Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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宮田大
 先日、21世紀のチェロ界を担うひとり、確固たる自分の音を持った宮田大に会い、話を聞くことができた。
 彼の名は、2009年のロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールで日本人として初優勝に輝いたことで、一躍広く知られるところとなった。
「実は、優勝者として名前が呼ばれたとき、第1位というフランス語ではなく、グランプリといわれたのでピンとこなかったんですよ」
 このことばのように、宮田大はとても率直な性格。コンクールでは最初はあまり納得のいく演奏ができなかったが、パリでパティシエをしている日本人の友人のケーキを食べに行ってから、思い新たに演奏できたという。
「そのオペラと名付けられたケーキがとても自然で押し付けがましくなく、心がこもった味だったため、自分もそういう演奏をしたいと目が覚めるような思いがしたのです」
 そして優勝に輝いたわけだが、以後もドイツで勉強を続け、より高い頂を目指して研鑽を積んでいる。彼が現在学んでいるのは、クロンベルク・アカデミー。この土地は裕福な人々が別荘を構える土地だそうで、豊かな自然に囲まれ、時間の流れがとてもゆったりとしているとか。
「のんびり散歩するのに適しています。物を静かに考えられるところがいいですね。家の前が教会なんですが、いつかそこで演奏してみたいと思っています」
 このインタビューは、来週木曜日にアップされるヤマハWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に掲載される予定になっている。
 彼はスポーツ大好き人間で、バレーボールなどの球技からスキューバダイビングまでさまざまなことに挑戦しているが、やはり指のケガなどを考慮して、最近は抑え気味だそうだ。
 子どものころになりたかったのはパイロット、獣医、海洋生物学者。でも、3歳から父親に就いて習ったチェロが生涯の職業となった。
「最初は遊びのような気持ちで弾いていました。やがて弾く喜びに目覚め、楽器から多彩な音を引き出すことが楽しくなりました。チェロに息を吹きかけて生命を与えるというか、命を蘇らせることがとても興味深い。毎日ぼくの感情が異なるように、チェロもそのときどきで違う音で答えてくれるんです。チェロは人間の声に近い音色を持っていて、豊かに歌うことができる。ぼくはひとりの音楽家として、チェロを通して歌いたいんです」
 そんな彼のデビューCD「宮田大First」(12月5日発売)も歌心あふれる作品が収録されている。その前に、10月31日から11月9日まで各地でリサイタルが組まれている。ピアノは録音でも共演者を務めているカナダ生まれで現在はアメリカ在住の柳谷良輔。とりわけR.シュトラウスのチェロ・ソナタが聴きものだ。
 今日の写真はインタビュー時の宮田大。女性の好みを聞くと、年上が好きで、目にチカラがあり、さりげなく気配りができる人に惹かれるとか。こんなこと、バラしてしまっていいのかな(笑)。
 もちろん、音楽的なこともたくさん聞いているから、ぜひヤマハのサイト、のぞいてみてくださいね。


 
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