Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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アルハンブラの手鏡
 昨年の年末年始のスペインの旅から、はや1年がたった。
 10日間のロストパゲージはキツかったが、いまではいい思い出だけが記憶として脳裏に刻まれている。
 そのなかで、もっとも印象深いのはアルハンブラ宮殿の変わらぬ荘厳で静謐な美しさ。ここは、いつ訪れても心が解放され、新たな発見がある。
 以前はその日に窓口に行けばすぐにチケットが入手できたのに、いまや世界中の観光客が多数訪れるため、事前に入場券を手に入れないと入れなくなった。
 それもまだ真っ暗な明け方から売り場の行列に並び、チケットを購入する形。グラナダはスペインの南に位置しているとはいえ、朝早いととてつもなく寒い。世界各地から訪れた観光客は、コーヒーやパンを持参して並んでいる。
 ようやく自分の番になると、窓口の番号が呼ばれ、そこに行ってチケットを購入する。
 さらに内部に入ってからもまた行列。昔はガラガラにすいていたのになあ。本当に人が多くなった。
 このときは獅子宮にあるライオンの庭の12頭のライオンが修復のために撤去され、その修理方法がことこまかに紹介されたビデオが流されていた。
 非常に興味深かったのは、世界中のカメラマンがさまざまなアングルと方法でこれらのライオンを撮影した写真が展示されていたこと。見る人によってこの被写体はこうも変わるのかと、印象深かった。
 ショップでは、ひとつ小さな丸い手鏡を買った。これは裏に獅子宮のパヴィリオンの柱廊の模様が描かれていて、とてもエキゾチック。手のひらに乗るサイズで、いつもハンドバックに入れている。
 これを取り出すたびに、心は大好きなグラナダへと飛んで行く。何か嫌なことがあると、必ずこれを手に持つ。すると、不思議に気分が落ち着き、おだやかな気持ちになる。
 こんな小さなお土産だが、ミステリアスな魅力を放っている。目を閉じると、あのアルハンブラ宮殿を包み込む空気のなかに自分がいるよう。なんとも不思議な鏡である。
 今日の写真はその直径7.5センチのちっちゃな手鏡の裏面。イスラムのアラベスク模様が美しいでしょう。



 
 
| 麗しき旅の記憶 | 21:07 | - | -
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