Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< アルハンブラバス | main | 真夏の花火 >>
岡本知高
 岡本知高は、率直な人である。いつも話を聞くたびに、とても正直に心の内を語ってくれる。
 そんな彼が、神奈川県民ホールの「年末年越しスペシャル ファンタスティック・ガラコンサート2011」の「カンターレ・イタリア!  永遠のオペラ&バレエ」と題したコンサート(12月29日 15時30分開演)に出演することになった。
 これに先立ち、「神奈川芸術プレス」(9月号)のインタビューを行うことになり、久しぶりに岡本知高に会った。
 彼は小学校時代からずっと声が高かったこと、自然な声変わりで、ほとんど変声期らしいものを意識しなかったこと、子ども時代に病気で長期間入院したときのこと、最初はサックスを吹いていたが、やがてオペラに目覚め、ついに留学を決意したときのこと、女性の先生たちとのレッスンから近い将来の夢まで、忌憚なく話してくれた。
 岡本知高は男性でありながら、女声の音域を持つ「ソプラニスタ」と呼ばれる。話し声も結構高く、その声は本当に自然体。プロの歌手としてデビューしてから、ある朝目覚めたら急にバリトンに変わっていたら大変なので、医師に診てもらったという。
「そしたら、ちゃんと成人の声帯として成長しているので大丈夫といわれたんですよ。これを聞いて、本当にホッとしました(笑)」
 以後、オペラ、ミュージカル、日本の歌など幅広く歌い、特有の世界を作り出している。
 しかし、ここで悩みがひとつ。自分の声で歌う新しい曲ができたらと、作曲家に新曲を書いてほしいと依頼するのだが、彼のような声は世界的に見てもとても珍しいため、今後だれかが歌うことは期待できないため、作曲家は意欲を示さないのだそうだ。
 でも、カウンターテノールやメゾソプラノが歌う可能性もあるのだから、ぜひどなたか新曲を書いてほしい。岡本知高の声はそれだけ貴重なのだから。
 彼はとても優しい性格。それが証拠に、ベランダ菜園の雑草がかわいそうで抜くことができないのだという。
「生命の神秘を感じて、雑草といえどもないがしろにできない。この前、忘れていたころにトマトがひとつなったんですよ。もううれしくてね。でも、これもかわいそうで食べられない(笑)」
 年末歌う曲は、ヴェルディの「神よ、平和を与えたまえ〜運命の力」、F.サルトーリの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、A.L=ウェバーの「メモリー〜キャッツ」。
 最後に夢を聞いたら、プッチーニの「トゥーランドット」のトゥーランドット姫のアリアに挑戦したいとのこと。ブラヴォー! ぜひ、聴いてみたい。
 今日の写真はインタビューのときの温かな表情。175センチ、120キロの堂々たる体躯の持ち主だから、トゥーランドット姫を華麗な衣裳をつけて歌ったら、迫力あるだろうなあ(笑)。

| 情報・特急便 | 20:45 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE