Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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河村尚子
 ドイツ在住のピアニスト、河村尚子の取材は長年続けている。デビュー当初からすばらしい才能だと感じ、エールを送り続けてきた。
 そんな彼女が2009年3月にデビューCD「夜想〜ショパンの世界」(RCA Red Seal)をりりースしたときには、ライナーを書くことになり、このアルバムは私にとっても記念すべきものとなった。
 オール・ショパンで組み立てられたCDは、彼女がもっとも得意とする作品が凝縮したもので、聴きごたえのあるものとなっている。事実、このディスクはありとあらゆるところで高い評価を得、「河村尚子」の名を人々に強く印象づけることに大きな役割を果たした。
 そしてついに、9月21日に第2弾が登場する(ソニー)。シューマンの「フモレスケ」、ショパンのピアノ・ソナタ第3番、シューマン=リストの「献呈」という考え抜かれた選曲である。
 今日は久しぶりに帰国した彼女にインタビューをし、作品についてじっくりと話を聞いた。このインタビューは「intoxicate」の次号に掲載されることになっている。
 河村尚子は、つい先ごろ敬愛する恩師、ウラディーミル・クライネフを亡くしている。この先生にまつわる話はこれまでたくさん聞いてきたが、本当に相性がよく、多くのことを得たという。
「ヘビースモーカーだったんです。ここ数年はもうタバコは吸っていませんでしたが、本当に残念です。いい思い出をたくさんいただきました。いまも、これからも、ずっと先生の教えは心の奥に存在し続けると思います」
 この第2弾の録音も、ぜひ聴いてほしかったと真摯な表情を見せた。
 なぜなら、ショパンはクライネフ先生から初めてレッスンを受けた作品であり、シューマンは「これはきみの曲だね」といってくれた作品だったから。
 彼女は5月下旬にサンクトペテルブルク・フィル・デビューを果たした。そして最近は各地の音楽祭にも招かれ、10月には日本でリサイタル・ツアーが行われる。
 以前、河村尚子のリサイタルのときに、近くで聴いていた海外のピアニストが、「すごい才能だ」とため息をもらしていたことを覚えている。同業者をもうならせる、日本の若きホープ。高い頂を目指して一気に階段を駆け上がっていく姿は、たのもしい限り。なでしこジャパンもそうだけど、日本女性は本当にたくましく、元気で、勇気を与えてくれる。
 今日の写真は、インタビュー時の河村尚子のにこやかな笑顔。このヒサコ・スマイルを見ただけで、なんだか気持ちが温かくなるよね。

| 親しき友との語らい | 22:29 | - | -
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