Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ニルス・メンケマイヤー リサイタル
 ヴィオラの音色というのは、滋味豊かで心にゆったりと浸透してくるものである。
 今日は、昨日インタビューをしたニルス・メンケマイヤーのヴィオラ・リサイタルを聴きに、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールに出かけた。
 プログラムは、前半がサント=コロンブ「哀しみの墓」より「涙」、コンスタンティア・グルズィ「新しい世界のための9つの子守り歌」op.49、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」第5番ハ短調BWV1011。後半がシューマン「おとぎの絵本」op.113、ヒンデミット「ヴィオラとピアノのためのソナタ」op.11-4。
 昨日の話のなかで、メンケマイヤーは「ヴィオラこそ、ぼくが弾きたかった楽器。これは自分の声である」と語っていたが、まさに深々とした抒情的で胸の奥にしっとりと響いてくる音楽は、彼自身の「ことば」であり、「声」であり、感情表現そのものだった。
 とりわけヒンデミットのソナタがエネルギーにあふれ、ドラマティックで、ピアノの松本和将と一体となり、幻想的でロマンあふれる曲想をじっくりと聴かせた。
 たった一夜のための来日とは、なんともったいないことか。もっと多くの人にヴィオラのすばらしい音楽を聴いてもらいたかった。
 次回はぜひ、コンチェルトも聴いてみたい。
 今日の写真は、リサイタルのチラシ。昨日のインタビューでは、現在の楽器との出合いの話がとても興味深かった。
 実際に聴く音は、肉厚で深々とした、低音弦の美しい響きだった。ミュンヘンのヴィオラとチェロの製作家、ペーター・エルベンの楽器である(2006年)。




 
 
 
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