Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ザ・フィルハーモニクス
 みんなが幸せそうな笑顔で帰路に着く。こういうコンサートはそうあるものではない。
 今日は、東京芸術劇場にザ・フィルハーモニクスを聴きにいった。2007年に活動を開始したウィーン・フィル公認の「リミット無しのアンサンブル」といわれるザ・フィルハーモニクスは、ウィーン・フィルから4名、ベルリン・フィルから1名、ラカトシュが愛するヤーノシュカ兄弟という7人編成。
 いずれも腕に自信のある名手で、7人そろうと超絶技巧もなんのその、クラシックの名曲から民俗音楽、タンゴ、ワルツ、自作まで鼻歌をうたうようにかろやかに、嬉々とした表情で演奏する。
 このコンサートは、「公明新聞」の公演評を書くことになっている。
 今日のプログラムは前回の来日とは多少趣が異なり、チャールダーシュやタンゴなどに加え、サン=サーンスの「白鳥」やリストの「愛の夢」など叙情的な曲が組み込まれ、躍動感あふれる曲とのコントラストが際立っていた。
 各曲の紹介はこのアンサンブルの創始者であり、リーダーでもある第1ヴァイオリンのティボール・コヴァーチが担当。ユーモアたっぷりに司会を進める。
 前回もその妙技に舌を巻く感じだったが、今回もピアノのフランティシェク・ヤーノシュカのロマ風の演奏にすっかり酔いしれてしまった。
 もちろん各人の見せ場もたっぷり披露され、それぞれの個性も存分に発揮された。
 今日は特別にプログラムに組まれていない曲が1曲追加。ボーナス・プログラムとして、ファリャのクライスラー、カウフマン編曲による「三角帽子」より「スパニッシュ・ダンス」が演奏されたが、スペイン好きの私としては、身も心もノリノリで、本当は足踏みをしたいくらいだった。
 終演後は、みんな笑顔で、「楽しかったねえ」とか「聴きにきてよかった」などと話しながらホールをあとにしていた。
 今日の写真は、個性的な7人が表紙のプログラム。以前、インタビューしたときに、「私たちは本当に音楽を楽しんでいて、それをいかに聴いてくれる人に伝えるかをいつも考えている。だから、いったんリハーサルが始まると、だれも止める人がいない。録音でも、収録が終わってからもずっとみんな演奏しているんだよね」と語っていたが、そのひたむきさが完璧なるアンサンブルを生み、聴衆を心から楽しませる演奏を紡ぎ出すのだろう。
 ホント、しばし日常を忘れました…。


 
 
| クラシックを愛す | 23:44 | - | -
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