Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ネマニャ・ラドゥロヴィチ
 先日、セルビア出身で現在はパリに住むヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチのリサイタルを聴きに浜離宮朝日ホールに行った。
 この日は、J.S.バッハとイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタが4曲というプログラム。彼はいつも皮のパンツにカーリーのロングヘアでステージに現れるが、このときもロック歌手のようないでたちでのびやかな音色を響かせた。
 特に「シャコンヌ」が自由さと雄弁さと果敢な精神を感じさせ、彼らしい闊達な音楽が全編に息づいていた。
 実は、ネマニャには5年ほど前からずっとインタビューを続けている。いつも次なる目標に向かってまっしぐらに進んでいく前進あるのみのエネルギーを感じるが、今回もリハーサルの前にインタビューを行い、いつもながらのおおらかで感じのいいトークに気持ちが高揚する思いがした。
 ここで速報をひとつ。
 ネマニャは、2013年10月19日(土)に第一生命ホールで無伴奏ヴァイオリン・リサイタルを開くことが決まった(14時開演)。今回は、それに先駆けたインタビューで、無伴奏作品についていろいろ質問した。
 彼はすでにバッハ、イザイ、パガニーニをはじめとするさまざまな作曲家の無伴奏ヴァイオリン作品を録音しているが、やはりバッハとイザイがもっとも演奏したい作品だという。
 まだプログラムは未定だが、おそらくこの両者の作品がメインとなるに違いない。
 ネマニャのモットーは「自由な演奏」。今回のリサイタルもドラマティックで推進力に富み、聴き手の心に深く切り込んでくる演奏だったが、その奥に繊細で緻密な表現が潜んでいた。
 一見すると、通りでスケボーをクルクル操っている若者のように見えるネマニャ。でも、演奏は本物だ。今回もインタビューに現れた彼ははじけた格好をしていた。素顔と本番とのギャップも興味深い。
 今日の写真はふだん着のネマニャ。首に巻いているスカーフにはどくろの模様がついていて、「えーっ、写真撮るの。いま、急いで来たからひどい顔しているんだけど…」といいながら、スカーフをすっぽりかぶり、どくろの部分を見せていた。
 いえいえ、素顔もすごくステキよ、といってすかさずパチリ。彼のブーツと靴下と腕輪もぜーんぶ見てね(笑)。

| 親しき友との語らい | 22:06 | - | -
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