Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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鹿児島の日本茶
 またまた月末入稿に追われる時期が巡ってきたが、先日その合間を縫ってニコタマに買い物にいった。
 玉川高島屋やライズでは、さまざまなところに日本各地の名産品が週替わりで出店している。そのひとつに、お茶屋さんがあった。
 なんと、鹿児島からきているというお店だ。お茶の試飲を行っていたので、ちょっとのぞいたら、すぐにつかまった。
 感じのいいお兄さんが、「ねえ、お客さん、甘いお茶と渋いお茶とどっちが好き?」と聞くため、即座に「そりゃ、渋いほうよ」と答えた。
「ええっ、お客さん、ホント、シブイっすねー」
「そうかしら、お茶は渋くなくっちゃ」
「顔に似合いませんねー。ホントのお茶がわかる人じゃないっすかー」
「えーっ、お茶って顔で飲むものなの?」
「いやいや、そういう意味じゃなくって、今日はすごくいいお茶をもってきてるんで、それがわかる人を探していたんすよ。みっけました」
「あら、じゃ、飲んでみるわ」
 こんなやりとりをしているうちに、まず甘いお茶が出てきた。
「あらら、本当にほんのり甘めでおいしいじゃない。香りもいいし。でも、お薦めはこっちじゃないんでしょ」
「あとから出すんすよー、いいもんわね。これ、飲んでみてくださいよ。ウチの特選品なんすから」
 というわけで、渋いほうのお茶が出てきた。
 いやあ、お兄さんが自慢するだけあって、ものすごくこくがあって、確かに渋くて、もっともっといただきたくなるおいしさだ。
「あら、嘘じゃなかったわね、すごくおいしいわ」
 それからが大変だった。お兄さんは、このお茶の講釈を延々とし、私がもう一杯ごちそうになる間、いかに鹿児島のお茶がおいしいかを饒舌に語った。
 私が「鹿児島が日本茶の産地だとは知らなかった」というと、彼はここぞとばかりに口角泡を飛ばさんばかりにまくしたて、「鹿児島はお茶の生葉生産量が静岡に次いで第2位」だと教えてくれた。
 そうなんだ、知らなかったなあ。
 すっかりおいしさにハマった私は、「じゃ、その新茶、ひとつちょうだい」といったら、「お客さん、大きな声じゃいえないけど、この渋いほうのお茶の茶園、もうあまり収穫できないんですよ。だから特別に10袋もってかない。安くしときますから」
 なんだか、よくある手が出てきたゾ。
「そんなに飲めるわけないじゃない。1袋かせいぜい2袋いただけば十分よ」
 お兄さんは10袋入りの新茶の紙袋を大切に抱えるような仕草を見せながら、「そうすかー、すごく悲しいなあ。こんなにウチのお茶をわかってくれる人に会えたのに…」と悲しげな表情。うまいよねー、つい笑っちゃいましたよ。
「わかった、じゃ半額にして。そしたら5袋買うわ」
「ええーっ、お客さん。そりゃあんまり」
 でも、結局、私の勝ち。半額とはいわないまでも、かなりおまけしてもらって5袋ゲットしたもんね。ああ、得した気分。
 それにしても、私のうしろ姿に向かって何度も「ありがとあんしたー」って叫んでいたお兄さん、憎めないよねー。
 今日の写真はその新茶。鹿児島のお茶がこんなにおいしいなんて、本当に知らなかった。
 最後に彼がいったことばもまたニクイ。
「お客さん、お茶は美容にもいいんすよ。毎日飲んで、きれいになってくださいねー」
 ああ、なかなかの商売人だわー(笑)。



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