Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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新日本フィルハーモニー交響楽団
 昨年から、新日本フィルハーモニー交響楽団のプログラムに連載で記事を書いている。
 題して「伊熊よし子の『ここに注目』」。毎回、トリフォニー・シリーズ、サントリーホール・シリーズ、新・クラシックへの扉の3つのプログラムのなかから自由に題材を選び、聴きどころや注目すべきところをエッセイ風に紹介するという内容である。
 打ち合わせのときに希望されたのは、あまりマニアックにならず、幅広い聴衆に向けてわかりやすい記事を書くということ。ビギナーにも読みやすい文章にし、作曲家や作品や演奏家について「こんなところに留意して聴くのもおもしろいのでは」というようなユニークな視点を見つけること。さらに、私の自由発想的なスタンスで楽しく書いてほしいということ。
 うーん、これは一見楽しそうな記事をなりそうだけど、本当はすごく難しい要求である。
 もう連載が始まってからかなり時間が経過したが、いつもプログラムとにらめっこですぐには題材が選択できない。それほど難しいのである。
 よく「クラシックの初心者にわかりやすく、門戸を広く開いた感じで」とか、「専門用語はあまり使わず、堅苦しくない文章で」とか、「クラシックにこれから親しもうとしている人たちに向けて楽しく書いてほしい」などといわれるが、これは非常に困難なことである。何の世界でも、平易な文章を書くことが一番難しい。しかも内容が伴わないといけないからだ。
 毎回、うんうんとうなりながら題材を決め、それについてとことん調べ、自分のなかで咀嚼し、できる限りシンプルな文章で綴るようにしている。
 ただし、これはひとつの原稿が400字という短いもの。それを毎回複数本書くことになっている。そのなかで、それぞれ凝縮した内容にしなければならない。たいていは書き始めると、すぐに文字数がオーバーしてしまう。それからまたやり直し、練り直して400字で収めるようにしていく。
 何事も経験だから、最近はなんとか慣れてきて以前よりはすべてが早く進むようになったものの、まだまだ納得いく方法がつかめない。
 今月もまた、締め切りが近付いてくると、プログラムとにらめっこの日が始まる。なんとか、いい記事が書けないものかなあ。アーティストはよく「一生勉強です」と語るが、私もその思いをいつも感じている。さて、また今月もとことん悩みますか(笑)。
今日の写真は最新号のプログラムの表紙。毎回、定期演奏会の指揮者が表紙を飾る。今回はジャン=クリストフ・スピノジとトーマス・ダウスゴー。


  
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:05 | - | -
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