Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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小鹿田焼
 先日、パトリア日田の講演の前日に、国指定重要無形文化財となっている「小鹿田焼(おんたやき)」の里を訪れた。
 日田の市内から車で約30分、深い緑に囲まれた道を分け入っていくと、皿山地区に着く。現在は10軒の窯元が存在し、ひとつずつ離れた場所に民家と窯が作られている。
 その集落の入口には陶芸館があり、ここでは小鹿田焼の歴史、これまでの歩みなどが理解できるようになっていた。古陶も展示され、映像で小鹿田焼ができるまでの工程が紹介され、特徴や技法を知ることができる。
 この映像を見てから各々の窯元を訪ね歩くと、置かれているさまざまな素材や道具からその工程の流れがわかり、偉大な職人芸を垣間見る思いにとらわれた。
 何より、ここは空気が違う。静謐な空間にゆったりとした時の流れ。聞こえてくるのは、風のそよぐ音と木々の揺らぎ、川を流れる水の音、そして時折、唐臼で土を粉砕する「カーン」という音が響いてくる。
 なんというのどかで心が落ち着く空間なのだろうか。
 今回、案内してくれたのは観光協会のKさんと、パトリア日田の館長Kさん。いろんな窯元を案内してくれ、ひとつの窯元で素朴でぬくもりに満ちた作品を購入することができた。
 小鹿田焼は現在でも一子相伝、約300年前と変わらず、脈々と技と心と伝統が受け継がれている。ひとつの窯元では、若い陶工がわざわざ私のブログの写真のために、製作風景を見せてくれた。感謝、感謝…。
 今日の写真は、まず小鹿田焼陶芸館の古陶の展示。



 唐臼による原土の粉砕。



 作業中の様子を見せてくれた若い陶工。



 里にある家には、塀に小鹿田焼が埋め込まれていた。



 選びに選んで購入した湯呑茶碗と小鉢。

| 麗しき旅の記憶 | 21:04 | - | -
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