Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ベートーヴェンのピアノ・ソナタ
 最近、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏や全曲録音を行うピアニストが増えている。
 ベートーヴェンは生涯に32曲のピアノ・ソナタを残した。これらはピアニストにとってJ.S.バッハの作品と同様バイブルと呼ばれるもので、多くのピアニストが演奏家生命を賭けてリサイタルやレコーディングに臨む。ピアニストにとってベートーヴェンに取り組む時期はかなり異なるものの、ライフワークとなることには相違ない。それほどこれらのソナタは奥が深い。
 ベートーヴェンの活躍した18世紀末から19世紀前半は、ピアノという楽器が表現能力を大きく変遷させていった時期である。ベートーヴェンは生涯にまったく種類の違い楽器を少なくとも5台は使い分けたといわれるが、それが作品に如実に現れ、最晩年のソナタには超低音が登場する。これなど楽器の発達抜きには考えられない。
 ベートーヴェンの作品を演奏するとき、こうした時代の流れも念頭に置いて考えなければならない。初期の作品にはまだチェンバロやクラヴィコード的なかろやかなタッチを必要とするフレーズが顔をのぞかせているからだ。
 毎月、ベートーヴェンの新録音がいくつかリリースされるごとに、この作曲家の偉大さを改めて知る思いにとらわれる。それぞれの演奏が非常に異なった解釈、表現、奏法を備え、個性的な演奏となっているからである。
 こうした多彩な解釈と表現が可能だからこそ、バイブルとして愛され続けているんでしょうね。
 さて、また新譜を聴き、月末のCD評を書く音源を選ぶとしましょうか。
| クラシックを愛す | 22:04 | - | -
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