Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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デイヴィッド・ギャレット
 インタビューの間中、楽器を離さず、答えが戻ってこない。
 まだ演奏している、困ったなあ。ことばで返事がほしいのに、ヴァイオリンで答えられても、記事にはならないし…。
 先日、ヴァイオリニストのデイヴィッド・ギャレットにインタビューをしたときのことである。彼は以前はクラシックのヴァイオリニストだったが、最近はクラシカル・クロスオーヴァーのミュージシャンとして大活躍。前作の「ロック・プレリュード」も新譜の「ロック・シンフォニー」(ユニバーサル)も、ヒットチャートのNo.1を驀進し、いまや人気絶頂のスターになった。
 だが、私は10代のころにパガニーニなどを弾いていた彼しか思い浮かばなかった。
 久しぶりに会ったギャレットは、金髪のロングヘアに粋なヒゲをたくわえ、ロックミュージシャンといった様相。モデルをしているだけあって、着こなしも抜群だ。
 その彼が目の前でバリバリ演奏してくれるのだから喜ばないといけないのだが、私は答えをもらわないと記事が書けない。
「ねえねえ、ちょっとヴァイオリンを置いて、少し答えてもらえない」
「オッケー、なんでも答えるよ」
 といいながら、ひとつ質問したら、また演奏が始まった。
 ヒエーッ、時間がどんどん過ぎてしまうよー。
 というわけで、インタビューの半分以上はヴァイオリンの響きがこだましていたという次第。
 彼は私が大好きなイダ・ヘンデルに就いている。ヘンデルは80歳を過ぎた現在も現役で、来日も多く、日本でもファンが多い。ギャレットはそのヘンデルに関した話のときだけは、ヴァイオリンを弾くことなく、「イダは最高。ヴァイオリンを自由に弾くことを教えてくれた」と絶賛。そうそう、その調子。「それでレッスンはどうだったの?」
 ああっ、いけません。この質問、また彼を演奏へと向かわせてしまった。
「パガニーニをこうやって弾くでしょ。これがロックやホップスだと、こういうふうに弾けるわけ」とガンガンに大音量で弾いてくれる。ああ、うれしいなあ、どうしようかなあ、まいったなあ(笑)。
 というわけで、インタビューの制限時間がきてしまった。このインタビューは来週アップの「ヤマハ 音楽ジャーナリスト&ライターの眼」にアップされる予定。なんとか記事をまとめたので、興味のあるかたはのぞいてみてね。苦労した原稿なので(笑)。
 今日の写真はインタビュー後のカッコいいデイヴィッド・ギャレット。そう、こんなイケメンが目の前で演奏してくれたのに、文句をいうほうがまちがっているよね。でも、私は原稿が書けないと思い、冷や汗タラタラでした。

| 終わりよければ…取材奮闘記 | 23:21 | - | -
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