Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ダン・タイ・ソン リサイタル
 武蔵野市民文化会館小ホールは、地元の人々に愛されているホールで、チケットはすぐに完売してしまう。
 今日のダン・タイ・ソンのリサイタルもソールドアウトで、熱心なピアノ・ファンが大勢詰めかけた。
 プログラムは、オール・シューベルト。前半は「アレグレット ハ短調 D.915」「12のドイツ舞曲(レントラー集) D.790」「4つの即興曲 D.899」。後半は「ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960」である。
 いずれも、ダン・タイ・ソンのナマ演奏で聴く初めてのシューベルトで、即興曲以外は、新譜に収録されているため、ずっと聴き込んでいた。
 しかし、「4つの即興曲」は、作品のすばらしさを前面に押し出す奏法で、とりわけ第3番が心に深く響いた。
 ぜひ、次回はこの即興曲を録音してほしいと思う。
 ダン・タイ・ソンは初来日から聴き続けているため、その演奏の変遷を考えると、非常に感慨深いものがある。彼の演奏は、自身が語っているように、住む場所、環境、人々との交流などによって、大きな変貌を遂げた。
 今日のシューベルトは、ダン・タイ・ソンの「いまの心身の充実」が存分に映し出されていた。どの作品も、深々とした響きと歌謡性、楽譜の裏側まで読み込む洞察力に富んでいたからである。
 アンコールは2曲。リストの「旅のアルバム」より「ジュネーヴの鐘」と、ショパンのノクターン第20番嬰ハ短調。
 終演後、楽屋で会ったダン・タイ・ソンは、まさに大曲を弾き終え、充実した表情をしていた。










 
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