Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ダン・タイ・ソン
 今日はダン・タイ・ソンのインタビューに出かけた。彼と話すのは、いつも楽しい。
 今日も近況からいま一番力を入れていること、先日のオール・ドビュッシー・プロに関して、11月に予定されているベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会まで、さまざまな話題が出た。
 ダン・タイ・ソンは2年前から「ハノイ国際ピアノ・コンクール」の名誉委員長を務め、今年も9月に第2回が開催されるという。これはベトナムをはじめ、アジアなどの若手音楽家を発掘、支援するもので、徐々に参加者が増えているそうだ。
 さらに、B.F.M.(Bridge Future Music)と題したプロジェクトに参加し、日本の人々が使用していないピアノやエレクトーンをハノイ国立音楽院の学生のために寄贈してもらうよう呼びかける、という活動も行っている。
 今日のインタビューはもちろん今秋のベートーヴェンのコンチェルトが中心だったが、彼は上記のような活動に触れ、「これ、まだ話してないよね」「いま、こんなことをしているんだよ」と、多方面の話をしてくれた。
 ダン・タイ・ソンは、今回のドビュッシー・プロにおいて、ひとりの作曲家の作品だけを取り上げるというリサイタルを行い、「ある種の自信を持つことができた」という。
 それゆえ、ベートーヴェンのコンチェルト全曲演奏も非常に前向きに考えられるようになったそうだ。
「ぼくはいつも新しいことに挑戦していたいタイプ。だから、このベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏の話をいただいて、すごく心が高揚したんだ。これこそ、自分の新たな面を聴いてもらうことができると思ったから」
 もちろん、彼はこれら5曲をそれぞれ単独で何度も各地で演奏している。だが、全曲演奏は初めての挑戦。第4番が一番多いそうで、しかも第4番がもっとも難しいという。
 このインタビューは「音楽の友」の秋の号に掲載されることになっている。今日の写真は真面目な表情でインタビューに答えるダン・タイ・ソン。
 しかし、彼は私に会うと、いつもジョーク連発。ふだんはすごく寡黙で内気な人なのに、突然冗談をいい出すと止まらない。
 昔からみると、ずいぶん陽気になったよなあ、ホント、よかったよかったと、私はひとりで感慨に浸ってしまった。大変な苦労を経験してきた人だから。いまの明るさをずっと保ってほしいな、と帰路に着く間中、ずっとそのことばかり考えていた。
 ダン・タイ・ソンは、私が今秋の「浜松国際ピアノコンクール」のオブザーバーに就任したため、第3次予選と本選を聴きに行くと話したら、審査員としてコンクールに参加する彼は、またまた明るい声で、「じゃ、浜松でまた会えるねー」といった。うーん、かなり明るいワ、私のネアカが移ったかしらん(笑)。



| 親しき友との語らい | 23:02 | - | -
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