Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< 音楽大学での講義 | main | ピエール=ロラン・エマール >>
ユジャ・ワン
 先日、ユジャ・ワンのインタビューを行った。
 彼女には以前にも話を聴いたことがあるが、語り口は演奏同様とても前向きで、パワフル。ただし、話した後に「フフフ」と笑うのが特徴的で、これが緊迫感あふれる刺激的な演奏とはひと味異なるところだ。
 ユジャは先ごろ「ファンタジア」(ユニバーサル)と題したアルバムをリリースした。これは大好きな作品ばかりを集めた、いわゆるアンコール・ピース集。だが、各々の曲がすさまじいまでの磨き抜かれたテクニックと深い表現力に貫かれ、小品集とはとてもいえない充実した内容となっている。
 彼女はホロヴィッツを敬愛し、その話になると一気に雄弁になる。このアルバムにはビゼー/ホロヴィッツ編による「《カルメン》の主題による変奏曲」が収録されているが、まさに超絶技巧をものともせずに自由闊達に突き進んでいくユジャがいる。
 そして13歳で単身アメリカに渡ったユジャは、才能はもちろんだが、努力の人である。以前、その苦労話を聞いたときは、「すごい」と思ったが、今回もひたすら前進あるのみの姿勢を崩さないひたむきな姿勢に触れ、さらに進化した演奏はこの努力の賜物だと感じた。
 長いアジア・ツアーの最後の時期だったため、彼女は風邪をひき、咳が止まらないといっていた。それでも一生懸命インタビューに答えてくれ、「フフフ」も何度か飛び出した。
 このインタビュー記事は、来年初頭の「CDジャーナル」に掲載される予定になっている。
 彼女はいつも「ショパンに恋に落ちた」と語っているが、今回は「クライバーのブラームスの演奏に恋に落ちた」と語っていた。実は、ブラームスが大好きだそうで、ヴァイオリニストのレオニダス・カヴァコスとソナタの録音を予定しているそうだ。うーん、またひとつ楽しみが増えたなあ。
 今日の写真はインタビュー後のユジャ・ワン。実は、スカートは超ミニで、模様のタイツを履いていた。でも、風邪ひいているんだから、もっと温かい格好のほうがいいのに、なあんて、余計なお世話か(笑)。



 
| アーティスト・クローズアップ | 22:02 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE