Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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室井摩耶子
 今日は1月9日(火)の13時30分から15時まで朝日カルチャーセンターで行われる、「ピアニスト80年」と題した講座の打ち合わせに、ピアニストの室井摩耶子のご自宅を訪れた。
 彼女には何度も取材やインタビューなどで話を聞いているが、いつもさまざまな方面に話題が広がり、時間を忘れて話し込んでしまう。
 室井摩耶子は1921年4月18日生まれの90歳。6歳よりピアノを始め、東京音楽学校(現・東京芸大)を首席で卒業。1956年にはドイツ政府給費留学生としてベルリン音楽大学に留学。ハウザー、ロロフ、ケンプの各教授に師事した。
 レパートリーは幅広く、録音も数多いが、ベートーヴェン、シューベルト、バッハ、ブラームスを得意としている。
 そんな彼女は、1995年から「音楽を聴きたいって何なの?」と題したトークを交えたコンサートを開催するようになる。テレビやラジオの出演も多く、その話は子どもから大人まで、幅広い人気を誇っている。
 今回の朝日カルチャーセンターの講座も、私との対談の合間に何曲か弾いてもらうことになっているが、その作品についても打ち合わせをした。
 私がご自宅を訪れるたびに驚かされるのは、彼女は何でも自分で行うことである。人には頼らず、常に自分自身で動き、ひとりですべてをこなす。
 家事も、お庭の手入れも、パソコンの操作もすべて楽しみながら行う。
「私は何かやり出すと、とことんやってしまうのよ。ピアノを弾いている時間が長いし、音楽について考えたり調べることに時間がとられるから趣味にかける時間はないけど、いろんなことに興味はあるし、おいしい物を食べるのも大好きよ」
 このポジティブ精神、エネルギー、音楽に対する真摯な取り組みにはいつも頭が下がる思いだ。
 講座では、その人生と音楽に対するひたむきさと純粋さを紹介したいと思う。今日は昨年の震災に関してもじっくりと話し、こういう時期だからこそ音楽が果たす役割が大きいという思いで一致した。なんとか、有意義な90分にしたいと思う。
 今日の写真はピアノの前にすわる室井摩耶子。実は、いつも講座ではアーティストと私はピアノの脇のテーブルで話をするのだが、今回は彼女の希望でアーティストはピアノのいすにすわり、私はその横で話をするという形に決まった。
 これまでこういう形をとったことはないが、新たな年の新たなスタイル、きっと音楽家の部屋にみんなが招かれて話や演奏を聴くという、親密な空気が生まれるに違いない。


 
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