Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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五嶋龍
 今日は五嶋龍のインタビューのため、ユニバーサルに行った。これは角川マガジンズの「毎日が発見」に書く予定である。
 彼の取材は11歳のころから続けているため、これまでさまざまな話を聞いてきたが、昨年 ハーバード大学(物理学専攻)を卒業したと聞き、なんと時間のたつのは早いものかと感慨を新たにした。
 五嶋龍は11月21日から12月9日まで全国リサイタル・ツアーを行うことになっていて、それに先駆け11月14日には「リサイタル/五嶋龍」と題した新譜をリリースする。
 龍くん(長年この名で呼んでいるので、急には変えられないため、このままでいきます)は、一時期ヴァイオリニストの道に進もうか、それとも他の選択肢があるのではないかと迷っていたことがあったが、いまはヴァイオリンに集中している。
「他のことは、まだ先送りしてもいいけど、ヴァイオリンはいまやるべきことだと思ったから」だという。
 ずっと演奏を聴き続けていると、その人の成長と経験と歩みが演奏に反映し、変貌していく様子がリアルにわかるものだが、龍くんの場合も演奏に自信がみなぎり、説得力が増してきた。
「今回の演奏、すごくいいですよ」
 彼は自画自賛を照れもせずに口に出すところが、やはりアメリカ育ちだ。自分の演奏には絶対的な自信を持っている。
 そして、ヴァイオリンを通して人々とコミュニケーションをとることが「最高の喜び」だと明言する。
 今回はハーバードで知り合った友人の話、その友人のひとりの祖国ガーナで演奏した話、ガーナの高校生が日本語を勉強していて驚いたこと、友人たちと投資会社を運営していること、社会貢献・教育活動の大切さ、大好きな空手のこと、お姉さんのみどりさんの近況など、さまざまな話に花が咲いた。
 なかでも、長年共演しているピアニストのマイケル・ドゥセクとの性格の違いが音楽をおもしろくしているという話が興味深かった。
 ふたりともある意味で頑固なため、ぶつかりあうことは多いそうだが、龍くんいわく「なんでもピタッと合うよりも、違うからおもしろいことってあるんですよ。演奏も個性の違いが出て、刺激性が増すので」
 今日の写真は、取材後にカメラマンの要望に応えてポーズをとっているところ。彼の使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与された1715年製のストラディヴァリウス「エクス・ピエール・ローデ」。
 いつもこうした偉大な楽器を目にすると、ヴァイオリンという楽器の長い歴史を感じ、その存在がミステリアスかつ神聖で、その奥に壮大なドラマが隠されているような思いにとらわれる。今日もまた、まじまじとながめてしまった。


 
| 親しき友との語らい | 22:59 | - | -
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