Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ニコライ・ホジャイノフ 
 クラシックのアーティストは、概して「音楽は演奏するもので、話すものではない」という考えの人が多い。
 それでは私の仕事は成り立たないため、嫌がる(?)相手に無理やり話を聞くことになる。これが実に大変。
 相手をリスペクトしながら、気分を害されることなく、しかも内容のあることを話してもらえるよう、最大限の努力をするわけだ。
 インタビューの時間は限られているため、その時間内で質問したいことを効率よく聞き、記事を書く媒体に合う内容を聞き出すよう力を尽くす。
 先日も書いたが、今日はニコライ・ホジャイノフのインタビューに再度出かけた。ヤマハのWEB「ピアニストラウンジ」のインタビューである。
 前回聞いたことと重複しないよう話題を変え、さらに今日はメディア用のコンベンションとCDを購入してくれた人たちに向けてのコンベンションとふたつの間に挟まれた時間枠だったため、ホジャイノフが疲れないよう気を遣って短めに切り上げた。
 でも、話を聞く回数が増えてきたためか、徐々に内容も深いものになってきた。こうなると、流れがスムーズになる。
 実は、来年7月19日(金)に日本でのリサイタルが決まった(浜離宮朝日ホール、19時開演)。来春にはニューヨークのカーネギーホールにもデビューする。
 いよいよ世界各地での演奏会が本格始動しそうだ。
 今日のコンベンションはインタビュー後の19時から。30分間CDに収録された作品を何曲か演奏し、その後トークとなった。
 事前に短い打ち合わせをし、「シューベルトに関してだけ、質問を振るから答えてね」と話しておき、時間があったためリストに関しても少しだけ話してもらった。
 彼は「音楽は話すものではない」という考えの持ち主だが、いったん作品論を話し出すと、次々にいろんな話題が出てきて、話が尽きなくなることがある。古代ローマの詩人の詩の一節が飛び出したり、ロシアの格言が出てきたり、哲学的な内容に進んでいくこともある。
 まだ20歳なのに、その知識の豊富なこと。日本人が知らないような文学や詩の断片が顔を出すため、そのたびに原題や内容を書きとめることになる。
 それらすべてがホジャイノフの演奏に反映し、洞察力に富むピアニズムを形成していく。
 ショパン・コンクールから2年。あのときワルシャワのフィルハーモニーホールで聴いたみずみずしい演奏はいまだ忘れられないが、現在は味わいの深さが増し、説得力に満ちた演奏に変貌を遂げた。
 これからまだまだ大きなコンクールを制覇すると明言しているから、目が離せない。今度会うときは、よりステップアップした自信に満ちあふれたホジャイノフに変容しているに違いない。楽しみだなあ。
 今日の写真はヤマハのピアノを弾くホジャイノフ。撮影の間中、ガーシュウィンの「ポーギーとベス」より「It ain't necessarily so」を弾いていたが、この曲をコンベンションではアンコールに弾いた。撮影のときには、ちょっと練習していたのね(笑)。




| 終わりよければ…取材奮闘記 | 23:11 | - | -
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