Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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仲道郁代
 ピアニストの仲道郁代は、デビュー当初から取材をし、インタビューを行っているひとりである。
 ジュネーブ・コンクールも、エリーザベト・コンクールも取材に行き、演奏を聴いてきた。そして1994年の9月にはロンドンの西方に位置するブリストルで行われた海外録音にも足を運んだ。
 彼女はデビューしたころはひたむきで、いつも前を向いて一直線に進んでいる感じで、「いまどれだけ真剣にやるかが勝負なんです」と語っていた。
 そんな彼女はレパートリーを徐々に広げ、さまざまな活動を行い、いまや日本を代表するピアニストのひとりとして確固たる地位を築いている。
「これまでいつもアップアップした状態で、こんなこと自分にできるのかなと思うことでもひたすら挑戦し続け、ここまでやってきました」
 最近またインタビューで出会った彼女は、こんなことばを口にした。
来年秋にはデビュー25周年を迎えると聞き、いままでさまざまなところで聴いた演奏が一気に蘇ってきた。
「高い頂に挑戦するたびに、それぞれの専門家のかたたちに出会い、知識や解釈など多くのことを教えていただきました。それらすべてが糧になっています。本当に人との巡りあわせは大切ですね」
 最近はショパンのピアノ協奏曲第1番、第2番を有田正広指揮クラシカル・プレイヤーズ東京と共演し、ショパンが愛したプレイエルを使用して演奏した新譜と、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンと共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第1、2、4番をリリースし、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を完結させた。
 仲道郁代はいま、音楽をもっと社会と結びつけたいと考えている。そのために自分が何ができるか、何をすべきかを模索中だという。そしてできる限り早くできることから実践したいと語る。
 何年たっても、彼女のひたむきさは変わっていない。いつも新しいことに向かって走り続けている。でも、必死さは見えず、明るくにこやかで自然体。このインタビューは「ムジカノーヴァ」の2011年3月号に掲載された。
 
 今日の写真はインタビュー終了後にパッとポーズをとった仲道郁代。
「ねえ、仲道さん、いつも私がインタビューが終わってすぐにブログ用の写真を撮っていいですかと聞くと、みんな似たようなポーズをとるんだけど、どうしてかしら? 別に頼んでいるわけじゃないのに…」というと、彼女はひとこと、「あら、伊熊さんがそういう気にさせるのよ」といった。
 ああ、そういうことなのね。まっ、みんないい顔してくれるから、深く考えなくてもいいかっ。

| 親しき友との語らい | 21:59 | - | -
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