Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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及川浩治
 ピアニストの及川浩治には長年話を聞き、演奏も聴き続け、コンクールでも手に汗握る思いで演奏を聴いてきた。
 彼は非常にエネルギッシュで、作品に思い入れの深い、ともすれば作曲家自身が弾いているようなピアノを弾く。
 ショパンでもリストでもベートーヴェンでも、及川浩治が弾くと、作曲家の姿が見えるような思いにとらわれる。彼はとことんその作曲家になりきるからである。
 彼のピアノからは心の内なる叫びといおうか、慟哭のようなものが伝わってくる。
 しかし、素顔は気どりや気負いがまるでなく、フランクで、よどみなく話す。ただし、これは興味のあることに限る。自身が興味のないことに関しては、まったく目もくれない。とてもはっきりしている。
「ものすごくわがままなんですよ。B型ですから(笑)。もっと周囲の人たちに合わせないといけないと思うんですが、それができない。みんなぼくに振り回されるっていいますね」
 だが、これが及川浩治の個性なのである。演奏もあくまでも自己を主張するもので、喜怒哀楽の感情が強く投影されている。
 いつも彼とのインタビューは、楽しくリラックスした時間をすごすことができる。彼も超リラックス。リスト・イヤーの今秋は「リストの手紙」〜フランツ・リストへのオマージュ〜と題したリサイタルを開く(9月11日サントリーホール他、地方公演も有り)。
 今回のインタビューでは、そのリストへの思いを聞いた(「ムジカノーヴァ」7月号に掲載)。彼はリストのヒューマンなところにほれ込んでいるとか。リストの話になったら、何度も曲の旋律を歌っていた。うーん、それほどリラックスしていたのね。
 今日の写真はそのふだんの顔をした及川浩治。
「伊熊さんの前で、こんなにデカイ態度をしている人っていないでしょうね(笑)」
 いえいえ、その自然体の姿がいいんですよ。インタビューでも歌いっぱなしでしたからね…。ぜひ、歌心あふれるリストを聴かせてください。

| 親しき友との語らい | 23:23 | - | -
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