Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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美しく力強いテニスが与えてくれたもの
 今シーズンの最強8人が戦うテニスの年間最終戦、ATPワールドツアーファイナルが、先週ロンドンで行われた。
 全試合とも非常に密度の濃いすばらしい試合だったが、結局ディフェンディングチャンピオンのロジャー・フェデラーが優勝に輝いた。彼がトロフィーを掲げる姿を見て、本当にうれしく感慨深く、フェデラーのいつもながらの目のウルウルにつられて涙が出そうになった。
 私はこの1週間、ずっとビデオを撮りながら、ライヴで見られるものはすべてテレビで観戦したが、月曜日の夜中2時半からのツォンガとの決勝はとても難しい試合で、胃がキリキリと痛むほどだった。
 以前にも書いたが、フェデラーは今シーズンとても辛い思いをした。グランドスラムの優勝が一度もなく、USオープン後はひどく落ち込んでいた。だが、そこからポール・アナコーン・コーチをはじめスタッフ、家族、友人の励ましに支えられ、ハードなトレーニングを積んで自信を取り戻し、バーゼル、パリと優勝を重ね、ついにファイナルで優勝し、またもやいくつもの記録を塗り替えた。
 私は、いつもロジャーのテニスから多くの勇気をもらう。30歳になったいま、より進化と深化を重ね、そのテニスは芸術的な美しさと自然な力強さと情熱を感じさせる。
 最近、仕事でもやもやと悩んでいる私は、彼がラウンドロビン(予選)を勝ち上がっていくごとに大きな力をもらってきた。
 そして決勝に臨むロジャーの表情から優勝を確信したが、それでも大変な試合だった。その難関を見事に乗り越え、ロジャーは再び栄冠に輝いた。紙吹雪の舞い散るなかでトロフィーを掲げる雄姿は、なにより元気を与えてくれた。
 翌日のCNNのニュースにも登場し、ATPのサイトでも記者会見の模様が流されたが、ロジャーは「本当にこれほど疲れた試合はない。でも、まだ自分が記録を塗り替えられる試合ができることを証明でき、とてもうれしい」と語っていた。
 もう2日近くたったのに、私の心のなかはあったかいものがいっぱいに詰まっている。ロジャー、ありがとう。あなたはいつもいっている。
「いまやるべきことは何か、自分がやれることは何か。それを考え、前に進むだけ」
 偉大なアスリートのことばは本当に心に深く響く。私ももんもんと悩んでいないで、前に進まなくちゃ。

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