Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

メンターの助言
 今週は、火曜日にアルテミス・カルテット、今夜のミハイル・プレトニョフと、興味深いコンサートが続いている。
 こうした演奏の公演評を書く場合、いかにしたらその内容を的確なことばで伝えることができるかと、いつも悩む。
 そんな私がメンターとして敬愛しているSさんが、今日電話ですばらしい助言を与えたくれた。
 彼は、私が書いた単行本を読んでくれ、その感想を伝えてくれたのだが、そのときにこまかいことはいわず、ひとことズバリと言い放った。
 もっと文章を磨け、語彙を増やせと。音楽をことばで表現するのは、とても難しい。それを自分の生涯の仕事とする場合、常に一歩上を目指さなくてはダメだと。いまより、次はもっといい文章が書けるように努力すべきだというのである。
 そのためには何が必要か、その具体的な書物や勉強法まで教えてくれ、特に演奏に対するほめ言葉のあり方を探求すべきだといわれた。
 長年仕事をしてくると、学生時代とは異なり、もう助言を与えてくれる人などいないのが現状だ。この年になると、だれもよりよい仕事をするためのあり方や姿勢など、教えてはくれない。
 Sさんは私にとって、とても怖い存在だが、反面、懐の大きなやさしさも感じる。私はけっしてそれを口にはしないが…。
 そうか、人間は一生勉強が必要なんだ。よくアーティストが口にすることばだが、私もそうあらねば、と考えさせられた。
 目からウロコとは、こういうことをいうのだろう。
 Sさんの助言は、私が常に思い悩んでいた公演評を書くときのもやもやした気持ちを見事に払拭してくれた。文章を磨き、語彙を増やすことにより、コンサート批評が自然に、思うように書けるようになるのだろう。
 来週、早いうちにSさんの事務所を訪ね、参考になる書籍を借りることにしよう。一生勉強、勉強っと。これをいわれて、最近あれこれ悩んで堂々巡りをしていた邪念が、一気に吹き飛んだ気がした。
 
| 日々つづれ織り | 23:21 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< May 2014 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE