特集
 今日は、女性誌の冬の号の特集ページの打ち合わせに、編集部に出かけた。
 まだ、本格的な春も訪れていない感じだが、もう冬の号の企画とは、本当に雑誌の企画というのは早くから準備をせねばならないものだ。
 とはいえ、いまから編集部の方で詳細を詰め、夏の終わりか秋に取材にいき、秋の終りに原稿を全部入稿し、冬に発売となることを考えると、案外時間は早く過ぎてしまうかもしれない。
 でも、この特集はとてもやりがいがあり、楽しそうで、ワクワクする。これからいろんな資料を調べたり、本を読んだり、しっかり準備をしなくっちゃ。
 本当に、こういうことを考えていると、1年があっというまに過ぎていく。つい先日新年が明けたと思ったら、もう3月も終わりだ。
 今日は急に暖かくなったためか、桜が少し咲き始めた。でも、お花見にはちょっと寒すぎる感じ。
 その陽気に誘われたわけではないが、女性誌の打ち合わせのあと、いつも私の好みの洋服を置いているお店に足を伸ばし、春物の洋服を購入した。ふだんはあまりゆっくり買い物をする時間がないため、今日は時間をとってじっくり探した。
 買ったのは、春から夏にかけて仕事着として活用できそうなワンピースとジャケット。ワンピースの方は、お店の人に「これ、昨日入荷したばかりなんですよ。ちょうどよかったですね」といわれ、やっぱり今日買いにいってよかったと思った。土日が入ると、売れてしまうだろうから。
 雑誌の打ち合わせも、かなり先の号のこと。洋服も薄い夏物。なんだか急げ、急げと自分をせきたててしまったような一日になった。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
インタビューの難しさ
 私はアーティストへのインタビューの仕事が多い。インタビューの仕事は大好きで、人と話すこと、人の話を聞くことが楽しいため、この仕事は「天職」だとも思っている。
 ただし、インタビューというのは、非常に難しいのも事実。相手に信頼されなければ内容のある話は聞き出すことができないし、さまざまな知識も必要。さらに、話のテンポも重要だ。
 最初にする質問で、すべての流れが決まってしまう場合もある。相手は偉大なアーティストである。その人を前に、内容のないことやつまらないと思われる質問をしたら、時間の無駄と思われてしまう。
 それに加え、抽象的な話や比喩などもひんぱんに登場し、それらを記事にして読者にわかりやすく伝えるというのは至難の業である。
 先日、マリア・ジョアン・ピリスのことを書いたが、彼女のインタビューはいつもこの難しさに直面する。
 話をしているときは、こまやかなニュアンスまでつかむことができ、次々に質問を重ねていくことができるのだが、いざ原稿に起こす段階になり、彼女の語ったままを書いていくと、とてもわかりにくくなってしまうのである。
 そこで何度もピリスのことばを反芻し、前後のことばとの組み合わせを考慮し、文の流れをそこなうことなく自然につながるよう、組み立てていく。
 これが結構時間がかかる。読み直してみると、つながりが不自然だったり、唐突になってしまったり、ピリスのいおうとしていることが伝わりにくかったりと、問題があれこれ出てきてしまう。
 とにかく、集中力が必要だ。
 今回のインタビュー原稿は4000字ほどだったため、読者が飽きずに最後まで読んでくれるよう、細心の注意を払った。
 何時間も集中し、なんとかまとまり、「音楽の友」の担当者のNさんに入稿したときは、かなり疲弊していた。
 でも、今日の午前中に彼女から「お話を聞いているときはなんとなくわかった気になっていましたが、ニュアンスをことばにするのはとても難しいですよね。でも、伊熊さんの原稿はとても理解しやすく、ああ、そういうことだったのか、と改めて発見がありました。本当に貴重なインタビューでした、ありがとうございました」という連絡が入り、ホッと胸をなでおろした。
 これまでも、難しいインタビューはたくさん経験している。でも、そのつど乗り越えてきた。しかし、難しければ難しいほど仕事に燃える、というのも事実である。
 さて、次はどんなインタビューが待っているだろうか。楽しみでもあり、怖くもあり…。
 

 
| 日々つづれ織り | 22:10 | - | -
グッズをそろえて…
 原稿のめどがなかなかつかず、事務所(仕事部屋)の準備がままならない。
 大きな家具の引っ越しはかなり先になりそうなので、小さな備品から少しずつそろえている。
 先日、期間限定のデザイナーズショップで、ちょっとこじゃれたスリッパを見つけた。
 ひとつずつ微妙に模様が異なり、いろいろ迷ったが、気に入った絵柄のものを4足だけそろえた。
 まさか、5人以上が一度にくることはないよなあ、などと勝手に考え、シックな色合いのスリッパを4足ゲット。
 今日の写真は、来客準備が整ったスリッパ。そう、確かにスリッパだけ。
 でも、こうしてひとつずつそろえていけば、いつかは体裁が整うだろう。その日をひたすら楽しみに…。


 
| 日々つづれ織り | 22:32 | - | -
愛する美容院
 美容院は、やはり長年通い続けたところが一番だ。
 引っ越し先の町で新しいところを探すほうが、時間のないときにはいいのかもしれないが、やはり通い慣れた美容院にいきたくなる。
 先日は、1カ月ぶりにその行きつけのお店にいき、いつもお世話になっている3人の写真を撮った。
 2月2日のブログにも書いたが、れいのお魚のルーちゃんは、あまり大きくなっていなかった。でも、からだの色が微妙に変化し、背中など黒くなっているところがあった。なんとも不思議なお魚くんだ。
 いつも、この愛する美容院にいくと、お店の人たちといろんな話をする。それが私にとってはとても心癒される時間なのである。
 シャンプーが終った後には、頭や首や肩などをマッサージしてくれるのだが、いつも「凝っていますねえ」「バリバリ音がしていますよ」「頭も硬くなっています」といわれる。それをどんどんほぐしてくれるから、なんだかうとうとと眠くなってしまう(笑)。
 ここは「家庭画報」をとっていて、私が書いた記事を必ず読んでくれる、たのもしい読者である。
 今日の写真はお店の3人。オーナー店長の今井さん(右)、スタッフの菅谷さん(中)と野田さん(左)。実は、前にあるのがルーちゃんの水槽。
 もうすぐ30センチほど大きな水槽に変えなくてはならないそうだ。でも、レッドテールキャットの平均寿命は約10年で、いまはまだ1歳になっていないとか。これから先、どれくらい大きくなるのだろうか。お店が水槽に占領される日も近い(?)


 
 
| 日々つづれ織り | 21:43 | - | -
事務所開き
 自宅のすぐそばに、事務所ができた。でも、私の場合は、仕事部屋とか資料室と呼んだほうがいいかもしれない。
 とにかく膨大な資料を整理することが、仕事をスムーズに進めることの必須事項であり、また、それができれば原稿にもっと早くとりかかれる。
 というわけで、これからゆっくりと時間をかけていろんな資料を整理していこうと思っている。
 まだ机やいすや書棚、CD棚、整理箱などはまったく入っていないため、ガランとしているが、打ち合わせをしたり、お茶を飲んだり、食事をしながらおしゃべりすることはできる。
 駅から4分ほどの距離なので、ぜひお時間のある人は寄ってくださいな。お待ちしていま〜す。
 だれにも遠慮せず、ゆっくり話ができますよ。
 これからカーテンを作り、家具を入れ、仕事に必要な物を徐々にそろえていかなくてはならないが、なにしろいまは月末入稿の真っただ中。原稿を優先し、その合間を縫って時間の許す限り、せっせと部屋作りに励む。
 まずは事務所ができた、というだけで仕事がはかどりそうだ。これって、形から入っている悪い例かな(笑)。
 さてと、だれが最初にきてくれるかなあ、楽しみだワ。
 
| 日々つづれ織り | 21:15 | - | -
からだのケア
 先日も書いたが、昨年あまりにもからだを酷使したため、血流が悪くなってしまい、マッサージに通っている。
 ウチの近くの整体院で、もう何度か受けているが、これがとても効く。終わると、からだがスッキリとし、軽くなる感じ。
 院長とスタッフ、男性ふたりで対応してくれる、人気のあるお店だ。
 マッサージはとてもていねいで、体調を考慮しながら進めてくれるため、話をしながらゆったりとした時間を過ごすことができる。
 やはりパソコンに向かっている時間が長いと、からだのあちこちが悪くなるようだ。
 自分でできる足のストレッチも教えてもらい、毎日それを実行している。
 長く仕事をしていくため、そしていい仕事をするためには、やはり健康でなくてはならない。そのために、今年はちゃんとからだのケアをしたいと考えている。
 食事は以前から3食きちんととっているから心配ないが、それでも内容を十分に考えるようにしている。お料理は面倒ではないため、これは大丈夫。
 あとは、少しでも早く寝ることと、ストレスをためないようにしなくっちゃ。
 仕事のストレスは、自分が思っている以上にからだにくる。この発散法も考えなくては…。一番いいのは、思う存分本音で語り合える人たちと飲んだり食べたりおしゃべりすることだ。これに勝るものはないな(笑)。
 今日の写真は、整体院のおふたり。院長の神野さん(右)とスタッフの中島さん(左)。肩こりや腰痛、血流の悪くなっている人、いませんか〜。私がこのおふたりに紹介しますよ。
 院長は愛媛県出身だそうで、お店のロゴや看板はオレンジ色。今日はその色の素である、実家から送られてきたといういよかんをいただいた。
 う〜ん、マッサージも効いたけど、ビタミンCもからだに沁み渡りました。ごちそうさま!!

 
 
 
| 日々つづれ織り | 21:50 | - | -
フィギュアスケート
 ひとつの時代が終わった、と感じた。
 男子のフィギュアスケート界で「皇帝」と称された、ロシアのエフゲニー・プルシェンコがフリープログラムを棄権したあと、引退を表明したからだ。
 思えば、プルシェンコは怪我との戦いだった。何度もさまざまな個所を手術し、そのつど不死鳥のように蘇り、復帰を果たしてきた。
 ジャッジに審査のことで苦言を呈したり、ロシアのスケート協会に問題を投げかけたりと、ふつうの選手がやらないことに果敢に挑み、賛否両論の的となってきた。
 今回のソチへの出場も紆余曲折があり、いまはプルシェンコが出場権を得たことで、またもやいろんな意見が出ているという。
 そのプルシェンコが「きみは天才だ。おめでとう」と賛辞を送った羽生結弦が、ものすごいプレッシャーにさらされながらも金メダルを獲得した。
 私のまわりには、羽生結弦を応援している人が多く、去年、単行本「リトル・ピアニスト 牛田智大」を書くために何度も取材したピアニストの牛田智大も、彼の大ファンだ。
 それから、この単行本の編集者のOさんも羽生選手を応援し、「蒼い炎」(扶桑社)と題した羽生結弦の本を出版した。私もその本を読んだが、写真が盛りだくさんの、華やかで楽しい本である。
 フィギュアスケートでは、世界各国の選手がどんな音楽を選ぶか、ということにも興味を抱く。クラシックが使われることも多く、以前、荒川静香がトリノ・オリンピックで「トゥーランドット」を用いたことにより、この曲が一躍広く知られることになった。今回は、どんな曲が広まるだろうか。
 これから、いよいよ女子のショートとフリーが始まる。ノルディックスキー複合ノーマルヒルで銀メダルに輝いた渡部暁斗が、次なるラージヒルでは金メダルを狙っている。ぜひ、大きな声援を送りたい。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 14:38 | - | -
スノーボード
 今日の明け方、ふと目を覚まし、テレビをつけたらちょうどスノーボード男子ハーフパイプの決勝をやっていた。
 うわあ、ラッキーと思い、ずっと観戦してしまったが、まさか平野歩夢と平岡卓の10代のふたりのメダリストが誕生するとは思わなかった。
 彼らはプレッシャーもなく、「楽しめた」という。すごいことだ。こういうときが一番力が発揮できるのかもしれない。
 私がハーフパイプの競技を知ったのは、かなり前のショーン・ホワイトの滑りを見たときだ。CSのスポーツチャンネルだったと思うが、その人間ワザを超えた芸術的な滑りと空を舞うような難易度の高い演技に衝撃を受けた。
 世の中にこんなスポーツがあるのかと、目を見張った。
 以後、ショーン・ホワイトの滑りに注目してきた。彼は赤毛の巻き毛のロングヘアから「空飛ぶトマト」といわれていた。今回は、髪が短くなっていたが。
 彼は、アメリカ男子史上初の3大会連続金メダルをねらっていた。大会初のスロープスタイルを棄権し、ハーフパイプの金メダルに備えていたのである。
 しかし、結果は第4位、失望の淵に沈んだ。
 でも、記者会見では、「これで自分のキャリアが終わるわけではない。もう次なる試合に向けて準備に入り、また次回のオリンピックに目を向けている」と気丈に語っている。
 そうそう、その意気。日本のふたりの若きスノーボーダーの目標でもあり、スノーボード界の牽引者なのだから、頑張ってもらわなくっちゃ。
 それにしても、今日は一日中若きメダリストたちのニュースで日本は大賑わい。これに続いて、もっともっといいニュースが届いてほしい。
 
| 日々つづれ織り | 21:36 | - | -
アルペンスキー
 外は大雪、ソチ・オリンピックも始まり、「冬」真っただ中という感じだ。
 私はアルペンスキーが大好きで、よくあちこちで開催されている試合をテレビ観戦しているが、ソチでもいよいよ今日からアルペンが始まる。
 以前、ノルウェーのチェーティル・アンドレ・オーモット(1971年生まれ)を応援していた。1992年のアルベールビル・オリンピックのスーパー大回転で優勝し、1993年の世界選手権雫石大会では、大回転と回転で優勝し、複合で第2位となった選手である。
 彼はオリンピックと世界選手権と合わせて20個ものメダルを獲得し、「ミスター・メダル」と呼ばれた。
 どの種目でも果敢に挑んでいくスタイルだが、どこかにエレガントさがあり、性格もとてもナイーブでおだやかでユーモアがある。
 私にサッカーの扉を開いてくれたのは、イタリアのロベルト・バッジョだが、アルペンへの興味を抱かせてくれたのは、オーモットである。
 アルペンスキーはさまざまな種目があり、今回のソチでは、滑降(ダウンヒル)、スーパー大回転(スーパー・ジャイアント・スラローム)、大回転(ジャイアント・スラローム)、回転(スラローム)、スーパー複合(スーパー・コンバインド)がある。
 男子アルペンは、スピードと迫力とワザが集約し、見ていて心が高揚する。
 オーモットのような、応援したくなる選手を探すのも観戦の楽しみのひとつだ。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 15:12 | - | -
末っ子トリオの会は延期
 いつも何でも話せる、おしゃべりして元気になれる、ストレス解消になるという理由で、しばしば行っている仲よし3人による「末っ子トリオの会」。
 久しぶりに明日、ウチの近くにあるなかなか予約の取れない、古民家を改造した和食のお店に集まることになっていた。
 ところが、天気予報によると明日は大雪。交通事情を考慮して「延期しよう」ということになった。
 彼女たちふたりとメールのやりとりをしていたら、実はふたりとも体調がすこぶる悪く、それも延期の大きな理由となった。
 そういう私も1週間ほど前から足のむくみがひどく、血流をよくするためにマッサージに通っている状態。
 整体の先生によると、相当からだに疲れが出ているそうで、「かなり無理をして仕事をしているでしょ」「昨年の疲れが出たんじゃないですか」「これはからだがサインを出しているのだから、じっくり疲労を取らないとダメですよ」「長年の座業の影響で筋肉が硬くなっている」と、あれこれ指摘された。
 よ〜くわかっています。パソコンに向かうと集中してしまい、何時間も休まずに原稿を書いてしまうため、それがいけないのはわかっている。
 というわけで、これからは少し無理をしてでも休みを入れていきたいと思っている。整体の先生がとてもいい人で、家で簡単にできるストレッチも教えてくれた。ちゃんとやらなくちゃ。
 友人ふたりも治療に専念し、元気になったらみんなで「快気祝い」をしようということになった。
 さて、明日の雪はどうなるのだろう。週末締め切りの原稿はひとまず終わったし、これからソチの開会式が始まるな。あっ、そんなこといっていないで、休んだほうがいいか(笑)。
| 日々つづれ織り | 21:56 | - | -
レッドテールキャット
 長年通っている美容院のオーナーであり、店長であるIさんは、熱帯魚の飼育に力を入れている。
 子どものころに金魚しか飼ったことのない私はよくわからないが、どうもどんどん珍しいお魚にはまっていくようだ。
 先日は、このお店に新たなお魚くんがやってきた。レッドテールキャットという種類で、熱帯産のナマズ系だとか。 
  なんでも、尻尾が赤く、顔か猫に似ているため、こう命名されたそうだ。
 名前は「ルーちゃん」。これはどんどん大きくなるようで、お店にいくごとに見違えるように大きく成長している。
 Iさんは、「いよいよ水槽を変えないといけないんですよ」と、なかば困り顔。なにしろ美容院だから、水族館のような大きな水槽は入らない。でも、ルーちゃんは、狭くなった水槽のなかで、なんとも窮屈そう。
 このお魚くん、よく見ると、じっと目を合わせてくるようで、ちょっと不気味。見透かされているような感じがするのである。
「あまり見えないようですよ」
 こういわれたけど、本当かなあ。
「振動音には敏感に反応しますよ」
 そうか、今度は打楽器系の音楽を聴かせて、反応を見てみようかな。
「あまり刺激するの、やめてくださいよ」
 こういわれそうだ。でも、興味津々(笑)。
 引っ越した先の町には、熱帯魚や淡水魚を売るお店が何軒かあり、それぞれ結構にぎわっている。マニアが多い世界なのかしら。
 今日の写真はそのルーちゃん。次にいったら、もっと大きくなっているんだろうな…。 


 
| 日々つづれ織り | 22:03 | - | -
洋服直し
 よく、強風にあおられて傘の骨が壊れたり、靴のかかとが擦り減ったり、洋服の直しが必要になったりする。
 そういう物は捨ててしまう方が早いのかもしれないが、気に入っている物の場合は、直して使いたくなる。
 ウチのそばに、何でもすぐに直してくれる、とても便利なお店を見つけた。
 傘や靴やバッグなど、修理の担当者の手が空いているときは、その場ですぐに直してくれる。洋服など、すそ上げや寸法直しなどは、たいてい翌日仕上げだ。
 先日、とても気に入った仕事用のジャケットを買った。紳士用のような生地で、とても手触りがいい。ところが、ほんの少しだけ、袖が長い。というわけで、お店で直してもらわず、早速いつもの直し屋さんに相談した。
 ちょっと時間はかかるけど、きれいに直せるという。ああ、よかった。
 今日はそれができあがり、受け取りにいった。
 いやあ、本当にきれいに仕上がっていましたよ。感激…。
 すぐに着て、仕事にいきたい感じだワ(笑)。
 こういうお店が近所にあると、とても助かる。皮のコートのボタンがとれたときも、自分ではなかなかつけられないため、すぐに駆け付けた。
 修理代もとってもリーズナブル。助かりますなあ。
 今日の写真は、袖丈が直ったジャケット。さて、次に出かける場合は、これを着ていこうっと。

| 日々つづれ織り | 20:58 | - | -
フィットネス再開
 引っ越しがあったり出張が続いたりして、どうしてもフィットネスに通えなくなり、やめてから数カ月が経つ。
 そろそろからだがなまってきて、腰痛もぶり返してきたので、新しい町でいいところがないかと探していたら、ようやく見つかった。
 今日は無料体験にいき、私にとても適している内容だったため、入会の手続きをした。
 明後日に第1回目がスタート。最初から5回だけは、トレーナーがマンツーマンで対応してくれ、以後は自由に自分でいろんなマシンやストレッチをすることができる。
 なんといっても、予約が不要で、いつでも参加できるのがうれしい。しかも、所要時間はたった30分。これですべての運動が効率よくできるシステムだ。
 家から近いこともあって、長続きしそうな予感。
 今日の無料体験を行ってくれたトレーナーもとても感じがよく、自然な対応だった。これだったら、遠慮したり、無理したり、頑張りすぎずにできそう。
 とはいえ、やはり仕事が立て込んでくると、どうしても短時間であっても通うことが困難になってしまう。
「最初からあまり張り切りすぎず、週に1回でもいいからきてください。とにかく、長く続けることが大切なんです」
 こういわれ、「なるほどな」と納得。とかく私は最初からスパートしてしまうタイプゆえ、つい息切れして続かなくなってしまう。これまで何度そういう経験をしたことか。
 今度は、ひたすらゆっくりペースでいこう(笑)。
 その後、友人から電話がかかってきて、仕事で忙しい彼女もからだに異変が起きているようだった。マッサージにひんぱんに通っているとのこと。
「お互い、体調には気をつけようね。健康が一番大切だから」
 こう話して、近いうちに新年会をやることになった。
 今日は、身長、体重からいろんなところのサイズをチェックされ、体脂肪や心拍数も計られ、現在のからだの様子をズバリと指摘された。これから1カ月ごとにこれらを計り直し、記録していくのだという。
 う〜ん、こりゃ本格的だわい。どうやら私は上半身の力が強く、下半身が弱いらしい。予想していた通りだ。
 これから少しずつそれを改善していくことになった。血流をよくすることが必須だそうだ。
 とにかく、いい仕事をするためには、健康でなくてはならない。そのためには、なんとしてでも通わなくっちゃ。あっ、そうやって気負っちゃ、いけないんだっけ。ゆっくり、ゆっくりと。頑張りすぎないようにと。自分にブレーキをかけるのって、難しいなあ。
 
 
| 日々つづれ織り | 21:05 | - | -
元気な山茶花
 引っ越しをしたときに、前の家の庭やベランダで育てていた花や植木を全部もってきた。
 今度の家はルーフバルコニーがいくつかあり、そのひとつに植木の鉢をずらっと並べた。
 ただし、以前は南側に置いていたのでやたらに元気だったが、今回は南西向きの場所に置くしかない。どうなるかなあ、と心配したが、この寒い時期にもめげず、山茶花が元気にたくさんの花をつけた。
 おおっ、きみたちは元気だねえ。よかった、よかった、咲いてくれて。
 そういえば、前の家のときも、ガンガンに日光が当たるところよりも、ちょっと日陰になるところに置いたほうがよく咲いたっけ。山茶花はそういう場所のほうがいいみたい。
 でも、失敗もある。先日、ハープをたくさん植えたと書いたが、バジルは枯れてしまった。どうも寒さと日陰が苦手みたい。
 ガーデニングは、いろいろ試してみないとわからない。
 ずっと前にワーグナーの楽劇に出てくるからと、とねりこを植えたのだが、引っ越し後には元気がなくなってしまった。これから少し移動させるか、何かいい方法を見つけなければならない。
 これから次第に温かくなってきたら、南向きのほうにいろんな花を植えようと思っている。いまは寒さでマリーゴールドもかなり苦戦している。
 本当は、四季折々の花を楽しみたいのだが、まだまだ実情を把握するのに時間がかかりそうだ。そのうちに、場所と植木や花の適性がわかってくると思う。
 今日の写真は、健気に咲いている山茶花。これ、もう10年以上ウチにいる植木。きっと場所が変わって最初はとまどっただろうなあ…。


 
| 日々つづれ織り | 22:45 | - | -
一年の計は元旦にあり
 昨日は、新住所の管轄内である神社に初詣にいった。
 午後一番でいったつもりだが、すでに境内はたくさんの人であふれ、みんな静かにお参りの順番を待っていた。
 この神社は初めて訪れたが、古木が多く、落ち着いた雰囲気。これからお祭りを見にきたり、さまざまな行事に参加したいという気持ちを起こさせた。
「一年の計は元旦にあり」という。今年の私の計は、常に、どんな状況にあっても、「いま自分にできる最高のことをする」こと。
 これをモットーに、前向きに走り続けたいと思っている。
 しかし、これはいうのは簡単だが、実践するのは難しい。いろんな壁がそのつど前に立ちはだかるからである。
 でも、目標を立てるのはいいことだもんね。とにかく、自分にできることを精一杯やるしかない。
 以前、私の応援しているテニスのロジャー・フェデラーがインタビューに答えて、こんなことをいっていた。
「ぼくは若いころ、大切なコーチを飛行機事故で失った。そのときは立ち直れないと思うほど大きなショックを受けたけど、やがてこう考えるようになった。人生には限りがある、やるべきことをやらなくては、と。そう思ったことで、ぼくの目標が定まり、暗いトンネルから這い出ることができた。いまは恩師の死を無駄にせず、やるべきことに向かって進んでいるよ」
 このことばは、常に私を奮い立たせてくれる。まだナンバーワンになる前の若いロジャーが語っていたことばだが、とても心に響いた。
 さて、今日の写真は初詣に訪れた神社。あまり大きくないため、とても親密な感じを受ける。これからたびたび訪れることになりそうだ。




 
 
 
| 日々つづれ織り | 20:53 | - | -
ジュンク堂書店トークショウ&サイン会
 今日はジュンク堂書店池袋本店で、トークショウ&サイン会が行われた。
 19時半から始まり、トークと質疑応答とサイン会で約90分ほど。年末の忙しい時期なのに、たくさんの方が集まってくれた。
 みなさん、本当にありがとうございました。
 多くの方たちが楽しんでくれたようで、みなさんからいろんな感想を聞き、ホッとひと安心。
 でも、「一目ぼれした演奏家はだれですか?」という質問には、驚いた。そういうことを考えたこともなかったからだ。
 こういうトークショウでは、思いがけない質問をされることがある。
 以前、「ものすごく失敗した取材やインタビューの話を聞かせてください」といわれたときも一瞬考え込んだが、そのときは結構おもしろおかしく話をしたものだ。
 だって、失敗は山ほどあるんだもの。
 サイン会では、みなさんがじかにいろいろ感想をいってくれたり、いろんな話をしてくださり、とても有意義だった。
 ジュンク堂の担当の方も、「トークを聞き、これからクラシックを聴いてみたいと思うようになりました」といってくれた。ああ、こういうことばが一番うれしい。
 今日のイヴェントにかかわってくださったすべての方に感謝します。みなさん、本当にありがとうございました。
 ぜひ、2冊目が出せるよう、頑張ります!!
 
 
 
 
| 日々つづれ織り | 23:16 | - | -
与儀巧リサイタル
 今日は先日インタビューし、その記事がヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に掲載された、テノールの与儀巧のリサイタルを聴きに紀尾井ホールに出かけた。
 記事にも書いたように、前半は日本歌曲、後半はイタリア歌曲とイタリア・オペラ・アリアでプログラムが組まれている。
 沖縄の宮良長包の歌曲は、彼がインタビュー時にさまざまなことばを尽くして説明してくれたため、それを思い出しながら聴いた。
 与儀巧の声は、ナマで聴くと強靭なのどをもっていることがわかり、いずれの作品も強い説得力を備えている。
 今回は初めて聴く曲が多かったが、歌詞を大切にうたう彼の歌唱法により、各々の作品のなかに自然に入っていくことができた。
 後半は一気にテンションが上がり、歌曲とオペラ・アリアでホール全体をイタリアの空気で包み込んだ。
 やはり与儀巧の声は、イタリアの歌が似合う。自然な唱法と情熱的で前向きな思い、作品への熱い共感などが、テノール特有の張り上げを伴って聴き手の心にストレートに届けられ、爽快感を抱いた。
 歌手のリサイタルは後半になるほど声の調子が上がり、のびやかになってくることが多い。与儀巧も演奏が進むにつれ、声が沖縄の海や空のように晴れやかに、またイタリアの空気のようにカラッと澄み渡り、ひとつひとつの曲が強く熱く深くうたい込まれ、聴衆の耳を釘づけにした。
 機会があったら、次回はぜひオペラを聴いてみたい。
 終演後、楽屋にあいさつにいくと、「記事、ありがとうございました。ブログも拝見しました。そこまでいってくれるのか、頑張らなくちゃと、涙が出そうでした」といわれ、私、そんなこと書いたっけ、と一瞬とまどった。
 今日のリサイタルは、歌手のステージには欠かせないピアニスト、瀧田亮子が共演者。彼女には以前会ったことがあるため、再会を喜び合った。
 というわけで、写真はツーショット。
 与儀さん、すばらしいリサイタルでした。「NHKニューイヤー・オペラコンサート」初出演、頑張ってくださいね。期待していま〜す。


 
 
 
| 日々つづれ織り | 23:14 | - | -
インフルエンザの予防接種
 毎年、この時期になると、インフルエンザの予防接種に近くの病院にいく。今年は引っ越したばかりなので、どこのお医者さんにいったらいいかわからなかったが、ごく近くの内科&小児科にいった。
 ところが、このお医者さんがものすごく混んでいて、次々に患者さんが入ってきて、待合室はいっぱい。
 ようやく自分の番になったら、とてもやさしそうな目をしたドクターが予防接種の注意事項やどんな種類の注射なのかをていねいに説明してくれ、さすが小児科の先生だと納得してしまった。
 この先生の診療室には、たくさんの動物のぬいぐるみがあり、あったかい雰囲気。ドクターはひとりで何でもしてしまう人で、看護婦さんの助けをまったく借りず、予防接種の用意から消毒から注射まで、全部自分でこなす。
 以前は、消毒やセーターの腕をまくりあげたりするのは、看護婦さんがしてくれたものだ。
「今日はお風呂に入ってもいいし、ふつうに生活してかまいませんよ。赤くなったり、ちょっと腫れても大丈夫ですからね」
 こういわれて、診療室を出た。
 近くにこんないいお医者さんがいるとわかり、ひと安心だ。風邪をひいたら、すぐに駆け付けよう(笑)。
 これからピアニストのCDのライナーノーツの原稿が複数あり、調べ物にも時間がかかるし、風邪などひいてはいられないから。
 さて、予防接種も無事に済み、仕事に集中しなくてはならない。
 そうだ、風邪予防の私の特効薬である「きんかんのハチミツ漬け」を作らなくっちゃ。以前、ブログで紹介したら、いろんな人から「あれ、作っています」「すごく風邪に効くんだってね」と声をかけられた。
 そうです、薬を飲むよりも、自然な食べ物のほうが安心ですからね。ぜひ、きんかんを見つけたら、半分に切って種を取り除き、びんを用意してハチミツ漬けを作ってみてくださいな。美容にもいいしね。
 というわけで、週末締め切りに突入。早く、きんかん出来上がらないかなあ…。
| 日々つづれ織り | 22:18 | - | -
ブルーノ・メツ
 10月14日、フランス出身のサッカーの監督、ブルーノ・メツの訃報が飛び込んできた。
 メツは選手時代はフランスのチームで活躍。監督になってからは、セネガル代表監督としての功績が光る。2002年のW杯では開幕戦で前回王者のフランスを破り、セネガルは初出場ながらベスト8に進んだのである。
 この偉業がメツの名を一気に高めた。
 その後はUAEやカタール代表監督を務めていたが、1年ほど前からガンが悪化し、2013年10月14日、故郷のクドケルク=ヴィラージュの病院で息を引き取った。享年59。
 実は、私はメツの大ファンで、ぜひとも日本代表の監督に就任してほしいと願っていたほどだ。
 戦術、指導力、先を見る目に長け、カリスマ性も備わっていたからである。サッカー好きの人たちと話すときには必ずメツの話題を出し、いかにすばらしい人かと力説していたのだが、もうあのスタジアムで巻き毛の長髪をなびかせながら大声でメンバーにゲキを飛ばしている雄姿は見られない。
 ひとりの偉大な監督を失い、とてもショックである。
 私のまわりにはメツのファンはいなかったが、きっと世界中のサポーターが悲嘆に暮れているに違いない。
 そういえば、2011年のアジアカップでは、カタール代表を率いて日本と死闘を演じたっけ。それを記憶している人は多いのではないだろうか。
 ブルーノ・メツ、ぜひこの名を記憶にとどめてほしい。合掌…。
 
| 日々つづれ織り | 23:11 | - | -
秋の気配
 連休の2日間、久しぶりに高原の仕事部屋にいった。
 東京はまだ暑いくらいだが、高原はもうすっかり秋の気配で、ススキやキリンソウが生い茂り、ようやく「日本の秋」を満喫することができた。
 考えてみると、今年は念頭から「ラ・フォル・ジュルネ」一色で、ナントやパリに取材にいき、公式本の出版に関してさまざまなプロモーション活動を行い、4月から5月にかけては「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のアンバサダーとして飛び回り、いろんなメディアに出演した。
 そして夏前には牛田智大の単行本を必死になって仕上げ、ようやくそれが完成した後、ヴェローナの音楽祭に出かけた。
そして、すべてが終わるのを待っていてくれた「アーティスト・レシピ」の本の担当者との約束通り、この本を一気に仕上げた。
 秋になってからは、つい先ごろウィーンとベルリンの取材に出かけ、これからその原稿が待っているという次第だ。
 というわけで、つかのまのひととき、高原の仕事部屋へと読まなくてはならない本を携えて出かけた。
 ここはいつ訪れても心が解き放たれ、からだが癒され、のんびりできる。森のなかのおいしい空気が一番のごちそうだが、実際の食事もすこぶるおいしいものがそろっている。
 1泊2日でも、朝から晩までさまざまなものをいただき、存分に堪能することができた。
 さて、明日からはまた仕事、仕事の日々。コンサートも目白押しで、原稿もたまっている。高原からエネルギーをもらったので、それを糧にしようと思っている。
 今日の写真は、散策の途中に写した1枚。ねっ、これって日本の秋でしょ。

| 日々つづれ織り | 22:36 | - | -
アンティーク家具
 昔からアンティークの家具に目がない。
 これまでは、イギリスの1910年製のハンガーやテーブル、1920年製の小さなドレッサーなどをお金をためて買い求め、大切に使ってきた。
 ところが、今日とてもすばらしい日本の茶ダンスに出合ってしまった。
 先日出版した「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」のプロデューサーを務めてくださったSさんにベルリンのお土産を渡しにいったところ、彼の事務所にその茶ダンスはひっそりと置いてあったのである。
 いろんな話をするなかで、つい私が両親が大昔使っていた「松本家具」のテーブルといすを譲り受けて、いま使っていると話したら、Sさんがその茶ダンスを見せてくれたのである。
 私のすわっているうしろに置かれていたため見過ごしていたのだが、これがすばらしい黒柿の職人芸を存分に発揮した家具。
 なんでも昭和15年7月20日に福島で制作されたもので、Sさんのおじいさんが特注したそうだ。
 まったく傷もなく、形も色も美しく、まさに日本の職人芸の賜物。時代を感じさせる風格があり、しかもしっかりした作りである。
 あまりにも私が気に入ったため、彼は「○○万円で譲ってもいいよ」といってくれたが、すぐには払えない。
 ここでSさんは、「黒柿とは」と詳細を教えてくれた。柿の木が数百年の樹齢を経て古木になると、墨のような黒い模様ができることがあり、その表面を加工して家具にするのだそうだ。とても貴重な素材で、なかなか手に入らず、入ったとしても、制作できる職人は限られているとのこと。
 う〜ん、ますます気に入った。お金をためなくちゃ(笑)。
 帰宅してからいま置いてある食器棚の幅を測ったら、78センチ。あの茶ダンスは85,5センチあった。家具を大移動させ、正面にもってくれば置けないことはない。
 いろいろ調べてみると、黒柿の家具をそばに置いておくと幸福が訪れるそうだ。あ〜ん、そんなこと知ったら、気持ちが余計に募るよ〜。
 日本にも、こんなすばらしいアンティークがあると、今日はとても勉強になった。なにはさておき、お金ためなくちゃ。
 今日の写真はその味わい深い黒柿の茶ダンス。いったい、いつになったら私のところにきてくれるのだろうか…。


 
| 日々つづれ織り | 21:58 | - | -
帰国しました
 やはり、遠い。
 いつも思うことだが、ヨーロッパは時間がかかる。もちろんアメリカも遠いが、今回は朝ベルリンを出てウィーンで乗り換え、成田に着いてから自宅まで、また時間がかかる。
 家に着くころは、「もう乗り物にはこれ以上乗りたくない」という気持ちになってしまう。
 ウィーンとベルリンでは、取材の合間を縫っておいしいソーセージやシュニッツェルやグラーシュなど、お肉料理をいただいた。
 というわけで、帰国一番のランチには何がいいかなと考え、近くのオーガニックの和食に出かけた。ここはいつも満員。予約がないと入れないほどだが、ちょっと早めにいったため、無事にからだにいいお料理をいただくことができた。
 お肉が続いたので、少しあっさり系の野菜寿司のセットを頼んだのだが、これがすこぶる美味。見た目も美しく、パクパクいける(笑)。 
 これで一気に元気になり、時差も気温差も忘れ、今日中に入稿しなくてはならない原稿を2本書き上げた。
 無事に送り終わると、あらら不思議、からだって正直なのね。疲れがどっと押し寄せてきた。
 でも、出発前に入稿した原稿の校正が山ほど届いている。しかも、みんな週明け一番で見たいという。
 ということは、私は今日中に見ないといけないってことなのよね。うーん、まだ休めないか…。
 そんなこんなで仕事をなんとか終えたら、もう夜になっていた。いったい今日は何時間起きていたんだろう。
 さて、ゆっくりバスタイムを楽しむことにしよう。最近、手に入れたバスオイルはとてもゆったりとした気分にしてくれるから。
 まだ女性誌の企画発表まで少し時間があるため、ウィーンとベルリンの情報は流せないが、解禁になったら雑誌が売れることを願って、ドーッと記事と写真を紹介しまっせ。おったのしみに〜。
 と、から元気を出しているところで、完全にエネルギー切れ。プシュプシュプシューッと風船が縮むように、私もパタン。おやすみなさい。
 今日の写真は、美味なる野菜寿司のセットですゾ。



 
 
| 日々つづれ織り | 23:17 | - | -
カーテンがない生活
 家にカーテンがないというのは、本当に不便だ。
 部屋にはレースのカーテンはついていたのだが、厚地のほうのカーテンはいろんな事情から発注が遅れ、いまだついていない。
 もっとも困るのは、朝早く陽がさんさんと降り注いでくるため、目が覚めてしまうこと。次に苦労しているのが、パソコンに陽が当たり、画面が光ってしまって見えにくいこと。それに加えて、夜は電気をつけるから、外から丸見えになってしまう。
 ようやく今週の半ばには全部の部屋にカーテンがつけられる予定。ああ、待ち遠しい。なんと時間がかかったことか。
 私はモスグリーンが「自分の色」なので、カーテンも淡いグリーン系の遮光のものを選んだ。ロールカーテンも同色にした。
 それにしても、ふだんなにげなく使っているものがないと、本当に不便だということを痛感する。カーテンは、通常ではあまり意識するものではないが、ないとこんなにもいろんな面で不便なのだと思い知った。
 カーテンは、それぞれの家や部屋によって窓の大きさが異なるため、オーダーしなくてはならない。その発注が遅れると、かなりの時間を要する。
 仕事部屋には以前使っていたものを仮につけ、陽の光を避けているため、パソコンの画面が見えにくいのはかろうじて防げているが、サイズも合わず、なんだか部屋全体が物置小屋のようになっている。
 これでは、落ち着いて原稿を書くという状態からはほど遠いため、仕事はいっこうにはかどらない。荷物も積み重なっているし、必要な資料はどこかにいってしまって見つからないし…。
 それでも、出かけるまであと5日しかない。この5日間で、すべての原稿を終わらせ、インタビューやコンサートに行き、出張の準備をせねばならない。
 まあ、いつも出かける前はこんな状態だから、やるっきゃないけどね(笑)。
 そんななかでも食材探しには熱心で(?)、今日は昔から営業しているこだわりの食料品店に出かけ、しばし心が浮き立つような時間を過ごした。
 このお店は海外の食材や調味料、国内の地方の逸品などを厳選して置いていて、店内はそんなに広いわけではないが、ひとつひとつ見ているとかなり時間がかかる。私にうってつけのお店である。いまのご主人は3代目だそうだ。
 5品ほど時間をかけて選び、帰宅してからじっくりながめると、これまた楽しい気分になる。また、遊びに行っちゃおうっと(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 23:27 | - | -
コンサートを聴き逃す
 この夏はあらゆることが一度に巡ってきて、ふだんからキャパシティのそんなに広くない私は、すべてのことに対処しきれず、右往左往。
 気が付いたら、とても大切なコンサートを聴き逃し、深く落ち込んでしまった。
 というのも、室内楽用の小さなホールだったため、無理をいって3日間連続公演の招待席を確保してもらったのに、それを逃した。
 さまざまなことが重なり、すっぽり抜けてしまったのである。ああ、なんということか。もう悔やんでも悔やみきれない。
 ホールの方には平謝り状態だ。こんなこと、ふだんはないのに、やっぱり完全に自分のキャパシティを超えたことをしているのだろう。
 ブツブツ不平をいっていても仕方がないが、この事実はきちんと受け止めないとならない。やはり、こんな状態を続けていてはいけないという警告に違いない。
 さて、この失敗を糧に、なんとか自分を立て直さなければ。
 まだまだ資料の整理は終わらないし、雑事は次々に襲いかかってくるし、時間だけがどんどん過ぎていく。
 先日、用事があって以前住んでいた町にいき、親しかったパン屋さんに顔を出したら、「すごく寂しい」といってくれた。「また、何か用事があってきたら必ず寄るから」といってまとめ買いをし、お店をあとにしたが、私もすごく寂しかった。でも、「寂しい」といわれたことばが、なんだか私の心をほんのり温かくしてくれた。
 今日で、引っ越しをしてからちょうど2週間がたった。あわただしい日々が過ぎ、まだまだ落ち着かないが、少しずつ部屋が整理されつつある。
 さて、もうひとふんばり、片付けをしようかな。腰痛はだいぶよくなったし、夜は力仕事をしても汗をかかなくなったから、いまがチャンス。
 ああ、それにしてもあのコンサート、どうして逃してしまったのだろう、3日間も。自分のおろかさに腹が立つヮ…。 
 
| 日々つづれ織り | 22:41 | - | -
ベルリン出張がプラス
 9月29日からのウィーン出張に、ひとつベルリンにおけるアーティストのインタビューがプラスとなり、帰国が10月6日となった。
 事前に下調べをすることも増えたが、本来は2度出かけることになっていた出張が1度で両都市をまわることができ、効率がよくなってひと安心。
 現地の気候を調べたら、やはりかなり寒そう。コートが必要になりそうだ。
 まだ引っ越し後の荷物が完全に片付いてはいないし、仕事もたまっているし、いろいろやらなくてはならないことが山積み。
 世の中は3連休だから、きっとどこからも電話もメールも入ってこないだろうから、この3日間で一気に片付けてしまいたい。
 なあんて意気込みだけはあるんだけど、これが目の前の未整理の資料の山を見ると、気がめげるんだよね。ひとつずつ見ていかなくてはならないから、膨大な時間を要する。
 でも、だれも手伝ってはくれないし、自分にしかわからない資料の整理だから、やるしかない。
 ああ、整理上手な人がうらやましい。私はすごく苦手な分野。本当は完璧な形できちっとしたいんだけど、やり出すと途中であまりにも時間がかかることに気づき、だんだんアバウトになっていく。それで結局、わけのわからない整理法になってしまう。
 今回は、ひとつ大きな書棚を始末せざるをえなくなった。どうにも入らないのである。というわけで、本来の3分の2に資料を減らさなくてははならない。これが至難の業。またひとつひとつ見ながらせっせと捨てていく。
 さて、この連休でどこまでできるか。来週の末には出かけなくてはならないし、その前にインタビューとコンサートも入っている。時計とにらめっこしながら、またまた断捨離しますか(笑)。

 
 
| 日々つづれ織り | 22:57 | - | -
ウィーン出張
 今日は女性誌のウィーン出張の打ち合わせに、出版社に出かけた。
 これはとても大きな企画で、春ごろから企画が進行していたものである。そのスケジュールがようやく出て、9月29日から10月4日までとなった。
 移動日で3日とられるから、取材が可能なのは正味3日間である。この間にさまざまな取材、インタビューなどがびっしり入り、まだこれから決まる仕事もあり、目がまわりそうなタイトなスケジュールだ。
 でも、そのなかで自分ができる限りのことをしなくてはならない。下調べも必要となり、しっかり準備をしていかなくては…。
 もうかなり寒いだろうから、荷物が増えそうだ。それもちゃんと用意しなくてはならない。ふだんの取材の格好と、インタビューなどにいく場合と、ひとつコンサート用にフォーマルな服装ももっていなかくては。
 というわけで、これから出張前の仕事の計画を立て、事前にすべて入稿していく手はずを整えなくてはならない。
 いつも出張前はすさまじく忙しい状態になり、成田に着いたときにはもう疲れ果てている、というありさま。今回はそうならないように、効率よく仕事を進めたいものだ。というのは理想論だけど(笑)。
 出かけるまであと10日しかないから、よほど集中しないと何かがこぼれそうだ。さて、綿密な計画を立てるかな。それって、すごく苦手だけど(笑)。
| 日々つづれ織り | 21:59 | - | -
クラシックはおいしい アーティスト・レシピ
 引っ越ししてから、インフラ関係、公的な手配、新居にまつわるさまざまなことで、毎日毎日目がまわりそうな思いをしている。
 いろんな人が家を訪れ、そのつどあらゆることを伝えていってくれるのだが、すべてが頭に入らない。
 ひとつのことをこなしていると、次のことがどこかに行き、それを思い出して対処しているうちに、また新たな手配をしなくてはならない。
 毎日やるべきことをメモに書き、ひとつずつ消すようにしている。
 そのうちに締め切りがやってきて、「あっ、原稿を先に書かなくちゃ」ということになる。
 そうなると、いままで取り組んでいたことが頭のなかからスッポリ抜けていく。原稿を入稿した後、「あれっ、さっき何をしていたんだっけ」となる。
 私は一点集中主義で、一度に複数のことをこなすことができないため、時間はかかるがひとつずつやるべきことをやっていくしかない。
 そんなところへ、また原稿依頼の電話がかかってきた。「忙しいときにすみません」と編集の方にいわれたが、それは私のほうの事情なのだから、仕事はきちんと受けなくては。
 さらに今日は、「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」のプロデューサーを務めてくださった、私のメンターとも呼ぶべきSさんから「本、見ましたよ」という電話がかかってきた。
 この人は、とてもコワモテでシビアで率直な物言いをする。以前から何に関してもズバッといわれることが多く、電話がかかってきた途端、背筋がピーンとなった。
「すばらしい出来じゃないですか。いい内容になりましたね。ぼくはね、こういうおもしろくて知的でおしゃれなことが大好きなんですよ。なんとか売れるように、これからいろいろ考えましょう」 
 けっしてお世辞をいう人ではないため、正直な気持ちをいってくれたのだろう。そのひとことで、ほっと胸をなでおろす感じがした。
 いよいよ明日は、早いところで本が書店に並ぶ。ネットでは、もうずいぶん前から予約を受け付けている。
 さて、Sさんにいわれたように、なんとかひとりでも多くの人に読んでもらえるように、編集の方とも相談しなくては。
 今日は、長年おつきあいをしている電気屋さんに「私、店の前の書店に伊熊さんの本を注文したんですよ。明日には受け取れると思います」といわれ、涙が出るほどうれしかった。
 こういうひとことで、からだ中の疲れが一気に軽くなっていく。さて、どんな感想をいってくれるだろうか。怖いなあ(笑)。
 今日も目いっぱい作業をしたため、首から背中、腰まで痛いが、心はほんわか温かくなった。応援してくれたみなさま、ありがとう!!
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
牛田智大リサイタル
 9月7日は、東京オペラシティコンサートホールで牛田智大のリサイタルが行われた。
 まさにその日は引っ越しが重なったため、聴きに行くことはできなかったが、「リトル・ピアニスト 牛田智大」(扶桑社)もCDと一緒に販売され、またたくまに売り切れになったとか。
 編集担当のOさんがリサイタルの様子と、当日の牛田くんの演奏に関してメールを送ってくれ、終演後のサイン会の写真も添付されていた。
 ああ、本当に聴きたかったなあ。
 また一段と演奏のクォリティが上がったようで、Oさんも深く感動した様子が文面から伝わってきた。
 なんと、終演後のサイン会は300人もの人が並んだという。
 牛田くんのサインは、目の部分を黒く塗りつぶすため、1枚1枚とても時間がかかる。それをすべて行ったとは、すごい体力と気力と集中力だ。
 牛田くん、リサイタルの成功、おめでとう!!
 本にもサインをしてくれたそうで、この場でお礼をいわせてくださいな。本当にありがとう。
 また次回、より成長した演奏を聴くことができるのを楽しみにしています。
 そしてOさん、臨場感が伝わるような写真、ありがとうございました。引っ越しの疲れが、しばし飛びました(笑)。感謝で〜す。

 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:50 | - | -
秒読みになってきた引っ越し
 ここしばらく、原稿を超特急で仕上げ、その間隙をぬって引っ越しの準備をし、体力維持のためにせっせとお料理をし、不要になった家具や道具の引き取りを連絡したり、ごみ収集に出したりと、1日中めまぐるしく動いている。
 というわけで、夜になると疲労困憊。ブログを書く力も残っていないような状態だ。
 もう9月。あっというまに時間が過ぎ、7日の引っ越しまでまさに秒読みとなった。6日には引っ越し屋さんが最初の整理と積み込みにくるというので、あとほんの少ししか時間がない。
 加えて、電気屋さんにいろいろお願いをしているため、それは5日にスタートする。いやあ、何がなんだかわからなくなってきたゾ。
 先日、長年おつきあいしている電気屋さんと話していたら、エアコンをはずすの、新たにつけるの、クリーニングに出すの、移設するのと、話が混乱し、ふたりで何度も同じことを話していることに気づいた。
 それもこれも、私の頭のなかがよく整理できていないことが原因だ。
 まだ原稿がすべて終わっていないため、どうも全面的に引っ越しに集中できないのである。それが影響し、話がぐちゃぐちゃになっている。
 昨日は、近所のリサイクルショップのオーナーがやってきて、ちよっとしたおしゃれなイタリア製のティーテーブルといす2脚をもっていってくれたのだが、大きなダイニングテーブルは「大きすぎて、買い手がつかない」と断られてしまった。さらに仕事机の大きなものもダメといわれた。
 ああ、不用品の処理って、こんなにも時間と労力を要するものなのね。
 ひとつひとつやっていると膨大な時間がかかり、気持ちだけが焦る。
 とはいえ、時間には限りがあるから、あるところで決断しなくてはならない。
 そんなところへ、ひとつうれしいニュースが飛び込んできた。「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の見本誌が5日にできあがるそうだ。編集担当のWさんが、引っ越しで忙しいのを配慮してくれ、私の家の近くのカフェまで届けにきてくれるという。
 うわあ、ついにできあがるんだ、うれしいなあ。
 Wさんも「わくわくしている」といっていた。私も早く見たい。本当は送ってくれるといったのだが、1日も早く見たいため、無理をいって届けていただくことにした。
 この報告を受け、一気に疲れが飛び、元気が湧いてきた。ああ、早く5日にならないかなあ。
 あっ、でも、その前にやることが山ほどあったんだっけ(笑)。とはいえ、ごみの山をながめながらでも、不思議に心はかろやかになった。
 本を受け取ったら、すぐに写真を撮って、アップしますからね。もうしばらくお待ちくださ〜い。なあんて、自分だけが喜んでいるだけかな…。
 
 
| 日々つづれ織り | 23:05 | - | -
資料の整理
 連日、引っ越しの荷物の整理と、原稿書きとに追われている。
 仕事の資料を整理するのがもっとも時間がかかり、やってもやっても終わらない。雑誌や新聞の自分の記事を切り抜き、ファイルし、CDのライナーノーツの執筆分も整理していく。
 どうしてもっと前にきちんとやらなかったのだろうと後悔しきりだが、こういう事態にならないとやらないものなのかもしれない。
 同じ姿勢をして作業しているため、腰痛がまた悪化してきた。
 そういえば、ロジャー・フェデラーも腰痛に苦しんでいる。アスリートはどこかに故障を抱えていると、本来の力が出せないが、腰痛は見えないため、ちょっと負けるとすぐに「フェデラー、引退か」と書かれる。
 でも、本人いわく、「まだ引退は考えていない。テニスが大好きで、楽しんでいるから、よりいい試合ができるよう努力を重ねている」とのこと。
 そうですよ、ロジャーのいなくなったテニス界なんて考えられない。
 同じ腰痛だ、なあんて喜んでいる場合ではない。ごめん、ロジャー。
 さて、ひとつ連載原稿が終わったから、また資料整理をするかな。でも、大変なことばかりではなく、いいこともあって、まったく忘れていたような資料が見つかって役立つこともある。
「そうか、このアーティストの資料、こんなところに隠れていたんだ」とうれしくなることもしばしば。
 断捨離の本を読んだら、物を捨てるときには音楽などはかけないほうがいいそうだ。ひたすら神経を集中して捨てることに徹するべし、と書いてあった。
 そうか、音楽かけながらやっていると、つい楽しくなってはかどらないもんね。何の音楽もかけず、一気に作業をしていると、それだけに集中するから早いのは確かだ。
 さあ、もうひと頑張り…。
| 日々つづれ織り | 21:55 | - | -
ヴェローナ出張
 あっというまに出張に出かけるときがやってきた。
 今日は、ヴェローナの「アイーダ」のプロモーション担当者からテレビでのコメンテーター(BS日テレの特番)の依頼があった。
 2月のナント出張のときもそうだったが、テレビの撮影は非常に長い時間を要すものの、放映されるのはほんの少しだけ。ナントのときも、あちこちで撮影したが、結局ほんのすこしだけ使われた。
 一番困るのは、出張の場合は長時間フライトの後で、すぐ翌日から仕事が開始されるため、時差と疲れで顔がボロボロになっていることだ。
 今度もきっとものすごくタイトなスケジュールゆえ、疲れきった表情になっているに違いない。
 ああ、それを考えるとゆううつになる。それから小さなキャリーバッグで行くため、洋服はごく少なくしてラフなものにしていたが、テレビと聞き、また最初からパッキングのやり直しとなった。
 そして、何度もロストパゲージを経験している私は、一日分くらいの着替えを機内持ち込みのほうに入れないと、荷物が出てこなかった場合、悲惨なことになる。
 とまあ、いろんなことを考えないといけないから、現地滞在2日といえども、音楽祭に行く格好、ホテルでアーティストにインタビューするときの格好、そして日中の酷暑のなかを歩く格好と、3パターン必要だ。
 さて、原稿はもうすべて完了したし、パッキングも終わった。あとはなんとか体調を整えて、出かける準備だ。
 それでは、明日朝早くから出かけま〜す。写真をたくさん撮ってきますね。ご期待くださいませ〜。
 
| 日々つづれ織り | 21:44 | - | -
単行本の校正
「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の校正がドーンと送られてきた。
 さて、どんな感じになっているのだろうか。こういう瞬間は、何度経験しても、心臓がドキドキハラハラ、興奮と期待と一抹の不安が交錯し、特有の気分になる。
 最初のページから見始めたら、止まらなくなってしまった。出張直前で、やることは山積みなのに、ああ、どうしよう…。
 校正を戻すのは、出版社も印刷会社も夏休みに入るため、19日でいいことになっている。出張から戻って1週間は猶予があるわけだ。
 でも、見出すと止まらないんだよね。これは職業病だろうか。他のことはそっちのけで、読み始めてしまった。
 ふと気づくと、3時間経過。キャーッ、ヤ・ヤ・ヤバイ。こうしちゃおれんのだ〜。
 というわけで、その後は焦りまくってたまっている仕事に取り組み、「アイーダ」の打ち合わせを電話で行い、さまざまな用事をバタスタとかたづけた。
 今日の写真は、送られてきた初校。来週、じっくり見ないとね。でも、もうちょっと見ちゃおうかな、なあんて、また手が伸びる(笑)。

| 日々つづれ織り | 21:31 | - | -
忙しいときは重なるもので…
 単行本の原稿があと一歩というときに、海外取材の話が飛び込んできた。
 8月上旬にひとつと、9月中旬から下旬にかけて2カ所である。いずれも大切な仕事で、準備をきちんとしなくてはならない。
 さあ、どうしようと思ったが、まずは目の前にあるものから順に対処し、ひとつひとつクリアしていかなければ。
 というわけで、夏はじっくり資料の整理に時間を費やそうと思っていたのだが、そうはいっていられなくなった。でも、資料は山ほどたまっているし、必要な物はすぐに出てこなくていらいらするし、片づけを優先しなくてはならない。
 ああ、やらなければならないことが山積みで、しかも時間がたつのはとても早い。なんとかならないだろうか。
 最近はおそうじロボットというのが登場しているが、私は資料整理ロボットがほしい。内容を見わけ、種類別に整理し、雑誌や新聞の関連記事を切り抜き、自分が書いた記事はスクラップする。
 まさか、こんなロボットいるわけないよね。
 ということは、すべて自分でしなければいけないんだ。
 なんだか、グチっぽくなってきたゾ。いかんいかん。それもこれも、発散してないからなのよね。
 だいぶ前に「末っ子トリオの会」をして、思いっきり3人でおしゃべりしたけど、あれ以来ストレス解消していないしね。
 でも、目の前の山を片付けたら、少しは精神的に落ち着くかも。と思っているうちに出張が…。ムムム、大変だ〜。体力つけなきゃ。
 という理由で、またいっぱい食べている。下半身やせは、秋になってからになりそうだな、こりゃ(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
レモンの香りに癒されて
 以前から親しくしているピアニストの斎藤雅広が、チェロの新倉瞳、クラリネットの赤坂達三とトリオ・ドゥ・ラヴァンチュールというアンサンブルを組み、新譜をリリースすることになった。
 まだリリース前ゆえ、詳細は発表できないが、そのライナーノーツを書くことになり、彼と連絡をとりあっていた。
 すると一昨日、「お忙しいときにお願いしてすみません。少しでもリラックスしていただければと思って。肌もきれいにしてください」とメールがきていたのだが、今日すばらしいレモンの香りがただようバスグッズが送られてきた。
 以前も、斎藤さんからローズの香りのバスジェルやせっけんをいただいたことがあるが、今回はなんと上質なレモンのボディローションと化粧せっけんとハンドクリームの詰め合わせ。
 箱を開けた途端、美しいパッケージに包まれたレモングッズが顔をのぞかせ、もうそれだけで癒された感じ。早速、今夜から使わせていただこうっと。少しは肌がきれいになるかしら(笑)。
 斎藤さん、ありがとうございました。いつもすばらしくこまやかなお心遣い、感謝しています。
 いい原稿が書けるよう、頑張りま〜す。
 今日の写真は、そのレモンたっぷりのきれいの素たち。ながめているだけで、なんだか美しくなった気がするから不思議…。


