Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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魚庄
 西荻は昔からの小さな専門店が多く、町歩きでいいお店を見つけるとお店の人と仲良くなり、いろんな話を聞くのが楽しみだ。
 そんな大好きなお店のひとつが、北口の北銀座街をずんずんと進んだ右側にある、古い看板を掲げたお魚屋さん「魚庄」である。
 60年ほど前に始めたお店だそうで、先代から譲り受けた大将とその同級生の板前のような人のふたりで切り盛りしている。
 このおじさんふたりが妙にいい味を出していて、大将は長身でてきぱきしていてクール。この人がお魚を包んだり会計をしてくれる。
 もうひとりの板前のような、いわゆる職人風の人は、どんな面倒なことを頼んでもみっちり仕事をしてくれる。骨を取ったり、三枚に下ろしたり、たたきにしてくれたり、何でもござれだ。その手さばきの見事さにいつも見とれてしまうほど。
 この職人さんがとても話好きで、いまのイワシの状況や旬の魚情報をおしえてくれるため、聞いていてとても楽しい。そして、いつも何かしらおまけを分けてくれる。
 今日はてんぷら用に鯵とイカを購入したのだが、すぐに揚げられるよう、ものすごくきれいに処理してくれた。
 そしてお店のことをいろいろ聞いていたら、「おまけに生鮭入れといたからね。一緒にてんぷらにしてみて、うまいよ」といわれた。キャー、うれしい(笑)。
 私は鮭をてんぷらにしたことはなかったため、新しい発見をした感じ。鮭の味が濃厚で、ものすごくおいしかったからだ。
 魚庄のお魚は仕入れにこだわっているからか、種類はそんなに多くはない。でも、ひとつひとつがとても吟味されていて、新鮮且つ美味である。
 今日の写真はお店の年季の入った看板とお魚の並んだケース。残念ながら、ふたりは写真を撮られたくないということで、撮影はできなかった。
 よくドラマや映画に出てきそうな個性の異なるふたりで、お魚を買いにいくたびにレトロな雰囲気に心が和んでしまう。お店には新聞が切って吊り下げられ、竹の皮のような物で包んでくれ、計算はそろばんだ。お金はひもを引っ張ってカゴのなかに入れる。まさに、モノクロの映画を見ているよう。ずっとずっと長く続けて欲しいお店である。



 もう1枚は、揚げたばかりの生鮭のてんぷら。今日は春のいろんな野菜をてんぷらにしたが、鮭にはタラの芽とレンコンがよく合った。


 
 
| 西荻はおいしい | 22:44 | - | -
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