Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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シマノフスキ 前奏曲
 今日はサントリーホールにクリスチャン・ツィメルマンのリサイタルを聴きにいった。
 実は、今回楽しみにしていた作品がある。ツィメルマンの祖国であるポーランドの作曲家、カロル・シマノフスキの「3つの前奏曲(9つの前奏曲作品1より)」だ。
 実は、明後日アップされるヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書いているのだが、ツィメルマンは以前からこのシマノフスキの作品をリサイタルで演奏することを強く希望していた。
 近年になってようやくそれが実現の運びとなり、今後さまざまな機会にシマノフスキを弾いていきたいと語っていた。
 今日のリサイタルは、生誕150年のドビュッシー「版画」「前奏曲集第1集より」6曲が前半、後半にこのシマノフスキとブラームスのピアノ・ソナタ第2番が組まれた。
 シマノフスキが17歳のときに書いたといわれる初期を代表する前奏曲は、非常にロマンティックでショパンの影響が感じられ、しかもすこぶる流麗で民族色も豊か。ツィメルマンのクリアな音色と流れるような奏法がその美質を際立て、9曲全部を聴きたい欲求に駆られた。
 短調の曲が多く、全編にほの暗い情念を秘め、ときおりひらめきと輝きに富む旋律が顔をのぞかせる。
 ツィメルマンは、きっと今後も来日ごとにシマノフスキをプログラムに入れていくに違いない。ツィメルマンを敬愛しているブレハッチもシマノフスキを演奏したいと語っていたから、彼も機会があればプログラムに加えるのではないだろうか。
 あまり演奏される機会に恵まれない祖国の作曲家を世に紹介することに意義を見出しているツィメルマン。また次回を楽しみにしたい。
 
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