Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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エリック・ル・サージュ
 フランスのピアニスト、エリック・ル・サージュは、これまでレ・ヴァン・フランセや紀尾井シンフォニエッタなど、室内楽の演奏による来日公演が多かった。
 そのル・サージュが、5月16日(木)に紀尾井ホール・ソロ・デビュー・ピアノ・リサイタル(19時開演)を行うことになった。
 今日はおりしも来日しているル・サージュにインタビューし、そのリサイタルについて聞くことができた。
 今回のプログラムは、ドビュッシーの「子供の領分」「版画」から始め、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」に進み、後半はシューマンの「幻想曲」からスタート。最後にドビュッシーの「映像第1集」「喜びの島」で締めくくるという構成だ。
 これはル・サージュがいまもっとも演奏したい作品を選んだもので、ハ長調という調性のつながりを意識しているそうだ。
「私かゲストにもっともおいしい食事を提供したいと考えているようなプログラムなんです。自分が好きな食事を味わってほしいでしょ。ですから、オードブルからメイン、デザートにいたるまで、本当に自分が好きな作品を並べているんです」
 ル・サージュといえば、シューマンの得意なピアニストという構図ができあがっているが、シューマンは「もっとも心に近い作曲家で、自分の鏡のよう」と評す。
 そしてベートーヴェンはいま一番弾きたい作曲家で、最後の3作のピアノ・ソナタを録音したばかりだという。
 もちろんドビュッシーについても聞いたが、これはペダルの難しさと、クリアな響きが大切だと明言した。もやもやしたあいまいな演奏は避けたいと。
 ル・サージュは、メイエやパユやルルーら、管楽器の名手たちとの共演が多く、管楽器の響きが昔から大好きなんだそうだ。パリ音楽院時代は「音楽が好きではなかった」とはっきり口にするため、私はびっくりしたが、管楽器の奏者たちと知り合ってアンサンブルをすることで楽しさに目覚めたという。
 今日のインタビューは日経新聞の今月25日の夕刊に書く予定にしている。
 エリック・ル・サージュのピアノは、作品を深く掘り下げた思慮深さと、全体の構築感がすばらしく、いつも聴くごとに新たな感動を味わう。
 彼のリサイタルは本当に楽しみだ。ぜひ、ゆっくり音楽のフルコースを味わいたい。
 今日の写真はインタビュー後のル・サージュ。「ブログ見るからね」といわれたが、ムムム、日本語だけなんだよね、ごめんね、エリック。

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