Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ピアノ三昧の幸福な日
 昨日は、13時半からサントリーホールで清水和音のデビュー30周年記念公演の「ラフマニノフ ピアノ協奏曲全曲」演奏会があり、それを聴きに行った。高関健指揮東京交響楽団との共演で、ピアノ協奏曲第1番、第2番、第4番、パガニーニの主題による狂詩曲、ピアノ協奏曲第3番が演奏され、清水和音特有の繊細さとこまやかさを前面に表した美しいラフマニノフを聴くことができた。
 彼は決して鍵盤をたたかず、力まかせのラフマニノフで勝負しようとはしない。あくまでも自身の特質を生かしたピアニズムに終始し、ロシア人の演奏する演奏とはまた異なった味わいを醸し出す、こだわりのラフマニノフを披露した。
 清水は以前インタビュー記事のところでも書いたが、今回は演奏される機会の少ないピアノ協奏曲第4番に特に注目してほしいと語っていた。
 その第4番は、ラフマニノフがニューヨークに居を移してから作曲された円熟期の作品。若いころとはまったく異なる作風を持ち、ピアノとオーケストラとの対話が見事な一体感を見せる。それを清水和音は指揮者とオーケストラとの音のコミュニケーションを重視し、生き生きと表現した。
 休憩時間に金子三勇士に会ったため、「すばらしい演奏じゃない」といったところ、東京音大で清水和音に師事している彼は、「すごいですよねえ。ここしばらくぼくはレッスンがなかったんですが、電話で何度か先生とお話したんです。そのときに、大変だけど頑張って練習しているゾーっていっていました(笑)」。金子三勇士は師匠の演奏に感動したためか、いつもよりも興奮気味だった。いい演奏は、やはり人の心を高揚させるものなのだ。
 この公演評は、「東京新聞」に掲載されることになっている。
 その後、河村尚子の「NHK音楽祭2011 関連イベント トップアーティストからのメッセージ」(18時開演 上野学園石橋メモリアルホール)を聴くために急いで会場に向かった。
 彼女がリハーサルをしている最中にようやく到着し、ここから私もマイクテストなどに加わった。このコンサートは先日書いたNHK−FM「サンデークラシックワイド」の番組で放送され、私は後半の河村尚子の対談相手を務めることになっていた。
 彼女はシューマンやバッハやベートーヴェンを演奏し、トークもこなし、2時間にわたってさまざまな魅力を存分に発揮した。
 1日たったいまでも、シューマンの「フモレスケ」の美しい演奏が頭のなかで繰り返し響いている。
 昨日はふたりのピアニストの長年積み重ねてきた成果を存分に聴き取ることができ、ピアノ好きの私はとても幸せな時間を過ごすことができた。
 今日の写真はFM放送のトークのときにテーブルを彩っていたお花を、帰りにおすそわけしてもらったもの。蘭もバラもカーネーションもすごく大きく、ゴージャス。花があると食卓が華やかになり、食事もおいしさを増す。なんだか、色とりどりの花々から色彩感あふれるピアノの響きが聴こえてきそう…。

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