Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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オーケストラ・リベラ・クラシカ
 6月24日、三鷹市芸術文化センター 風のホールに、鈴木秀美指揮オーケストラ・リベラ・クラシカの第39回定期演奏会を聴きにいった。
 この日のコンサートは、佐藤俊介がソロを務めるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が前半の2曲目に登場する。
 第1曲目は、このベートーヴェンのコンチェルトが初演された際に演奏されたと思われる何らかの「メユールの序曲」に因み、エティエンヌ=二コラ・メユール(1763〜1817)の歌劇「ストラトニース」序曲が演奏された。
 メユールは、フランス革命期に活動したフランスの作曲家で、パリでグルックの歌劇「タウリスのイフィゲニア」を観て感動し、グルックの助言もあってオペラ作曲家になったという人である。
 この日、演奏された序曲はなかなかナマで聴く機会のない作品で、ハイドンの交響曲第94番「驚愕」と同じ1792年に作曲されているという(プログラムの鈴木秀美の解説による)。
 オーケストラ・リベラ・クラシカは、躍動感あふれる生き生きとした演奏をするオーケストラで、オリジナル楽器で古典派音楽を中心に活発な演奏活動を展開している。チェリストの鈴木秀美が主宰、音楽監督を務め、さまざまなソリストを招いて共演を重ねている。
 メユールの作品も新鮮な味わいに富み、新たな作品に出合えた喜びを感じさせてくれた。
 佐藤俊介がソロを務めたベートーヴェンは、何度も共演を重ねている彼らの息が見事に合ったもので、全編に嬉々とした空気が流れていた。
 佐藤俊介がソロのみならず、トゥッティの部分も一緒に弾いていたのが印象的だった。彼はこの作品をオーケストラのコンサートマスターとして何度も演奏しているだろうから、オーケストラ・パートも熟知している。そしてソロになると、彼のヴァイオリンは一気に熱を帯びる。オケもソロも演奏して、ベートーヴェンの神髄に近づく。彼の個性が全開したベートーヴェンだった。
 後半のハイドンは、オーケストラ・リベラ・クラシカの本領発揮。ハイドンは、オリジナル楽器によるこうした35人編成のオーケストラで聴くと、木管の動機も、ヴァイオリンの半音階的上行も、管と弦のユニークなトリオも、細部まで音がリアルに伝わってきて、作品に近づくことができる。
 この定期演奏会はいつもライヴ収録されているそうで、この演奏ものちにリリースされるそうだ。このオーケストラはいつも聴きに来ているファンが多いようで、終演後のサイン会も、押すな押すなの盛況だった。
 今日の写真は、鈴木秀美と佐藤俊介のツーショット。最初は、ふたりともこちらを向いて、カメラ目線で真面目な顔をしていた。
「う〜ん、おふたりの表情が少し堅いんですけど…」というと、途端にこのポーズ。瞬間にふたりの表情が変わり、しかも同じポーズに。
 やはり、音楽同様、息が合っているのねえ(笑)。こんな写真、ちょっとないでしょ。




 

 
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