Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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馨しきティータイム
 もうかなり前のことになるが、フランスのピアニスト、マルク・ラフォレの取材にパリを訪れた折、オフの日にリモージュの窯元で美しいカフェオレカップを購入した。
 これはとても繊細な作りで、大切に扱わないと、すぐにヒビが入ったり欠けたりしてしまう。だからいつもていねいに扱っている。
 私はひとつの原稿が終わると、必ずといっていいほど紅茶を飲んでひと息入れるのが習慣となっているが、今日は久しぶりにこのリモージュのカップを出してみた。
 というのは、先日ボリス・ベレゾフスキーのコンサートにご一緒した知人のKさんが、私の紅茶好きを知って、おいしいリーフティの缶をプレゼントしてくれたからだ。これはインドのダージリンとスリランカのイングリッシュブレックファースト。
 クラシックティが好きな私の好みが、どうしてわかったんだろう。これらの紅茶をいただくには、やはり正統的な入れかたが必要となり、カップもおいしくいただけるものを用意しなくてはならない。
 というわけで、リモージュのカフェオレカップが登場したという次第だ。これにたっぷりと紅茶をそそぎ、まずはストレートでいただく。次はミルクをほんの少し入れて、もうひと口。ウーン、至福のひとときですなあ(笑)。
 このカップを眺めていたら、そのときに一緒だった仕事仲間の顔が浮かんできた。ひとりは亡くなり、ひとりはクラシック界から去ってしまった。ラフォレにも長い間会っていない。なんと年月の経つのは速いことか。
 ひとつのカップからさまざまな思い出が蘇る。そのときにパリの教会で演奏したラフォレの音も鮮明に覚えている。フランスのレコード会社の担当者が紹介してくれたプチホテルは、以後私の定宿となっている。
 さて、旅の記憶をおつまみに、もう一杯紅茶をいただきますか。
 今日の写真はエレンガントなカフェオレカップ。そのうしろにはおいしい紅茶の缶が控えて…。Kさん、ありがとう、ごちそうさま。






 
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