Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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サンクトペテルブルクのピロシキ
 2007年夏、サンクトペテルブルクで毎年開催されている「白夜祭」の取材に出かけた。
 このときはワレリー・ゲルギエフが演奏するオペラやコンサートを聴いたのだが、聞けばマリインスキー・オペラの建物のすぐ近くに、音楽家たちがいつも行くというピロシキのおいしいお店があるという。
 日本では、ピロシキといえば楕円形か円い形の油で揚げてあるものを指す。だが、現地の人に聞くと「そんなピロシキはない。本場では揚げてあるものはなく、長方形でひとりずつ切ってもらって買うのがふつう」とのこと。
 半信半疑でお店に行ってみると、やはりふつうのパンのようなスタイル。中身を選んで適宜切ってもらって買う。これにスープと紅茶を選ぶと、写真のような分量になる。
 ひと口食べたら、これがびっくりのおいしさ。お肉や卵入り、ジャム入り、フルーツ入りなど多種多彩。値段も安く、いろんな種類が食べたくなる。
 そうか、オペラハウスから近いため、オーケストラのメンバーや歌手たちがリハーサルの合間に顔を出すわけね。
 もうひとつ食べ物では新たな発見があった。
 マリインスキー・オペラの担当者が、「あなた、食堂見たい?」と聞くので、「はい。ぜひ見せてください」というと、「ふたつあるのよ」といった。
「まず最初は、バレエのほうね」といって案内された食堂には、スズメの涙ほどのパンや果物、お魚などがぽっちりとお皿の乗っている。バレエダンサーの食事はさもありなんという感じだった。
「じゃ、次はオペラ関係者のほうね」と案内されたところには、大皿にわんさか食べ物が乗っている。あまりの差に目を疑った。
 案内してくれた人は、「さあ、どっちで食べたい?」とニヤリ。
 その前にバレエのすさまじいまでのレッスンを見学していたので、それであの小食かと感慨深かった。
 食を知ると、旅が奥深くなる。でも、過酷なレッスンをしているバレエダンサーたちは、いったいあの食事でどうして体力が持つのか、いまも不思議だ。
 


 
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