Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ポヴォンスキ墓地
 東京の木々が黄色に色づくこの季節になると、ワルシャワの「黄金の秋」と呼ばれる美しい光景を思い出す。
 ワルシャワでは10月になると町中の木々が一斉に黄葉し、折しもショパン・コンクール開催中は1年でもっとも美しい時期となる。
 私はショパン・コンクールの取材に行くと、いつも旧市街の先にある広大な墓地、ポヴォンスキ墓地を訪れる。ここは1790年創設の歴史ある墓苑で、ポーランドの王族、偉人、著名人などが埋葬されている由緒あるところ。ボヴォンスコフスカ通り14番地に位置している。
 10月といえどもワルシャワはとても寒く、奥ゆかしさと静寂に包まれた墓地はひんやりとした空気がただよい、足元から冷え込んでくる。
 ここはとてつもなく広い墓地で、入口の案内板の番号をいくら見ても、すぐに目指すお墓は見つからない。それでも、なんとか記憶を頼りに今回はショパンの両親、ショパンの先生のヴォイチェフ・ジヴニーとユゼフ・エルスネル、ショパン・コンクールの創設者イェジ・ジュラブレフ、「乙女の祈り」の作曲者、テクラ・バダジェフスカのお墓を見つけ、花を捧げた。
 これだけのお墓を探して歩くだけで1時間半以上もかかり、もうからだは冷えっぱなし。ガタガタと震えながら献花をしたが、とても有意義な時間を過ごすことができた。
 今日の写真はショパンの両親のお墓。木漏れ日を受け、なんともいえない美しさを醸し出していた。丸い形の小さな輪になった2つの花が、私が捧げたもの。集中力と緊張感を要するコンクールの合間の、ほんのひととき静けさに包まれた落ち着いた時間だった。もう1枚は墓地の風景。ねっ、これ見ただけできれいだけど、しんしんと冷えてくるのがわかるでしょう。



| 麗しき旅の記憶 | 15:39 | - | -
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