Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ルネ・マルタン
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」が4月27日から5月5日まで東京・丸の内エリアで開催されている。
 今日は、この「熱狂の日」音楽祭のアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンにインタビューをし、さまざまな話を伺った。
 彼には以前から話を聞いているが、今日はまず今年のテーマである「サクル・リュス(ロシアの祭典)」の話題から入った。マルタンは常に頭のなかが音楽でいっぱい、次なるアイディアがどんどん湧いてきて、やりたいことが山積みという感じだが、今日もいかにロシア音楽がすばらしいか、奥が深いかという話題になり、話が止まらない。
 今回はなかなかふだん演奏を聴くことができない音楽家、ピアノのユーリ・ファヴォリンやエカテリーナ・デルジャヴィナ、合唱団のカペラ・サンクトペテルブルク、また珍しい作品、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番などがプログラムに組まれていることに話題が集中、「ぜひ、全部聴いてほしい」と目を輝かせた。
 この人と話をしていると、いつも「こんなに夢を抱いて生きているなんて、幸せだろうな」と感心させられる。特にピアノ音楽が好きだそうで、その面で私と意気投合。昔はケンプやリヒテルのコンサートのプロデュースをしていたそうで、とりわけリヒテルとは親しかったとか。
「リヒテルとは150回も一緒に仕事をしたんだよ」
 その人間的な一面を垣間見るようなエピソードが次々に現れ、私はつい「そういう話はリヒテルのファンのみならず音楽ファンがぜひ知りたいことなので、本を書いてください」といってしまった。
 マルタンはニヤリとし、「いつかね」とはぐらかしてしまった。
 2つほどリヒテルの素顔が見えるエピソードを聞いたが、本当にマルタンの胸のなかだけにとどめておくのはもったいない。私が聞き書きするから、来日するたびに少しずつ話して、といったところ、またもやニヤリとし、「こういうの、いっぱいあるんだよ」といった。
 うーん、もったいない。もっと聞きたい。みんなに知ってほしい。なんとかならないものだろうか。またマルタンに会うたびに、しつこく頼んでみようか。いつか根負けしてくれるかも(笑)。
 彼はフランスで「ラ・フォル・ジュルネ」を始めたのはもう17年前になるが、モーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノム」を多くの人々に絶対聴いてほしいと思って始めたのだそうだ。
「このコンチェルトを聴いたら、多くの人が人生が変わったと感じると思う。特に緩除楽章の美しさといったらない。こういうすばらしい作品を人々に聴いてほしいと思って、音楽祭を続けている。でも、何か壁にぶつかったり、悩みのあるときは、いつもJ.S.バッハの音楽を聴くことにしている。バッハは私の心の糧。その音楽は、私がどんな状況にあるときでも救ってくれる」
 そんなルネ・マルタンの目は、すでに来年のテーマに向かっているようだった。
 今日の写真は、雄弁ぶりを発揮してくれたマルタン。子どものころは貧しかったが、いまは15,000枚のCDをもつことができるようになったんだよ、と笑う。さて、音楽祭に通うとしましょうか。
 実は、もうひとついいことを聞いた。というのは、今回はフランスの華道家が来日し、会場の広場に3つの大きな花のモニュメントを飾るのだそうだ。それはストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」を花で描いたものになるという。今日はまだ製作中で写真は撮れなかったため、遠くから眺めてきたが、3日には撮影できそうだ。請うご期待!



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