Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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イリーナ・メジューエワ
 今日は朝日カルチャーセンターで、イリーナ・メジューエワとJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の講座を行った。
 最初の30分余りを彼女と作品について、バッハについて、ロシアにおけるバッハ教育についてなどの話をし、その後55分ほどメジューエワが演奏を行うというスタイル。
 彼女とは久しぶりの再会で、講座が始まる前に近況を伺った。いまは京都にも部屋があり、東京と行ったり来たりの生活だという。
 ロシアではバッハを音楽教育の基本に据えていて、ほとんどのピアニストがバッハを勉強し、それゆえ名手も多く生まれているそうだ。
 彼女自身もバッハの偉大なる作品である「ゴルトベルク変奏曲」をいつか弾いてみたいと長年願っていたが、いまようやく演奏に踏み切ることができたという。今後は、より内容と技巧と表現を磨いて、録音もぜひ行いたいと意欲を示す。
「ゴルトベルク変奏曲」といえばグレン・グールドの名がすぐに浮かぶが、メジューエワも彼の録音から大いに触発された。ただし、グールドがロシア公演を行ったときはまだ生まれていなかったため、その感動はグールドの公演を聴いた恩師のトロップ教授から聞かされた。
 今夜は初めて人前で演奏するという日で、その場に居合わせた私はとても幸せだ。一途に作品と対峙する、真摯な演奏を聴くことができたから。
「ゴルトベルク変奏曲」はさまざまなピアニスト、チェンバリストで何度も聴いているが、本当に演奏家によって多種多様な解釈がある。それがバッハの偉大さなのだろう。メジューエワもバッハのすばらしさ、作品のすごさ、長大な作品ゆえの難しさを口にした。
 ひとりの音楽家を聴き続けることは非常に意義がある。その人の人生がそこに投影され、演奏が変容していくからである。次にメジューエワの「ゴルトベルク変奏曲」を聴いたら、きっと大きな変貌を遂げているに違いない。
 今日の写真は演奏前のメジューエワ。楚々とした美しさ、演奏の清涼さとひたむきな姿勢、優しい語り口はいつ会っても変わらない。
 和食が大好きだという彼女。京都はおいしいものが多いからうれしいといっていた。最近は、ロシア料理はほとんど食べなくなってしまったそうだ。肌もきれい、そしてすごくスリム。これも和食のおかげかな(笑)。

| 親しき友との語らい | 23:21 | - | -
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