Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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カラヴァッジョ展
 3月1日から6月12日まで、上野の国立西洋美術館で開催されているカラヴァッジョ展。
 いこういこうと思っていたが、なかなか時間がとれず、ようやく足を運ぶことができた。
 今回は代表作が複数展示されているが、なかでも大きな話題となっているのは、「法悦のマグダラのマリア」の世界初公開。すばらしい作品で、近くで見ると、ものすごくリアリティに富んでいる。
 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610)は、イタリアを代表する画家で真の天才と称されるが、数奇な運命をたどり、殺人を犯したために各地を転々とし、38歳で非業の死を遂げた。
 そのカラヴァッジョが、死の直前まで手放さなかった作品が「法悦のマグダラのマリア」だといわれている。
 悔悛の表情を浮かべるマリアの頬には涙の粒が見られるが、その描き方のすばらしさに、呆然と見入ってしまう。
 ほかにも、「エマオの晩餐」「メドゥーサ」「バッカス」「トカゲに噛まれた少年」「ナルキッソス」「エッケ・ホモ」「女占い師」など、カラヴァッジョの天才性を示す作品が多数見られ、時間を忘れる。
 実は、私は昔からカラヴァッジョに魅せられ、多数の書物を読破し、海外でもいくつかカラヴァッジョの作品と出会っている。
 とりわけ印象深かったのは、エルミタージュ美術館の「リュートを弾く若者」。カラヴァッジョは肌の描き方に特徴があるといわれるが、この絵も特有の肌の輝きを放っていた。
 ちなみに、エルミタージュでは、レンブラントの「放蕩息子の帰還」も強い印象を受けた。
 本当は、カラヴァッジョが逃避行したマルタのヴァレッタにあるサン・ジョヴァンニ大聖堂の「洗礼者ヨハネの斬首」を見にいきたいのだが、マルタはやはり遠すぎて、いけそうもない。
 一生に一度はいってみたい、そんなあこがれの島なのだが…。
 やはり、カラヴァッジョの絵は、圧倒的な存在感と説得力と強靭なエネルギーに満ちていた。
 今日の写真は、美術館の前にあるカラヴァッジョ展の看板。もう展示も終わりに近いため非常に混雑しているが、夜8時まで開いている日を選べば、比較的ゆっくり鑑賞できる。

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