Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ヤン・リシエツキ
 毎年この時期になると、翌年の春に開催される「東芝グランドコンサート」のプログラム用のインタビューが行われる。
 来年は1月から2月にかけてヤニック・ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団が予定され、ソリストはヴァイオリンの庄司紗矢香とピアノのヤン・リシエツキが参加する。
 今日はそのリシエツキのインタビューに行った。
 リシエツキは1995年ポーランド人の両親のもと、カナダに生まれた。わずか9歳でオーケストラと共演、2011年に15歳の若さでドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだ。
 彼の演奏は以前も聴いているが、若々しいエネルギーに満ちあふれたポジティブな音楽作りが特徴。とても知的で、確固たる構成を持つ思慮深いピアノを奏でる。
 今日は「東芝グランドコンサート」のプログラムと「モーストリー・クラシック」に書く記事のためのインタビューだったため、来春コンサートで演奏するベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番についての話がメーンとなったが、各楽章について、ベートーヴェンの作品の解釈について、指揮者やオーケストラとの音の対話についてなど、雄弁に語ってくれた。
 なかでも印象的だったのは、冒頭の5小節のピアノ・ソロで出る部分の話。これはとても抒情的で静謐で美しい旋律に彩られている。それをリシエツキはこんなことばで表現した。
「この5小節がこのコンチェルトのすべてを表しているように思える。だから、どう演奏するか、十分に見極めないといけない」
 彼は幼いころから数学を得意とし、学校では飛び級をし、ピアノもとてつもない速さで上達した。
 新譜はモーツァルトのピアノ協奏曲だが、ショパンも得意とし、ポーランドにはしばしば招かれている。
 長身でブロンドの巻き毛がキュート、スター性がある。知性派で知られるものの、素顔はとてもいたずら好きで茶目っ気たっぷり。明日は14時にオペラシティコンサートホールでリサイタルがある。
 次の録音はショパンのエチュードになるそうだが、その作品10のほうを明日演奏する。若き逸材はどんな演奏を聴かせてくれるだろうか。
 今日はこのインタビューが終わってからオペラシティにベン・キムのリサイタルを聴きに行った。
 こちらは繊細で情感あふれ、弱音の美しさが際立つピアニズムの持ち主。久しぶりにゆっくりピアノを聴くことができ、みずみずしい音色に心が癒される思いがした。
 今日の写真はインタビュー後のリシエツキ。ピアノのある部屋だったため、ショパンの「革命エチュード」をわざと大音響でガンガン弾き、みんなが驚くのを見て大喜びしていた。

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