Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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バッハの像
 ヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」で、J.S.バッハのシリーズを書いていることは先日ブログに綴ったが、今週木曜日アップの記事でひとつの区切りとし、またしばらくしたら再開しようと思っている。
 バッハの足跡をたどる旅は何度か行い、そのつど写真も撮っているが、どうやってもバッハに似ていない像に出会うことがある。
 私が、もっとも似ていないなあと感じたのは、アルンシュタットの広場にある像だ。
 訪れたのは、2009年1月。100年ぶりの寒波がドイツを襲ったときで、まさに極寒の地だった。
 アルンシュタットは、チューリンゲン州最古の都市といわれ、歴史と伝統を誇るところ。バッハが18歳のときに過ごした土地で、初めて独立して仕事に就いた場所として知られる。新教会(1935年にバッハ教会と改称)のオルガニストとして赴任したのである。
 この市庁舎広場にあるバッハ像は、若きバッハの生き生きとした表情が映し出されているものの、私が訪れたときは雪にまみれて顔の表情はわからない。雪のサングラスをしているような感じになっていた。
 もちろん写真で見ているため、その像は知っていたが、やはりバッハだといわれなければわからないほど、似ていない。
 だが、椅子に腰かけて足を前方に伸ばしているそのスタイルは、とてもバッハ像としては珍しく、斬新である。かなり大きな像で、存在感たっぷり。
 バッハ生誕300年を記念して、1985年に建立されたという。
 この広場に面したレストランで、暖をとるためにランチを食べたため、この像はよく覚えている。
 今日の写真は、寒波のなかにたたずむバッハ像。このつま先をみんながなでるため、ピカピカになっていた。なんでも、なでると願いが叶うそうだ。


 
| 麗しき旅の記憶 | 23:01 | - | -
牛田智大
 牛田智大に会うと、そのつど身長が伸び、声が低くなり、2012年のデビュー時から取材を続けている私は、年月の経つ早さを思い知らされることになる。
 今日も、久しぶりに会ったら、もう174センチ、55キロくらいの青年の体格に成長していた。
 もう高校2年生である。大きくなったよねえ、なんて親戚の伯母さんのような感覚を抱いてしまった(笑)。
 さて、仕事、仕事と。
 9月14日には7枚目のアルバムをリリースする予定で、チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」から「間奏曲」(ミハイル・プレトニョフ編)、「花のワルツ」(ヴャチェスラフ・グリャズノフ編)、「瞑想曲」、「夜想曲」、グリンカの「ひばり」(ミリイ・バラキレフ編)、ムソルグスキーの「展覧会の絵」(ヴラディーミル・ホロヴィッツ編)というプログラムである。
 その録音の様子、選曲に関して、現在のロシア人の教授たちによるレッスンの内容、近況などを聞いたが、特に「展覧会の絵」に自身で編曲を加えたことに関し、雄弁に語った。
 いま、ロシア人の先生たちは、作品の構成、作曲家の意図などを非常にこまかく分析して教えてくれるそうで、「それがたまらなく楽しい」そうだ。
 この新譜に関しては、ライナーノーツも執筆することになっているため、こまかく先生たちの教授法について聞いたが、実に楽しそうに、レッスンの内容を語ってくれた。
 ロシアのピアニストたちは、ピアノのみならず作曲、編曲、指揮など幅広く手がける人が多く、それらの活動をごく自然に行っているという。牛田智大も、そうした視野の広い音楽家になりたいと願っているようだ。
 会うたびに、話の内容も深くなり、作品論などもことばを尽くして話すようになってきた。
 まだ録音の編集が終わらないため、音を聴くことはできないが、このアルバムは非常に楽しみである。
 今日の写真は、すっかり大人っぽくなった牛田くん。手が大きいよねえ。顔が小さくスリムゆえ、そんなに大きく見えないけど、まだまだ伸びる感じ。新譜の音にも、伸び盛りゆえの熱き音楽がめいっぱい詰まっているに違いない。



 
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