Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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岩下眞好さんを偲ぶ
 ドイツ文学者で音楽評論家の岩下眞好さんが、15日に脳出血で亡くなった。享年66。
 慶應義塾大学で長く教鞭を執り、名誉教授となられた。
 実は、岩下さんとは1998年に海外出張でご一緒したことがある。
 毎春行われる「東芝グランドコンサート」の先行取材で、翌年のミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団に関する取材であり、プラッソンのインタビューなどを行った。
 このときはトゥールーズ管の演奏を聴いたり、町の取材をしたり、結構のんびりと余裕のある日程だったことを覚えている。
 毎夜、夕食が終わってからホテルの中庭に出て、取材陣みんなで遅くまで飲んでいろんな話をしたが、そのときに岩下さんともずいぶん親しく話すことができた。
 以来、コンサートでお会いするたびに、近況などを話すようになった。
 ところが、この夏、彼が病気で倒れたと聞き心配していたのだが、秋になって元気な姿でコンサートに現れた。
「実は、肺に水がたまって、それをかなりたくさん抜いたので、やせたんですよ。ちょっとスリムになったでしょう」
 こう笑って話す様子から、体調が戻ったと安心していたところだった。
 その矢先の訃報である。
 とてもショックで、ことばが出ない。親しくしている人が亡くなると、その人の思い出が走馬灯のように頭を巡る。 
 岩下さんは、いつもとてもおだやかで優しく、ユーモアも忘れない人だった。
 もう音楽談義ができないことが、とても悲しい。
 謹んでご冥福をお祈りします。
 
 
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