Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

ショパン・コンクール審査員
 1月中旬、ショパン国際ピアノ・コンクールin ASIAの審査員として来日したアンジェイ・ヤシンスキ、ピオトル・パレチニ、ケヴィン・ケナー、クシシュトフ・ヤブウォンスキの座談会が行われ、その司会と記事を担当した。これは現在発売中の「音楽の友」2011年3月号に掲載されている。
 ヤシンスキとパレチニには幾度かワルシャワのショパン・コンクールで話を聞いており、ケナーには1990年、彼がショパン・コンクールを受けたときにずっと取材をしている。さらにヤブウォンスキにも何度かインタビューを行っている。というわけで、初対面の人はだれもいなかったため、座談会はスムーズに進んだ。
 ただし、弦楽四重奏団のインタビューも同様だが、相手が4人となると話す量に差が出てくるのは当然のこと。それをひとりずつ平均して話してもらうよう、あらゆる角度からの質問を考え、振り分けていかなくてはならない。
 記事を仕上げるときは、司会者がいちいち質問している形をとらず、互いに話しているように書き進める。
 今回の座談会は2010年のショパン・コンクールを通して見えてきた世界のピアニストの様子から始まり、現在の日本の音楽教育、日本の若いピアニストたちの姿勢、日本の今後の課題など、4人がとても正直で端的で内容の濃いことを話してくれたため、充実した時間となった。
 さあ、それからが大変。テープ起こしをしていくと4人の声が重なったり、だれの声か判別不可能だったり…。通訳のかたは時間がないため手早く訳してくれるのだが、原稿の分量が多いためそれだけでは足りず、じっくりとひとりずつの話を聞き直していかなくてはならない。これが膨大な時間を要する。
 そんなこんなで原稿と格闘していたら、編集者から連絡が入り、「ページが増えました。文字数もっと増やしていただけますか」とのこと。ヒエー、またやり直さなくちゃ。結果として、5ページ分という長い原稿になった。
 ここで4人は今回のショパン・コンクールで日本人が本選に残らなかったことに対し、さまざまな意見を述べてくれた。非常に示唆に富む言葉で、多くのことを考えさせられた。
 今日の写真は、座談会ではシビアな話をしていたのに、写真撮影になったら4人が並んで押し合い圧し合いの状況を見せたとき。からだの大きな人たちが「ほら、もっと詰めて」とか「あんまり寄ってくるなよ」といい合いをしている様子。偉大なピアニストばかりなのに、みんな結構お茶目。

 
| 終わりよければ…取材奮闘記 | 14:59 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728     
<< February 2011 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE