Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ハヴィエル・ペリアネス
 スペインのピアニスト、ハヴィエル・ペリアネスには2009年の来日時にインタビューをしたことがある。
 今日再び会うことになり、レコード会社に行くと、「ああ、久しぶり。きみの顔、ちゃんと覚えているよ」と笑顔で迎えてくれた。
 ペリアネスは1978年スペインのウェルバ生まれ。彼の名は、2005年に行われたダニエル・バレンボイムによるテレビのマスター・クラス・プロジェクト“バレンボイム・オン・ベートーヴェン”に参加したことで一躍知られるところとなった。これはNHKで放映されている。
 以後、ペリアネスは国際舞台で幅広く活躍、録音も次々とリリースしている。
 なかでも高い評価を得たのが、2007年にレコーディングしたシューベルトの「4つの即興曲作品90(全曲)、アレグレットD.915、3つの小品D.946」(キングインターナショナル)
 ペリアネスのピアノは美しい弱音と、繊細でエレガンス香る音色が特徴だが、シューベルトの歌心をひそやかに馨しくうたい上げている。
 これまで、モンポウの「ひそやかな音楽(全28曲)、3つの変奏曲」、マヌエル・ブラスコ・デ・ネブラの「ピアノ・ソナタ集」というスペイン作品をリリース。特有のリズムと内なる情熱、民族的な要素を前面に押し出す演奏で、個性的なアルバムを作り上げている。
 その後、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ集」とファリャの「交響的印象《スペインの庭》」や「4つのスペイン小品」などの入った録音を相次いでリリース。
 今日のインタビューでは、スペイン大好き人間の私が結構テンションを上げながらあれこれスペイン作品にまつわることを聞き、ペリアネスもその思いをがっちり受け止めて雄弁に語ってくれた。
 このインタビューは次号の「intoxicate」に掲載される予定である。
 もっとも興味深かったのは、ピアニストがよくスペイン作品に内包される特有のリズムが苦手だというため、それをどう表現したらいいか聞いたときのこと。
 ペリアネスはリズムの出だし、間のとり方、浮き立つような表現、舞踊の要素、フラメンコの精神、民族音楽の取り入れ方などを具体的に説明してくれ、椅子の木の部分をこぶしでたたいて実例を示したり、うたったりして「こういう感じにね」と教えてくれた。
 ああ、スペインの空気がどんどんただよってくる〜。なんと幸せな時間なのだろう。
 ペリアネスは私のスペイン好きを察し、次回会うときはペリアネスが日本語で、私がスペイン語で覚えたことばを交換し合おうと提案。ヒエーッ、これはまいったゾ。あいさつしか知らないもんね。猛勉強しなくっちゃ(笑)。
 彼は今後も録音予定がびっしり詰まっていて、次のリリースはショパンとドビュッシーの類似性と共通項を考慮したアルバムで、その次はメンデルスゾーンの「無言歌」を中心とした選曲になるそうだ。
 次回の来日はいつだろうか。ヒヤヒヤものだワ。
 今日の写真は、インタビュー後のリラックスした表情。インタビューが終わって「グラシアス」といったら、即座に「アリガトゴザイマス」と返ってきた。すでに語学交換が始まってしまった(笑)。


 
| アーティスト・クローズアップ | 20:57 | - | -
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