 
 
| 日々つづれ織り | 22:03 | - | -
牛田智大プレミアム・ミニ・コンサート
 今日は、牛田智大のセカンド・アルバム「献呈〜リスト&ショパン名曲集」(ユニバーサル)と、単行本「リトル・ピアニスト 牛田智大」の発売日を記念して、Hakuju Hallでプレミアム・ミニ・コンサートが行われた。
 牛田くんはショパンのマズルカ第37番 作品59-2とバラード第3番を演奏。間にトークを交え、さらにリストの「献呈(シューマンの歌曲による)」とハンガリー狂詩曲第12番を演奏した。
 以前、聴いたときよりもさらに弾き込んだ、手の内に入った演奏を聴かせ、どこか余裕すら感じさせた。
 若いアーティストは、演奏を聴くたびにテクニック、音楽性、表現力などが飛躍的に向上していく。牛田くんも、日々の過酷なまでの練習の成果をそのつど発揮し、音楽がより大きくなっていくようだ。
 終演後、楽屋を訪れたら、「ああ、伊熊さ〜ん」といって両手の指を広げて近づいてきた。その指に指をからませて、あいさつ。うーん、この指の握力も以前よりも数段力強くなったゾ(笑)。
 その後、いろんな関係者とあいさつを交わし、扶桑社の本の担当者のOさんのお誘いを受け、食事会に出かけた。
 牛田くんは、この夏休みは父親の赴任先である上海で過ごし、ピアノ三昧と近くのホテルのおいしい中華料理を楽しむ予定だそうだが、私たちも今夜は中華料理を囲んだ。
 本ができあがるまでには、本当にいろんなことがあった。でも、ようやくこうして世に送り出されることになった。Oさんと、これまでのことをいろいろ話しているうちに、牛田くんの取材をした1年数カ月のことが、走馬灯のように思い浮かんできた。
 この本は、私の単著としては9冊目にあたる。ひとりでも多くの人に読んでもらえるよう、牛田くんのことを知ってもらえるよう、今後は自分のできる限りのプロモーション活動をしたいと思っている。
 今日の写真は、おいしいあんかけ焼きそば。黒酢の酢豚やいろんな野菜の炒め煮などもいただいたのに、Oさんと話に夢中になっているうちに、写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。最後の焼きそばになって、「あっ、しまった」と気付いた次第だ。ああ、残念(笑)。


 
 
| 日々つづれ織り | 23:34 | - | -
フェデラー、今季初優勝
 たったいま、ドイツのハレで開催されているATPテニス250の試合で、ロジャー・フェデラーが今季初優勝を遂げた。
 いやー、ここまで長かった。
 今年はなかなか優勝できず、ファイナルまで進んでも敗れることが多く、昨シーズン優勝の試合もディフェンディングチャンピオンでありながら、勝利を逃してきた。
 でも、ようやく得意のグラスコートシーズンに入り、準決勝では昨年ファイナルで惜しくも敗れたトミー・ハースに雪辱を果たし、今日はロシアのミハイル・ユーズニーに3セットの末、勝利し、通算6度目の優勝を果たした。
 さぞ、うれしいだろう。ようやく巡ってきた初優勝だから。
 実は、ハレでは過去5度優勝を果たしていることから、町にはロジャー・フェデラー通りと名付けられた道路まである。
 そんなに大切にされているんだから、ぜひとも勝たなくてはね。
 というわけで、フルセットになったため、ハラハラドキドキしながらライヴスコアを見ていたが、ようやく優勝でき、ほっと安堵した。
 今回は、長年の友であるドイツのトミー・ハースと組み、両者にとってのダブルス・デビューも果たしたが、1回戦で負けてしまった。
 実力派同士が組んでも、コンビネーションがうまくいかないと、なかなか結果に結びつかない。だが、このふたりは仲がいいから、きっと今後もダブルスを組むに違いない。
 ああ、よかった。
 これでゆっくり眠れるワ(笑)。ロジャー、おめでとう!!

 
| 日々つづれ織り | 23:31 | - | -
夏の冷房は要注意
 今日は、サントリーホールにアンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリン・リサイタルを聴きにいった。
 プログラムはモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379からスタート。いつもながらのエレガンスあふれる、繊細で息の長いボウイングの音楽が紡ぎ出され、聴き手を作品の内奥へと自然にいざなっていく。
 次いでシューベルトのあまり演奏される機会に恵まれない「幻想曲」が奏され、25分ほどの長大な作品を一瞬たりとも弛緩せず、シューベルトの主題の美しさを前面に押し出しながらゆったりと奏でていく。
 後半は、現代の作曲家の作品をいつもプログラムに取り入れるムターらしく、今回は生誕100年を迎えたルトスワフスキの「パルティータ」が選ばれた。
 この作品は、ルトスワフスキを敬愛するムターならではの意欲的な演奏で、こうした作品を完全な暗譜で演奏し、しかも自分の音楽としているところが、いかにもムターの実力だ。現代の作品を聴衆へと届ける使命に燃えている彼女は、古典派やロマン派の作品とまったく同様の姿勢で自然に聴かせ、聴き手を作品へと近づけていく。
 そして最後はサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ第1番をじっくりと聴かせ、ヴァイオリンとピアノの濃密な音の対話を楽しませてくれた。
 実は、今日は会場に注意書きが出された。楽器の保存状態のために、冷房を少し強くするという注意書きである。
 ステージではヴァイオリニストに照明が強く当たるため、楽器に影響が出てしまうのだろう。
 それを事前に知っていれば厚着をしていったのだが、今日は気温が高かったため、麻のワンピースを着て素足にミュールを履いていったため、ものすごく冷え込んでしまった。
 私のまわりの女性の同業者もみなガタガタ。スーツを着てネクタイを締めていた男性の評論家も、「氷のなかにいるようだ」といっていた。
 とにかく、あまりにも寒くて演奏に集中できない。風邪をひくと仕事に影響するため、途中で帰ろうかと思ったが、ムターは大好きなアーティスト。がまんにがまんを重ねて最後まで聴いた。
 幸い、ショートソックスとジャケットをもっていたので、それに助けられた。
 これは教訓だ。夏のコンサートに行くには、外の気温がいくら高くても、ホールのなかの冷房を考慮して対応する物を持参しなくてはならない。
 2時間寒いなかにいだたけで、いまもまだからだの芯が冷えている感じ。なんだか頭も痛い。
 夏の冷房は、本当に考えなくちゃ。麻のワンピース、もうひとつあるんだよね。ああ、いつ着ようかな。重ね着しないとダメかしら。
 ファッション性と、冷房除けは、両立しませんねえ(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:23 | - | -
ゴールキーパーがおもしろい
 多くのサッカー・ファンは、フォワードに注目するのだろう。
 でも、私はゴールキーパーが一番おもしろいと思う。
 日本時間では今朝だったが、イングランドのウェンブリー・スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝は、このGKの腕の見せどころとなり、心が高揚する戦いとなった。
 FCバイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアーも、ボルシア・ドルトムントのロマン・ヴァデンフェラーも、好セーブを連発。チームの勝利に貢献するべく、からだを張って守った。
 思えば1年前、チェルシーとバイエルン・ミュンヘンの決勝がミュンヘンで行われ、ちょうどそのときにミュンヘンにマリス・ヤンソンスのインタビューに行く予定になっていた。
 結局、この取材はさまざまな理由からキャンセルとなったのだが、あのときに取材に行っていれば、チャンピオングリーグ決勝戦の大フィーバーに巻き込まれていたかもしれない。
 今回、バイエルン・ミュンヘンは悲願の優勝を遂げ、昨年の雪辱も果たした。
 シュヴァインシュタイガーも頑張っていたし、市原愛も喜んでいるだろうなあ(笑)。
 この優勝で、バイエルン・ミュンヘンは欧州チャンピオンズカップの優勝回数ランキング歴代3位に並んだ。
 それにしても、フランク・リベリーもアリエン・ロッベンも、まだ若いのにすごい貫録といおうか存在感がある。
 容姿もすごみを帯びているが、プレーもすさまじい。なりふり構わず、どん欲に勝利に向かって突っ走っていく姿勢は、サポーターを総立ちにさせるものがある。
 本当に、今回の決勝は鳥肌ものだった。さて、ビールでも飲んで、お祝のおすそわけといきましょうか(笑)。あまりにもすごい試合で、のどが渇いたもんね。
| 日々つづれ織り | 22:24 | - | -
花の手入れ
 仕事が立て込んでくると、いろいろ手がまわらなくなる。
 花の水やりは欠かさないつもりだが、つい目が行き届かなくなるのは事実だ。
 それでも、ちゃんと季節は巡り、その時期に美しい花をつけてくれるのを見ると、「健気だなあ」と関心してしまう。
 ふとベランダを見ると、夾竹桃が赤い花をつけていた。この花を見ると、子どものころにタイムスリップする。
 両親の仕事の関係で、毎年夏には京都を訪れていたのだが、そのころかの地ではいつも夾竹桃が咲いていた。それを思い出すからである。
 でも、ウチでは5月にもう咲いている。南向きで陽がガンガン照るため、早目に咲くのだろうか。
 今日は、近くのお花屋さんで陽に強いガザニアを10鉢ほど買い、枯れてしまった花の植え替えをした。
 これも夏の花である。しかも、日差しに強い。ウチに向いている。
 というわけで、少しは庭がにぎやかになった。
 お隣では、毎夏ナスやカボチャやインゲンを作っている。それが日に日にぐんぐん伸びている。
 いつもおすそわけをいただくのだが、さて、今年は何かな(笑)。
 少しの時間でもこうして自然に触れると、心が癒される。
 今日の写真は2階のベランダの夾竹桃と、1階のお庭のガザニア。さぼらないで水やりするから、元気に咲いてね〜。




 
| 日々つづれ織り | 22:27 | - | -
奇跡のクラーク・コレクション
 連日、連載とレギュラー原稿に追われていると、息抜きをしたくなる。
 今日は、先日の「ラ・フォル・ジュルネ」の講演で対談をした三菱一号館美術館の高橋館長から勧められた、「奇跡のクラーク・コレクション ルノワールとフランス絵画の傑作」を見に出かけた。
 週末の午後だからだろうか、美術館はとても混んでいてすぐには入館できず、ようやく展示室に入っても、大変な混みようだった。
 ルノワール、コロー、ミレー、モネ、シスレー、ドガ、マネら多くの画家の作品が73点見られ、久しぶりに心に美の栄養が与えられた気持ちになった。
 この美術館は、中庭がとても美しい。ビルの谷間に緑が多く植えられ、ところどころに椅子やベンチがしつらえてあり、カフェやレストランでは人々が陽を浴びながら談笑している。
 ここだけヨーロッパの空気をたたえているようだ。
 今日は、美術館のCafe1894で、展示されている絵からイメージして作られたというスイーツとお茶をいただき、からだにも栄養を補給した。
 そして、帰ってから一気に「日経新聞」の連載原稿を仕上げ、ようやく週末の仕事をすべて終えた。
 さて、これから深夜になると、テニスのローマ大会でのロジャー・フェデラーの試合が始まる。これをライヴ・ストリームで観戦しなくてはならない。
 ああ、忙しいこっちゃ(笑)。冷たいビールでも飲みながら、応援しようかな。
 今日の写真は三菱一号館美術館の入り口。緑豊かでいいよねえ、この雰囲気。


| 日々つづれ織り | 22:47 | - | -
旅行読売の記事
 以前インタビューを受けた「旅行読売」の雑誌、6月号が送られてきた。
 私の記事が掲載されているのは、一番最後の「旅の記憶」というページで、カラー見開き2ページ。
 スペインを旅し、グラナダに惚れたということが書かれていて、グラナダのファリャの家の前で撮った写真が掲載されている。
 1時間くらいインタビューを受け、いろんな旅の話をしたのだが、やはりグラナダへの熱い思いが勝っていたのだろうか、インタビュアーの編集長はそれを中心に文章を綴ってくださった。
 本当は、「ラ・フォル・ジュルネ」の取材でナントを訪れた話もしたのだが、やはりここでも「スペイン好き」が前面に出たようだ。
 さて、いよいよ明日からその「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が始まる。
 14時30分からはホールD1で講演をするため、今日はその音源の準備をした。 
 あれこれ聴いてセレクトしていると、あれもかけたい、これも聴いてほしいと、たくさん出てきてしまい、悩みに悩む。
 なんといっても、60分しかないため、そんなに多くのCDはかけられない。DVDもあるし、さあ、困ったゾ。
 私はこういう講演や講座になると、必ず中身が盛りだくさんになってしまって、時間が押してくるため、いつものマシンガントークが炸裂してしまう。
 明日は、ゆっくり、じっくり、テンポを落として話し、わかりやすく中身の濃い講演にしたいと願っているのだが、さて、どうなるか…。
 明日、国際フォーラムにいらっしゃるみなさん、お時間があったら、顔を出してくださいね。
 今日の写真は「旅行読売」の該当ページ。実は、この最後のところで「食」の話が書かれていて、次は「アーティスト・レシピ」の本が出版されますと書いてある。
 いやあ、これは大変だ。ちょっと口がすべって話してしまったが、自分で自分の首を絞めるような形になってしまった。
 連休が終わったら、延び延びになっていた「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の原稿に取りかからなくてはならない。
 ああ、またお休みがはるかかなたに飛んでいってしまうのかなあ(苦笑)。

| 日々つづれ織り | 21:54 | - | -
ラジオ深夜便
 先日、NHKラジオ第1の「ラジオ深夜便」の「ないとエッセー」のコーナーで、「ラ・フォル・ジュルネ」のことを話したと書いたが、それが昨日から放送されている。
 夜11時20分からの番組で、「ないとエッせー」は11時半すぎである。昨日が第1回目で、木曜日まで4回連続の放送だ。
 自分の声を聴くというのは、あまり楽しいものではない。ディレクターにいわれて、ゆっくり話すことに集中したため、聴いてみると、かなりテンポが遅い。
 今日、友人のKさんがメールを送ってくれ、「いつものマシンガントークではなくて、落ち着いてゆっくり話している」と書いてあった。
 そうなんです、とにかくゆっくり話すことに集中したんです。ちょっとでも気を抜くと、私はすぐに早口になってしまうので。 
 それに加えて、この日はまた花粉症がぶり返して、ちょっと鼻声になってしまった。ラジオで聴くと、どうも風邪っぽい声に聴こえる。
 以前出演した他のラジオ番組では、ゆっくりとはいわれなかったため、いつもの調子で話し続けたが、きっと聴いてくれた人は、なんて早口なんだろうと驚いたでしょうね(笑)。
 これは夜の番組なので、あまりトーンを上げた早い語りはよくないのだそうだ。というわけで、今夜もゆっくりトークが登場します。
 ラジオ深夜便は、雑誌も出ていて、4月号の番組表にしっかり紹介されていた。
 実は、4回分の音源を持参したのだが、ディレクターによると、リスナーからCDに関する問い合わせがあるのだそうだ。そのために、CDの番号や詳細をお伝えした。
 今回も、リスナーから音源の問い合わせがあるのだろうか。
 問い合わせがあるということは、その音楽が気に入ってくれたということだから、選曲した私はうれしい限りだ。さて、どうなるかしら…。
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
はや新年号の打ち合わせ
 今日は、女性誌の2014年新年号の特集の打ち合わせで、雑誌の編集担当のかたたちと会った。
 ああ、もう新年号とは、なんとも時間のたつのは速い。まだ私は今春締め切りのものに追われているのに、新年号とはねえ。
 でも、いろいろと打ち合わせをするなかで、きっと取材が始まると、あっというまに時間が過ぎていくのだろうと思って、ちょっとドキドキした。
 まだ企画段階ゆえ、これからさまざまなことが具体的に進行していくわけだが、私が動けるものは少しでも先に動かなくてはならない。
 とはいえ、目の前に高い頂のように締め切りの山が立ちはだかっている。これをひとつひとつクリアしていかないと、先には進めない。
 原稿を書くという仕事は、実にこまかい作業で、資料を調べながら、またあちこちからいろんな物を引っ張り出しては確認し、ひとつひとつ文字を埋めていく。さーっとできればいいのだが、なかなかそうはいかない。
 でも、この特集の打ち合わせをしていたら、いろんなアイディアが次から次へと浮かんできた。疲労困憊している現在の状況からは想像もできないほど、あれこれ絵柄も浮かんできた。
 まだまだ捨てたもんじゃないな(笑)。取材というのは、アイディアが枯渇したらおしまいだもんね。
 というわけで、今日はようやく2本の原稿を入稿し、これから先ほどいただいた女性誌をゆっくり拝見しようと思っている。
 雑誌を見ているうちに、またまたアイディアが湧いたらどうしよう。うーん、これも元編集者のなせるワザかしらん。企画を考えているときが、一番楽しいんだよね。 
 
| 日々つづれ織り | 22:23 | - | -
ラジオ出演
 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のアンバサダーの仕事として、ラジオ出演が続いている。
 事前にしっかり打ち合わせがあり、収録のときにかけるCDも用意し、いざ本番という番組もあれば、ほとんどぶっつけ本番の場合もある。
 いまは、原稿を事前に用意し、それを担当のかたがチェックし、収録のときは原稿を読んでいる感じではなく、マイクを通して自然な形でリスナーに話しかけるようにしゃべるという番組の準備におおわらわ。
 なにしろ、ひとりで10分話すという形で、それが4回分だ。1分に300字という計算だそうで、原稿は10分で3000字。それが4回分である。
 でも、私って早口なんだよね。3000字以上必要かも(笑)。
 各回ごとのテーマに沿って、いかにも話かけているような原稿を書いている。まだ、半分以上残っている。さあ、大変だ、締め切りは迫っているのに。
 こういう仕事と月末から月初めの連載とレギュラー原稿が束になって押し寄せているため、ちっとも牛田智大の単行本に集中できない。
 コンサートもほとんど行くことができず、もう4月にはいったため、心は焦るばかり。なんだか、去年の夏以降、ずっとこの調子のような気がする。
 いつになったら、落ち着いてゆっくりとした時間を過ごすことができるのだろうか。当分は、毎日心臓がバクバクの日が続きそうだ。
 さて、もう夜になってしまった。校正がいっぱい届いているから、それも見なくちゃ。でも、こういうときに限って、新譜をゆっくり聴きたくなるんだよね。時間がないのに…。
 ちょっと休憩したいから、パソコンから離れて紅茶でも飲みながら、今日届いたばかりのクラウス・フロリアン・フォークトの「ワーグナー・アリア」(ソニー)の官能的で幻想的な高音に浸っちゃおうかな。もうすぐ、彼の来日公演「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を聴きに行くことだしね。
どんなに時間がなくても、彼のヴァルターだけは聴き逃せない。
| 日々つづれ織り | 22:28 | - | -
スマホ参入
 長年、ホワイトのスリムな携帯を愛用してきたが、ダウンライトの下にいる人を写すとうまくいかないのが問題だった。
 自然光で写すと、非常にクリアに撮れるのだが、私がインタビュー時にアーティストを撮影するのは、ほとんどホテルやホールの楽屋やカフェのなか。こうした場所の照明はダウンライトが多い。
 インタビューが終わって「ブログ用に写真撮ってもいい?」と聞くと、みんなとてもいい表情をしてくれるのだが、ピンボケになることが多く、とても残念な思いを抱くことがしばしば。
 先日、貴重な機会のイダ・ヘンデルの写真がうまくいかなかったことから、ようやく大好きな携帯に別れを告げる決心がついた。
 今日はブラックの軽量のスマホを手に取り、いろいろ試した結果、ようやくなんとか使えるようになった。まだまだ十分に慣れたとはいえないが…。
 今後は少し写真がよくなるに違いない。
 次回はだれのインタビューになるだろうか。それまで試し撮りを何度もやって、いざ本番ではいかにも慣れたふうに、さらりと撮らなくちゃね(笑)。
 さて、どうなることやら…。
| 日々つづれ織り | 23:01 | - | -
ピリスとユッセン兄弟
 先日、ぎりぎりまでねばったが、結局ピリスのインタビューはできないことになってしまった。ああ、残念。
 ただし、演奏はコンチェルトとメネセスとのデュオを聴き、楽屋であいさつもできたため、今回は実り多き日々となった。
 というわけで、今日締め切りの「婦人公論」の連載記事は、ピリスとユッセン兄弟の師弟関係の新譜を取り上げることにした。
 ルーカスとアルトゥールのインタビューでピリスのことはたくさん聞くことができ、彼らのつながりも十分に把握することができたため、それを綴った。
 最近は次の単行本と「ラ・フォル・ジュルネ」のアンバサダーの仕事で手いっぱいのため、コンサートも取材もかなり抑えている状態だが、来日アーティストの情報は次々に入ってくる。
 今日は、ヴァイオリンのイダ・ヘンデルとピアノのエリック・ル・サージュのインタビューが飛び込んできた。まだ詳細は決まっていないが、ふたりとも私が大好きなアーティストである。
 イダ・ヘンデルは、おそらく最後の来日公演になるだろうとのこと(3月27日、浜離宮朝日ホール)。そしてエリック・ル・サージュは、初の紀尾井ホールでのリサイタル(5月16日)に向けてのインタビューである。
 今後も来日公演が目白押し。なんとか時間をやりくりせねばならない。
 とはいえ、目の前には原稿締め切りが迫っている。毎度のことながら、体力と気力を充実させなければならないな。眼精疲労もちょっと問題で、なんとか目を休ませないといけない。
 花粉症はかなり沈静化したのでひと安心だが、目の疲れはやはり辛い。
 さて、週末の締め切りは一応こなしたから、ビタミン補給をしようかな。
 実は、愛媛のみずみずしい柑橘類をお取り寄せした。これがとっても甘くてなかの皮もやわらかく、ジューシー。ちょっとふんぱつして、もうひとつ食べちゃおっと。ビタミンC、ビタミンC、疲れを吹き飛ばしてくれー(笑)。
| 日々つづれ織り | 23:53 | - | -
ブリックリフレクター
 いま、北欧はいろんな分野でデザイン賞を得ている、デザイン王国だ。
 先日、知人からそんな北欧で「命を守る世界で一番安いもの」として子どもからシニアまで人口の20パーセント、5人にひとりが使用しているという交通安全アイテムをいただいた。
 さまざまなデザインがあるようだが、私がいただいたのは、なんとウッドストック。これはハンドバッグなどにつけておくと、車のヘッドライトをドライバーの元へ反射し、歩行者の存在を知らせるというもの。
 実は、私は20代のころ、会社に遅刻しそうになって、朝ものすごいスピードで部屋に飛び込んでいったことがある。そのときはかなりショートカットで、うしろの髪が全部逆立ち、たまたま淡いクリーム色のタートルネックのセーターを着ていた。
「ああっ、ウッドストックがやってきたー」
「わあ、そっくり。ストックちゃんだー」
 その日から、私は「ストック」と呼ばれるようになった。男性には「おーい、ストック、電話だよー」などといわれた。
 それを覚えていた知人が、今回のアイテムにウッドストックを選んでくれたというわけ。
 いやあ、すっかり忘れていた。なつかしいニックネームを思い出したゾ。
 いまどき、この年で「ストックちゃん」などと呼ばれるわけもないが、北欧からやってきたこの小さなリフレクターが、若いころの思い出を蘇らせてくれた。
 早速、ハンドバッグにつけちゃおっと。
 暗い夜道を歩くときなど、威力を発揮してくれそうだ。
 今日の写真はそのウッドストック。私は笑うと垂れ目になるため、それも似ているといわれたっけ(笑)。うーん、なつかしい。



| 日々つづれ織り | 22:38 | - | -
読売新聞のインタビュー
 先日、「読売新聞」のインタビューを受けた話を書いたが、その記事が2月27日の夕刊に掲載された。
 見開きで大きく「ラ・フォル・ジュルネ」の特集が組まれており、記者のMさんがナントでの様子を詳しく報道している。
 私のインタビューは「音楽家の育った地 知って」というタイトルで紹介され、インタビューで話したフランスとスペインの音楽に関すること、「伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う」をどういう思いで書いたか、東京の「ラ・フォル・ジュルネ」の楽しみかたなどが綴られている。
 掲載されている写真は、新聞社のカメラマンが「ラ・フォル・ジュルネ」の記者会見後に撮影してくれたもので、私に「手振り見まねを大きく入れたほうがいいので、手を動かして」とポーズを要求。私は精一杯その希望に沿うよう、あれこれポーズをとり、それが載っている。
 そのいきさつについては、以前書いたとおり。本当に、写真撮影というのは難しいものですね、何度やっても慣れない。
 今日の写真はその新聞の一部。苦労の賜物なんです(笑)。

| 日々つづれ織り | 22:23 | - | -
TOKYO FMの番組に出演
 今日は、TOKYO FMの番組に出演するため、放送局に出かけた。
 ふたつの番組の収録があり、ひとつは「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」。以前から親しくしている田中美登里さんがパーソナリティを務めている番組だ。
 今回のテーマはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013予習篇。
 前篇が「スペインのパッション」で、放送日は以下の通り。
2013年4月6日(土)28:30〜29:00 TOKYO FM
&radiko.jp(インターネット首都圏限定)
4月6日(土)28:00〜28:30 K-MIX(FM静岡)
4月7日(日)10:00〜11:00 MUSICBIRD Cross Culture
4月8日(月)23:00〜24:00 MUSICBIRD Cross Culture
 後篇が「フランスのエスプリ」で、放送日は以下の通り。
2013年4月13日(土)28:30〜29:00 TOKYO FM
&radiko.jp(インターネット首都圏限定)
4月13日(土)28:00〜28:30 K-MIX(FM静岡)
4月14日(日)10:00〜11:00 MUSICBIRD Cross Culture
4月15日(月)23:00〜24:00 MUSICBIRD Cross Culture

MUSICBIRDはTOKYO FMグループの高音質CS衛星デジタルラジオ。
クラシック、ジャズなどジャンル別に多数のチャンネルがあり、   
これを聴くには専用のチューナーとアンテナが必要。
お問合せは03−3221−9000
http://www.musicbird.jp/

 田中さんとは長年おつきあいがあるため、和気あいあいとした収録となり、私が用意していった10曲ほどの音源をかけながら話をすすめ、私の単行本の紹介もしてくださった。
 
 その後、今度は隣のスタジオに移動し、「ガイド・フォー・ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013」という特番の収録を行った。
 こちらはディレクターの林さんの質問に答える形で、途中でいつもの早口になってしまい、最後は林さんに「伊熊よし子でした、とゆっくりいって終わりにしてください」といわれてしまった。ああ、またまた飛ばしてしまったなあ(笑)。
 こちらは3月20日(水・祝)16:00〜18:45の放送で、私のコメントは5分ほどだと思う。
 というわけで、なんとかふたつの番組収録を終えた。
 終わったら、すごくのどが渇いていることに気づき、集中していたためか花粉症も影をひそめていて、ホッとひと安心。出されたお茶をガブガブ飲んでしまった。
 さて、原稿もたまっているし、休んではいられない。また夜業になりそうだ。
 今日の写真は、田中美登里さん。スタジオのなかで撮ったので、ちょっと暗すぎてピンが合わなかった、エーン、残念。田中さん、ごめんね。

| 日々つづれ織り | 22:38 | - | -
「渡辺真知子〜恋の予感」に出演
 今日は、綜合放送AMラジオ「渡辺真知子〜恋の予感」にゲスト出演し、単行本の話やそれにまつわるアーティストの話、執筆中の苦労話から旅のことまでさまざまな話をした。
 歌手の渡辺真知子さんにお会いするのは、もちろん初めてである。
 ところが、会った途端にふたりで意気投合。収録中は話がどんどんそれ、いろんな方向に話題が飛んでいった。
「私、伊熊さんが入ってきたとき、目が合った途端、同じテンションの高さをもつ人だと直感したの」
 彼女にこういわれ、私も本当に同じ気持ちを抱いた。
 真知子さんはとってもテンションが高く、おおらかで自由できさく。「声が大きくて」と、ご自分でもおっしゃっていたが、私も声はよく通るといわれる。
 それに違う世界で仕事をしているにもかかわらず、話していてまったく違和感がない。音楽という共通項があるからだろうか。
 とってもチャーミングな笑顔の持ち主で、テレビで見るよりもほんわかあったかい感じがする。
「ああ、ワインでも飲みながら、一緒に音楽の話をしたいワ〜」
 こういわれ、私もぜひそうしたいと思うが、こうした出会いは一度で終わるのかもしれない。
 だからこそ、とても貴重な対談のひとときだった。
 このラジオ放送は、地方のAM局にいろいろ配信されるそうだ。東京では聴くことができないのが残念。
 今日の写真は、対談が終わって雑談をしていたときの真知子さんの表情。ねっ、あったかい感じでしょ。
 もしも、もう一度お会いするチャンスがあったら、今度は仕事抜きでいろんな話をしたいな。
 そうそう、今日のディレクターが渡してくれた用紙のなかに、「伊熊さん、マシンガントークで有名だそうです」と書いてあった。えっ、彼は私のブログを読んでくれたのかしら。マズイ、ゆっくり話さなくちゃ、と最初からちょっとだけブレーキがかかった。
 でも、収録が始まってしまえば、いつものまま。真知子さんもガンガン明るくよく通る声で話すため、それにつられてつい(笑)。
 とても楽しいひとときでした。みなさま、ありがとうございました。

| 日々つづれ織り | 22:51 | - | -
マシンガントーク
 昨年12月、洗足学園音楽大学で行った「音楽プロデュース論」の講座で講義を聞いた学生たちのレポートを、担当のO先生が送ってくださった。
 全員のレポートにこまかく目を通したが、もっとも印象に残るのは、私がとても早口だと書いてあること。
「先生が早口すぎて、アーティストの名前が全部聞きとれませんでした」
「すさまじい量の情報を一気に紹介してくれ、とても勉強になった」
「90分が短く感じました」
「音楽の世界観が広がった」
「本当に好きなことを仕事にしていると感じた」
 と、いろんな感想があった。
 なかでも、「マシンガントークに圧倒された」「マシンガンのように高速で発射されるトークに耳が着いていかれなかった」というのがたくさんあり、思わず大笑い。
 先日の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の記者会見のスピーチでも、似たようなことをいわれたが、私は時間が限られているとどんどん早口になってしまい、もともと声は通るほうなのでマイクを無視してガンガンしゃべりまくる。
 でも、音大の講義でこれではいけませんよね。反省しています。
 にもかかわらず、この「マシンガントーク」という表現がとても気に入ってしまった。今度から使わせてもらおうっと(笑)。
 これから「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のアンバサダーの仕事上、ラジオ出演がいくつか控えている。美術館の館長との対談も予定されている。
 そういうときに「マシンガントーク」にならないよう、十分に気をつけなくてはならない。
 でも、音楽の話になると、自然に力が入り、口がなめらかになって一気に飛ばしてしまう。またみんなに「話が聞きとれない」といわれないようにしないと、ラジオの場合は特にマズイ。用心、用心…。
 その昔、教育実習で高校に行き、シューベルトの「ます」をピアノを弾きながら作品の説明し、さあ生徒たちに歌ってもらおうと思ったら、「先生、早口でいっている意味が聞きとれません」「ピアノを弾かないで、ゆっくり曲のことだけもう一度話してください」「最初のシューベルトは、というところ以外早すぎてわかりませんでした」といわれ、真っ青。
 あとで担任の先生に「あがらず、あわてず、ゆっくりと」といわれ、大恥をかいた思い出がある。
 別にあがっているわけじゃないんだよね。
 今後もこれを教訓に、ゆっくり落ち着いて、みんなが聞きとれるような速度で話さなくちゃ。
 でも、大昔の失敗がちっとも教訓として生かされていないところをみると、やっぱり「マシンガントーク」は直らないのかも(笑)。
 
 


| 日々つづれ織り | 22:07 | - | -
花粉症の対策
 以前からアレルギー性鼻炎に悩まされていたが、薬を飲むほどではなかった。
 ところが、フランス出張から戻った途端、鼻水は流れっぱなし、くしゃみと咳は出る、おまけに涙目になって顔がボロボロ。
 こりゃ、いかん、人に会えないと思い、お医者さんにいって薬をもらってきたら、これが強すぎて頭がボーッ、思考能力ゼロ。からだはだるくて使いものにならず、原稿を書くどころではない。
 いろいろ調べ、漢方薬にたどり着き、今日はそれを買いに上野までいってきた。
 いまは2回飲んだだけだが、あらら、不思議、気分が少しだけ戻ってきた。
 やっぱり、ふだんあまり薬を飲まない私は、漢方薬のほうが効くみたい。このお店の葛根湯も風邪のひき初めにひとつ飲むだけで、すぐに効く。
 というわけで、さて、原稿原稿っと。
 東京国際フォーラムから依頼されているナント・リポートと東京の「ラ・フォル・ジュルネ」への期待などを書き、いまようやく写真も何点か送った。
 明日は出かける仕事があり、人に会うから、鼻グズグズ、のどイガイガはやっていられない。マスクをして、なんとか外は切り抜け、内部に入ったら、マスクをはずしてきちんとしなければならない。
 今日、漢方薬のお店の人にいわれたのだが、疲労や寝不足、ストレスなどが潜んでいる花粉症を誘発するのだとか。
 出張から戻って一気にその症状が出たのだから、「うーん、すべての理由がそこからきているなあ」と納得。
 でも、これまで花粉症にはなったことがないため、話を聞くだけで、実感が湧かなかったが、これが実に大変なんですよ。
 自分がなってみて、初めてよくわかった。とってもやっかいな症状です。
 みなさん、寝不足、ストレス、疲労は避けてくださいませ。一度こんな症状になったら、ふつうの生活はできませんから。仕事にも力が入らず、集中力は欠け、持久力もなく、やたらに眠い。
 ホント、困ったものです。なんとか薬をしっかり飲んで治さなくちゃ。
 漢方薬さまー、頼りにしています。治してくださいなー(笑)。 
| 日々つづれ織り | 22:39 | - | -
単行本のインタビュー記事
 先月から単行本のプロモーション活動に参画し、インタビューなどを受けているが、その記事が次々に掲載されている。
 出張中に「しんぶん赤旗」(2月3日)と「聖教新聞」(2月6日)に記者が書いてくれた記事が掲載された。
「しんぶん赤旗」は、とても感じのいい若い女性記者で、彼女とはさまざまな話がはずみ、時間を忘れて長時間話し合ったことを覚えている。
 その記事は本の紹介はもちろんのこと、私がクラシックに出合ったときのことにスポットがあてられている。タイトルは「『田園』聴き景色がフワーッと」。
 こういうインタビューを受けていると、はるかかなたにタイムスリップし、自分の子ども時代が鮮やかに蘇ってくる感じがする。
 一方、「聖教新聞」はベテランの男性記者で、彼とは以前から何度か原稿のやりとりがある。
 タイトルは「ピレネー山脈を越えた音楽家たち」「学び合い、才能を何倍にも増幅」。
 こちらの記事は、フランスとスペインの音楽家たちの交流、各々の個性、私がなぜそうした土地を訪れることになったかに焦点があてられている。
 彼とも話がはずみ、インタビュー時間を過ぎても話題が尽きず、結局近くにお茶を飲みに出かけた。
 そして今日は、弦楽器の専門誌「サラサーテ」のインタビューを受けるために会社に伺った。
 この担当の女性編集者は私の音大の後輩で、ピアノ科を卒業後ヴァイオリンを始めた人。いまでもずっと演奏を続けていて、アマオケで演奏するのが夢だったという。
 ここではナントの「ラ・フォル・ジュルネ」の話、単行本の話から始まってあちこちに話題が飛び、あっというまに2時間が経過してしまった。
「サラサーテ」の記事は、3月2日発売号に掲載されるそうだ。
 こうして仕事をしている間にも、今回「エル・ムンド」の収録を担当してくれたフランス在住のディレクターから問い合わせのメールが入ったり、他からもさまざまなメールが送られてくる。
 いまはすべて「ラ・フォル・ジュルネ」一色という感じ。帰国した翌日には、「婦人画報」の「養生日記」の原稿を急いで入稿した。
 これは1週間にわたり、健康や美容に関し、どんなことをしているかを綴るもので、出張前のドタバタの時期に体調を整えるためにしていることから、出張中に心がけていることまでを書いた。次号に掲載される予定である。
 そんなこんなで、連日いつもながらの突っ走り状態が続き、ちっとも疲れが取れない。今回は一緒にいった多くの人が胃腸の調子が悪くなったり、風邪でダウンしたり、熱が出たり…。
 幸い、私はフランスにいる間はなんとかもったが、いまになって疲れが出てきた。一番困るのは、顔に疲れが出ることだ。早くなんとか調子を戻さなくては。
 こういうときは、しっかり食べるにこしたことはない。といいながら和食がおいしくて、ガンガン食べまくっているので、下半身が重くなってきてしまった。
 こりゃ、いかん。食べた分、動かなくちゃ、余計にみっともなくなってしまう(笑)。
 今日の写真は「しんぶん赤旗」と「聖教新聞」の記事の一部。Nさん、Fさん、本当にありがとうございました。





 
 
| 日々つづれ織り | 22:11 | - | -
いってきま〜す
 いよいよ出張に出かける時間となった。
 今回の往路は明日の1時半に羽田空港を出る便で、今日の23時半に空港にいくことになっている。
 これは31日の早朝にパリに着くため、ビジネスマンに人気があるのか、結構混んでいるそうだ。
 私たちはそれから3時間ほど待って、ナントへと向かう。ただし、ナントではまだホテルにチェックインできないため、ランチをとってからホテルに入り、それから14時にはもう音楽祭が始まる。
 さて、体力はもつのだろうか。
 翌日も8時半ころからNHKの人と打ち合わせが入っている。ああ、夜型の私はどうすればいいの(笑)。
 もうこのころになったら、夜型もなにも関係なく、時差も加わって、いったいいまは何時なのか判断できなくなっているかも。
 今日は、名刺もたくさん用意した。「LFJクラシックアンバサダー」の肩書きを入れたものを新しく作ったのである。
 そして美容院にいって、出張中になんとか形が整うようにカットしてもらい、「テレビがあって、困っているの」というと、親しくしている美容師さんはしっかりブローの仕方を教えてくれた。
 でも、旅先でそんなに朝早くからブローなんて無理だワ。日本にいてもいつもうまくできないのに…。
 さてと、もう小さなことは考えずに、いくっきゃない。
 いってきま〜す。
 ブログ用にもたくさんネタを仕入れ、写真もいっぱい撮ってきますよー。
 
| 日々つづれ織り | 20:46 | - | -
フィットネスを退会
 今日は、10か月通ったフィットネスの「セラフィット洗足」に退会届を出しに行った。
 昨日書いたように、仕事のスケジュールがとんでもない状況になったため、どうしてもフィットネスに通えなくなったからだ。
 思えば、腰痛がひどくて、ようやく見つけたすばらしいフィットネスのクラブだった。トレーナーも会員も、みんないい人ばかり。
 顔を出すたびに心がなごみ、からだもほぐされた。
 でも、どうやっても通えない。行きたい行きたい、行かなくちゃ、と思うことがストレスになる。これでは逆効果だ。
 十分に熟慮した結果、退会することにした。
 トレーナーのかたにお会いしたら、後ろ髪を引かれる思いがした。本当は1週間に1度でも、2週間に1度でもいいから運動したい。
 ああ、残念無念。あきらめるしかないな。
 仕事のために、さまざまなことが犠牲になるのはもう慣れっこだけど、今日はまったく元気が出なくなってしまった。
 それに加えて、ロジャー・フェデラーが5セットマッチの結果、アンディ・マレーに負けてしまった。ホント、今日は悲しい日だワ。
 明日からまた気を取り直して、出張前のたまっている原稿を片付けなくてはならない。
 もう出かけるまでに数日しかないのだから…。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:24 | - | -
雪かき
 昨日降った雪がたっぷりと積り、今日は玄関前と庭の雪かきをした。
 結構水っぽい雪で、少し雪かきをしただけで、うーん、腰痛が辛い。
 雪かきって、思った以上に体力がいるものなんだよね。南側の陽があたるところに雪を集め、通り道だけはきちんと空け、門の外まで進むうちに汗ばんできた。
 道路に雪を少しずつ投げ、クルマが通るところへ散らしていく。
 ああ、20分も行ったら、もうあきませんワ。腰にくるなんてもんじゃない。情けないですなあ。
 というわけで、大体きれいになったところでおしまい。あとは太陽にお任せしましょう。
 原稿書きの座業が多いため、運動不足解消になるかと思ったら、かえって腰痛が悪化した。ダメだ、こりゃ。
 今日の写真は雪かきの後、3階の西側の窓からながめた夕日。手前は隣家の屋根。いつもは遠くに富士山を臨むことができるが、今日は前面の雪景色のはるかかなたにぼんやりと見えるだけだった。
 明日はいいお天気になりますように。雪が解けますように…。


 
| 日々つづれ織り | 22:28 | - | -
「読売新聞」のインタビューを受ける
 今日は単行本のプロモーション活動の一環で、「読売新聞」のインタビューを受けるため、新聞社に出かけた。
 担当の記者のかたはコンサートなどでよく会うため、お互いに顔見知りだが、じっくり話をするというのは今回が初めて。
 彼は本をじっくり読んでくださったようで、あらゆる角度の質問をしてくれ、特に私自身の音楽体験やこれまでの仕事の経緯に話が集中した。
 当初、インタビューの時間は1時間とのことだったが、話がはずみ、1時間半を優に超えるロング・インタビューとなった。
 本の内容に関してもこまかく質問され、半年前を思い出すことになった。
 そういえば、最初は2カ月ほど、どういう形で書いていくのがいいか、何に焦点を当てたらいいか、ずいぶん悩んだものだった。
 方向性が決まってからはその考えをもとに進めたが、それでも途中でやり直したり、多く書きすぎてしまって大幅に削ったり、試行錯誤を繰り返した。
 質問を受けているうちに、いろんなことが浮かんできた。
 本は出版されてしまえば、もうひとり歩きをするため、私の手元から完全に離れた感じがする。でも、こうして経緯を聞かれることにより、書いていたときのことを思い出す。
 これからの目標とか、夢とか、目指しているものなども聞かれ、クラシック界の将来性などにも話題が広がった。
 とても有意義な1時間半だった。
 次のアーティストレシピの本の話にもなり、「ナントに行くまでに全部入稿するのは物理的に無理じゃない」といわれ、ごもっともという感じ。
 困ったなあ。でも、最善を尽くすしかないよね。
 なお、記事の掲載時期に関しては、まだページが決まっていないため、これから検討するとのことだった。「著者来店」が有力候補だそうだ。
| 日々つづれ織り | 18:11 | - | -
プロモーション活動の開始
 昨年12月に出版した「伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う」(PHP新書)のプロモーション活動は、先月から始まっていたが、いよいよ本格的なスタートとなった。
 今日は午後から「しんぶん赤旗」と「聖教新聞社」のインタビューが組まれ、PR会社に出向いて取材を受けた。
 いつもはインタビューをする側なのだが、今回は質問を受ける側。今日お会いした記者のおふたりは、私の本に何本も付箋を貼ってあり、それをひとつずつ見ながらいろんなことを聞いてくださった。
 最初から話がやたらにはずんでしまい、時間がきても終わらず、どんどん時間が押していって、インタビューはかなり長時間になった。
 写真撮影もあり、結構大変だったが、有意義な時間を過ごすことができた。
 今日のおふたりとも、とても熱心にクラシックのことを聞いてくださり、「今後もおつきあいのほどを」といわれ、願ってもないことだった。
 本の読みかたというのは人それぞれだと思うのだが、今日は私が思ってもいない読みかたをしてくださったり、私の音楽のルーツに興味をもっていただいたりと、新たな発見がいくつもあった。
 これからもまだ取材が組まれている。また新たな質問が出るかもしれないと思うと、とても楽しみ。これで少しでもクラシックを聴く人が増えてくれれば本望だ。
| 日々つづれ織り | 21:10 | - | -
ヴェルディ、ワーグナー、プーランク
 新年、明けましておめでとうございます。
 今年もいろんな話題をたくさん盛り込んでいきますので、ぜひブログに寄ってくださいね。
 さて、2013年はヴェルディとワーグナーの生誕200年のメモリアルイヤーである。昨年からすでにこの話題は世界中で大きく取り上げられ、オペラ界はさまざまな演目を予定し、日本でも今年は両巨匠の作品が数多く上演される。
 オペラ・ファンにとっては願ってもない年になりそうで、財布とにらめっこの日々が続くのではないだろうか。
 私も昨年からこの話題をヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に連載中である。
 ヴェルディとワーグナーといえば、各地でいくつかふたりのゆかりの地を訪れてきた。とりわけワーグナーに関した土地を多く巡った。
 ライプツィヒの生家跡と聖トマス教会、パリのオテル・デュ・ケ・ヴォルテール、ドレスデンの聖十字架教会と宮廷歌劇場、チューリヒのヴェーゼンドンク邸とホテル・シュヴァイツァーホフ、バイエルンのノイシュヴァンシュタイン城とバイエルン国立歌劇場、ルツェルンのトリープシェン、ヴェネツィアのヴェンドラミン館とカフェ・カルロ・ラヴェナなど。
 ただし、肝心のバイロイトだけはまだ訪れたことがない。バイロイト祝祭劇場とヴァーンフリート荘に詣でるのは夢のひとつである。
 そして今年はもうひとり、フランスの6人組のひとり、プーランクの没後50年の記念の年にもあたる。ヴェルディとワーグナーという巨人のような作曲家の影に隠れてしまいそうだが、プーランクについてもさまざまな記事を書いていきたいと思っている。
 今日の写真はヴェルディの銅像のお土産。イタリアで見つけたのではなく、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の近くで偶然出会ったもの。とてもいい表情をしているのですぐに気に入り、購入。ヴェルディは家族の死を次々に経験し、「自分には喜劇は書けない」といって悲劇的な結末のオペラを書き続けたが、この銅像はその表情をよくとらえている。
 今年はヴェルディゆかりの地にももっと行きたいな。

| 日々つづれ織り | 21:22 | - | -
あったかブーツ
 先日、いつも洋服を買っているブティックに行き、あったかそうなブーツを見つけた。
 このお店は洋服がメーンだが、バッグや靴も多少置いている。ほとんどが輸入製品である。以前ここでスペイン製のミュールを買い、夏の愛用品となった。
 だが、今回見つけたフランス製のブーツは、私にとってはかなり高いお値段。ながめながら悩んでいると、いつも私に合う洋服を選んでくれる店長さんが「それ、すごく履きやすいんですよ、あたたかいし。ウチはみんな履いているんです」といって試着を勧めてくれた。
 見ると、お店にいた店員さんたち全員が履いている。それもいろんな履きかたをして。
 そうか、そんなに履きやすいのね、ちょっと試してみよう。
 一度履いたら、もういけません。まさに歩きやすいし、あったかいし、デザインもいいし。
「知り合いで、このブーツ20年間履いている人がいるんですよ」
 店長さんのひとことで、エイッと買ってしまった。10年くらい履けそうだから、値段を10で割れば、そんなに高くないか、とこじつけて…。
 その後、昨日書いたように1月末からのフランス出張が決まった。このブーツは、石畳でも歩きやすいように底がしっかりしたゴム製。これにヒートテックのタイツを合わせれば、真冬のフランスでも大丈夫そうだ。
 それにフランス製だから、お里帰りの意味もあるしね、なあんて勝手なことを考えている。
 今日の写真は、わが家のシューズボックスに加わったスウェードのブーツ。かなりガッチリした感じだけど、ロングスカートに合わせるとエレガントな感じになるから不思議。パンツやジーンズをなかに入れて履いてもグッド。


   
| 日々つづれ織り | 22:12 | - | -
単行本のプロモーション活動
 今月の下旬から来月にかけて、単行本のプロモーション活動を行うことになった。
 PR会社のかたがさまざまな媒体に働きかけてくれ、新聞や雑誌のインタビューが次々に決まっている。
 ふだんはアーティストに新譜のリリースに合わせたり、コンサートに関してインタビューをするのが私の仕事だが、今回は逆にインタビューされる立場。
 以前も単行本の出版時に何本か取材を受けたことがあるが、インタビューをするときよりも、インタビューをされるほうが緊張するから不思議だ。
 さて、どんなことを聞かれるのだろうか。楽しみでもあり、またちょっと怖くもあり…。
 一番苦手なのは、写真を撮られることである。アーティストも、写真に関してとてもこまかくチェックする人がいるが、あの気持ちわかるなあ。変な顔をした写真が掲載されたら、いくらいいことをしゃべっても、イメージダウンだものね。
 でも、写真は撮らないでくださいとはいえないし、これが悩みの種だワ。
 私は写真を撮られるよりも、自分が撮るほうが断然好きだから、いつも旅ではカメラが大活躍するけど、被写体になるのはどうもねえ(と、ブツブツ)。
 まあ、いざとなったら腹をくくるしかない。せっかくPR会社のかたががんばってくれているのに、私が引いていちゃ、いかんいかん(笑)。
 せいぜい寝不足せずに元気な顔をしていくしかないな。そうだ、これから一生懸命パックでもしようか。と、取材の内容はそっちのけで、余計なことばかり考えている私…。でも、女性だったら、この気持ち、わかるでしょう。
  
| 日々つづれ織り | 21:05 | - | -
チェルシー、敗れる
 昨夜は、サッカーのトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)最終日の決勝で、欧州代表のチェルシー(イングランド)が南米代表のコリンチャンス(ブラジル)に0―1で敗れるという波乱があった。
 私は以前からチェルシーのディディエ・ドログバとフェルナンド・トーレスを応援しているが、いまやドログバはいない。トーレスは、エースとしてひとり頑張らざるをえない状況がつづいている。
 しかし、トーレスは今シーズン不調といわれ、今回も泥臭く執拗に攻撃してくるコリンチャンスの前に、いつもの華麗なプレーは影をひそめた。
 コリンチャンスは、とにかくつぶしが速い。あっというまにボールを奪い、カウンターを仕掛け、一気にゴールに突っ走る。
 GKのカッシオも好セーブを連発、ついに69分にペルー代表FWのゲレロに頭で押し込まれ、チェルシーは痛い先制点をとられてしまった。
 後半ずっとこの流れは変わらず、終盤にトーレスがようやく1点入れたと飛びあがったら、これがオフサイド。ああ、もう万事休す。
 南米勢は6年ぶりの優勝を手にし、チェルシーは初優勝を逃した。
 あのトーレスの1点が入っていれば延長戦に突入し、試合の行方はわからず、もっとおもしろくなったはずなのに、かえすがえすも残念…。
 今日の新聞には、チェルシーのベニテス監督の「決定機を逃した」という談話が載っていたが、私の目は「エース(トーレス)は報道陣の問いかけにまったく口を開かなかった」という記事に釘付け。そりゃ、そうでしょう。
 不調といわれつづけ、起死回生のゴールがオフサイドに終わったんだから。さぞ悔しい思いで日本をあとにしたに違いない。
 私もすごく悔しい。本当にオフサイドって、微妙だよね。たいていの場合、ワーッて大喜びして、旗が上がっているのを見るなり、みんながガクーッとくるんだから。
 フェルナンド、がんばれ。またチャンスは巡ってくるよ。私も応援しつづけるからね!!
 
| 日々つづれ織り | 21:20 | - | -
セラフィット洗足の忘年会
 今日は、いつも通っているフィットネスの「セラフィット洗足」の忘年会が恵比寿で行われた。
 昨年初めて参加したが、本当に和気あいあいの会で、心が温かくなる。
 今年も同じテーブルになった人たちと楽しくおしゃべりしながら飲み、食べ、トレーナーのかたたちが工夫を凝らして考えてくれたさまざまなアトラクションに参加しているうちに、あっというまに3時間がたっていた。
 思えば、1年半前の入会時には、腰痛がひどくて大変だった。それがいつのまにか軽減し、ふだんはまったく意識しないようになっている。
 もっとひんぱんに通いたいが、なにしろ原稿の合間を縫って、その日に「すみませーん、この時間まだ入れますか」と電話してから飛んでいく状態なので、なかなか月に8回こなすのは難しい。
 でも、まわりの人の話を聞くと、16回コースにさらに回数券をプラスして通っている人もいるとか。すごいなあ。
 私の親しいNさんは数年前大病をしたのだが、セラフィットに1年間通うことにより、からだのあちこちが鍛えられて、いまではみちがえるように元気になった。ご本人はもっともっと元気になりたいと、やる気満々。表情もすごく明るくなった感じ。
 やはり続けることに意義があるようだ。私もできる限り回数多く通いたいと思っている。
 ここは本当にスタッフがすばらしい。何度も書いているが、こんなにも気持ちよく通えるのは、ひとえに彼らのおかげ。もう3年も通っている人が多く、ここでは3年目に記念のロゴ入りのTシャツが贈られる。
 私も名誉あるTシャツがもらえるよう、頑張りたい。
 仕事を続けるためには、体調管理が一番。食事、睡眠、そして適度な運動。この3つが基本要素だとつくづく感じる。そしてストレスをためないこと。
 今日はスタッフの4人からひとりひとりにメッセージカードが渡された。そこにはこんなことばが綴られていた。
「雨の日も風の日も、いつも頑張っているあなたに、たくさんの元気をいただきました。あなたの言葉に励まされ、あなたの笑顔で明るくなれる。そんなあなたに出逢えて本当によかった。心をこめて、ありがとう」
 ねっ、すばらしいスタッフでしょ。
 
| 日々つづれ織り | 22:42 | - | -
腰痛の直しかた
 最近、私のまわりは腰痛に悩む人が多い。
 みんなパソコンの前で何時間も同じ姿勢で仕事をしているためか、運動不足によるためか、かなり腰痛が深刻な状態となっている。
 私も去年はひどかったが、フィットネスに通い出してから、かなり軽減した。
 今日も久しぶりにフィットネスのクラスに顔を出し、ちょっとハードなクラスに参加した。
 このなかで、腰痛に効く動きが多々ある。マットの上に寝て、まず両足を伸ばし、次に左の足を右側にぐるっと倒し、腰をひねる。この間、両手は万歳をする形で、右側にからだを倒すときは右手を上のほうに引っ張り上げる感じ。それを左右交互に何度か行う。
 両足のひざを立てて、パタンと一方に倒すのも効果的。このとき、反対側の肩はできる限り床から放さないようにする。
 このクラスでは、股関節と腹筋とお尻の筋肉とももの裏側と背筋などを鍛える運動を取り入れている。終わると、かなり筋肉を使った気がするが、必ずクールダウンも行うため、翌日に筋肉痛が起きることはあまりない。
 ただし、いつも帰ってくると猛烈な睡魔が襲ってくる。きっとふだん使っていないからだのあちこちの筋肉が目覚め、血流がよくなり、休息を求めるようになるんだろうな。
 というわけで、私のように夜中に原稿を書く人間はとても困る。睡魔との闘いになるからだ。
 でも、からだを動かすことは大切。まして腰痛を遠ざけるためには、適度な運動は欠かせない。
 それにしても眠いなあ。ようやくヤマハのWEBの記事を仕上げたが、もう頭のなかまでほんわか、ぼんやり、ムムムの状態。
 今日は何も考えずに、ぐっすり眠れそうだワ(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:21 | - | -
伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う
 ついに、単行本の見本誌が送られてきた。
 ああ、表紙を見ただけで感激だ(笑)。なんと、私が送った写真の1枚、アルハンブラ宮殿の写真がオビに使われていた。
 なかにも、10枚以上各地で撮った写真が使われている。
 今夏の一時期はまったく筆が進まず、悪戦苦闘したのが嘘のようだ。当初は12月14日発売といわれたが、最終的に15日発売となった。
 新書は文字がこまかいため、視力の弱い人や年配のかた、パソコンで眼精疲労になっている人には読みにくいと思ったため、最初に編集のかたに「できる限り文字を大きくしてほしい」と頼んでおいた。
 そのかいあって、とても読みやすい大きさになっている。
 新書はあまり写真を掲載しない場合が多いが、今回は編集のかたが私の原稿を読み、「ぜひ、作曲家やアーティスト、絵画、ゆかりの地の写真を入れましょう」といってくれ、何枚か写真が入ることになったという次第だ。
 これでまた、読みやすくなったように思う。
 というわけで、ようやくできました。まずはひと安心。これからプロモーション活動が始まる。
 今日の写真は送られてきたばかりの単行本。できたてほやほやです(笑)。
 PHP新書 12月15日発売 本体760円(税別) 


| 日々つづれ織り | 14:36 | - | -
単行本のリリース
 今日は、PR会社のかたから単行本のリリースが送られてきた。私のことを非常によく知っているこの会社の社長さんが書いてくださったもので、彼女はこれを新聞社、雑誌社をはじめとする各メディアに渡し、プロモーション活動を展開してくれることになっている。
 これを見て、私はとてもうれしいとともに、なんだか恥ずかしくなった。自分のことをこんなにもリアルに書いてくれる人がいるとは…。
 でも、この本に込めた気持ちが率直に書かれていたため、エネルギーが湧いてきたのも事実。ここでその文を紹介しちゃいます。

伊熊よし子のおいしい音楽案内
パリに魅せられ、グラナダに酔う

“パリに魅せられ、グラナダに酔う” このサブタイトルにズバリ今作のテーマが込められています。著者は誰よりもわかりやすく、知的で魅力ある音楽記事を書いている伊熊よし子さんです。
 この本では音楽をその“土地”からアプローチし、土の匂い、空気の匂い、そこで育まれた音楽家と作品を全方位に紹介する紀行文となっています。
 今作からは絵画、建築、食、旅と音楽を取り巻く全てが生きる喜びと知的刺激に包まれていることを感じます。それは、こんなに素晴らしいクラシック音楽の魅力を一人でも多くの人と分かち合いたい、という伊熊さんの想いが込められているからです。
 ピアノ音楽を仕事の中心に据えて、音楽ライターを始めた伊熊よし子さんも、この本に登場する「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の音楽アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンもピアノがとりわけ好きで、ピアノについて語り始めると話が尽きません。
 この本では、2013年のLFJで予定されているフランス・スペインの作曲家と演奏家について今一番新しい話題を紹介しています。

 これに続いて、目次と私のプロフィールが掲載されている。
 今後は、私もいろんな形でプロモーション活動に加わることになる。いつもはアーティストの新録音やコンサートのプロモーションに対して、取材をしたりインタビューをしたりする立場なのだが、今回はちょっと勝手が違う。
 この本のお話をいただいたのは、5月末から6月にかけてのことだった。実際にどんな形で書けばいいのかなかなか決まらず、夏の間中、悩みに悩んだ。ちょうどオリンピックが開催されていたころのことだ。
 そしてオリンピックが終わって、ようやく飛行機が取れるようになった8月中旬にパリに調べ物に出かけた。
 戻ってから、またもや悶々と悩み、ようやく秋風が吹くころになって一気に書き出した。といっても、残暑がきつかった。
 いま思い返してみると、よく10月末の締め切りにまにあったものだと思う。最後はあまりにも集中しすぎて、腰痛がぶり返した。
 とまあ、いろいろあったけど、なんとかここまでこぎつけた。あとは見本誌を待つばかり。出版社のかたもPR会社のかたも、みんなとても仕事熱心でいい人ばかり。彼らのためにも、これから私ができることは何でもするつもり。
 ひとつの本ができあがるまでには、本当に担当者全員が一丸となって仕事に取り組む。まさにひとつの「チーム」である。今回もつくづくそれを感じた。
 今日の写真はそのリリース。先日も書いたけど、やっぱり、自分の名前がタイトルについていると、ものすごく恥ずかしいよねえ(苦笑)。


 
| 日々つづれ織り | 21:55 | - | -
音楽大学での講義
 今日は洗足学園音楽大学に「音楽ジャーナリズム論」の講義に出かけた。
 いまは、スペインとフランスの本の校正に追われているため、これを機に両国の音楽についていろいろ話した。
 いつもこの講義ではCDやDVDをたくさん携え、時間が許す限り音楽を紹介ながら話をすることにしている。
 ただし、授業は90分間立ちっぱなし。集中して講義をするため、終わるとへとへとになる。
 いまはとにかく単行本の校正、来日ラッシュゆえのインタビューとコンサート、アーティストレシピの本の準備と、息をつくひまがない。
 というわけで、帰宅したらどっと疲れが出て、生あくび連発。あかんなあ、相当きているよ、これは。
 もっと時間に余裕がもてないものだろうか。
 今日は、もう夜の仕事はやめにして、少し心身を休ませることにした。
 というところへ、「末っ子トリオの会」の忘年会のお誘いがきた。ああ、こういうのは、本当に疲れが抜ける。でも、みんな忙しそうで、どんどんスケジュールが詰まってきて、ついに年末ギリギリになりそう。
 それでも、今年中に3人で会って発散するに限るということで、どうやら本当の忘年会になりそうだ。
 それまでに、大仕事を終わらせなくちゃ。


 
 
 
| 日々つづれ織り | 21:37 | - | -
久しぶりのフィットネス
 今日は、約2カ月ぶりにフィットネスに顔を出した。
「お帰りなさーい」「わあ、久しぶりっ」「単行本、終わったの?」
 トレーナーや会員のかたたちに口々にいわれ、なんだかとってもなつかしい空気を感じた。
 特に「お帰りなさーい」という人が多く、はて、私の家はここだったのか、と不思議な感覚にとらわれた。
 ただし、久しぶりに行うフィットネスは結構きつく、ああ、いかんなあ、こんなに時間を空けては、と思いながらからだを一生懸命動かした。
 終わってから、またいろんな人たちと話をし、「忘年会は絶対参加してよ」といわれ、スケジュールとにらめっこ。さて、どうなることやら…。
 いつもフィットネスに行くと、全身の筋肉や神経が目覚めるためか、すっきりするのだが、その夜は一気に眠気が襲ってくる。
 夏ごろから長い間パソコンにかじりついていたから、腰痛はぶり返すし、首や肩はバリバリになるし、眼精疲労もひどい。
 今日は少しいい空気をからだに送ったので、熟睡できるだろう。
「また、時間を見て、いつでもきてくださいね。からだを大切にしないと…」
 トレーナーのかたに優しく声をかけられ、ちょっとウルウル。 
 さて、来週はいつ行こうかな、といまは11月の時間割をじっくり眺めている。
 
| 日々つづれ織り | 21:52 | - | -
ニコライ・ホジャイノフ
 今日は、先日のニコライ・ホジャイノフのインタビュー記事をヤマハWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書いた。おそらく、記事アップは2週間後くらいだと思う。
 WEBの原稿というのは、大体の文字数が決められているだけで、長さはかなり自由。だから思いっきりたくさん書くことができる。
 通常、インタビュー記事というのは、800字から2000字くらいの間が多い。でも、WEBの場合は、軽く4000字ほどは大丈夫。
 今日も、書き始めたらどんどん増えてしまい、すごく多くなってしまった。このくらい書くことができると、アーティストのことをかなり詳しく伝えることができる。
 インタビューは記事が長くても短くても、通常は写真撮影込みで約1時間だ。私は早口なので、ものすごく多くのことをガンガン聞く。それがあとで短い文字数だといわれると、もったいないくらい内容をそぎ落とすことになってしまう。
 雑誌はページに限りがあるから仕方がないが、やっぱりたくさん書くときのほうがいい記事になる。
 ホジャイノフはまだ20歳なのに、話は哲学的で、成熟したピアニストのよう。これをほんの短い文章で表すのは至難の業だ。今回は、かなり多くの要素を盛り込むことができたため、彼の人となりをある程度詳しく伝えることができたように思う。
 私はインタビュー記事を書いていると、時間が経つのを忘れてしまう。休みなく、一気に書きたいからだ。
「インタビュー、一番得意ですよね」
 こういわれることが多いけど、本当にそう。インタビュー記事は実に楽しい。人間に興味があるからかな。人の話を聞くのが好きだからかな。
 いずれにしても、いまや来日ラッシュ。またインタビューの仕事が多くなってきた。疲れたからだにムチ打って、頑張るゾー(笑)。
  
| 日々つづれ織り | 22:50 | - | -
ヨーロッパの香り
 仕事を通じて知り合ったかたが今夏ヨーロッパに旅行し、そのお土産にさまざまな物を買ってきてくれた。
 そのほとんどがハートの形をしている。パスタからキッチン用の小物まで、すべてハート。うーん、愛がいっぱいという感じだ。あっ、でも、このかた、女性なんですよ(笑)。
 もっとも興味深かったのは、クッキーなどの型抜き。音符と弦楽器とモーツァルト。箱を開けた途端、笑ってしまいましたよ。なんてユニーク。ああ、早くこの型抜きを使ってクッキー焼きたいなあ。
 これ、いまの私にはほど遠い願望のように思える。
 でも、ながめているだけでほんわか幸せな気持ちになってくるから不思議だ。Tさん、ありがとう!! 仕事漬けの私は、心が癒されています。
 というわけで、今日も朝から晩まで働きっぱなし。もうからだが悲鳴を上げていて、目もショボショボだ。
 こういうときは、赤ワインかブドウジュースが効くんじゃないだろうか。と勝手に考えて、いそいそ。
 さて、一杯いきますか。もうパソコンとはおさらばして、少しは目を休ませないとね。
 今日の写真は、Tさんからいただいたヨーロッパの香り。いいよねえ、ながめているだけでおだやかな気持ちになれるし、ついでにクッキーの香りもどこからか流れてくるような気になるし(笑)。

| 日々つづれ織り | 22:26 | - | -
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展
 10月3日から12月23日まで、国立新美術館で「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展が開催されている。
 リヒテンシュタイン侯国の国家元首である同侯爵家の美術コレクションは、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれる。今回はその全貌を日本で初めて紹介するもので、ルーベンス、ヴァン・アイク、ラファエッロなど巨匠たちの名画が勢ぞろいしている。
 この秘宝展の公式テーマ曲をピアニストの牛田智大が作曲し、2日の特別内覧会で演奏するというので、開会式に出かけた。
 彼が初めて作曲したこのテーマ曲「遥かなる時をこえて」は、新譜の「想い出」に収録されている。ロマンあふれる美しい曲で、ドラマティックでもあり、スケールも大きい。
 当日は、関係者で混み合っていたが、ポスターにもなっているルーベンスの「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」がもっとも人気が高い様子で、その前は立錐の余地もないくらい。これはルーベンスの最初のイサベラ・ブラントの間に生まれた5歳の長女を描いた作品で、まっすぐに正面を見据えた目の表情がとても印象的である。
 思ったよりも小さな絵だったが、圧倒的な存在感を放っていた。
 私がもっとも時間をかけてゆっくり鑑賞したのは、ブリューゲルの「ベツレヘムの人口調査」。この聖書の物語を日常的な農民生活を舞台として描いた作品は、細部まで緻密な描写がなされ、雪の村で生活を送る多数の人々の様子が生き生きとしたタッチで描かれている。
 本当に多数の名画、ブロンズ像、タペストリー、調度品などがあり、時間がたつのを忘れるほど。私は音楽を聴くのと同じくらい絵を見るのが好きなため、しばし心の栄養を与えられた気持ちになった。
 今日の写真はそのポスター。やはりこの絵はインパクトが強い。

| 日々つづれ織り | 23:24 | - | -
もう秋の気配
 週末は久しぶりに高原の仕事部屋に出向き、ゆっくりと時間をかけて資料を調べたり、本を読んだり、新譜を聴いたりして過ごした。
 すでに朝晩の空気は秋の気配が濃厚で、ススキが生い茂り、虫が鳴いている。
 もう9月も中旬を過ぎ、締め切りを抱えている身としては気持ちばかりが焦るが、こうした静けさとゆったりした時間の流れのなかに浸っていると、少しだけ気分が落ち着く。
 この季節になると、ヒグラシの鳴き声が一番大きく響いてくる。「かなかな」と一生懸命大声で鳴いている。だが、姿は見えない。
 今回は、駅のそばに新しいお店がたくさんオープンしたので、おそば、イタリアン、カフェ、ラーメン、そしていつも行く和食屋さんと、あちこち食べ歩きをした。
 こういう時間だけは、しばし仕事を忘れてのんびりできる。
 でも、どのお店も連休ゆえか満員で、活況を呈していた。みんなおいしい物には目がないのね。
 そのなかで、「からいすけ」を使ったお料理がおいしかったので、早速小さな瓶詰めを購入。
「からいすけ」とは、かぐら南蛮味噌のことで、「これは辛いから気をつけて食べなさいよ」という意味だとか。
 ふつうの唐辛子よりもまろやかで、田んぼの畦に作り、米の刈り入れとともに収穫して塩漬けや味噌と混ぜて保存食とするそうだ。
 今回は焼きナスにこのからいすけがはさんであり、とても美味だった。一番おいしい食べかたは熱々の白いごはんに乗せるか、焼きおにぎりに塗る方法だということだが、いろんなレシピに使えそう。麺類やなべ物の薬味としてもよさそう。
 今日の写真はその「からいすけ」。マイルドと書いてある緑色のもあったけど、やっぱりピリ辛じゃないとね。というわけで、辛いほうをゲット。
 夏バテで心身がピリッとしないときには、これが効くかも。ハフハフいいながら食べると、脳に効いて仕事がはかどるんじゃないかな、と大いに期待をして(笑)。
もう1枚は、和食屋さんで出された「秋野菜のコンポート」。この真中の小さなナスに「からいすけ」がはさんであった。



 

 
 
 
| 日々つづれ織り | 15:05 | - | -
バッサリと10センチ以上切って
 今日は、1年半伸ばした髪をバッサリと10センチ以上も切り、すっきりとしたショートヘアになった。
 いつも通っている美容院のかたたちには「これで気持ちを新たに原稿に取り組めますね」とか、「早く仕事を終わらせて、パーっと飲みにいきましょう」とか、「いつごろメドがつくんですか」とか、いろんなことをいわれたが、そのつど明快な答えをすることができず、ムニャムニャ…。
 もちろん、私だっていつごろまでに手が離れるとはっきりいいたいですよ。でも、遅々として進まないため、お茶を濁すことになる。
 ああ、なんとなさけないことか。
 本当はパリから戻ってすぐにさらさらと書けると思ったのに、連載やレギュラーの原稿に追いまくられているうちに、どんどん単行本から遠ざかってしまった。
 いかんいかん、何をやっているんだと自分を律し、駆り立てているのだが、なんとも歩みはのろい。カメさんになってしまったようだ。
 こういうときは、どうしたらいいのだろう。書くに書けない、暗闇にもぐり込んでしまったときは、そこから明るいところに這い出る努力をしなければならない。
 そういえば、パリに行く前も、雑誌の原稿がたまって悶々としていたっけ。いつもこの繰り返しだ。
 まあ、なんとかもがいているうちに出口が見えてくるだろう。と、のんきなこともいっていられないか(笑)。
 もう9月だもんね。最初の単行本の締め切りは10月だ。いやあ、焦りますなあ。
髪がすっきりしたんだから、気分もすっきりさせねば、と自分を叱咤激励。
しばらくはこの繰り返しになりそう。ヒェー……。
| 日々つづれ織り | 22:23 | - | -
血流がよくなる
 1カ月半ぶりに、フィットネスのクラスに顔を出した。からだがなまって、バリバリになってきたからだ。
「久しぶりだから、しっかり動きましょう」
「頑張って精一杯伸ばしてみて」
 トレーナーにはげまされ、いやしぼられたといったほうがいいか、目いっぱい頑張っていたら、めまいがしそうになった(笑)。
「忙しいのはわかるけど、からだのためには定期的にこなきゃダメよ」
「会費がもったいないじゃない。できるだけ日にちを空けずにこなくちゃ」 
 親しい会員のかたにもさんざんいわれ、サボっていた私は「明日も続けてくること」という会員のことばについうなずき、「8月ももう終わりなんだからね」というシビアな発言に「そうか、今月はようやく2回だ」と思い、一番最後の6時のクラスに行くことになった。
 でも、今日は終わったら、一気に血流がよくなった感じで、からだ全体が軽くなった。やっぱり、ちゃんと通わなくては、と実感した次第だ。
 ちょっと間が空いたら、夏期限定の新しいクラスができていて、これが大人気とか。夏の疲労回復に効果的なツボとストレッチを組み合わせた内容で、どこを押せばいいかをていねいに教えてくれるという。
 さて、9月になったら、その人気クラスの予約を入れようかな。
 というわけで、今夜は血流もよくなったし、さぞ夜の原稿書きがはかどるだろうと思ったら、急に眠気が襲ってきた。
「今夜はぐっすり眠れますよー」
 トレーナーのことばは、まさにこれだったのね。
 あああ、バッターン、キュー……。
 
| 日々つづれ織り | 21:57 | - | -
ビアパーティ
 今日は、編集プロダクションを経営している友人から、「日ごろの憂さを晴らして大いに盛り上がりましょう」という主旨のビアパーティのお誘いをいただいたが、残念ながらいまは参加することができないので、断腸の思いでお断りした。
 本当は、彼の元気な顔を見てエネルギーをもらいたかったが、ここで遊びに出かけていると、あとで泣きを見るのは明らかだ。とはいえ、こもりっきりというのも、なかなか辛いものがある。 
 最近はインタビューの仕事も全部パスしているため、このブログにもアーティストがまったく登場してこない。読んでくれる人は、さぞつまらないと思っているでしょうね。
 コンサートも現在はシーズンオフ。仕事仲間にも長らく会っていないことになる。
 ただひたすら原稿と向き合う日々のなかに突如現れたビアパーティのお誘いだったから、すごく行きたーいと思ったが、自制あるのみ…。
 ああ、悔しいから原稿がひと段落したら、一杯飲んじゃおうっと(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:59 | - | -
なかだるみ
 連日、単行本の原稿と対峙していると、頭のなかがずっとそのことでいっぱいになり、他のことがまったく考えられなくなってくる。
 ここ数日、あまり進行状況がはかばかしくない。
 やや疲れ気味。きっとなかだるみに陥ったのだろう。
 こういうときは心機一転、何かパーっと気分の変わることをすべきだ。からだもなまっているし、明日は久しぶりにフィットネスにいこうかな。
 でも、食欲だけは落ちず、しっかり食べている。これで救われているのかも…。
 物を書く人というのは、いったいどんな気分転換をしているのだろうか。
 一番の悩みは、仕事部屋が資料や本やCDやいろんな物でどんどん散らかっていくこと。ひとつずつ調べたり、確認したり、過去の文章を捜し出したりしながら書いているので、一気に片付けられない。
 あーあ、ずっとこの乱雑状態のなかに埋まっているんだろうな。なんだかブツブツ文句をいっている自分にも愛想が尽きる。
 ああ、ネガティブになってきたゾ。よくない兆候だ。
 さて、もうパソコンから離れ、冷えたビールでも飲んじゃおう(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:37 | - | -
スペイン国歌
 いつもサッカーの国際試合ではスペインを応援している私は、試合が始まる前の国歌を選手たちがだれも歌わないことに疑問を抱いていた。
 そこで、調べてみると、スペイン国歌には歌詞がついていないことが判明した。
 スペイン国歌はヨーロッパ最古の国歌のひとつで、「国王行進曲」と呼ばれている。一時期、歌詞をつけようという動きがあったようだが、バスクやカタルーニャをはじめとする地方色の強い国内事情により、いまだ歌詞はつけられていないとか。
 今回の欧州選手権では、イタリアのキャプテンでGKのジャンルイジ・ブッフォンが、ずっと目を閉じて国歌を歌っていた姿に注目が集まっている。まるで祈るように、勝利を確信するように、彼は低い声で歌い続けていた。
 目を閉じていたため、テレビカメラやマイクが近付いていたことにいっさい気付かず、音が多少はずれようがまったく気にせず、一生懸命歌っていたその歌声は感動的で、しっかり収録されていた。
 私はスペインの選手も歌ってくれればなあと思っていたのだが、歌詞がないとは知らなかった。でも、彼らは凛とした表情で口を一文字に結び、目線をはるかゴールのほうへと向け、団結力の強さを示すように微動だにしなかった。
 国歌の演奏は感動的である。試合が始まる前に聴くのもいいが、勝利者を讃えて演奏されるのも、また味わい深い。選手の表情が実にいいからである。
 これからロンドン・オリンピックが始まる。またさまざまな国の国歌を聴くことができる。日本の美しい国歌も、ぜひ聴きたい!
 
 
| 日々つづれ織り | 22:42 | - | -
トンネルから這い出る
 単行本の原稿が一向に進まず、悶々と悩む日々が続いたが、ようやく暗く長いトンネルから這い出た気がする。
 少しだけ、方向性が見えてきたからである。
 ただし、すぐにさっさと進むわけもなく、一歩一歩いろんなことを調べながら遅々とした歩みを続けている。
 今日は関連したチェンバロの演奏を聴き、その音楽に出合ったときのことを思い出し、感慨に浸ってしまった。
 よく、人はある音楽を聴くと、それを聴いたときのことを思い出し、ともに聴いた人の顔が浮かび、そのときの自分の気持ちまでをも鮮明に思い起こすというが、本当に音楽の力は大きい。
 それを本に綴っていきたい。文を読んで、その音楽を聴きたいと思ってくれれば、私の役目は果たせたことになる。
 さてと、まだまだ歩みはのろい。焦らず、カメのように進んでいかなくちゃ。
 
| 日々つづれ織り | 23:05 | - | -
ヴァイオリン三昧
 スペインの本を書くなかで、いまはヴァイオリン作品を徹底的に聴き込んでいる。特に、作曲家が民族舞曲からインスピレーションを得て書いた作品が興味深い。
 ハイフェッツ、ミルシテイン、クライスラーなどの古い録音は、演奏が心の奥深く響くもので、資料のつもりで聴き始めると、つい全曲聴いてしまい、時間がどんどん過ぎてしまう。
 もちろん、現役のヴァイオリニストたちの勢いに満ちた演奏も聴いている。
 さて、どこにフォーカスして文を綴っていったらいいか、これが問題だ。
 試行錯誤を繰り返すばかりで、なんとも原稿の歩みは遅い。困ったもんだ。
 どこか突破口があると、一気にいくのだが、まだまだその段階になっていない。
 頭を切り替えたほうがいいのかなあ。
 日々、悶々としている今日このごろ…。
 
| 日々つづれ織り | 22:29 | - | -
運動不足解消
 昨日は、久しぶりにフィットネスに行き、からだをほぐした。
「本当に久しぶりですねえ。日本にいらしたんですか? どこかに出かけているんじゃないかと思っていましたよ」と、トレーナーからいわれるほど、前回から時間が空いてしまった。
「ずっといましたよ。ただ、原稿がたまっていて…」
 ムニャムニャといいわけをし、なまったからだを徐々に動かす。
 ようやくスッキリし、少しばかり仮眠をとり、夜中(ほとんど明けがただけど)に起き出してロジャー・フェデラーのウィンブルドン3回戦を見たら、キャーっ、2セットダウンしちゃったよー。
 それからは目も頭も覚醒し、必死でテレビにかじりつきながら応援。
 いやー、5セットマッチでようやく勝利したときは、疲労困憊。薄氷を踏む思いだった。
 こんなことやっているから、寝不足になるし、時間がたりなくなるし、いいことないけど、やっぱりファンというのはこういうものなんだよね。
 日曜日の深夜(月曜日の明けがたというべきか)も、サッカーのスペインを応援しなくちゃいけないし、これまた大変だワ。
 でも、赤旗日曜版のニューディスク、ヤマハの「音楽ジャーナリストの眼」の記事、「音楽の友」のCD評も仕上げたし、なんとかやることはやっているよな、と自分にいいわけ(笑)。
 そうそう、今日はおいしいオーガニックのひき肉が手に入ったので、メンチカツもたっぷり作ったし…。あーっ、あれこれドタバタしていたら、メンチカツの写真撮るのを忘れちゃった。失敗失敗、まっいいか、おいしかったから(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:29 | - | -
サッカー 欧州選手権
 ポーランドとウクライナで開催されているサッカーの欧州選手権の準決勝の組み合わせが決まり、いよいよ佳境に入ってきた。
 27日にはスペインとポルトガルが、28日にはドイツとイタリアが戦う。
 私はサッカーを見るとき、キーパーに一番注目する。キーパーが大好きなのである。みんなはFWに関心を寄せるが、いやいやサッカーはキーパーでしょうと、いつも断言し、不思議な顔をされている。
 今回は各国にすばらしいキーパーがいて、その好セーブがたまらない。昨日のイタリアも、ブフォンが大活躍。最後の最後、PK戦でブフォンが止めたときは、ギャーっと叫んでしまった。
 ただし、応援しているのは、だれがなんといってもスペインだ。
 と、いっている間に、今日テニスのウィンブルドンが開幕した。これから寝不足の日々が続くなあ。
 いやあ、原稿のことを考えたらテレビ観戦は控えなくてはならないし、でも、結果は気になるし。大変な時期に突入したもんだ。
 私はサッカーの開始前の国歌を聴くのが好きで、ビデオを撮っていても、必ず試合前の選手たちが音を多少はずしながらも一生懸命歌っている姿を見る。とても人間的で、なんだかほほえましくなるからだ。
 でも、イタリアとフランスとイングランドの選手たちはみんな歌うのに、スペインの選手はだれも歌わない。これって、なぜ? いつも不思議に思う。
 さて、またいそいそと観戦を。寝不足になると困るんだけどなあ(笑)。
| 日々つづれ織り | 22:45 | - | -
馨しいバラのソープとバスジェル
 ブログに単行本の原稿で大変だと書いたら、ピアニストの斎藤雅広さんが心配して、素敵な差し入れを送ってくださった。
 箱を開けた途端に部屋いっぱいに馨しいバラの香りがあふれ、しばしその匂いに感動。淡いピンクのバスソープとバスジェルのセットが入っていた。ああ、なんていい香り。これを嗅いだだけで、なんだか心身が癒されそうだ。
 斎藤さん、ありがとう!! 今夜は、これを使ってゆっくりバスタイムを楽しみます。
 最近は仕事で会う人みんなに近況を聞かれ、単行本の話をしているため、そのつど「からだに気をつけてね」とか、「ちゃんと食事だけはとったほうかいいよ」とか、「睡眠時間は削らないほうがいい」とか、「忙しいときはいい顔をせずに不義理をしたほうがいい」とか、いろんなことをいわれている。
 もちろん、体調が第一なので、十分に気をつけているつもり。
 でも、単行本というのは、さっと書けるものではない。本当に時間がかかる。少し書いては資料を調べ直し、また音も聴き、資料に戻る。この繰り返しだから、遅々として進まない。
 しかし、根気強くやっていくしかない。
 斎藤さん、お心遣い、本当に感謝します。ゆったりバスでリラックスし、英気を養って頑張りまーす。
 今日の写真は、いただいたバスソープとシャワー&バスジェル。ながめているだけで、ほんわか幸せな気分。斎藤雅広さんの、人を幸せに包みこむおだやかな笑顔が浮かんできちゃいました(笑)。

| 日々つづれ織り | 23:17 | - | -
スペインとフランス音楽の本
 スペインとフランス音楽を綴る単行本のため、今日は一日中スペイン音楽を聴き続けた。
 一応、企画としては各10人ずつ計20人の作曲家を取り上げたいと思っているため、CDや資料を探しているのだが、これがふだんの整理不足がたたってか、目指しているものがすぐには出てこない。
 ああ、どうして図書館のようにきれいに整理できないのだろうか。いつもこれが悩みの種。送られてくる資料があまりにも多く、完全に私のキャパシティを超えているのである。
 と、ブツブツいいながら、片っぱしから必要、不必要なものを分けていく。でも、すぐに部屋が散らかり、またもやその整理に追われる。
 いつになったら、この膨大なCDや資料の山のなかから本当に必要なものが目の前に現れるのだろうか。前途多難だ。
 書きたいこと、方向性はすでに頭のなかに湧いているのだが、この散らかりようを見て、気持ちが完全に下向きに…。困ったモンだ。
 さて、また資料と格闘するかな。ある程度きちんとそろえないと、文を書く状態まで進まないし。
 いったいこんなことやっていて、1冊まとまるんだろうか。膨大な資料の山を前に、出るのはため息ばかり。
 理想は、紙資料や音源がずらりと見やすく並べられていて、いつでもさっとそれが利用できる状況であること。まあ、そんなこと到底無理だから、自分のできる範囲で少しずつ整理していくしかない。
 こうやって、ブツブツ文句をいっている自分にも嫌気がさすんだよね。私が編集担当者だったら、「口を動かすより、手を動かせよー」というかも(笑)。
| 日々つづれ織り | 21:48 | - | -
白いブラウス
 私の大好きな白いブラウスの季節が到来した。
 さまざまなスタイルやテイストの白いブラウスをもっているが、これ1枚で過ごせる季節というのは意外に短い。すぐに梅雨に入り、レインコートが必要になったり、その後には冷房用のジャケットやカーディガンをはおってしまうからだ。
 今日は、仕事用の白いブラウスを買いに出かけた。来週から打ち合わせやインタビューなど、人に会う機会が多いためである。
 2枚ほど気に入ったブラウスを見つけたが、ひとつはサイズが合わないため、お取り寄せになってしまった。来週またそのお店に行かなくては。
 もうひとつ、麻のロングワンピースも見つけた。これもこの夏には何度も登場しそうな、便利なアイテムとなりそう。
 先日、ミュールとカゴのハンドバッグも見つけたし、夏の準備は整った。というわけで、装いは万全だが、肝心の仕事のほうは…。
 実は、数日前かられいの単行本のことで頭がいっぱいになっていたら、ひとつ大きなミスを犯してしまった。デジカメを床の上に落とし、レンズをダメにしてしまったのである。
 ああ、このカメラ、すごく気に入っていたのになあ。一緒に各地を旅し、いろんなところで活躍してくれたのに、ほんの一瞬の気のゆるみから壊してしまうなんて、本当に悔やんでも悔やみきれない。ホント、ガッカリ。
 私はひとつのことを考えていると、他のことが抜けてしまうタイプ。いろんなことを考えながらカメラを使っていたため、こんなことになってしまった。
 すいぶん前、ハンブルクで、アシュケナージにインタビューするため彼を追いかけていたとき、ホールの石の階段ですべってテレコを落としてしまい、動かなくなってしまった。それ以来のミスである。
 まあ、仕方がないと割り切って、あきらめますか。器用ではない自分と上手につきあっていかないといけないのだから、しょうがないよね。
 白いブラウスを着て、いい打ち合わせやインタビューができるよう、気を取り直して頑張ろうっと。

 
 
| 日々つづれ織り | 22:10 | - | -
打ち合わせ
 私には、「メンター」と呼ぶべき大切な人がいる。先日、久しぶりにその人から連絡が入り、「単行本を1冊書かないか」と提案された。
 今日はその打ち合わせに彼の事務所に出向き、出版社のかたたちとの話し合いが行われた。メンターであるその人は、今回プロデューサー的な役割を果たしてくれる。
 実際にはこれからいろいろと詰めていくことがあり、いまはまだ前哨戦の段階だが、3時間ほどとても有意義なディスカッションが行われ、気持ちが非常に前向きになった。
 ただし、これが本格的に始動すると、時間との勝負になりそうだ。またパニックに陥らないように、自分をコントロールしなければならない。
 でも、この本はとても楽しい仕事になりそうで、いまからあれこれアイディアが湧いてきて、ひとりでニヤニヤしてしまうほど。
 なんといっても、私が仕事で出会ったとても大切な人の提案だけに、リキが入る。精一杯努力をしていいものを書かなくてはならない。それが恩返しになると思うからだ。
 原稿がたまっているのに、この本のことばかり考えてしまう。私は器用なタイプではなく、一度にひとつのことしかできないため、今日はこれで頭がいっぱいだ。困ったなあ、やらなくてはならないことがたくさんあるのに…。
 エーイ、今夜はもうこの本のことだけ考えて過ごしちゃおっと。明日、頭を切り替えて原稿に取り組めばいいや、と自分に甘いワタシ(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:18 | - | -
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
 今日は一日中、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のコンサートを聴き、さまざまなロシア作品を堪能することができた。
 竹澤恭子(ヴァイオリン)&エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)のコンビは、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番とチャイコフスキーのワルツ・スケルツォ(ヴァイオリン・ピアノ版)を演奏。19世紀と20世紀の様式を混在させたプロコフィエフのソナタでは、はげしく劇的な第1楽章と第3楽章の間にはさまれた緩徐楽章が美しく、両者の音の対話も叙情的だった。
 続くチャイコフスキーでは、竹澤恭子の強靭なテクニックと芯のしっかりした太くまろやかな音が全開。メロディメーカー、チャイコフスキーの美しい旋律を朗々と歌い上げた。
 以前の来日公演で可能性を秘めたピアニズムに魅了された、アレクセイ・ヴォロディンのラフマニノフのピアノ協奏曲第4番も興味深かった。共演はジャン=ジャック・カントロフ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア。このコンチェルトは演奏される機会に恵まれないため、なかなかライヴを聴くことができない。だが、ラフマニノフがメトネルの勧めによって10年をかけて完成させた作品だけに、聴きごたえ十分。ヴォロディンの技巧が冴え渡った。
 しかし、大きな会場だったため、もっと近くでじっくり聴きたいという気持ちが募ったことは確かだ。
 ルイス・フェルナンド・ペレスのピアノも、実に心に響くものだった。彼はラフマニノフの前奏曲3曲と、「楽興の時」を選曲した。これは小さな会場だったためピアノの響きが細部までクリアに聴こえ、ペダリングも明確に把握することができ、さらにタッチやリズム、強弱、フレージングなどの表現、からだの使いかたも間近に見ることができ、有意義な45分間となった。
 今日は、コンコースにれいの花が飾られていた。まず、写真の上から「火の鳥」、次いで「春の祭典」、そして「ペトルーシュカ」だ。フロリストの名はマルク・バルボー。あたり一面に馨しい香りがただよっていた。
 ただし、私の携帯はダウンライトの明かりに照らされていると、どうもクリアに写らない。自然光が一番得意みたい。だからみんなに携帯を変えろ変えろといわれている。写真がはっきり撮れるものじゃないと、せっかくシャッターチャンスやアングルを工夫しても無駄になってしまう。この携帯、他の要素はすごく気に入っているのに、ダウンライトがねえ…。思案のしどころだ。





 
| 日々つづれ織り | 23:19 | - | -
ロベルト・バッジョ
 私をサッカーへと導いてくれたロベルト・バッジョの近況にちょっと触れてみたい。
 少し前まではイタリア・サッカー協会の技術部総長の仕事に就いていたが、最近入ってきたニュースでは、監督ライセンスの取得に向けてフィレンツェ近郊のFIGC(イタリア・サッカー連盟)のテクニカルセンターで、講義を受講中とか。
 これはセリエAのクラブを率いるための資格となる、カテゴリー1の取得を目指していることを意味しているそうだ。
 うわさでは、インテルのマッシモ・モラッティ会長とバッジョは非常に親しく、何度か会談していて、来シーズンのインテルの監督就任もあり得るという。インテルには長友祐都が所属している。バッジョが監督の資格を得て就任するとなれば、日本でも大きなニュースとなるに違いない。
 待ち遠しいなあ。あのバッジョが監督となってピッチに帰ってくるなんて。初めて登場するときは、感動のあまり目がうるうるになってしまうかも(笑)。
 バッジョの引退前のブレシア最終試合を観戦しに行きたいと本気で思っていた私。それはかなわなかったから、今度こそ監督として現れる雄姿を拝みに行きたいものだ。まあ、無理だろうけどね。テレビでキャーキャーいいながら見るのがオチかもね。
 その前に、絶対に資格をとってもらわなくちゃ。その先にはイタリア代表の監督もあるんじゃないかな。楽しみになってきたゾ。
 先日、小川典子のインタビューのときに、マンチェスターの音楽祭の話を聞いていたのだが、私と音楽事務所の担当者の女性のふたりともサッカーファンとわかり、小川典子に「音楽祭に来てよ。マンチェスターユナイテッドも見られるし」といわれてしまった。そりゃ、行きたいけどね。これぱっかりはなかなか実現ができないのですよ。と、今日もまたテレビ観戦でお茶を濁している、それも原稿の合間の短時間のみ。
 今日の写真は以前上海に行ったとき、街角の新聞や雑誌を売っているところで見つけたバッジョの写真。雑誌の表紙になっていた。道を歩いていながら、すぐにこの写真が目に入ったのは、さすがでしょ(笑)。

| 日々つづれ織り | 22:22 | - | -
来福鞄
 私は昔からハンドバッグが大好きで、自他ともに認めるバッグフリークである。
 ストレス解消のためにバッグを買いに走ったり、海外出張のときはほんの少しでも取材の時間が空くと、ひとりでさっとどこかに消える。もちろんお目当てのバッグを探しに行くのである。
 そんな私のバックを見て、いつも友人や仕事仲間が「それ、飽きたらちょうだいね」「捨てる前に声かけてよ」「ガレージセールやるときは絶対呼んでね」「いっぱい似たような物もっているんだから、ひとつ分けて」などという。
 でも、とてつもなく高価な物や、有名なブランドが好みなわけではない。仕事にもって行くのに便利で、物がたくさん入って使いやすく、自分のティストに合う物がいい。
 今回見つけたのは、エド・ギルドの「来福鞄」と名付けられた会津木綿で作られたトート。会津若松市の和の伝統を守る製品のひとつに会津木綿があり、400年ほど前から微妙なニュアンスをもつ木綿製品が職人によって作られているそうだ。その美しさと丈夫さにほれ込んだ、江戸時代のよい物を現在に伝承しようと考えているエド・ギルドという会社が、現在は2社しか残っていない会津木綿の製造元に特注し、バッグを作り上げたという。
 これを雑誌の広告で見つけ、「来福鞄」というネーミングと、会津の地元の織元の心意気と、江戸の伝統を守るアイデアのすべてに魅了された私は、バッグフリークの精神を一気に発揮。
 わが家にやってきたトートはそれはそれは素朴で繊細で美しく、「Happy come bag」の名の通り、私を幸せな気持ちにしてくれる。
 これはチョコレートとストライプという色のほうで、もうひとつネイビーとスカーレットという色がある。持ち手は牛皮だ。
 大きさも価格も手ごろで、光の加減で色彩が変化して見える。資料もCDもテレコもどかどか入りそう。
 こうした東北の伝統を守る職人の技はとても貴重であり、将来に受け継がれていってほしいと切に願う。東北にはまだまだすばらしい伝統の技術が数多く存在する。会津木綿もそのひとつ。バッグをながめながら、その織元を訪ねたい気持ちになった。
 今日の写真はシンプルながら存在感のあるトート。前の下部には携帯を入れるポケットがついている。ねっ、すごく温かみのある色合いでしょ。今度、仕事にもって行ったら、まただれかにとられそうになるかな(笑)。

| 日々つづれ織り | 22:28 | - | -
アルペンスキー
 スキーをしなくなってから、もう何年たつだろうか。小学生のころから親しんできたスポーツだったが、いったん行かなくなるとどんどん遠のき、いまでは雪を見ると雪見酒のほうに魅力を感じる。あかんなあ(笑)。
 そんな私がもっぱらテレビ観戦して楽しんでいるのが、ヨーロッパで行われているアルペンスキーの大会。
 昨日はアルペンスキー・ワールドカップの最終戦の会場、オーストリアのシュラドミングでスラロームが行われた。今季、引退を宣言したスイス出身のスター選手、ディディエ・キュシュ(1974年生まれ)が滑るとあって、私は楽しみにしていたのだが、その最後に粋なセレモニーが用意されていた。
 キュシュの最後を観戦しにきた人々に向けて、彼は昔のウェアとスキーを身に着け、リュックまで背負って滑降したのである。すごく滑りにくそうで、何度もころびそうになりながら、ところどころで関係者や世話になった人たちと握手や抱擁を交わし、ようやくゴールにたどり着いた。
 そしておなじみのスキーをはずし、くるりと回転させて手でキャッチするポーズも披露。観客は沸きに沸いた。
 このときは参加した選手たちがみな滑り終わるとキュシュのこのポーズをまねしたのだが、彼のようにうまくいく人はいなかった。
 私は以前、「ミスター・メダリスト」と呼ばれたノルウェー出身のチェーティル・アンドレ・オーモット(1971年生まれ)を応援していた。彼は冬季オリンピック、アルペンスキー世界選手権、アルペンスキー・ワールドカップで多数のメダルを獲得。1993年には世界選手権盛岡雫石大会で大回転と回転で優勝し、複合で第2位に入った。
 私はスポーツを見る場合、力で押すタイプではなく、芸術的なプレーをする人が好きなのだが、オーモットの滑りはとても流麗で華麗で美しく、ほれぼれとしたものだ。しかし、どんなにメダルを取っても謙虚で、インタビューなどに応える素顔はとてもシャイ。そこもいいんだよね(笑)。
 でも、2007年に35歳で引退してしまった。残念無念…。
 昨日のキュシュの滑りを見ていて、急にオーモットをなつかしく思い出してしまった。実は、大分前のことになるが、ノルウェーのトランペット奏者、オーレ・エドワルド・アントンセンと話をしていたとき、ノルウェーでは著名な音楽家とトップアスリートの懇親会があり、そのなかで集中力や心身のコンディションのもっていきかた、バランスのとりかた、練習方法、食事の内容、モチベーションの維持などについて話し合うことがあるのだといっていた。音楽家とアスリートは多くの共通項があるため、国が率先してそういう交流の場を設けているのだそうだ。
 そのときに、私が長年オーモットを応援していると話したら、アントンセンは目を丸くて「ホント? いやあ、びっくりしたよ。日本でウチの選手を応援してくれる人がいるなんて、うれしいなあ。帰国したらみんなに報告しなくちゃ。それもスポーツを書いている専門家ではなく、クラシックのジャーナリストから名前が出るなんて、ホントうれしい驚きだ。でも、ノルウェーにはたくさんのいい選手がいるんだよ。オーモットだけではなく、もっとほかの人も応援してよ」といわれた。「でも、私はオーモットがいいの」と答えると、アントンセンは「ああ、ファンは偉大だー」といって手を広げ、肩をすくめ、天を仰いだ。
 ちなみに、アルペンスキーには滑降(ダウンヒル)、スーパー大回転(スーパー・ジャイアント・スラローム、スーパーG)、大回転(ジャイアント・スラローム)、回転(スラローム)、複合(コンバイン)、スーパー複合(スーパー・コンバイン)の種目があり、それぞれおもしろいが、私はなんといってもスーパーGのファン。こんなに心が高揚する滑りはありませんゾ。
 まだ観戦したことがない人は、ぜひ見てくださいな、テレビカメラが猛スピードで降りて行く選手を追いかけるので、あたかも自分が滑っているような疑似体験ができるんです。ああ、雪山の空気とあの上から一気に滑り降りるときの爽快感、なつかしいなあ。あったかいところでぬくぬくしながらテレビ見ているだけじゃダメだよね。からだがなまってくるから。さて、フィットネスに行って、少しは動きますか(笑)。
| 日々つづれ織り | 14:16 | - | -
雑誌の発売日
 毎月、20日付近になると各社の雑誌が発売され、記事を書いた掲載誌が相次いで送られてくる。
 ところが、私がそれらを見る前にいち早く書店で見つけた人から、記事に関して連絡が入ることがある。
 それも海外からメールで記事のお礼をいわれることがあるから、世の中ホントに狭くなったと感じる。
 雑誌や新聞の記事のみならず、WEBやブログに書いた文に関しても、連絡をいただくことが多い。
 いまはなんでもリアルタイムで動いている。その反応の速さに最初はとまどったが、次第に慣れてきて、海外からの連絡などはふつうのことに思えるようになった。これはメールが普及してからだが、このメールで困ることもある。
 最近は、原稿依頼などもほとんどメール。相手をよく知っている場合は何の問題もないのだが、以前フルネームではなく苗字だけで原稿依頼がきたことがあった。あるアーティストのインタビュー原稿である。
 その文面がとてもやわらかい感じでていねいだったため、私はてっきり相手は若い女性編集者だとばかり思っていた。
 取材当日、名刺交換をした相手は立派な体格の男性だった。
 ああ、メールって怖いなあ。こうして会う仕事だったからいいものの、もしも一度も会わない仕事だったら、私は相手をまったく違うタイプだと誤解したまま仕事を続けているわけだ。なんと恐ろしいことか。
 もうひとつ問題なのは、文章と実際の話しかたがまったく異なる人がいることである。メールの文章はすごくややこしくて、なんだか大変な原稿を書くことになるのかなあと思い、その打ち合わせに出かけて行くと、実にシンプルな内容だったりする。また、その逆もある。
 私は人に会うのが大好きで、だからこそインタビュアーとしてアーティストに話を聞くのが性に合っていると思うのだが、最近はできる限り会わずに仕事を済ませたいと思う人が多いようだ。できることなら、電話もしたくないと。
 だからメールが一番手っ取り早いんだろうな。相手の時間を気にしなくて済むしね。でも、こうしてどんどん人と人とのコミュニケーションが薄れていくような気がする。ただし、私が実際に会ったり、電話で話したりするほうが好きだということがよくわかっている人も多く、私のところにはやたらに仕事の悩みやプライヴェートの問題などで相談が持ちかけられる。これって、5分や10分では終わらない。
 人の話を聞くことが好きというのは、時間もとられることを覚悟しないといけないんだよね。「あなたって、すごく話しやすいのよ」「自分の話は聞いてほしいけど、相手の話は聞きたくない人が多いんだから」「ふつう時間がないときは知らん顔しがちだけど、いつもとことん聞いてくれるよね」「メールの返事もすごく早いよね」と、まあこんなことをよくいわれる。
 ハイハイ、インタビューの仕事大好き。みんなの話を聞くのも大好き。それで時間がなくなって、いつもパニック状態。この性格、なんとかならないかしらね(苦笑)。
| 日々つづれ織り | 23:06 | - | -
東京マラソン
 私が通っているフィットネスクラブ「セラフィット洗足」のトレーナー、春木桜子さんが、昨日の東京マラソンに参加し、5時間6分41秒で完走した。
 今日のフィットネスクラブは、その話題で持ち切り。実際にこうしたマラソンに参加した人からじかに聞く話はとても興味深く、テレビには映らないことや、フルマラソンの大変さや、沿道の人々の応援の大切さや、体調の維持のしかたなど、さまざまな話を聞くことができた。
 今年の参加者は36,406人で、倍率も高く、もうひとりの先輩格のトレーナー神谷さんは参加資格が得られなかったそうだ。ただし、彼は先週の青梅マラソン(30キロ)を完走している。
 セラフィットには、もうひとり男性のトレーナー竹澤さんがいるのだが、彼は昨年の東京マラソンに参加し、4時間55分で完走した人。
 ここはみんなすばらしい体力とガッツの持ち主の集まりで、私たち会員にも元気を分けてくれる。
 完走した人にはメダルが贈られるのだが、そのメダルの美しいこと。「伊熊さん、首にかけてみたら」といわれたが、とてもとても、もったいないです(笑)。見せてもらっただけで十分。
 でも、あの距離を走ったのに、翌日はこうして仕事をしているのだから、なんともすごいことだ。ただし、股関節と膝と背中が痛いといって、苦笑していた。
 マラソンは、終わった後は疲労困憊して何も考えられないが、しばらくするともっといいタイムを出したいと、次も走りたくなるのだそうだ。
 今回はテレビで応援したが、来年は沿道で応援しようかな。ランナーは、応援してくれる人たちとハイタッチをして勇気をもらうそうだから。
 今日の写真は記念のメダルと、それを誇らしげにかけた春木さんの笑顔。ねっ、これ見ただけでなんだか走りたくなってくるでしょ。
 実は、私は新入社員のとき、入社しだばかりだというのに組合のマラソン大会に強制的に参加させられ、多摩川沿いを6キロ(男子は10キロ)走ったことがある。なにしろ音大出身なので、そのころはまったくスポーツはしていないため、突然の6キロはものすごくきつかった。
 でも、中学時代に短距離の選手をしていたおかげか、なんとか完走し、女子で第1位になってしまった。賞品は自転車。でも、自宅まで乗っていかなくてはならない。困っていると、経理の男性が「自分のキャンドル立て」と交換してほしいという。その人の住まいは国立。まだ新人だった私は大先輩にノーとはいえず、すごくおもちゃっぽいキャンドル立てをもらうことに。
 でも、翌日その人は足が動かず、欠勤した。まあ、そうだろうな。私はみんなに「交換してよかったじゃない」といわれた。喜んでいいやら、悲しんでいいやら…。
 あれからマラソンとは縁がない。春木さんの雄姿を見て、若いときの自分を思い出した。えっ、距離も格も違う? そりゃ、そうだ。春木さん、比べてごめんね(笑)。完走、おめでとう!!



 
| 日々つづれ織り | 22:48 | - | -
アキコ・グレース
 昨夜は、ヤマハホールで行われた「アキコ・グレース バレンタイン・ナイト・コンサート」を聴きに行った。
 私はジャズは専門ではないが、アキコ・グレースは「日経新聞」の執筆仲間で、新年会のときに「ぜひ、聴きに来てね」といわれたため、出かけた。
 というのは、彼女は第2部でJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の即興を行ったのである。これが「聴きに来てね」といわれたゆえんだ。
 アキコ・グレースの演奏は、エレガントで流麗で柔軟性に富む。美しいドレスでピアノに向かうところも、ちょっとクラシック的。
 この日はバレンタインデー。いま大人気のパティシエ、辻口博啓氏のショコラのおみやげ付きで、彼も忙しい合間を縫って会場に駆け付け、ステージであいさつを。
  以前、彼女のCDのライナーノーツを辻口氏が執筆したのが友情の始まりとか。
 その2つのショコラの中身は、ひとつはフランスから取り寄せた桃の紅茶のフレーバー入り、もうひとつはドンペリのシャンパン入り。
 うーん、おしゃれでぜいたく。
 昨日はアキコ・グレースの音楽とショコラで五感に刺激を与え、しばし異次元の世界をさまよった。
 今日の写真は終演後の彼女のリラックスした表情と、さまざまな味と香りが凝縮したショコラ。音と味をお届けできないのがクヤシイ(笑)。



| 日々つづれ織り | 22:23 | - | -
2011年の終わり
 本当にいろいろなことがあった2011年が今日で終わる。
 玄関にはお正月の飾り付けをし、年越しそばを用意し、お餅などの買い物に出かけ、あわただしい大晦日があっというまに過ぎていく。
 思えば、今年は仕事で深刻な悩みを抱えたが、家族、親しい友人、よき仕事仲間に助けられたり励まされたりして、ようやく長いトンネルから這い出ることができた。助言や温かいサポートをしてくれたみんな、本当にありがとう!!
 来年こそはくよくよ悩まず、前向きに進んでいきたいと思う。
 日本が未曾有の震災に見舞われた年、多くのアーティストが支援を申し出て、チャリティーコンサートをはじめとするさまざまな活動で日本に対する深い愛情を示してくれた。
 いま、自分に何ができるのか、何をすべきかを考えさせられた年でもあった。それなのに、個人的な理由で壁にぶつかった。もっと強くならなくては…。
 来年は、自分がすべきことをより明確に意識し、実践したいと思う。
 今日の写真は玄関の正月飾り。これを外すころ、いよいよ仕事が始まる。

| 日々つづれ織り | 22:09 | - | -
ヴェネツィアンガラス
 クリスマスにヴェネツィアンガラスのネックレスとピアスをゲット。SALVIATI(サルヴィアティ)の製品で、とても繊細で洗練されていてシック。
 グレーのセーターと、最近手に入れた黒の皮のハーフジャケットと合わせると、ピッタリという感じ。
 サルヴィアティを調べると、アントニオ・サルヴィアティ(1816〜1900)が1859年に創設したガラス工場で、古いヴェネツィアンガラスの復元に力を注ぎ、ムラーノ島の復興とヴェネツィアンガラスの再評価に貢献したという。
 欧米ではそのガラスは非常に評価が高く、アクセサリーも人気があるそうだ。それが日本で手に入るとは、なんと幸せなことか。
 パリのマドレーヌ寺院のすぐそばにもアクセサリーのお店があるとか。いつもあの辺に行くと、マイユの食材や調味料を買いに行くことに集中してしまうため、サルヴィアティは行ったことがなかった。
 イタリアの歴史を調べていると、メディチ家に嫁いだ人がサルヴィアティ家の名前だったり、そのルーツをたどっていくと非常におもしろい。
 アクセサリーひとつから、イタリアのさまざまなことに視野が広がっていく。そしてまた、ヴェネツィアに旅をしたくなった。このアクセサリーは、そんな旅心を刺激してくれる。
 今日の写真はエレガントなネックレスとピアス。サルヴィアティのクリスマスのテーマカラーはゴールドと赤だそうだが、私はこのグレーと黒のコンビネーションに魅せられた。
 さすが、イタリア。すばらしいデザインでしょう。 

| 日々つづれ織り | 22:10 | - | -
季節の飾り
 今日は、近所の親しくしているお花屋さんでクリスマスリースを手に入れた。
 ただし、これはナマのリース。いずれ枯れてしまうが、クリスマスまでは家の玄関のドアを美しく飾ってくれる。
 これと一緒に、色違いの小さなシクラメンをいくつか買ってきて玄関前に植えたら、なんとなく季節を感じさせる雰囲気になった。
 もう今年も残りわずか。今週は打ち合わせの食事会やいろんな忘年会が入り、夜は出っぱなし。その合間を縫って、インタビューや締め切りをこなさなくてはならない。
 でも、帰宅するとエレガントなリースが迎えてくれ、ホッと心が和む感じ。花や植物の力を痛感するひとときだ。
 今日の写真はそのナマのクリスマスリース。枯れてしまうの、もったいないなあ…。


 
| 日々つづれ織り | 15:16 | - | -
クリスティアン・ゲルハーヘル
 昨夜は、待ちに待ったドイツのバリトン、クリスティアン・ゲルハーヘルの「没後100年記念 マーラーを歌う」を聴きにトッパンホールに出かけた。
 ゲルハーヘルはオペラでもさまざまな役を歌っているが、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウを継ぐドイツ伝統のリート歌唱の担い手。豊かな声量、歌詞の深い読み込み、ドイツ人ならではの適切な発音、各々の曲に対する洞察力の深さと表現力の幅広さ。それらすべてがマーラーで発揮された。
 彼はマーラーのリートに対して、こう語っている。
「マーラーの歌曲は、ドイツ芸術歌曲の完成形であり、終着点である」
 昨日のプログラムは、まず「さすらう若人の歌」の4曲から開始。「子どもの魔法の角笛より」6曲が続けて歌われて前半が終了。後半は「子どもの魔法の角笛より」5曲からスタート。次いで「亡き子をしのぶ歌」が歌われた。
 マーラーの歌曲は死の影や孤独、哀感、天国へのあこがれ、シニカルなユーモア、貧困、幻想、胸をえぐるような辛さ、牢獄、暗い炎などが全編を覆っている。ゲルハーヘルはそれらをひとつひとつの詩をじっくりと聴かせ、歌の世界へと聴き手を導いていった。
 なんとぜいたくな時間だろうか。私は何度もそう感じた。ピアノのゲロルト・フーバーもニュアンス豊かな演奏を聴かせ、盟友ゲルハーヘルの深々とした歌唱にピタリと寄り添う。
 私は昔からリートが大好きである。ピアノ伴奏に乗って、声による味わい深い小宇宙が広がっていく。詩と音楽との融合が濃密で、歌手がまるで私ひとりに語りかけてくれるような錯覚を覚える。それほど、偉大な歌手が作り出すリートの世界は、親密で奥深い。
 マーラー・イヤーにすばらしい歌曲を聴いた。ゲルハーヘルにはインタビューを申し込んであったのだが、今回はとてもナーバスになっていて受けられないとのことだった。すごく残念だ。
 彼はステージに登場したときから、完璧にマーラーの世界に入り込んでいる表情をしていた。ほとんど大きな動きを見せず、直立不動で朗々とマーラーを聴かせたゲルハーヘル。そのすばらしき歌声は、何日たっても心の奥に偉大なる記憶となって残る存在感のあるもの。次回はぜひ、話を聞いてみたい。
| 日々つづれ織り | 21:27 | - | -
神尾真由子
 来年2月の「東芝グランドコンサート2012」のもうひとりのソリストは、ヴァイオリニストの神尾真由子。曲はシベリウスのヴァイオリン協奏曲だ。
 これは彼女が小学校6年生のときに初めて演奏した作品で、チャイコフスキー国際コンクールの本選でも選んだコンチェルトである。
 萩原麻未と同様に、プログラムの記事用のインタビューをしたさい、神尾真由子は「シベリウスはメチャメチャ弾きにくい作品を書いた。あの人、ヴァイオリニストになろうとして諦めた人でしょう。だからきっとヴァイオリニストに意地悪しようってんで、難しい曲書いたんだと思う。イケズやわー」とズバリ。
 彼女の話は以前からすごくユニークだと感じている。口数は決して多くないし、むしろインタビュアー泣かせという定評のある人だけど、ひとことひとことがとってもおもしろい。すごくストレートで飾りっ気なし。
「シベリウスのコンチェルトは楽譜に忠実に、オーケストラにピッタリと寄り添わないと、絶対にうまくいかない。ちょっとでもテンポを揺らしたりすると、途端に失敗する。ホント、怖い作品。とりにくい和音も多いしね」
 彼女はつい先ごろ、チューリヒ留学を終え、ニューヨークに居を移した。髪も茶髪から真っ黒のストレートに戻し、少しスリムになって大変身。
「ニューヨークは町が煩雑で汚いし、どんな格好していてもだれも気にしない。すごく開放的な気分になったの。だれかに気楽に声をかけたり、かけられたり。これをチューリヒでやったら、すぐに警察沙汰。電車に乗っているだれかに声をかけようものなら、きみはいったい何が欲しいんだ、なあんていわれちゃって大変(笑)。でも、ニューヨークだったら全然平気。私、毎朝パジャマみたいな格好でパン買いにいってるもん」
 おやまあ。こりゃ、困ったもんだ。アーティストなんだから、だれが見ているかわからない。もうちょっと注意してくれないとね。でも、「ううん、ホントに平気よ。だーれもなーんも気にしてないもん」とケロリ。
 これからは室内楽に興味があるので、いま一緒に演奏する仲間を探している最中とか。アメリカに移ってから、本当に雰囲気が変わった神尾真由子。きっと演奏も解放感が影響し、大きな変貌を遂げるに違いない。
 今日の写真はそんな彼女の得意のポーズ。でも、説明されないとだれだかわからないですよね。だけど、彼女いわく「いいの、いいの」。
 このポーズ、神尾真由子はスイッとやったけど、まねしてみると、すごく難しい。彼女、余程手首がしなやかなのね、まいりました(笑)。



| 日々つづれ織り | 21:57 | - | -
ニコライ・カプースチン
 最近、ニコライ・カプースチンの名前をよく耳にする。
 1937年11月22日ウクライナに生まれたカプースチンは、作曲家であり、ピアニストであり、ミュージシャンでもある。
 クラシックとジャズを融合した独特の作風は、子どものころからのジャズ好きによるところが大きい。ピアノはモスクワ音楽院でアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルに師事し、大変な技巧派として知られている。
 長らくその作品は演奏される機会に恵まれなかったが、近年ニコライ・ペトロフ、スティーヴン・オズボーン、マルク・アンドレ・アムランという個性的な技巧派ピアニストによって演奏され、その真価が評価されている。
 私が最近インタビューした若手ピアニスト、長富彩、菊地裕介からもカプースチンに興味があるという話を聞き、いまやその作品の魅力は広がりつつあると感じている。
 実は、昨夜は宮田大のチェロ・リサイタルを聴きに行ったのだが、彼がアンコールの最後に弾いたのがカプースチンの「ブルレスク」。超絶技巧のジャジーな旋律をかろやかに演奏する柳谷良輔のピアノに乗せて、チェロがときに哀愁に富み、またあるときはアンニュイな表情や自由闊達な歌を奏で、弦を豊かに響かせていく。非常に印象深い音楽で、もっともっと多くの作品を聴きたいという欲求が湧いてきた。
 こういう一種のウェーブはじわじわと広がり、やがて大きな波となってブームへとつながっていく。
 ぜひ、カプースチンの作品を多く取り上げた演奏会を聴きたいと思う。
| 日々つづれ織り | 22:48 | - | -
秋なのか、夏の名残りなのか…
 最近、日中は蒸し暑いほどなのに、夜はぐんと冷え込み、何を着たらいいのか迷ってしまう。
 いったい、季節は秋なのか、夏をまだひきずっているのか理解に苦しむ。そんな気候だから、まわりに体調を崩している人が多い。
 もっとも驚くのは庭の花壇に水やりをするとき。初夏から毎日というほど元気に花をつけているハイビスカスが、まだ咲いていることだ。
 ピンクや赤のハイビスカスもあるが、一番活発に咲いているのは南側に植えてあるオレンジ色の花。これがすこぶる元気で、11月だというのにほぼ毎日いくつか花をつける。
 なんと健気なことだろう。季節の変動もなんのその、立派に自分の役目を果たしているではないか(笑)。エライなあ。植物からエネルギーをもらうというのは、こういうことをいうのかもしれない。
 さて、今日もまたすばらしいピアニストの演奏を聴きに行く。マレイ・ペライアのリサイタルだ。
 ハイビスカスのようにきちんと自分の仕事をしなくちゃね。

| 日々つづれ織り | 12:41 | - | -
ルドヴィコ・エイナウディ
 先日、イタリアのピアニスト&作曲家のルドヴィコ・エイナウディに話を聞いた。彼はヨーロッパで絶大な人気を誇り、これまでリリースしたディスクは100万枚を超えるヒットを記録している。
 幼いころからクラシックのみならずジャズやポップスなどジャンルを超えた音楽に興味を示していたが、最初はピアノを学び、やがて作曲をルチアーノ・ベリオに師事している。
 そのピアノはジョージ・ウィンストン、溝口肇、加古隆、アンドレ・ギャニオンら、いわゆるヒーリングミュージックとかニューエイジと呼ばれるジャンルに入るものとされ、またミニマルミュージックとも呼ばれる。
 だが、エイナウディの音楽は特有の響きを備え、優しさと情感の豊かさと浸透力の強さも持つ。
 彼は祖父がイタリア共和国第2代大統領を務めた経済学者、父は老舗出版社の創設者、母はピアノを弾き、その父はエンリコ・カルーソーの声楽コーチでシドニー・オペラ・カンパニーの創設者という名門の出身。
 このインタビューは、「音楽の友」の今月発売号に掲載される。
 エイナウディは、作曲するときに各地の民族音楽やその楽器に触発されること、これまで多岐に渡る音楽を聴いてきたこと、自分が音楽で何を表現したいかなどをゆったりとした口調で語ったが、次第に話題は人生論に発展。現代社会に生きる人々はあまりにも時間に追われ、ストレスがたまり、人生をゆっくり考えることができないということに触れ、「他人のことばや評価に振り回されることなく、自分の可能性をとことん追求し、夢を追いかけ、決してあきらめず、それに向かって進むことこそ人生を豊かにすることだと思います。だれでも、人生は一度しかないのだから」と切々と話した。
 まさに言い得て妙。近ごろ、いろいろと悩んでいる私はとてもいいアドヴァイスをもらった気がして、彼の顔をまじまじと見つめてしまった。
 エイナウディはまた、こんな表現もした。
「オープンな考えかたの持ち主で、ある程度の知性が備わっている人であれば、あなたの箱はここですよといわれても、その箱にとどまってはいないでしょう。もっと自由に積極性をもって、自分の可能性を求めながら大きな箱を探すと思います。そういう気持ちがその人の人生を豊かなものにするのではないでしょうか。常に新たな物を発見して学んでいく。それこそが生きる喜びにつながるのだと、私は考えています」
 うーん、まいりましたなあ。彼はそれを自分の音楽で示しているのだという。来日記念盤は「エッセンシャル・エイナウディ」(EMI)。こういう音楽を聴くと、なんだか日常のあわただしい歩みがふと止まる気がする。もっとゆったりとした時間の流れに身をゆだねないといけないなあと、つくづく考えさせられた。
 今日の写真はインタビュー時のルドヴィコ。最初はちょっとコワモテでとっつきにくかったけど、インタビューが終わるころには「ちょっときみの写した写真見せて」とか、私の携帯にグリーグの作曲家小屋が映っているのを見て、あわててマネージャーを呼んで「ほらほら、前にぼくがいっていた小屋はこれだよ」などとにこやかな表情に変わった。
 ついに本格的に日本上陸したルドヴィコ・エイナウディの音楽。きっと日本でも一気にファンが増えるのではないだろうか。

| 日々つづれ織り | 22:46 | - | -
しばし休養を
 昨日から体調を崩したため、仕事に大幅な変更が生じている。人と会うのはすべてキャンセル、コンサートは行かれず、原稿は担当者にお願いして締切りを伸ばしてもらっている。
 単に過労になっただけだから、少し休養すれば回復すると思うのだが、こういう場合は多くの人に多大な迷惑をかけてしまう。
 今回も、いろんな人たちにあやまりまくり。みなさま、本当にごめんなさい。なんとか、早くもとに戻るよう努力します。
 こうして心身が疲弊すると、いろんなことを考えてしまう。仕事の方法がまちがっていたのではないか、時間の使いかたが下手なのではないか、もっと納得のいく形がとれないのか、何かが合わないのではないか等々。ウーン、どんどんネガティブになって、まずいなあ。
 でも、今日はからだの倦怠感と目の奥の鈍痛、頭のモヤモヤが少しとれたので、たまっていた原稿を書くことができた。
 でも、このからだの不調はここ数年間ずっと続いていて、抜本的な対策をとらないと、まずいことになりそうだ。
 親しい友人や家族からは「休め、休め」の休養コールがしきり。充分、わかっていますって。牡羊座って、カラヤンもそうだったけど(おこがましいかな)、ワーカホリック的で、自分のやっていることに満足できない人が多いんだよね。だから、もっともっととひたすら前に進んでしまう。
 でも、ちょっと立ち止まって、本当に自分がしたいことが何かをじっくり考えてみることにします。
 
| 日々つづれ織り | 17:51 | - | -
おしゃれの秋
 今日は、自由が丘にフレンチのランチを食べに行った。
 その帰りに素敵なセレクトショップを見つけ、立ち寄ったらこれがハマってしまった。お店の人が世界各地で買付したものを並べているのだが、どれも吟味された一点もの。
 そのなかで、グリーン好きの私が離れられなくなってしまったのが薄いウールのショール。花や草や木がプリントされたもので、縁取りにシックな淡いピンクが使われている。
 よく見ると、北欧のデザインでパリで作られた製品。デザイナーはデンマークのベス・ニールセンとヤン・マッケンハウアーと記されている。
 ちょっと値段が高かったため、躊躇していると、お店の人に「鏡の前で合わせてみたらいかがですか」といわれ、肩にかけたら、もういけません。「これ、本当にステキ。欲しい!!」という気持ちがムラムラ。
 もう今日から10月。秋はおしゃれのシーズンだ。先日買った黒のワイドパンツとジャケットに合わせたら、映えるだろうなあ。今月はコンサートがずっと続いているし…。などと考えているうちに「エーイッ、いっちまえー」という気になった。
 というわけで、今日の写真はその美しい色合いのショール。仕事ばかりしてパソコンに向かっていると、心がすさんでくるから、そろそろおしゃれをしなくちゃね。
 と、勝手に理由をつけ、ショールをながめてにんまり。さあっ、これを肩にかけて疲れを吹き飛ばし、元気にコンサートに通いますか(笑)。

| 日々つづれ織り | 15:52 | - | -
bond(ボンド)
 2000年にロンドン・デビューを果たしたセクシー・ストリング・カルテット、ボンドが10年余りを経て日本に戻ってきた。
 初来日のときにインタビューしたが、今回はメンバーが少々代わり、もとのメンバー、タニア・デイヴィス(ヴァイオリン)、エイオス・チャーター(ヴァイオリン)に、エルスペス・ハンソン(ヴァイオリン、ヴィオラ)が新メンバーと加わった。ボンドでの担当はヴィオラである。
 さらにゲイ=イー・ウェスターホフ(チェロ)が来日できなかったため、急きょリジー・メイ(ヴァイオリン、ヴィオラ)がサポートメンバーとして来日した。リジーはエレクトリック・チェロの奏者でもある。
 久しぶりの来日は、新譜「プレイ・フォー・スマイル」(ユニバーサル)のプロモーション。今回のアルバムは、ヴィヴァルディの「四季」のボンド・バージョンをはじめ、映画音楽やローリング・ストーンズの曲、また彼女たちの自作も含まれたバラエティに富んだ内容。エレクトリック・ヴァイオリンなどで躍動感あふれる演奏をする、元祖クロスオーヴァーの面目躍如といったところだ。
 なお、日本のみのボーナストラックとして、レディー・ガガ・メドレーが収録されている。
 昨日インタビューに行ったところ、タニアとエイオスが私のことを覚えていてくれた。もう10年も前のことで、たった1度インタビューで会っただけなのに、「わあ、しばらくね!」「以前会ったわよねえ」とハグ。なんという記憶力のよさ。すばらしい!!
 よく、アーティストの記憶のすばらしさには脱帽するが、まさにこのふたりの記憶力にも唖然とするばかり。
 でも、それからインタビューは温かい雰囲気に包まれ、新メンバーもよく話してくれ、笑いが絶えなかった。
 このインタビューは、ヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」10月13日アップ分で公開される。
 多忙な時期に、こういう楽しいインタビューが入ると、なんだか心が軽くなった気がする。4人の美女の笑顔はすばらしく、演奏と同様エネルギーに満ちたトークで、人生についてもしっかり前を向いて考えていることに好感が持てた。
 私は、ふだんはエレクトリックな楽器の演奏を聴く機会はないが、ボンドの前向きな演奏は疲れた心身に活力を与えてくれるから好きだ。
 今日の写真は、そんな4人の自然なスマイル。左からエイオス、タニア、リジー、エルスペス。バッチリとメイクをしたオフィシャルな写真とはまた違った、ふだんの表情もいいでしょ。

| 日々つづれ織り | 21:56 | - | -
台風の影響
 今週は、月末の締切りに追われながらもコンサートやインタビューに駆け回る日々が続いていたが、21日の台風の影響をもろに浴びて、大変な目に遭った。
 この日は午前中にひとつインタビューを行い、午後3時からノルウェー大使館で行われたピアニストのレイフ・オヴェ・アンスネスと小説家の佐伯一麦対談「いま音楽にできること」を聞きにいった。
 この対談では、2011年にノルウェーと日本の両国を襲った未曾有の災厄に関し、ふたりがいま考えていることを率直に話し合い、今後の自らの役目、方向性などについて意見を述べ合った。
 それが終了したのが4時半過ぎ。原稿がたまっていたので大使公邸でのレセプションをパスして帰宅の途に着いたのだが、地下鉄が台風の影響により途中で止まってしまった。JRも地下鉄も私鉄もほぼ全面運転見合わせ。私は恵比寿に4時間以上も足止め状態となった。
 幸い、駅の近くのお茶を飲める場所に避難したが、全身ビショビショ。風が強くてとても傘をさせる状態ではなく、建物に入ったのはいいが、今度は濡れたからだを冷房が襲い、寒いのなんの。「ああ、いつまで待つんだろう」と一時は絶望的な気持ちになったが、自然の猛威には逆らえない。
 ようやく家に戻ったら、もう疲労困憊。それから原稿を仕上げて夜中にベッドに入った途端、「クシャーンッ」ときた。ううっ、明日もインタビューとコンサートで詰まっているのに、風邪なんかひいたら大変だ。ヒエーっ、どうしよう。
 幸い、なんとか無事に切り抜け、22日も仕事ひと筋。アンスネスのリサイタルはゆっくり聴くことができたし、体調はなんとか戻ったし、やれやれ。
 でも、この日も実は台風の影響が残り、インタビュー後、一度帰宅してからコンサートに向かおうと思ったが、カメラマンのクルマに乗せてもらったら、とてつもない渋滞。おそらく前日の台風がまだ尾を引いているのだろう。
 というわけで、結局家には帰れず、2時間半もかかってようやくホールに着いたという次第だ。もうこの2日で体力と気力のすべてを使ってしまった感じ。でも、大きな被害に遭った人たちのことを考えたら、私などは文句をいうべきではない。今回の両氏の対談でもそのことを強く感じた。
 今日の写真はアンスネスと佐伯氏の対談のひとこま。この時間は、まだ外の状態は想像もつかなかったんだよね。

| 日々つづれ織り | 23:54 | - | -
FM番組の収録
 今日は先日も書いた、「NHK音楽祭」の前に放送されるFMの「サンデークラシックワイド」の収録のためにNHKのスタジオに行った。
 番組は4時間(8月28日 14時〜18時)という長い放送枠で、ほとんど演奏が流されるわけだが、その合間にアナウンサーの女性の質問を受けて、私がアーティストについていろんなことを話すという形である。
 プロデューサーと話し合いを行いながら、ひとりずつのピアニストについて進めていく。美しい声ときれいな発音のアナウンサーと比べると、どうも私はもごもごと話しているような感じを受ける。それに途中でつっかえそうになるし…。
 これでも、中学時代は学校放送のアナウンスをしていたことがあったのに、原稿がなくて自由に話すのはなかなか難しいものだ。
 それでも、なんとか13時から20時半近くまで収録を続け、無事に終了となった。ウーン、決められた短い時間でひとりずつのピアニストについて内容の濃いことを話そうと思うと、うまくいかないものだ。
 原稿でも、長いものよりも短いコメントのようなもののほうが端的に表現しなくてはいけないから難しいが、話も同じですね。
 さて、28日はどうなるでしょう…。
 まあ、話よりも音楽を聴いて、ひとりでも多くの人がコンサートに足を運んでくれればいいのだけれど…。 
 
| 日々つづれ織り | 22:38 | - | -
真夏の花火
 数日間、夏休みをとって高原の仕事部屋に行き、ふだんなかなか時間がなくて読めない本や資料にゆっくり目を通し、DVDもじっくり見た。
 じっとしていても汗が流れ落ちる東京からこの部屋にくると、エアコンのいらない生活に、からだが深呼吸をしている気分になる。
 仕事部屋とは名ばかりで、ついついフローリングに寝転んでシエスタ気分。山の幸や海の幸がふんだんに使われたお料理もいただくことができ、本当に久しぶりに心身が休息のときを味わった。
 夏祭りも素朴ながらにぎやかに開催され、一番の見どころである花火に我を忘れて「タッマヤーッ!」と叫んでいたら、遠くのほうで子どもたちも同じく叫び声を上げていた。いいねえ、この声のアンサンブル(笑)。
 花火に地ピールにエダマメに涼風。これだけでもうすっかり元気。なんといっても1時間に500発の花火が打ち上げられるのだから、すごい。すぐ近くの山で打ち上げられるため、音もものすごい。地響きのようだ。
 今日の写真はその華麗なる花火。たくさん撮ったけど、光と音の時間差があって、瞬間を撮る難しさを改めて知った。
 さて、明日からまた激務の日々が待っている。高原のエネルギーをもらったのだから、頑張らなくちゃね。


 
| 日々つづれ織り | 21:19 | - | -
NHK音楽祭
 今日は、10月から11月にかけて開催される「NHK音楽祭2011 華麗なるピアニストたちの競演」の前に放送される、FM番組「サンデークラシックワイド」の収録の打ち合わせにNHKに行った。
 今年の音楽祭の出演者はすばらしい顔ぶれで、ソリストはボリス・ベレゾフスキー、シプリアン・カツァリス、河村尚子、エフゲニー・キーシン、ダン・タイ・ソン。
 共演者もアントニオ・パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、ネヴィル・マリナー指揮NHK交響楽団、マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団、ウラディーミル・アシュケナージ指揮シドニー交響楽団、パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団というゴージャスな布陣だ。
 これに先立ち、FM放送でピアニストの演奏とキャラクターを紹介することになり、彼らについて話すことになったという次第だ。
 放送は8月28日(日)の午後2時から6時までの4時間。かなり長時間にわたる番組である。ただし、そのほとんどは演奏が流され、その合間に話がはさまれることになる。
 ソリスト5人はみなデビュー当初からずっと取材を続け、演奏を聴き続けてきた人ばかり。昔の話や演奏がどう変化してきたか、知られざる素顔やおもしろいエピソードなどを紹介していきたいと思う。
 担当のディレクターは自称「ピアノ・オタク」だそうで、それはそれはピアノに詳しい。私の記事も以前から読んでくださっているそうだが、私の知らない話も多く、やはりオタクには負けます(笑)。
 とはいえ、これは長時間番組で、リスナーにはピアノの好きな人が多いだろうから、私も頑張らなくちゃ。なんでも、収録は放送の倍くらいの時間を要するとか。体力、気力も充実させておかないといけないな。集中力が途切れないようにしないといけないし…。
 でも、本当に今回はわくわくするようなピアニストが組まれているから、そのすばらしさを自然に語るだけでいいのかもしれない。
 さて、番組収録までにもっともっと勉強しておかなくちゃ。
 
| 日々つづれ織り | 22:34 | - | -
なでしこジャパン
 なでしこジャパン、やりました!! いまだ感動が冷めやらず、何をやっていても彼女たちの雄姿が目の前に浮かんでくる。 
 第6回サッカー女子ワールドカップ(W杯)のドイツ大会で初優勝を果たしたなでしこジャパンは、世界に日本女性の力強さと勇気を示してくれた。苦境にあっても最後まであきらめず、チームが一丸となって夢に向かって突き進んでいくその技術と精神力と結束力は、見ていてほれぼれする。
 しかし、どんなにパワーとエネルギーを全開にして闘っていても、どこか清涼感があふれ、自然体で素直さが感じられ、心が温まる。
 この清々しさに、世界が魅了され、自然に祝福のことばが出たのではないだろうか。彼女たちの内に秘めた闘志はものすごいものがあるだろうが、それを超えた、サッカーを心から愛する率直な気持ちが全面に出ていたからである。
「絶対に優勝を目指す」
「金メダルをとってきます」
「被災地のかたたちに少しでも元気になってもらえるよう、精一杯闘い、優勝して戻ってきます」
 出発前、なでしこジャパンのメンバーはこう明言した。それを実行してしまうのだから、すごい。これが本物の力なのだろう。日本が点をとるたびに、追いつくたびに、多くの男性も涙を流して感激を露わにした。こんなことが他にあるだろうか。大の男性がひと目もはばからずに泣く。なでしこたちは、世界中の男性を泣かしてしまったのである。
 女子サッカーは以前から状況がとてもきびしく、経済的にも体力的にも精神的にも乗り越えなければならない壁がたくさんあったと思う。それを彼女たちはひとつひとつ乗り越え、監督やスタッフ全員が心をひとつにして前向きに考え、ついに世界一の座を獲得した。
 ここにはとてつもなく大きなドラマが存在している。私は この前も書いたが、沢穂希のファンで、ずっと応援してきた。だが、今回はなでしこの全員のファンになった。もちろんサッカーは目立つ人と影にまわる人がどうしても出てきてしまう。テレビでも、ある一部の人しかスポットはあたらない。私は今回参加した全員にスポットをあててほしいと思う。
 なでしこジャパンにかかわった全員の人たちに「おめでとう!」といいたい。自分たちのサッカーを最後まで貫き通した、その気持ちが私の心を熱くし、前に進む力を与えてくれた。
 ぜひ、ナマで試合を見たい。近いうちにスタジアムに行くからねっ。

| 日々つづれ織り | 20:24 | - | -
長富彩
 今年のリスト・イヤーには、内外のピアニストによるリストの録音が次々と登場してきてうれしい限りだ。
 昔からリストが大好きで、何を弾いても先生に「あなたの演奏は全部リストに聴こえる」といわれたピアニストの長富彩も、セカンドアルバムにオール・リストを選んだ。題して「リスト巡礼」(コロムビア)。
 彼女はリスト音楽院に留学し、バルトークやリストの大家として知られるジョルジュ・ナードルのもとで研鑽を積み、リストの演奏を深めてきた。
 ハンガリー、アメリカでの生活を経て帰国後、昨秋1912年製ヴィンテージ・スタインウェイ(ニューヨーク)を使用したアルバム「イスラメイ」でCDデビュー。以後、コンサートでもリストを多く演奏し、特に「ラ・カンパネラ」「愛の夢 第3番」はひらめきに満ちた創造性豊かな演奏として聴衆の心をつかんできた。
 そんな彼女が、待望のリストの録音でこの得意とする2曲がどうしてもうまく弾けず、録音中に大きな壁にぶつかったという。
 インタビューでは、その苦しみから抜け出すまでの心の葛藤を素直に吐露している。これは次号の「intoxicate」に掲載される予定である。
 長富彩は、「大胆さと繊細さが共存している演奏」と評されるが、まさにこのリスト・アルバムもリストの作品が持つこの両面に肉薄している。彼女いわく「私はいつもリストは本能で弾いています」。まさにこのことば通り、演奏は率直で自然でリストの心をストレートに表現したもの。
 大きな試練を経験したからこそ、そのピアニズムは聴き手の心にまっすぐに染み込んでくる。
 最初にインタビューしたとき、彼女はこんなことをいった。
「私、子どものころからキーシンが大好きで、彼のお嫁さんになるのが夢だったんです」
 これには大笑いしてしまった。こんなにも素直に心情を打ち明けてくれたことにも驚き、またそれをシラッとしていうところもユニークだ。
 彼女はアメリカ時代、経済的に非常に苦労し、精神的にたくましくなったという。いまもふんわりとおだやかで、会った人をみな優しく包んでしまうような雰囲気を持っているが、実はかなり芯の強い性格に思える。
 演奏を聴くと、その芯の強さが一目瞭然。リストはいずれの作品も、その奥に情熱的で劇的なドラマが潜んでいる。それが大好きだという彼女もまた、音でドラマを描き出す。
 ウクライナの作曲家、ニコライ・カプースチン(1937〜)が好きで、ぜひ彼の作品を演奏していきたいと語っているから、今後はカプースチンでさらなるドラマを描き出すかもしれない。
 今日の写真はインタビュー時の長富彩。この表情、ピアノに向かうと一変するんですよ(笑)。




 
| 日々つづれ織り | 22:35 | - | -
週刊新潮
「週刊新潮」に、創刊当初より連載されている「掲示板」というページがある。毎週、各界で仕事をしている男性ふたり、女性ふたりが登場するページだ。
 現在、こんな物を探している、こんな人物を探している、いまこんなことを考えているけれど、いいアイデアはないだろうかといったようなことを読者に知らせるページである。
 今日発売(6月9日号)のこのページに出ることになった。依頼のお話をいただいたとき、さて、何を告知するべきか、はたと悩んでしまった。
 ずっと探している昔の録音がいいのか、資料を探している旨がいいのか、あるいはもっと広い視野に立って考えたほうがいいのか。
 しかし、悩んだのは1日だけだった。
 私は独立したときからずっと、クラシックを広めたいという気持ちで仕事をしてきた。そのためなら、自分ができることは何でもするという覚悟だ。しかし、いまだクラシックは広まったとはいえない。
 いろんなことをしているつもりだが、もっと何かできることはないかと、いつも頭を悩ませている。
 せっかくこういうチャンスをいただいたのだから、一般のかたたちにクラシックを広める方法が何かないか、アイデアを提供してもらおう。
 それを担当の編集のかたに話したら、「それでいいですよ」という返事をいただいた。
 このページは、読者から手紙やメールが届くそうだ。
 少しでもいいから、返事がくるといいなあ。私が思いもよらぬアイデアが寄せられるかもしれない。それにより、仕事の内容に変化が生まれるのではないだろうか。
 首を長くして待っていよう。なんだか胸がわくわくドキドキするなあ(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 23:13 | - | -
リスト ピアノ・ソナタ ロ短調 
 2010年のショパン、シューマンの生誕200年に次いで、今年はリスト生誕200年のメモリアル・イヤーだ。世界中のピアニストがリストの作品を取り上げ、コンサートや録音でもリストが多く登場している。
 なかでも、人気の高いのがピアノ・ソナタ ロ短調。これは小川典子がキャリアの節目には必ず弾き、ついさきごろエレーヌ・グリモーがすばらしい録音を登場させた。ハンガリーの血を引く新進気鋭の金子三勇士もデビューCDで取り上げ、及川浩治も今秋のリスト・リサイタルで演奏する。
さらに今月、グルジア出身のライジングスター、カティア・ブニアティシヴィリが「リスト・アルバム」(ソニー)のなかで、このソナタの内面に迫るすさまじいまでの迫力と集中力、暗い情熱に富んだ演奏を聴かせている。
 ピアニストをとりこにするこのソナタ、リストのさまざまな要素が組み込まれ、表情豊かで、濃密で、聴き手を別世界に運んでいくような単一楽章の作品だ。今回はこのロ短調ソナタをざっと解説してみたい。

 
 フランツ・リスト(1811〜1886)のピアノ作品のひとつの頂点をなすこのソナタは、1851年にシューベルトの「さすらい人幻想曲」をピアノと管弦楽用に編曲した後、この作品に刺激を受けて編み出された。
 1852年から翌年にかけて作曲され、1857年にベルリンで初演されたが、当時のブラームス派とワーグナー派の対立に巻き込まれ、物議を醸し出す結果となった。初演者のハンス・フォン・ビューローと作品を酷評したウィーンの批評家ハンスリックの間で論争が起きたのである。
 しかし、ロシアのピアニスト、アントン・ルビンシュテインはひとつの主題が全体を統一していることを指摘し、ワーグナーは美しく壮大で気高い作品と評している。
 曲は緩徐楽章的な要素を挟み込んだ変則的なソナタ形式による長大な単一楽章で書かれ、第1部の呈示部では荘重で活発な第1主題が登場し、重々しい第2主題へと受け継がれる。
 第2部の展開部では、それらが熱情的な性格を帯び、トリルに導かれたカデンツァが反復され、激しさを増していく。やがて叙情的なレチタティーヴォが奏され、夢見るような新たな主題が登場する。
 第3部の再現部は、通常の再現部とは趣を異とし、第1主題がすべて半音で現れ、フガート風に展開されるなどユニークな特色を持つ。最後は狂乱を忘れたように静かに幕を閉じる。

 リストは超絶技巧ばかりクローズアップされるが、実は非常に表情豊かでヒューマンな感情が作品に投影されている。多くの女性を愛し、波乱万丈の人生を送り、各地を旅してその印象を曲に投影させ、弟子を育て、同時代の音楽家、芸術家をカリスマ性で惹きつけた。
 今年はぜひそんなリストの作品が内包する多面性を堪能し、音楽から豊かな歌心を聴きとりたい。各地の音楽家がリストを積極的に取り上げているから、チャンス到来だ。
 
| 日々つづれ織り | 23:21 | - | -
ルネ・フェレ
「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」は、天才モーツァルトの5 歳上の姉、マリア・アンナ・モーツァルト、愛称ナンネルが主役となった映画である。
 姉弟は幼いころから音楽に天才的な才能を発揮し、父レオポルドに連れられてヨーロッパ各地の宮廷や上流階級のサロン、教会などで演奏して絶賛されるが、やがてナンネルは弟ヴォルフガングの陰に隠れるようになっていく。
 当時は、女性というだけで音楽家として世に出ることはできなかった。
 そのナンネルの悲劇をフィクションを含めて描き出したのが、ルネ・フェレ監督によるフランス映画だ。
 監督は父レオポルドが残した書簡集を読むことにより、映画の構想を得たという。映画についてインタビューを行ったのは2月だったが、インタビューに答える監督は、いつもインタビュアーを自分のビデオで撮影し、それをあとで楽しむそうで、私のときも質問する表情をずっとビデオで追っていた。なんとも、不思議な感覚だった。
「私はナンネルの生きかたを通じて、現代女性に自分の生きかたをもう一度考えてほしかったのです。時代も職業も環境も異なるでしょうが、女性が自分の目標を追い求め、夢を実現していく気持ちに変わりはありません。映画を見て、何かを感じてほしい。いま自分の仕事や生きかたについて悩みを抱えたり、迷いに入ったりしている人も多いはずです。そうした人たちに、新たな道を拓いてほしい、そう思って映画を作りました」
 ここにはナンネルの音楽が登場してくるが、彼女の楽譜は残されていないため、これは新たな創作を必要とした。
「多くの映画や舞台、オペラで活躍している作曲家、マリー=ジャンヌ・セレロに依頼しました。まず私が好きな曲、ナンネルの音楽を連想するような、ナンネルの音楽に近いであろう曲をたくさん彼女に聴いてもらい、そこからインスピレーションを得て曲作りをしてもらいました」
 だが、当初は出来上がった曲があまり気に入らず、監督はやむなく他の人に作曲を依頼したそうだが、結局セレロに戻った。
「マリー=ジャンヌは夜も眠れないほど悩み、一時はまったく曲が書けなくなってしまったほどです。でも、彼女は辛抱強く取り組み、結果的にはすばらしい曲に仕上げてくれました。ぜひ、映画のなかで使われる曲に注意深く耳をすませてください。あたかもナンネルが作ったように聴こえるはずですから」
 このインタビューは、現在発売中の「フィガロ・ジャポン」に掲載されている。
 今回は監督のふたりの娘、ナンネル役のマリー・フェレとルイ15世の末娘ルイーズ役のリザ・フェレが出演、重要な役を演じている。
 当時の女性の生きかたから、自分の生きかたを考え直す。これは「マーラー 君に捧げるアダージョ」のパーシー・アドロン監督のインタビューでも同様の話が出た。21世紀に生きる私たちに向けての監督たちのメッセージ。「映画から何かを得てほしい」と語るフェレ監督のことばが深く心に響いた。

 今日の写真はインタビュー時のフェレ監督。「私はデリケートでエレガントな映画が好きなんですよ。生活がほんの少し豊かになるような感じのね。旅も好きですし、人に会うのも好きです。最近はさまざまな伝記を読むことに時間をかけています。いつも新しいものを見つけることに意義を見出しています」


 
| 日々つづれ織り | 13:43 | - | -
美しい5月に
 連休は、久しぶりに高原の仕事部屋に行った。
 山々にはまだ残雪がところどころに見られたが、ちょうど紅山桜が満開。木々も徐々に新芽を出しているところだった。
まさにシューマンの「詩人の恋」の「美しい5月に」を連想させる美しい季節到来である。
 この時期の楽しみは、なんといっても山菜だ。(と、すぐに食べ物の話に行ってしまう 笑)。 
 地元の農家の人たちが朝とれた野菜を臨時の売り場に並べていて、どれを見てもおいしそう。
 今回は肉厚のマイタケと、淡くみずみずしい色をしたうるいと、濃厚な緑色をしたこごめを手に入れた。
 こういう山菜は、売っている人においしい食べかたを聞くのが一番。
 うるいはさっと塩ゆでして、酢みそであえるといいそうだ。
 こごめも塩ゆでしてから水気を切り、ゴマ油で炒めて、最後におしょうゆをパラリとかけるのがお勧めの食べかただという。ウーン、ゴマ油で炒めるとは新発見。
 そして究極はマイタケだが、これはもう煮たり焼いたりせず、てんぷらが最適で、それ以外はないという。こんなどっしりしたマイタケだもんね、てんぷらにしたらぜいたくそのものだワ。
 というわけで、東京に持って帰ってレッツ・トライ!
 どこに行っても、すぐに食材を探してしまう私はホント、食いしん坊。
 色鮮やかな紅山桜も見て、遅ればせながらのお花見もできたし、よだれが出そうなとれたての山菜も手に入れたし。
 さあ、連休後はまた一生懸命仕事をしなくちゃ。




 
| 日々つづれ織り | 21:40 | - | -
パーシー・アドロン
 映画「マーラー 君に捧げるアダージョ」のパーシー・アドロン監督に話を聞いたのは、2月初頭のことだった。
 監督はマーラーの音楽との出合い、映画を作ろうと思ったきっかけ、配役に関することからバックに流す音楽まで非常にこまかく話してくれたが、もっとも印象に残ったのは「女性の生きかた」についての話だった。
 アドロン監督は、「私はマーラーというよりも、むしろ妻アルマの生きかたをクローズアップしたかった」と語った。
 このインタビューは、現在発売中の「フィガロ・ジャポン」に掲載されている。
 監督はひと通りインタビューが終わると、「きみは自分の才能をきちんと理解し、仕事に生かしているかい?」と私に聞いた。
「それはいつも私の悩みです。ただし、アルマの時代より現代は女性が仕事をしやすい時代になりましたから、ある程度は生かしていると思います。ただし、映画を見てもう一度考え直したいという気になりました」
 そう答えると、監督は「そうか、そう思ってもらえるとうれしいね。現代社会は才能豊かな女性がたくさんいて、みんな一生懸命仕事をしている。でも、みんなが自分の才能を存分に生かしているとはいいきれない。私は映画を通じて、世界中の女性に自分の人生をもう一度見つめ直してほしいと思っているんだよ。いまからでも遅くない。自分が本当にやりたいこと、目標、夢に向かって歩みを進めてほしいんだ」
 アドロン監督とは、その後内輪の食事会にもお招きいただき、和食の席を囲んだが、彼はここでも私の気持ちを刺激することばをいくつも投げかけてくれた。
 映画監督とは、大勢の人と仕事をともにし、ひとつの大きな作品を仕上げていく。そういう人が語ることばは、ひとことひとことが胸にズシンとくる重みと強い説得力を持つ。
 映画を見て自分の生きかたを考える。マーラーの映画は、私に人生の教訓を与えてくれた。
 もうひとつ驚いたのは、監督の父親が伝説的なヘルデンテノール、ルドルフ・ラウベンタールだということ。
「父は私が子どものころからいつもいろんな作曲家のレコードを聴かせてくれた。でも、マーラーはそのなかに入っていなかったんだ。マーラーは父の趣味に合わなかったようだね。30代半ばになって私はマーラーの音楽と出合い、ことばのないオペラ、または音符に変換された映画のようだと感じた。いつかマーラーの映画を作りたいと思うほどマーラーの作品にほれ込み、ようやくいまになってそれが実現したというわけさ」
 ラウベンタールは1886年デュッセルドルフに生まれ、1971年に亡くなっている。最初はリリックテノールだったが、徐々に声が変わり、ワーグナーのさまざまな役を歌うようになった。監督いわく、1922年から32年にかけてメトロポリタン・オペラで活躍したそうだ。
「父がおもしろいことをいっていたのを思い出す。マーラーは指揮者の音楽であって、オペラ歌手の音楽ではないとね。だから私は長年マーラーの音楽を知らずに過ごし、ようやく大人になってから自分で探した作曲家なんだよ」
 監督はマーラーの音楽ももちろんだが、やはりその人物像に興味を惹かれるという。性格そのものが音楽に投影されているからと。
 音楽を担当したエサ=ペッカ・サロネンとは、彼のドキュメンタリーを撮影したことから友人となり、今回も演奏を依頼したそうだ。
「フロイトとマーラーの対話のシーンに交響曲第10番のフラグメント(断片)が流れるんだけど、それを演奏してくれとエサ=ペッカに頼んだら、目を丸くして、そんな演奏したことがないといったんだ。これはフル・オーケストラではなく、セクションごとの演奏やある楽器の単独の演奏などが49ピース使われる。私が詳細を説明していくうちに、彼は頭が混乱してきたといって、49のリストを出してくれって叫んだんだ。まあ、結果的にはうまくいき、オーケストラのメンバーも初めての経験をおもしろがってくれたけど、指揮者はさぞ大変だったと思うよ(笑)」
 親しい友人だからこそできたことなのだろう。映画では、サロネン指揮スウェーデン放送交響楽団の味わい深い演奏を聴くことができる。

 今日の写真はインタビュー時のアドロン監督。ユーモアとウイットに富み、好奇心旺盛で、雄弁で、奥さま思いで、みんなに好かれるキュートな性格の持ち主。サロネンもこの熱意に押されたのかも…。


 
 
| 日々つづれ織り | 22:40 | - | -
ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ
 4月15日、イタリア・パレルモ生まれのテノール、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラが滞在先のトルコで亡くなった。享年53。
 最近は後進の指導にあたることも多く、このときはマスタークラスで教えていたそうだ。
 実は、ラ・スコーラの2007年3月と2008年7月に横浜みなとみらいで行われた「シチリアの情熱・太陽の声〜イタリア・アリアとカンツォーネの世界」と題したコンサートのプログラムの記事を担当した。
 彼はいつもトスティの歌曲から始め、プッチーニのオペラ・アリア、さまざまなカンツォーネと多彩な曲目を熱唱、まさにシチリアの太陽を思わせる明るく透明感に満ちた情熱的な歌声を披露した。
 ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラは1958年生まれ。アッリゴ・ポーラ、カルロ・ベルゴンツィに師事。1982年「ヴェルディの声」国際コンクールでツィリアーニ賞を受賞し、翌年ドニゼッティ「ドン・パスクアーレ」のエルネストでオペラ・デビューを果たした。
 その後、ブリュッセルで「愛の妙薬」でデビューしたのを皮切りに世界各地のオペラハウスで著名な指揮者と共演、華々しい活躍をするようになる。
 その真っ青な空にスコーンと抜けていくような明朗な歌声は、ルチアーノ・パヴァロッティの後継者と呼ばれるにふさわしく、2000年にはイタリアの「L´Opera」誌のベスト・テノールの栄誉を受けた。
 日本には何度か来日し、熱狂的なファンも多く獲得した。初来日は、1988年のリッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座来日公演で、「日本の聴衆は音楽に対する造詣が深く、とても静かに集中して聴いてくれる。毎回、ステージに立つたびに驚かされる」と語っていた。
 まだまだこれから活躍してほしいすばらしい才能を持つ人だっただけに、急逝は残念でたまらない。
 これまで聴いた多くの曲のなかでは、作者不詳の「シチリアの歌」がとりわけ印象深い。
 この曲は昔、イタリアとオーストリアが戦争をしていたとき、あるシチリアの兵士が夜明けに「まだみんな寝ているようだ」と歌い始め、歌い終わったところで敵陣のオーストリア軍から「Bravo!」の声がかかったといういわくつきの歌。
 歌詞は悲しい内容で、シチリア訛りで歌われるが、ヴィンチェンツォはいつも思いを込めてじっくりと心に染み入る声で聴かせた。
 ああ、もう一度この曲を聴かせてほしかった。ご冥福をお祈りします。

 今日の写真はそのときのプログラムの一部。日焼けした顔、満面の笑顔が忘れられない。 


| 日々つづれ織り | 15:24 | - | -
名古屋フィルハーモニー交響楽団
 週末は名古屋フィルの定期公演のコンサート評を書くために、名古屋に出張した。
 4月15、16日の両日の第379回定期演奏会で、指揮者はバーンスタイン最後の弟子のひとり、アメリカのドリアン・ウィルソン。ソリストとして参加したのはウクライナ出身で2010年の仙台国際音楽コンクール優勝のピアニスト、ヴァディム・ホロデンコだ。
 実は、12日にホロデンコにインタビューをし、6月2日に浜離宮朝日ホールで行われる「第4回仙台国際音楽コンクール・ピアノ部門優勝リサイタル」の話を聞いたばかり。彼は大好きなメトネルとプロコフィエフという組み合わせでリサイタルを行うことになっている。このインタビュー記事は次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 今回の名古屋フィルのコンサートは「愛と死」シリーズの一環で、R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」で幕開け、次いでホロデンコをソリストに迎えてリストの「死の舞踏」が演奏され、後半はプロコフィエフのバレエ「ロメオとジュリエット」という聴きごたえ十分な選曲。
 ウィルソンはバーンスタインの弟子らしく、師をほうふつとさせる踊るような指揮ぶり。名古屋フィルとはすでに共演を経験しているからか、両者のコミュニケーションは濃密だった。
 ホロデンコはあまり演奏される機会のないリストの作品を堂々たるピアニズムで聴かせ、コンクール時よりも一層磨きのかかったテクニック、表現力を披露し、自身が編曲したアンコールも2曲聴かせた。
 彼はインタビュー時に語っていたが、ラフマニノフ、プロコフィエフ、メトネルなどのロシア作品が大好きで、自然な形で楽譜と対峙できるという。特にメトネルは長年埋もれていた作品が多く、それに光を当てることに意義を感じているそうだ。
 名古屋フィルの会場である愛知県芸術劇場コンサートホールは、広さ、客席の配置、ステージの位置などがとても親密的なスタイルに形作られていて、ステージ後方の席も間近に感じられた。
 多くのコンサートが中止となっている時期だけに、この場所で、日本のオーケストラと来日したアーティストとの共演を聴くことができ、とても印象深い一夜となった。コンサート評は、次号の名古屋フィルの定期演奏会のプログラムに掲載されることになっている。
 なお、ホロデンコは仙台のコンクール出身者だけに被災地の人々の心配をし、心を痛めていた。それだけに、演奏には心がこもっていた。

 今日の写真はインタビューのときのホロデンコの様子。「仙台はぼくの故郷のようなところ」と語っていた。

| 日々つづれ織り | 22:52 | - | -
プラシド・ドミンゴ・コンサート
 昨夜、「プラシド・ドミンゴ コンサート・イン・ジャパン2011」をサントリーホールに聴きに行った。
 ドミンゴのコンサートはいつもそうだが、着飾った聴衆が多い。
 だが、今回は東日本大震災により海外の多くのアーティストの来日中止が続くなか、日本人の深い悲しみに寄り添い、明日への希望の光を灯すために来日を決意したドミンゴの強い思いを受け止めるため、みな静かに開演を待っていた。
 今回、ドミンゴはアルゼンチン出身のソプラノ、ヴァージニア・トーラと長年組んでいる指揮者ユージン・コーンとともに来日。日本フィルハーモニー交響楽団と共演し、第1部は「ヴェルディの作品から」、第2部は「わが愛しのウィーン」と題したプログラムを披露した。
 そして第1曲目の「シモン・ボカネグラ」のシモンとアメリアとの二重唱から全力投球。いつものようにオーケストラの短い序奏の間にストンと役に入り、あたかもオペラの舞台を思わせるような演技と表現力を見せながら、力強い歌声を聴かせた。
 前半は「エルナーニ」「トロヴァトーレ」「オテロ」のアリアや二重唱が重々しく、深く、熱く歌い上げられ、ドミンゴのこのコンサートに対する心意気が伝わり、胸が痛くなるほどだった。
 後半はガラリと雰囲気が変わって、レハールやカールマン、ジーツィンスキー、ヨハン・シュトラウス2世の陽気でかろやかなオペレッタが次々に登場。ドミンゴの得意とする「メリー・ウィドウ」の「ハンナとダニロの二重唱」ではトーラとのダンスも披露し、会場はやんやの喝采に包まれた。
 しかし、この夜はアンコールがすごかった。プログラムが全部終了したのが21時15分。それから鳴り止まない拍手に応えて、「ベサメムーチョ」や十八番のサルスエラ「そんなことはありえない」などが歌われ、デュオも登場。さらに「日本のみなさんに哀悼の意を表します。音楽が生きるための活力と癒しの一助になることを願っています」ということばとともに日本の歌曲「故郷」を歌いましょうと呼びかけ、全員の合唱となった。
 私のまわりでは、ハンカチを目にあてる女性が続出、男性までも目頭を押さえながら歌っている。なんと感動的な瞬間だろう。
「ドミンゴさん、ありがとう。この夜のコンサートは生涯忘れません」
 私はこう胸のなかでつぶやいた。これまで何度もいろんな土地でドミンゴの歌は聴いてきたが、この日の彼の歌声は、人を元気づけようとする強靭な意志の力がみなぎっていた。
 1日たったいまでも、ドミンゴの温かな眼差しと全身全霊を傾けた歌唱が心の奥に宿り、涙がこぼれそうになる。
 アンコールがすべて終わって終演を迎えたのは21時55分、ほとんど22時だった。3時間にわたって歌い続けたプラシド、本当にありがとう!!
| 日々つづれ織り | 21:31 | - | -
東京・春・音楽祭
 今日は久しぶりにコンサートに出かけた。「東京・春・音楽祭」の「工藤すみれ チェロ・リサイタル」である。
 これは東京文化会館小ホールで午前11時開演というものだったが、ほぼ満席で、現代作品が多いにもかかわらず、聴衆は本当に熱心に聴き入っていた。
 工藤すみれは2002年に創設された「斎藤秀雄メモリアル基金賞」の2005年の受賞者。2001年から2006年までアヴァロン弦楽四重奏団のチェリストとして欧米で活躍。2003年ニューヨークを拠点とする現代音楽グループcounter inductionの一員となり、2006年からはニューヨーク・フィルハーモニックのチェリストを務めている。
 こうしたさまざまな活動が彼女の音楽を成熟させ、テクニックと表現力と音楽性を磨き上げたのだろう。今日の演奏はいずれの作品も自信に満ち、自分の歌を明確に歌いあげていた。
 とりわけ印象に残ったのは最後に演奏されたバーバーのチェロ・ソナタ ハ短調 作品6で、ピアニストの中野翔太との音の対話が実に雄弁だった。息の長い旋律を両者が互いの音を注意深く聴きながら和し、しかもしっかりと自己を主張していく。
 第1楽章はロマン主義的ななかにも重厚さを見せ、第3楽章は情熱的でアグレッシヴ。間にはさまれた第2楽章は、瞑想的な空気をただよわせながら美しい緩徐楽章をゆったりと聴かせる。
 この第2楽章の中間部には16世紀のイタリアの速い3拍子の舞曲サルタレロが顔をのぞかせるが、この部分が今日の白眉だった。実に生き生きと、躍動感にあふれ、工藤すみれのいまの心身の充実を表していたからである。
「東京・春・音楽祭」は3月18日に開幕したが、今回は東日本大震災の直後だっただけに、中止となったコンサートが多かった。私は3月26日の演奏会の「ショパンとプレイエル」と題した原稿をプログラムに寄せたが、このコンサートも中止と決まった。
 今後この音楽祭は、チャリティコンサートがいくつか組まれている。
 そのなかで、久しぶりに聴く若きチェリスト工藤すみれのみずみずしい演奏は、非常に心に響いた。彼女は1999年と2000年にフィリップスからCDをリリースしているが、そのときの演奏よりなおいっそう主張が強くなった。アメリカで積み上げたものが、大きく花開いた感じだ。彼女の演奏をぜひニューヨークで聴きたい、そんな思いを新たにした。 

 
| 日々つづれ織り | 22:56 | - | -
加古隆
 先日、長年音楽大学ピアノ科の講師を務め、現在も多くの弟子を世に送り出しているKさんと、乃木坂でランチをご一緒した。
 昨秋のショパン・コンクールでも一緒になり、ともにインゴルフ・ヴンダーを応援したことから、音楽的な志向がとても合う。彼女は子どものころに父親が聴かせてくれたレコードでクラシック音楽の深遠な世界に目覚めたそうだが、私もまったく同様なため、その話で盛り上がった。
 おいしいフレンチをいただきながら音楽談義に花を咲かせていたら、あっというまに3時間が経過していた。
 そのときに思い出したのが、加古隆の父親の話である。自然と海が大好きだった父親は、幼い加古隆を瀬戸内海の船旅へと連れて行ってくれたのだが、そこで見た夕日が忘れられない思い出として残っているという。
 いまでも疲れたときや辛いときにはこのときの海に沈むものすごく大きな黄金色の夕日を思い出すと、自然にエネルギーが湧いてくるそうだ。
「これが私の原体験なんです。光の輝きが音の響きとつながっているように感じられるのです」
 加古隆はこういって、「子ども時代の深い感動が、その人の生涯の糧となることがあります」と続けた。このインタビューは「ムジカノーヴァ」の2010年11月号に掲載されている。
 このように、音楽家に話を聞くと、ほとんどの人が子どものころに両親をはじめとする家族や親戚の人から音楽を聴くチャンスを与えられ、それが将来の道につながったと語る。
 Kさんとの話のなかでも、親の役割の大切さや、また先生の大切さも話題となった。彼女は機会あるごとに海外に出かけ、著名なピアニストの講習会に参加したり、弟子とともに聴講したり、ものすごくエネルギッシュで前向き。私も将来、こういう人間になりたいと強く感じた。
 いろんな人に会うと、その人から生きる力を与えられることが多い。加古隆の話もKさんの話も、ともに音楽をベースにポジティブに人生を歩むもので、改めて音楽の力の強さを思い知らされた。
 今日の写真はおだやかな語り口の加古隆が、夕日のすばらしさを表現するときに一気にテンションを上げたときの様子。あまりにも詳細にその夕日の見事さを話してくれるため、私の目の前に大きな光が現れたような錯覚を覚えた。作曲家は音だけではなく、言葉でも感動をリアルに伝えられるものなのだと実感…。


 
| 日々つづれ織り | 17:12 | - | -
集中的な取材
 月末から月初めにかけての締切りラッシュがひと段落すると、インタビューや取材が一斉に始まる。
 今日はクラシックとはまたひと味異なるジャンルの音楽家のインタビューがあり、視野が広がる思いを抱いた。
 お昼に行われたのは連弾でピアノ界に新たな風を吹き込んだ、「レ・フレール」(斎藤守也と斎藤圭土の兄弟によって結成された)のインタビュー。兄弟でもこんなにも性格が違うのかと思うほど、あたかも正反対のような雰囲気。この違いが4手の演奏に幅を与えているんだろうな。これは「音楽の友」の取材だった。
 午後は世界を舞台に活躍するジャズ・ピアニストの上原ひろみ。とても前向きな生きかたをしている人で、笑顔がチャーミング。聴衆を大切にする姿勢に心打たれた。これはキャノンの「C-magazine」のインタビュー。
 これからしばらくはこうした仕事が続く。そして、あっというまに月末入稿がやってくるという次第だ。
 明日はラン・ランのリサイタル、そして翌日彼のインタビュー(ムジカノーヴァ)。土曜日はマリインスキー・オペラのR.シュトラウス「影のない女」の初日が控えている。そんなところに、ニュースが飛び込んできた。
 今回、このオペラの演出を担当したジョナサン・ケントがアフターパフォーマンストークを行うという。彼は藤原紀香主演のミュージカル「マルグリット」の演出も手がけており、そのリハーサルのために来日しているが、合間を縫ってオペラ終演後にトークを行うそうだ。
 「影のない女」はそんなにひんぱんに上演されるオペラではない。それだけに、演出家の話はきっと「魔法の世界」といわれるこのオペラに、私たちをより近づけてくれるに違いない。しっかり聞いておきたい。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:55 | - | -
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