Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< マキシム・ヴェンゲーロフ | main | 週末の締め切り >>
今日もヴェンゲーロフ
 今日も、マキシム・ヴェンゲーロフのコンサートを聴きにサントリーホールに出かけた。
「弾き振り公演」と名付けられたコンサートは、J.S.バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」からスタート。若手ヴァイオリニスト、山根一仁とマキシムとの共演となった。オーケストラは東京フィルが担当、ヴァイオリニストふたりが交互に弾き振りを行う形で、こうしたスタイルでのマキシムの演奏は初めて耳にしたため、とても新鮮な思いにとらわれた。
 次いで登場したのがチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調。ここでは当初、マキシムが弾き振りを行う予定だったが、昨日ピアノを担当したヴァグ・パピアンがタクトを振り、マキシムはソロに徹した。
 そのチャイコフスキーは、完全に手の内に入った堂々たる演奏で、子どものころから長年弾き込んできたこのコンチェルトを巨匠的風格をただよわせながら弾ききり、またもや喝采の嵐に包まれた。
 後半はリムスキー=コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」。マキシムはヴァイオリンでソロを弾きながら、楽器と弓を横に置いて指揮棒に持ち替え、それを何度も繰り返しながら第4楽章までじっくりと聴かせた。
 彼は全暗譜で「シェヘラザード」を自由闊達に物語性を前面に押し出しながら演奏し、特有の美音を遺憾なく発揮した。
 マキシムの演奏は本当に地に足が着いた感じで、どっしりと落ち着き、自信に満ちあふれ、苦難を乗り越えて音楽性も表現力も、また人間的にもひとまわり大きくなった。
 終演後、楽屋で、同行している父親のアレックに久しぶりに会うことができた。彼もマキシムと同様とても恰幅がよくなり、ハグされたが、とても手はまわしきれない。それでもアレックは長い間その状態を続けているため、私から先に離れるわけにはいかない。
 それをそばて見ていたマキシムは、「うーん、長すぎ!!」といって笑っていた。
 今日は、ヴァン・クライバーン国際コンクールを聴きにいっていた親しい友人のKさんが帰国してこのコンサートにかけつけたため、彼女とも久しぶりに会うことができ、とても有意義な一夜となった。
 ほかにも、久しぶりにいろんな人に会うことができ、旧交を温める場となった。
 音楽は人と人とをつないでくれるのだ、ということをつくづく感じさせられた日でもあった。
| 親しき友との語らい | 23:57 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE