Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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夏の冷房は要注意
 今日は、サントリーホールにアンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリン・リサイタルを聴きにいった。
 プログラムはモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379からスタート。いつもながらのエレガンスあふれる、繊細で息の長いボウイングの音楽が紡ぎ出され、聴き手を作品の内奥へと自然にいざなっていく。
 次いでシューベルトのあまり演奏される機会に恵まれない「幻想曲」が奏され、25分ほどの長大な作品を一瞬たりとも弛緩せず、シューベルトの主題の美しさを前面に押し出しながらゆったりと奏でていく。
 後半は、現代の作曲家の作品をいつもプログラムに取り入れるムターらしく、今回は生誕100年を迎えたルトスワフスキの「パルティータ」が選ばれた。
 この作品は、ルトスワフスキを敬愛するムターならではの意欲的な演奏で、こうした作品を完全な暗譜で演奏し、しかも自分の音楽としているところが、いかにもムターの実力だ。現代の作品を聴衆へと届ける使命に燃えている彼女は、古典派やロマン派の作品とまったく同様の姿勢で自然に聴かせ、聴き手を作品へと近づけていく。
 そして最後はサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ第1番をじっくりと聴かせ、ヴァイオリンとピアノの濃密な音の対話を楽しませてくれた。
 実は、今日は会場に注意書きが出された。楽器の保存状態のために、冷房を少し強くするという注意書きである。
 ステージではヴァイオリニストに照明が強く当たるため、楽器に影響が出てしまうのだろう。
 それを事前に知っていれば厚着をしていったのだが、今日は気温が高かったため、麻のワンピースを着て素足にミュールを履いていったため、ものすごく冷え込んでしまった。
 私のまわりの女性の同業者もみなガタガタ。スーツを着てネクタイを締めていた男性の評論家も、「氷のなかにいるようだ」といっていた。
 とにかく、あまりにも寒くて演奏に集中できない。風邪をひくと仕事に影響するため、途中で帰ろうかと思ったが、ムターは大好きなアーティスト。がまんにがまんを重ねて最後まで聴いた。
 幸い、ショートソックスとジャケットをもっていたので、それに助けられた。
 これは教訓だ。夏のコンサートに行くには、外の気温がいくら高くても、ホールのなかの冷房を考慮して対応する物を持参しなくてはならない。
 2時間寒いなかにいだたけで、いまもまだからだの芯が冷えている感じ。なんだか頭も痛い。
 夏の冷房は、本当に考えなくちゃ。麻のワンピース、もうひとつあるんだよね。ああ、いつ着ようかな。重ね着しないとダメかしら。
 ファッション性と、冷房除けは、両立しませんねえ(笑)。
 
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