Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ソン・ヨルム
 最近は、韓国の音楽家の台頭が著しい。多くの若き才能が世界の舞台へと飛翔している。
 第14回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、ダニール・トリフォノフに次いで第2位を獲得したソン・ヨルムもそのひとり。彼女は2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでも第2位入賞に輝き、第1位の辻井伸行とすっかり仲良くなったという。
 その辻井との共演によるコンサートのために来日した彼女に、インタビューを行った。これは「音楽の友」の次号に掲載される予定になっている。
「辻井さんはとってもチャーミングな人柄。演奏も好きだけど、彼の性格が大好きになってしまったの」
 にこやかな笑顔で語るソン・ヨルムも、とても素直で感じがいい。ストレートの黒髪が美しく、肌もすこぶるなめらか。演奏はアスリートを思わせるようなテンポの速さとリズミカルな動きが印象的。磨き抜かれたとてつもないテクニックに唖然とさせられるが、それは楽譜の読みの速さも影響しているようだ。
「私、子どものころから譜面を読むのが趣味だったのよ。いつも複数の楽譜を持っていて、サーっと読んでいく。これがすっごく楽しいのよ」
 譜読みを充分にしていれば、実際にピアノに向かったときに練習はとても少なくて済むそうだ。やはり天才肌なのだろうか。
 来日に合わせて新譜もリリースされ、2004年に録音した「ショパン:練習曲集」と2008年に録音した「ショパン:夜想曲集(弦楽伴奏版)」(ユニバーサル)の2枚を聴くことができる。
ここでも底力を発揮している。とりわけ、18歳のときに録音したショパンのエチュードがみずみずしく、抜群のテクニックが全編に息づき、輝かしい未来を予感させる。
「私、室内楽が大好きなの。ソロやコンチェルトももちろん数多く演奏しているけど、室内楽が一番楽しいし、自分らしい演奏ができる感じがする」
 今年の11月6日には、東京オペラシティコンサートホールでチャイコフスキー国際コンクール入賞記念リサイタルが開催されることになった。
 プログラムは同コンクールで話題を呼んだ作品が組まれ、バッハ、ドビュッシー、ショパン、カプースチン、リスト、シチェドリンが並ぶ。
 チャイコフスキー国際コンクールの模様はネット配信されたから多くの人が彼女の演奏に触れ、天空に駆け上がっていくようなピアニズムに驚きの声を上げたと思うが、いよいよ今秋そのライヴを聴くことができる。とても楽しみだ。
 今日の写真はインタビュー時のもの。上からのライトが強く、ちょっと顔に影ができてしまったのが残念。

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