Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ユッセン兄弟
 今日は、フィリアホールにユッセン兄弟のリサイタルを聴きにいった。
 これはウィークデーコンサートシリーズの一環で、「らん・らん・ランチにいい音楽」と題された11時半からのコンサート。
 会場はほぼ満員で、最近はこうした昼のコンサートが盛んだといわれていることが、よくわかった。
 プログラムはオール・シューベルト。
 まず、アルトゥールが即興曲集作品90の第2番、第3番、第4番を演奏し、次いでルーカスが即興曲集作品142の第2番と第3番をを演奏した。
 そしてふたりで幻想曲ヘ短調作品103を演奏し、約1時間のプログラムが終了した。
 シューベルトの新譜のライナーノーツを書くためにこれらの作品をじっくり聴いていたため、演奏はよくわかっていたが、やはり実際にナマの演奏を聴くと、新たな発見がいくつかあった。
 彼らは恩師のピリスから、これらの作品をこまかく教えられている。それらを忠実に守りながら、そこに楽譜から自身の感性で読み取ったものをプラスし、自分なりの即興曲に仕上げていた。
 アルトゥールはおだやかで、ときに静けさが宿るような音楽を得意とし、ルーカスは力強くスケールの大きな音楽を作りたいと願っているようだ。
 個性の異なるふたりの演奏は、それぞれ今後どのような道を歩んでいくのだろうかと、近い将来のありかたが非常に気になった。
 以前も書いたことだが、彼らはお互いにライバルとは思わず、非常にいい関係を築いているようだが、その関係を生かしながら個性の違うピアニストに成長していってほしいと願う。
 マネージャーのMさんと話していたら、来年も来日する予定だという。ぜひ、今度はコンチェルトを聴いてみたい。
 ふたりがそれぞれ異なるコンチェルトを弾く夕べなんて、魅力的ではないだろうか。
 今日の写真は終演後のふたりの表情。CDのサイン会も終え、リラックスしている。手前が弟のアルトゥール、うしろが兄のルーカス。
 まだナマの演奏に触れていない人は、ぜひ来年こそは聴いてみてくださいな。みずみずしい演奏で心がほんのり温かくなりますから。


 
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