Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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マキシミリアン・ホルヌング
 ドイツのチェロ界を担う、すばらしい才能を備えた、未来の大器と称されるチェリストが来日している。
 1986年アウグスブルク生まれのマキシミリアン・ホルヌングである。
 8歳よりチェロを始め、2007年ドイツ音楽コンクール優勝。ソロや室内楽などを演奏していたが、バイエルン放送交響楽団に入団して第一首席チェリストを務めた。しかし、2013年春にソロ活動に専念するため、オーケストラを退団。
 当時から活発な録音を行い、すでにドヴォルザークのチェロ協奏曲とサン=サーンスの組曲&ロマンス、マーラーの「さすらう若人の歌」を自身で編曲した作品を含むチェロの小品集などをリリース。日本では今秋、相次いで新譜として登場する予定だ(ソニー)。
 ホルヌングの今回の来日は、東京では明日の武蔵野市民文化会館小ホールでの「無伴奏チェロ」のリサイタルと、8日の東京・春・音楽祭での河村尚子とのデュオが組まれている。
 両日とも聴くことができるようになったため、非常に楽しみだ。
 その前に、今日インタビューが行われた。
 実際に会ってみると、若く、才能に恵まれ、元気はつらつで、こちらまでなんだか浮き浮きとしてくる感じ。どんな質問にも一生懸命ことばを尽くして話し、ジョークも忘れず、録音に聴く演奏と同様、非常に明快で快活だ。
「いま使っている楽器は2分弾いて、ひと目ぼれしちゃったんですよ」
 デイヴィッド・テクラーの1700年代初頭のチェロで、11年前に出会ったそうだ。以後、「弾けば弾くほど難しさが増す楽器だけど、可能性は永遠」とのこと。いまやホルヌングは、ヨーロッパの著名なオーケストラや音楽祭から引っ張りだこ。トリオなどの室内楽も積極的に行い、自身の音楽の幅を広めている。
 このインタビューは、新譜がリリースされる今秋の「CDジャーナル」に掲載される予定である。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。「うわあ、よく撮れているよ。ありがとう」と喜んでくれた。
 彼はムター財団のオーディションに受かり、ムターとの共演も多い。なんでも、幼いころ半年間だけヴァイオリンを習ったことがあるそうで、その意味でもムターとの共演は意義深いそうだ。
 新しい才能との出会いは、本当にわくわくする。ホルヌングはとても感じのいいナイスガイ。「未曾有の大器」と称されているが、本人はちっとも鼻にかけたところがなく、インタビューが終わって雑誌の担当の方と一緒に地下鉄に乗ろうとしたら、チェロを背負ってマネージャーとともに「ハーイ!」といって同じ地下鉄に乗り込んできた。
 いやあ、ラフですなあ。気に入ったぜい(笑)。


 
| アーティスト・クローズアップ | 22:35 | - | -
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