Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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アドリアン・ユストゥス
 昨日は、日経新聞の「マンスリー・ミュージック・サロン」の連載ページの執筆者、編集者、担当者、関係者10人が一堂に会し、青山のタイ料理のレストランで新年会が行われた。
 ふだん全員が顔をそろえる機会はないため、お互いに再会を喜び、楽しいひとときとなった。
 それが深夜まで続き、帰宅すると、明日の朝までにひとつの原稿を急きょ書きあげてほしいとの連絡が入っていた。「えーっ、そんなの絶対無理」と、これはお断りすることにした。
 そして今日は午前中にメキシコ大使館に行き、黒沼ユリ子に師事している若きヴァイオリニスト、アドリアン・ユストゥスの記者会見に参加した。
 彼はメキシコ・シティー生まれで、現在はテル・アヴィヴ在住。数々の国際コンクールで優勝し、時代を担うヴァイオリニストとして期待されている。
 記者会見の前に少し話したら、とても感じがよく、「ぼくのメール・アドレスはこれだよ。いつでも連絡してね」と名刺を渡してくれた。
 記者会見では、1985年、14歳のときに「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」の生徒として初来日し、すでに7回目の来日であること。初来日のときにヴァイオリニストになろうと決心したため、自分は日本で生まれたヴァイオリニストだと思っていること。今回のプログラムのパガニーニの「24のカプリース」は超絶技巧を前面に出すことなく、各々の作品に込められた作曲家の人間的な感情を表現したいこと。ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタでは、印象派の絵画を思わせるような、風景が浮かぶような演奏をしたいことなどを話した。
 ピアニストのラファエル・ゲーラはメキシコ出身で、アンサンブル・ピアニストとしての評価が高いが、日本のフェリス女学院大学に客員教授として招かれているため、日本語が堪能。
「日本語、お上手ですね」といったら、「いえいえ、まだまだです。日本語は世界一難しい言語だと思いますよ」という返事が戻ってきた(もちろん、日本語で)
 ゲーラは今回ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタでユストゥスと共演する。その作品に関しては、「これはドビュッシーの最晩年の作品。当時は戦争で敗戦の色が濃厚でしたが、ドビュッシーはフランス人としての誇りを作品に託し、新しい響きや和音を探求し、楽譜にはわざわざ名前の下にフランス人の作曲家であることを明記しました。その思いを汲み取って演奏したい」と語った。
 これから地方公演が始まり、東京公演は1月19日に紀尾井ホール(19時開演)で行われる。
 なお、昨年の日本の震災に深く心を痛めたメキシコの音楽家たちが、ホルヘ・コルドバ、黒沼ユリ子の呼びかけのもとに集まり、3月27日に国立芸術センターで9時間におよぶマラソン・コンサートを行った。これは無料コンサートだったが、会場では日本への義捐金の寄付が行われた。
 今日の写真は記者会見の様子(左から黒沼ユリ子、ユストゥス、大使、ゲーラ)と、演奏するアドリアン・ユストゥス。パガニーニを2曲演奏してくれた。使用楽器はグァルネリ・デル・ジェス、1744年製。コンサートが待ち遠しい!!





 
 
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