Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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グラナダの昼と夜
 今日は「婦人公論」の担当のKさんと銀座でランチをご一緒した。あまりにおいしく、ていねいに作られたトスカーナ料理だったため、つい舌もなめらかになり、年末年始の旅の失敗談を話してしまった。
 2010年12月末から2011年1月初頭にかけ、10日間ほど南スペインに旅をした。パリ経由でマドリード、グラナダと移動したのだが、ロストバゲージに遭ってしまい、10日間まったく荷物がない状態に陥った。
 旅にリスクはつきものだが、さまざまなところで対処が遅く、イライラは募るばかり。現地に着いたら年末年始でお店はあまり開いていないため、日常使う物も十分に買えない。とてもサバイバルな日々となった。
 しかし、ここで得たこともある。どんなに待たされても、ひたすらがまんしなくてはならないため、忍耐力が養われた。次々にアクシデントが起きるため、すぐに対処しないと、だれも助けてはくれないから決断力と積極性が必要となる。さらに、最低限のお金で最大利用価値のある物を購入しなくてはならないから、無駄遣いをしなくなる。
 もっとも大きな収穫は、一瞬一瞬の時間を有効に使うようになったこと。余分なことに膨大な時間を要したため、残りの時間を大切に考え、少しでも有意義な時間を過ごそうと自分をイライラから解放させるよう心がけた。
 グラナダは昔から大好きな町で、初めて訪れたときから不思議なことに自分の家に帰ったような感覚を抱いた。他の土地ではいつも異邦人という感じがぬぐえないのに、ここだけは違った。自分にスペインの血が混じっているような思いを抱いてしまうのである。
 もともと私は小さいことはあまり気にせず、なんとかなるさという考え。よくアーティストにインタビューすると、「きみは日本人じゃないね。ラテンじゃないの」といわれるし、友だちも「性格は確かにラテンよね」という。20代のころは夏は海焼け、冬は雪焼けで年中真っ黒だった。髪もストレートで肩よりかなり長くしていた。そのころ女ふたりでベルギーのブルージュを旅していたら、現地の人に「スパニッシュか」と聞かれ、「やったーっ」と飛び上がって喜んだことを覚えている(単純だね)。
 というわけで、今回もまたまたお里帰り(アホか)。グラナダは世界各地の観光客でにぎわっていたが、私はひたすら静けさと自然を求めてそぞろ歩きを楽しんだ。ファリャの家、アルハンブラ宮殿の中庭、緑豊かな森、アルバイシン等々。写真はグラナダを一望する場所からとった昼と夜の風景。ボーっとながめているだけで幸せ…。



| 麗しき旅の記憶 | 23:40 | - | -
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