Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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家庭画報 新年号
 今日は、9月末から10月初旬にかけてウィーンとベルリンに出張した記事が掲載された「家庭画報」の2014年新年号が発売された。
 カラー27ページ特集の「ウィーン・フィル 祝いの旋律」である。
 こうして見ると、すさまじいスケジュールだった取材のひとつひとつが、はやなつかしく思い出される。
 いろんな人たちに取材をしているが、ページ数や文字数の関係で、詳しく書けないこともあった。取材やインタビューで得た情報は、これから随時ブログで紹介していこうと思う。
 なんはともあれ、ようやく形になった。
 付録のウィーン・フィルのCDも、すぐに組み立てた。これももっといろんな曲を入れたかったが、なにしろ収録時間は限られている。そのなかで最良の方法を取り、ウィーン・フィルの魅力があますところなく伝わるように関係者一同で努力をした。
 これもまた、ゆっくり耳を傾けたいと思う。
 今日の写真は「家庭画報」の新年号の表紙と付録のCD。ながめていると、なんとも感慨深いですなあ。



| 情報・特急便 | 23:17 | - | -
トリノ王立歌劇場 トスカ
 今日は2010年の初来日公演で大成功を博した、トリノ王立歌劇場の再来日公演を聴きに東京文化会館に出かけた。
 演目はプッチーニの「トスカ」。指揮は2007年に音楽監督に就任し、この歌劇場の実力を世界へと知らしめたジャナンドレア・ノセダ。彼は就任以来さまざまな改革を施し、いまやトリノ王立歌劇場はイタリアを代表する実力と人気を誇る歌劇場へと飛躍を遂げた。
 今日のキャストは豊かな声量と広い音域を誇るイタリアのソプラノ、ノルマ・ファンティーニ(トスカ)、世界中のオペラハウスから引っ張りだこのアルゼンチン出身のテノール、マルセロ・アルバレス(カヴァラドッシ)、眼光鋭く存在感のあるスカルピアでこの役の新たな魅力を披露するグルジア出身のバリトン、ラド・アタネリ(スカルピア)。
 主役の3人がそれぞれ底力を発揮し、ファンティーニはのびやかでみずみずしく情熱的なトスカを生み出し、アルバレスは以前より多少重くなった声と抜群の演技力で悲劇的なカヴァラドッシを熱演し、アタネリはスマートで自信に満ちた新たなスカルピア像を作り出した。
 もっとも印象的だったのは、オーケストラのすばらしさ。冒頭から歌手の伴奏ではなく、オーケストラの響きに耳を奪われる見事なまでのアンサンブルを聴かせ、最後まで集中力が途切れなかった。
 これはひとえにノセダの力量によるところが大きい。彼は才能のある楽員が定年を迎えると、再度オーディションを行って再雇用するという方式を取り入れたそうだ。これは若手楽員のやる気を喚起することにもつながり、功を奏しているという。
 その成果は存分に今日の演奏に現れていた。プッチーニの旋律美がオーケストラの充実した演奏で遺憾なく発揮されたからだ。
 さらにジャン・ルイ・グリンダの演出が際立っていた。古典的な手法のなかに映像を盛り込むという現代的なワザを駆使し、オープニングとエンディングにトスカが身投げする映像をスローモーションで流して映画的な感覚をもたらした。
 やはり、オペラは指揮者が大きなウエイトを占める。ノセダは歌手のオーディションも積極的に行い、合唱にも力を入れている。それらすべてが今日の「トスカ」の上質な演奏につながっている。
 実は、休憩時間にイタリアのテレビのインタビューを受けた。どんなところが印象に残ったか、歌手はだれがよかったか、全体の印象をなどという質問をされたのだが、思ったように答えられず、ごく短いコメントになってしまった。
 ああ、なんたること、残念無念。もっと英語の語彙を増やさなくっちゃ。でも、テレビカメラがごく近くに寄ってきて、イタリア人のアナウンサーにマイクを突き付けられると、焦っちゃうものなんだよね。
 次にこういう機会があったら、今度はもっと頑張って答えようっと(笑)。せっかくいいオペラを観て、いいたいことはたくさんあるのに、反省しきり…。
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