Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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クラウス・フロリアン・フォークト
 今日はクラウス・フロリアン・フォークトのインタビューに、宿泊先のホテルに行った。
 彼は6月1日から16日まで新国立劇場で全6回行われているワーグナーの「ローエングリン」でタイトルロールを歌っている。
 初日の批評は絶賛した記事が多く、彼もそれを十分に知っている様子だった。
「オペラは毎回異なった歌唱、表現、演技が現れます。まさに生きた音楽で、それが一番の魅力ではないでしょうか。私は毎日の人生、考えかたが自分のステージに影響するのだと考えています。ですから、生きかたそのものが大切になるわけです」
 フォークトは186センチの長身で、すらりとしている。甘いマスクの持ち主で、笑顔が魅力的。性格も明るく、スターぶらず、気さくですこぶる感じがいい。どんな質問にも真摯に答えてくれ、ことばを尽くす。
 今回は事前に「ヘルデン」(ソニー)と題した新譜がリリースされ、このなかでワーグナーからモーツァルト、ウェーバー、フロトウ、コルンゴルトまで多彩な作品をみずみずしく力強く、情感豊かな高音を存分に生かしながら歌っている。
「ワーグナーは特に歌詞が大切。もちろん音楽との融合に気を配りますが、10年前に《ローエングリン》を初めて歌ったときからその思いは変わりません」
 最初に「ローエングリン」を歌ってから、さまざまな指揮者、オーケストラ、演出家と組んできたため、いまではあらゆる状況に適応することができ、表現力も増したという。
 このインタビューは、「日経新聞」、「婦人公論」、ヤマハ「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書き分けたいと思っている。
 フォークトは女性ファンをとろけさせてしまうようで、今回の公演も女性がたくさんホールに詰めかけている。容姿端麗、歌もすばらしく、性格も文句なしという3拍子そろった人だが、実に自然体でさりげない。
 私が「家族や親しい友人はあなたの性格をどう表現する?」と聞いたら、しばらく考え込んでいて、こう答えた。
「ずっと変わらないね、といわれる。それは私にとって、とてもうれしいこと。これからもこういわれたい」
 フォークトは最初ホルンを演奏していて、オーケストラの奏者だった。だが、奥さんのお母さんから声のよさを見出され、本格的に声楽を学び、歌手に転向したというキャリアの持ち主。1997/98年のシーズンからオペラ歌手としての活動が始まった。
「私はチームプレイが好きなので、オペラに向いているんですよ。オーケストラで演奏しているときも楽しかった。みんなで何かを作り上げていくのが大好きなんです。ふだんはサッカーもしますよ。飛行機の操縦も趣味です」
 メカが大好きだそうだが、飛行機の操縦とは…。これを聞いて「あら、白鳥に乗っているんじゃないの?」といったら、ギャハハーと大笑いしていた。
 今日の写真はインタビュー後のワンショットとCDのジャケット写真。ここでビッグニュースをひとつ。実は、来年の「東京・春・音楽祭」に出演が決まり、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のヴァルターを歌うそうだ。2年続けて来日してくれるとは、なんてすばらしいことか!! またもやとろける人が増えるに違いない。

 

| アーティスト・クローズアップ | 23:37 | - | -
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