Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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内田光子
 今夜はサントリーホールのブルーローズ(小ホール)に、ツアー直前のスペシャルステージ特別企画「内田光子 シューベルトを語る」を聞きに行った。
 まず、ピアノを始めたきっかけ、子どものころのピアノとのかかわり、12歳でウィーンに移ってからの勉強の仕方などから話がスタート。やがてハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーンら作曲家の人生や作品の解釈などに移り、とりわけシューベルトに関してのとり組みかた、いかに彼の作品を愛しているかという話に時間が割かれた。
 内田光子は子どものころからシューベルトの雰囲気の暗い作品が好きだったそうだ。それを先生に弾かせてほしいと申し出たそうだが、「まだ早い」といって弾かせてもらえなかったとか。「私は変わっている子だったの」と本人が語っていたが、子ども時代にシューベルトのそうした深い内容を持つ作品に惹かれていたとは、やはり普通の子どもではなかったようだ。
 彼女はシューベルトの作品を語るとき、何度も「明るい作品でもその奥におそろしさが潜んでいる」「狂気の世界」「死に直面したおそろしさ」「死と手をつないでいる」ということばを繰り返した。そして31歳で夭逝したシューベルトが晩年に書いたピアノ・ソナタは非常に難しいといった。
 そんな彼女は10月28日と29日にハーゲン・クァルテットと室内楽を演奏する。そして11月4日と7日にはリサイタルを行う(すべてサントリーホール)。シューベルトのほかにはシューマンやベートーヴェン、ブラームスの作品が組まれている。
 内田光子は、昨日日本に着いたばかりで時差ボケがひどいといいながらも、2時間半近く話を続けた。最後には会場からの質問にも答え、ユーモアを交え、雄弁に語った。
「私はとにかくピアノが好きなの。ピアノに命を賭けているといってもいいくらい。その話をしたらとまらなくなるから、今日はここまでね」といって長時間に渡るトークに幕を下ろした。
 以前、インタビューをしたときも感じたことだが、好きなことに関してはいくらでも話せるというエネルギッシュな姿勢を見せる。そのエネルギーはもちろん演奏に集約している。コンサートが楽しみだ。
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